我が家のコンドですが、駐車場は3台分アサインされています。横並びね。
この半年ぐらいですかね。そのうちの一つに知らない車が良く駐車してあるんですよ。でも決まった車じゃなくて2種類。彼らが止めているのは一番端っこの一台分のスペースだから、我が家は今の所、一台しか車がないので全く問題はない。いつも二台分のスペースに斜めに止めています。その方が止めやすいから。(笑)
その車はこの借りているコンドのオーナーの車かもしれないと思ったんですよ。オーナーって超金持ちで同じコンドの中にいくつも部屋を持っているし、なおかつ自動車が趣味のようでかなりの高級車を多く持っている。でもフェラーリじゃランボルギーニ、ロールスロイスじゃベントレーじゃなくて、ベンツのAMGとかBMWのMシリーズ(もしかしたら外装だけ変えているのかも)。それを何台も持っていて、自分の駐車場だけじゃ止めきれないので、我が家の駐車場の一台分を(短期間だけ)貸してくれと言われたこともあったから。
でも最近止められている車ってオーナーが持つ車っぽくなくて、いわゆる安いマレーシアの車。
おかしいなぁ・・・と思いつつ半年間そのままにしていました。
ある日、私が出かける時に偶然、その車も動かす瞬間に遭遇しました。乗っていたのは50代と20代くらいの男性二人。
すぐにその人達に駆け寄って聞いてみたんですよ。
ダボ 「いつもここに車を止めていますが、貴方の駐車場ですか?」
男性 「いえ、違うんですが、ここのオーナーに借りています。」
ダボ 「オーナーとは誰ですか?」
男性 「ミスターXXXです」(オーナーに間違いない)
ダボ 「この駐車場は私が借りている駐車場で、今この場所は使っていませんがこのまま貴方が止め続けても良い場所ではありません」
男性 「でもオーナーに許可をもらっていますから・・」
みたいな会話。
私はこの人達よりオーナーに腹が立ちました。馬鹿野郎なんてもんじゃありません。「許可を出すのは我々であってオーナーじゃない」わけですから。少なくとも「一台分、使ってないなら友人に貸してやれないだろうか」と相談があってしかるべき。
オーナーって中華系マレーシア人なんですが、かなりのお金持ち。コンドだけでトータル10億円近い物件を持っているはず。で、ほとんど賃貸に出している。二人の子供はオーストラリアに留学させていて、自分たち夫婦も最近はオーストラリアの方に主に住んでいる。そしてオーストラリアにも不動産物件をいくつも持っているような人。
ところがですねぇ、「話の上手い人」で「かなりのケチ」なんですわ。我々が借りる前は「必要なものは何でも言ってくれ。揃えるから」なんて言っていたのが、借りてから「ベッドが入っていない部屋(メイド部屋ではない)にシングルベッドを入れて欲しい」となったときにすんなりOK。ところが聞いてみたらすでに持っているベッドを持ってくると言うんですよ。この借りている部屋ってレント代はかなり高い割には調度品は貧相でイケヤグレードですし、私は「自分で好きなベッドを買ってくるからオーナーは出せる金額をおしえてくれ」「差額は私が払うし、退出する時にはそのベッドは置いていくから」と言ったんですよ。そうしたらオーナーはいくら出すと言ったと思います?
120リンギですと。3400円ぐらいですよ。(@_@)
120リンギで買えるシングルベッドがあるのかないのか知らなけれど、私が欲しいと思うレベルのベッドは高級でも何でもなくてそれでも120リンギットじゃマットレスも買えない値段。
こんなんじゃ話にならないので、オーナーにはお金を出してもらわないほうが良いということになりました。
またちょっとした修理があってもプロを呼ばずに「俺が直す」とか「この程度は我慢できるんじゃない?」なんていうケチぶり。このユニットって買えば300万リンギットはする物件で、レントだってXXXXXリンギですわ。それなのに本当に細かい金に拘る人。
まぁ、金持ちってケチだから金持ちになれたなんてことが巷で言われますが、私としては彼は異常なほどに細かいと感じます。でも言うことは大きいし、風呂敷をすぐ広げるような人。そして「押し」が強いんですわ。私達はいつも押されっぱなし。(笑)
半端じゃない商売人だなぁとは思うものの、こういうタイプの人って私は基本的に好きじゃなくて、そこに来てこの「駐車場を勝手に貸す」ことが判明したわけ。
私はこういうのって絶対に許せないタイプなんですよ。だからブチ切れたなんてもんじゃない。
でも考え直したんです。その駐車場って私達は3台分を使っていないのはオーナーも知っていて、オーナーにとって大事な友人に貸したいと思うことがあるのもわかる。問題は「そのことを私になんの相談もなければ、たとえ事後報告でもそれがなかった」ってこと。ただそれに私は腹を立てているだけなんですね。もし事前にオーナーから「友人が困っていて、貸してやりたいのだけれどどうだろうか」と相談があれば、私は「OK」と言ったに違いないんですから。
でも腹の虫は収まらない。だってこのコンドには「客用の駐車場」だってあるんですから。
オーナーの郵便物が私達の部屋に届けられることもあって、定期的にオーナーに会うことがあるんですが、その時に言ったんですよ。
「私達の駐車場に貴方の友人の車が止められている。彼らは貴方に許可をもらったと言うけれど、私達にはなんの相談もなかった。これって本来あってはならないことだ」と。
さて、それを聞いたオーナーはなんと言ったか?
オーナー 「え?それって何のこと?知らない」
ダボ 「ということは誰にも駐車の許可は出していない?」
オーナー 「全く知らない話だ。車を止めていたのはどんな人?」
ダボ 「名前は聞いていないけれど、これこれしかじかの感じの人」
オーナー 「ああああ、あいつか。あいつは本当に調子の良いやつなんだ。私がすぐに解決する」
ですと。
そしてその後、すぐにマネージメントオフィスの名前でその車に【駐車厳禁】のシールが貼られた。
ま、これで解決するんでしょうが、なんか変だと思うんですよ。
○ 車を止めている人は「その駐車場が誰の駐車場か知っている」
○ そこはいつも空いているの知っている
○ その人はオーナーの知人
○ オーナーは私の簡単な説明だけで、それが誰だかわかった
これっておかしくない?
つまりオーナーが「俺は何も知らない」というのはかなり怪しいと思うわけです。誰かが嘘をついているはずだけれど、でもそれが誰だかわからない。
私が想像するに、「オーナーは一度は許可を出した」可能性は高いと思ってます。でもオーナーは「その時だけだと思った」のかもしれない。でも車の持ち主はそれ以来「いつも止めている」ということが起きているんじゃないかと。
もし「止めている人が言う通りに、オーナーが許可を出していた」とするなら、オーナーの指示でマネージメントオフィスが「駐車厳禁」のシールを貼ったら、「オーナーとその知人の間」で問題が起きるんじゃないですかね。「お前が良いと言うから止めているんだぞ!」と。
でももしかして、二人の間で問題が起きたら、「ああああ、あれはユニットを貸しているテナントがマネージメントオフィスに言ったんだよ。俺にはどうしようもない」ってな言い訳をオーナーはするのかもね。こういう「その場限りの適当な言い訳」ってマレーシアでは良く聞く事が多いと私は思うし、それが通る国だと思っています。
さてこれからどうなるのか。
その車は今後、そこには止めないのか。
それとも正式にオーナーから「止めさせてやってもらえないか」と申し出が来るのか。
もしそんな申し出があったら、「OKですよ。でもその分、家賃を減らしてくださいね。それって貴方も知っている通りオーストラリアでは常識でしょ?」と言ってやろうかと思ったり。かなり細かくてケチなオーナーはそれは嫌なはず。でも実際にオーストラリアではコンドの中の駐車場の貸し借りが普通にあるんですよ。使わない人もいれば、車を多く持つ人もいるわけだから。
でもねぇ、そういうことを考える自分に、「お前も細かいことに五月蝿くなって、嫌味ったらしいことを考えるようになったなぁ」なんてことも思うんです。
「使ってない駐車場だから、必要なら是非使ってください。お金は結構です」って、なぜ私は思えないのか。
ケチなのはオーナーじゃなくて、私なのか?マレーシアって自分の敷地内に勝手に誰かが無断駐車しても、実害がなければそれを許す社会なんだろうか。
「自分は正しい」と信じるのってただの幻想、思い込みかもしれないと思う今日このごろ・・・。
貴方ならどうします?
また一般的なマレーシア人ならどう思うのか。ここを一番知りたい。