私は株式投資はしませんし、株価総合指数の上下そのものが損益には関係ないのですが、やっぱり世界の動向は頭に入れておくことにしています。
ただ前から書いていますが、米中貿易問題は、決して貿易問題ではなくて「文化と文化の衝突」であって世界地図の書き換えが起きてると見ています。実際に、貿易から人権に話は移り、台湾も引き込んで大きなうねりになっていますが、【世界景気そのもの】は私は【下降している】と見ています。
つまり、「なんで株価がこんなに高いの?」って思うわけで、そのへんの理由もそれなりに知りたいと思っています。
今日はたまたま私の好きな二人の評論家が「世界の株価」に関して話していましたのでそれを紹介します。
なるほどねぇ、なんて思いました。(笑)
韓国とメキシコの調子が悪いですが、私が気になるのはマレーシアです。全然、いいところ無し。先の見通しはどうなっているんですかね。
この1年の動きです。(画像をクリックすると大きく表示します)
これで今日の日記が終わってしまうとちょっと寂しいので、少し付け足します。
私は基本的に「ファンダメンタルズは無視する」タイプであるのはいつも書いています。あくまで「チャートを重視」します。
ただそれは「ファンダメンタルズなんか関係ない」という意味じゃなくて、「私には正確なファンダメンタルズを知ることは出来ない」と思っていますから、いろいろ考えても無駄なんですね。重要な動き一つを見逃しただけで全体の見方が変わってしまうんですから。ファンダメンタルズそのものはやっぱり重要で、相場はそれに関係なく動くわけでもなく、ブレはあるにしても「最終的にはファンダメンタルズの示すところに値は収束する」と考えています。
でも正確なファンダメンタルズを知ることは私には不可能ですので、絵に描いた餅にしかならないわけです。
また「値」というものは「売り手と買い手が同数いる」から着くんですね。売り方ばかり、買い方ばかりってことはありえない。つまり、「絶対に上がる!買うべき!」と信じている人と、「いやいや、ここは下がるだろう。売ろう」という人も枚数で言えば同数いるということ。
ま、このことからも「ファンダメンタルズ分析は難しい」と言えるんじゃないですかね。為替にしても上がるという人もいれば下がるという人もいる。評論家の中でも同じ。
こんな風に考えると、なんだか「競馬の予想」と大差ないような気がしてくるのは私だけでしょうか。
ただし、一つだけ間違えのないことがあります。
「現在値とは【皆の合意点である】」ってこと。
そしてその合意点が常時動くわけですが、私はこれこそが「ファンダメンタルズの結果」だと思うんですよ。つまり、言葉を替えれば、「ファンダメンタルズの変化は株価に現れる」ってこと。
じゃぁ様々な要素が混ざっているファンダメンタルズをどう説明するのか?って話になりますが、私は「それは評論家の仕事」だと思っていて、我々が解説する必要もなければ、理解する必要もないってことじゃないですか?自分が、他人が、何を言おうと、「結果は株価に出ている」ってことですから。
本当に市場参加者が考えているファンダメンタルズが良くて強いのか、見方がバラバラなのか、疑心暗鬼なのかってのは【株価の動きに出る】んですね。
正確に言うとしたら、「ファンダメンタルズが値に現れるのではない」のであって、「ファンダメンタルズを市場参加者がどう見ているのか?」が値動き、チャートに出てくるんです。
だから私達は、「市場の説明、分析」をして利益を得るわけではないですし、極論を言えば「上がる理由、下がる理由」もわからなくて良いと思うんですよ。我々に最も重要なのは「値動きのみ」であって、「その動きの理由まで知る必要はない」と言っても良いと思います。
個別株でも同じで、突然大きく動き出して、「なんだなんだ?どうしたんだ?」と思うことが結構ありますが、その時に、その動く理由を探したり、その真偽を確かめようなんて考える必要もないんじゃないでしょうか。
ちょっと時間が経てば、「専門家がちゃんと後講釈をしてくれる」のですから。(笑)
特に為替は「動く理由が多い」ですから、何にどれだけの比重を置いて考えるかでまるで見方が変わってくるんじゃないですかね。
でも誰しも(私でさえも)一応、ファンダメンタルズは(私は重要視しないにしても)考えるわけで、あとになってから専門家が「これこれしかじかでこういう動きになった」というのを聞いて、「なるほど、やっぱり!!!」なんて思うのね。
ここが重要で、自分の中では「いくつかのパターン」を考えているのに、そのうちの一つが当たっただけでも、「おおお、俺が予想していたとおりだ」と思ってしまう。ここが大きな落とし穴で、そういう人は「俺の予想は当たるのに、なぜ勝てないのか」と悩み続けることになるのね。
だから「どうせ俺は馬鹿だし、未来の予想なんて絶対にできない」と諦めた人のほうがうまくいくってことじゃないかと。未来がわからなくても過去と現在はわかるわけですから、それだけを注視していれば、「相場で勝つのは難しくない」ということじゃないかと。
でも「なぜ上がるのか」「なぜ下がるのか」「年末頃はどうなっているんだろうか」なんて考えても「正解を知ることはできない」。
評論家、専門家も同じですよね。
「終わったことを説明するのはうまい」けれど、予測は当たらないなんてのが普通だし、その予測はたとえプロでもいろいろ。
そこで素人は思う。「どの評論家が正しいのか」「誰の言うことがいつも当たるのか」って。
これって立ち並ぶ「競馬の予想屋」の前に立ち、「誰のいうことを聞こうか」と悩むギャンブラーと全く同じ。
これで投資をしています、なんて言ったら笑い話ですよね。
トレーダーも同様。
今日、紹介した動画も同じ。
「世界がどう動いてきたか」の後講釈でしか無いのね。
じゃぁ、半年前に「今を予見できたか?」と問うたらどんな答えになるのか。半年後はどうなる?
こういうところに、「トレードで勝つためにするべきこと」「排除するべきもの」などが見え隠れしているんじゃないでしょうか。