アメリカが大型の予算を発表した割にはアメリカの株式市場の反応が悪いと感じます。
でも債券市場はこれを好感している。金利が戻り始めた(債権価格は下落)。
しかしまぁイタリアも大変なことになっていて「デフォルトの危険性」を囁く声が聞こえだした。もしイタリアがデフォルトなんてことになるともちろん債券市場には激震が走るわけで、そうなると一番やばいのが「ドイツ銀行」じゃないですかね。
このドイツ銀行ってのが本当にわけわからなくて、内部がどうなっているのか見えないのね。CDS(債券の保険みたいなもの)の半端じゃない大量の売り方(受け側)になっていて、もし債券がデフォルトしていてもそのCDSを持っている投資家は救われる。ところがドイツ銀行がそれを支払うわけで、それが起きたら簡単にドイツ銀行はパンクするんじゃないですかね。当然、CDS市場、債券市場はただじゃすまない。
通貨危機の危険性もあるし、本当に困った。
さて、石油価格ですが、止まるところを知らない。なんと22ドル台まで落ちた。
CME Crude Oil CL 日足。
今の世界は「コロナウィルスの蔓延」で大騒ぎで、「市場の暴落には困った」なんて口に出すと「こんな時に金勘定か~」なんて言われるぐらい。でも株式市場がこのままだと世界の経済活動が止まる。
その次に言われるのが「通貨も危ないんじゃね?」みたいな話。ロシアンルーブルも恐ろしいことになっているし、韓国も同じく。
でも不思議なことに「石油価格の大暴落」が話題になることは非常に少ない。
これって一般の興味が株式や通貨ぐらいだからじゃない?一般的には石油価格は関係ないかもしれませんが、世界の歴史って「石油」で動いてきた部分が大きいのを忘れちゃならないんじゃないですかね。
もし世界が今の石油価格だけに注目したら、「戦争が・・・」なんて不安が広がるくらいの大事だと私は思うんですが・・。
とにかく22ドル台なんて安すぎで、この20年間の最安値を更新する勢い。
CME Crude Oil CL 月足。
ってことは?
この暴落はサウジの増産だということになっていますが、それはロシアに対する意地悪であり、アメリカシェール業界潰しでもあると言われている。かと言って、サウジの内情も悪くて、昔のように潤沢な資金を持っているわけじゃなくて、「このサウジが作った暴落が、自らの首を絞めている」のも間違いがないんですね。これがこのまま続いたら大変なことになるのはサウジも同じ。
苦しいのはロシアも同じ。アメリカのシェール業界なんて震え上がっているんじゃないですかね。
要は「我慢比べをしている状態」だってこと。このままだと「産油国は全滅する」んじゃない?
ということは?
単純に言うと、22ドルがゼロになっても22ドルのマイナス。下がってもナンピン買い下がりをしても大丈夫な位置。では上値は?サウジを含めロシア、アメリカが最低でも維持したい価格は?
これって株式よりも、どちらに動くかよくわからない通貨よりも、わかりやすいと思いませんか?
私は常時、Crude Oil の先物(CL)を売買できる環境にありますし・・・。
別にアメリカのCMEじゃなくても石油はいろいろありますが、CMEの先物(CL)が良いんじゃないかと。ほぼ24時間、売買されています。
興味がある人は調べて~~~~~~~~~~~~。
急げ~~~~~~~~~~~~~~~~~。