北朝鮮ウォッチャーの第一人者である(と私が思っている)李 相哲氏の情報が興味深いです。
体の具合が悪いのは間違いがなさそうな金正恩氏ですが、粛清に次ぐ粛清で彼の周りには実力者が減っている様子。そしてその人たちを惹き付けて服従させているのは、「利益供与」。忠誠を尽くすのは利益があるから。
ただ粛清が酷すぎて、出世して重要なポジションに着けば「いつか粛清される可能性も増す」という事が起きて、実力者も中枢に距離を置くようになっているらしい。
そして制裁が効いていて、金正恩が自由にできる資金も底をつく。忠誠を金で買うのにも限度が出てきた。なおかつそれぞれの部門は「金集め」を義務化されていて、制裁による影響で金集めも難しく、仲間同士で食い合いが始まっていると。
そんな時に、コロナウィルス。
すでに北朝鮮内で感染者がいるのは間違いが無いようで、北朝鮮は「自ら鍵を閉めて国境を封鎖」。若干残っていた貿易も、あてにしていた観光業も自らがその道を断った。
妹を実質的なナンバー2にしたり、ヨーロッパに31年間も島流しにしていた「叔父」を呼び戻し、裏切りを理由に静粛した張 成沢(チャン・ソンテク)の婦人も公の場に引っ張り出すようになった(替え玉の噂あり)。
つまり「正当な血筋を持つ金一族のメンバーを集めている」のは間違いがないのだけれど、その理由は?
四面楚歌になってどうにもならなくなった北朝鮮はどう動くのか。
核を差し出してアメリカの軍門に下るのか。それとも・・・・・。最近、今後の方針で北朝鮮内部でも揉めているのは確実らしい。
頼みの綱の中国はそれどころではないし、韓国もあてには出来ず、時間が立てば立つほど北朝鮮の状況は悪くなる一方。
3月~6月の時期が一番食糧難になる時期で、それを越えられないというのがはっきりしてきたらなにか行動に移るのではないか?
どうなりますか。
私が気になるのは、金正恩が本当に健康に問題があり命の危険も考えていた場合、何をするのか、何を選ぶのかってこと。それに力を持っている軍部は着いてくるのか?国民は黙っているのか?それとも軍部、民衆が蜂起するのか?
コロナウィルスで世界が大騒ぎしている今、まさか朝鮮半島から難民が溢れ出るような事態になったらどうなるのか?
私は中小企業のオヤジをずーっとやってきましたが、弱小は弱小の考え方があるのね。それは「世の中の混乱こそがチャンス」だということ。北朝鮮が「火中の栗」に手を出すこともあり得るのではないか。
北朝鮮が暴走する可能性も考えて、すでに米軍は準備をしているらしい。
トランプ氏は今、北朝鮮と距離を置こうとしているのはなぜか?当然、アメリカのインテリジェンスは北朝鮮が今どういう状況なのかは知っているわけで・・。黙って見ているだけなわけはない。
金正恩政権いよいよ危険水域に ~ 李相哲TV、李相哲氏との対談