しかし世界はすごいことになっていますね。
イタリアでは「生活必需品を除く【全産業の生産停止】」ですと。
どこでも移動制限、出歩き禁止をやっていて、でもそれでコロナウィルスの猛威が収まるのかはわからない。でも今、それをやらないとならない状態。
企業の倒産も増えるだろうし、個人がどうやって生きていくのか。
企業や店舗が休業となれば、非正規社員、契約社員、アルバイトの収入の道は閉ざされるのは世界共通で、補助金を出したところで「延命策」として効くにしてもいつトンネルを出られるのかはわからない。
マレーシアでリーマンショックの頃、大量の駐在員が日本に引き上げたけれど、私の当時の友人は「帰るところがなかった」わけで、マレーシア出国後どうなったのかは不明。
企業だって医療の「トリアージ」と同じことをしないと破綻するんじゃないですかね。つまり「将来、有用な人だけ残す」はずで構成員のピラミッドの底辺から足切りしていくのも当たり前。
サラリーマンじゃない自営業だとしても「仕事が入らないのがいつまで続くのか」がわからない。ま、安心なのは「年金受給者だけ」なのは間違いがなさそう。
投資で細々と生きている我が家も同じで、「こういう非常時だから収入がなくても構わない」ってことはありえないし、今回の市場のクラッシュで「資産を減らした人たち」は真っ青じゃないですかね。
そして誰しもが思うことは、「コロナウィルス感染は【早く終決して欲しい】ってこと」。
でもそれって「今現在吹き荒れる台風が収まって欲しい」と思うのと同じで、その次に、「復興」が待ってる。問題はそこで「復興可能な状態で残れるのか否か」。
いつか世の中がそちらの方向へ大きく動き出す時に、自分は何をしているのか。どうあるべきか。
皆の尻馬に乗って、右じゃ左じゃとアタフタするわけにも行かず。
だから「今から大筋の計画を建てる」のは難しいにしてもやるしかない。「終息まで待つ」のは【受け身】であるわけで、私としては「攻撃こそ最大の防御」だと思う。
投資も同じで、先手先手で動かないとババを掴まされるのはいつものこと。
さてさて、どうあるべきか・・・・・、と考えていたところにアマゾンのジェフ・ベゾス氏の発言。これは彼がアマゾンの従業員に言っただけの言葉なのだけれど、私の心にグサッときた。
Coronavirus Will ‘Get Worse’ before it gets better.
そこそこ、そこなんですね。
いつかこの騒ぎは終わる。それまで我慢しよう。そしてその後はまた頑張ろう、なんて世界中の人達が考えているはずだけれど・・・・。
【再起不能なまでに叩きのめされる可能性】
もあるってこと。
トレーダーの場合は、デイトレに活路を見出すことは可能だけれど、フィリピンでは市場が閉鎖された。
こんなことがあるんですか。
アメリカという世界最大の市場でもそれが懸念されていて、ニューヨーク証券取引所(NYSE)のステイシー・カニンガム社長らによると、【NYSEの閉鎖はない。同社長は16日午後、「市場がオープンし続けること、公正かつ規律をもって機能することが大切だ」とツイートした。】とか、【世界各国の証券取引所でつくる世界取引所連盟(WFE、本部ロンドン)は19日、新型コロナウイルスによる金融市場の動揺を受け「価格形成や流動性へのアクセスを守るために市場は通常通り開き続け、取引時間も維持することが重要だ」との声明を出した。】
かつて閉鎖されたことがあったのかというと、【異常気象などで1日超市場が閉鎖されたことがあった。2012年にはハリケーン「サンディー」後に2日間、2001年9月11日から14日まではニューヨークなどでの同時多発テロで閉鎖された。それ以前には、1977年のニューヨーク大停電で1日閉鎖、また1968年には「ペーパーワーク危機」で、数カ月にわたり取引が週4日に短縮された。1914年7月31日から11月27日までは第1次世界大戦勃発で閉鎖された。】
ま、ここまで心配する必要は無いとは思うけれど、デイトレに参加できないトレーダーは毎日の動きに一喜一憂し、手を出せばそれは【ギャンブルに等しい】なんてことが起きているんでしょう。
とにかく今のコロナウィルス騒ぎに対処する様に世界は動いているわけだけれど、そして未曾有の額の補助金を各国は出そうとしている(日本はショボいけれど)。
でもこれもまた私は疑問に感じているんですよ。
このコロナウィルス騒ぎは「100年に一度の災難」でもなんでもなくて、近年、「これは必ず起きる」と専門家たちは警鐘を鳴らしていた。
つまり、これは「終わりの始まり」という見方も大事なはずで、そんなことは考えたくもないけれど、「次のパンデミック」「いつまでも余波が続く」ことも想定するべきだと私は思う。
つまり私達には「そういう時代にあった体質改善」こそが重要で、今、この危機でしっかり考えて「新しい時代に合うような体質を作る」ことが重要なんだろうと思うわけです。
投資方法や投資対象はもちろんのこと。自分が住んでいる国や、仕事のあり方、メインにすべき通貨とか。それも原点に返って見直す作業が大事だろうと。ここでも「受け身であってはならない」のであって「積極的な打開策」を考えないとならない。
あるいは「死生観」さえも変える必要があるかもしれない。
今回の様々な各国の動きを見ていて、私が一番感じたことは「日本には危機管理という概念がない」と言ってもいいくらいだということ。日本には米国で言うCDC(Centers for Disease Control and Prevention=アメリカ疾病予防管理センター)もなければFEMA(Federal Emergency Management Agency=アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)もない。
安全保障に関しても、「軍備」もなければ「情報局」も無いのと同じ。スパイ防止法も無いという不思議な国。
これって日本人の「国民性」に大きく関わっていて、「性善説」と「話し合えばわかりあえる」、「人類、全て仲良くしなくてはならない」という「おとぎ噺の国」の住人だからでしょう。
こういう批判的な私でも、自分の奥底にはそれらと全く同じ特性を持っているのがわかる。これでは「平常時は生きていける」けれど、「非常時、有事」では生き延びるのは簡単ではない。
ウイルスの大感染時代が来るということも含めて、自分が生まれ変わる必要があると思ってます。
ビル・ゲイツの2015年の講演(TED)。
2019年にはアメリカで、「南米からコロナウィルスの感染が広まったらどうするか」という大きなフォーラムが開かれて多くの専門家が集まってシミュレーションをし、対策を話し合われたのは、前に紹介しましたよね。(Event 201 Pandemic Exercise)
今、改めて、NHKスペシャル【MEGA CRISIS 巨大危機3 ウイルス大感染時代】を見ながら、将来の地球に思いを巡らしてみるのも良いのかも。
そして投資を生業とする私達が考えないとならない大事なこと。
これは私が一目置いている「及川幸久氏」の動画。
ただし、彼は「幸福実現党の幹部」です。ここにアレルギーがある人や違和感を感じる人もいるとは思いますが、ここは「彼の言っている内容」を重視して是非見たら良いと思っています。
世の中に流されること無く、「自分で自分の将来を切り開く」ことが出来るようでありたいし、このブログの読者も是非そうであることを願っています。
がんばんべ~~~~~~~~~~~~~。
ああそれと「石油」のことは忘れないで行きましょう。たとえトヨタが潰れようとボーイングが潰れようと、石油業界は生き続ける。石油なくして世界は【絶対に】動かない。
昨今の動きは及川氏も言っているように、全世界の企業や機関投資家は「現金を手元に置こう」と考えている様子。莫大な投資をしている生命保険や年金基金も「これ以上下げたら大変だ」と考えるわけで、「どうやって利益を出すか?」どころか、組織には莫大な経費が掛かっているし、キープしないとならない「資産」を割り込んだりしたら大変なわけで、会社の存続、健全な経営・運営の維持を心配しないとならないステージなのかもしれない。
こんな時に積極的に投資ができるのは「個人」と「カリスマ経営者がいる投資会社」ぐらいじゃないですかね。
さて、貴方に撃つ弾は残っているのか。
私は先が見えないS&P500 E-mini(ES)はやめて、石油に集中してみます。
今の価格でやっていける産油国は無い。サウジのコストは安いと言われているけれど、この価格では国家の運営が続かない。