ミサイル防衛の観点から考えれば、地上イージスがあったほうが良いというのは理屈としてはわかりますが、今までもなんだかおかしな話の進み方でしたよね。
そして突然の「計画断念」。
その理由は「ブースターの落下地点」の問題とか言われていますが、それは公式な「単なる言い訳」でしかないと「伊藤俊幸元海将」の話を聞いて感じました。地上イージスはもしかしたら「政治決断」で話が進んでいて、現場(自衛隊)は無視されていた可能性すらある。アメリカの貿易赤字と日本の立場が関係していたのかも。
この伊藤俊幸元海将の話は聞いておいて損はないと思いましたので紹介します。
安全保障とか軍関係の話をする人は結構多いですが、自衛隊OBにしても時代、出身によってかなり違うことをいうし、なかなか我々素人には誰の話を聞くべきかというのがわからない。だから話の内容ももちろんですが「誰が」はなしているのが大事だと思っています。
そういう意味で、この伊藤俊幸元海将には私は一目置いています。それと安全保障全般としては軍事ジャーナリスト「小川和久氏」、理論的な「潮匡人氏」に注目しています。
たとえば最近になってからますます「中国の台湾侵攻」の可能性をいう評論家が増えてきていますが、小川和久氏は「絶対にありえない」と断言します。これは軍事のことを知っていればわかるはずらしく、「中国には、海を渡って台湾を制圧する部隊」を【送る手立てがない】んだそう。そりゃ台湾近海を空母でウロウロしてみたり、ミサイルを撃つような脅しはしますが、「攻撃後は必ず地上軍を送り込んで制圧する」のが常識だけれど、中国は「数十万単位の軍隊を送り込む軍事用船舶をそもそも持っていない」んだそう。
こういうことを知らずして、脅しにあたふたしたり、単に状況から想像、妄想しても意味はないですよね。
そういう意味で、私は自省の意味も込めて、「伊藤俊幸元海将」「小川和久氏」「潮匡人氏」の話を聞くようにしています。