タイがややこしいことになっていますね。ま、デモ自体はいつものことと言えばそうなんですが、今回、気になったのは「王室のことに触れるのはタブー」のタイで王室改革要求の声が大きいこと。
私が以前、聞いていたのは「王は人民に敬愛され」「不敬罪は非常に重い」ということ。王の写真や肖像、つまりそれは新聞であったり紙幣であったり、それを踏んづけただけで逮捕される。またフェイスブックでも王室、王を揶揄するようなことを書くと逮捕。あるタイ在住の日本人がそれを指摘されて、万が一のことを考えて「タイの国外に出た」という噂も聞いた。
ま、王室とか王に対する考え方がタイは独特であるわけですが、絶対にあってはならない「王室改革」の声が上がり、デモにまで発展している。
一体、王室にどんな問題があるのかちょっと調べてみたら、まぁ、出てくる出てくる、新国王の醜聞ばかり。
未確認情報も交えて書いちゃいますが、こんな内容。
「元陸軍看護師のシニーナートさん(35)は、昨年7月、タイでは100年ぶりに側室に約100年間誰にも与えられなかった「高貴な配偶者」を意味する「チャオクンプラ」という称号を与えられて正式に任命された。ところが、その3カ月後、『王妃のように振る舞い、不誠実だ』などとして称号を剥奪された。その後、彼女は幽閉状態だったそうですが、今回、王室は『汚点はなかった』と潔白を示唆し、称号の剥奪を撤回したのです」
愛犬のプードルに「空軍大将」の称号を与える。
女性関係が派手で、離婚歴は3回。元ストリッパーとされる妻(後に離婚)をパーティーの席上で全裸にさせた映像が流出したり、刺青が丸見えのタンクトップ姿で30歳年下の愛人といるところを撮られたりしたことも。1年の大半を海外で過ごすなど放蕩三昧でした。
国王は世界一リッチな王でもある。米エグゼクティブ向け雑誌によれば資産は430億ドル(約4.6兆円)で、エリザベス女王の80倍だ。「18年に法律が改正され、王室財産管理局が運用してきた王室資産が国王の個人名義となりました。国王は毎年3億ドルの収入があると言われています」
コロナ禍の今年3月、「愛人20人や側近数百人とともに、アルプスを一望できるドイツの高級ホテルを貸し切りにして隔離生活を送っていたのです。さらに、5月の戴冠1周年を祝う行事も欠席した」
ま、善行が多く評価されている前国王とは全く違っていて、新国王は女好きで奇行はするし、王室の資産を個人の物してしまい、一年の大半を海外で好き勝手に生きる国王というイメージですね。
でも写真を見れば、タイの国王は国王らしく見える。
ところが、皇太子時代にドイツを公式訪問したときの写真が凄い。
これらの話や写真って、私が持っていたタイ王室のイメージとは真逆で、タイの国民にしてみると敬愛すべき国王にはいろいろと問題があるのを感じるんでしょうね。
不敬罪ですぐに逮捕される国なのに、王室批判をしたり王室改革要求デモをするって尋常じゃないと思う。
我らが日本も「天皇は血筋で決まる」わけで、いつ何時どんな天皇が出てくるか・・・・・・