いや~~、びっくりしました。
今のアメリカってとんでもなく酷いことになっているのを私は知りませんでした。
パネリスト:
川口マーン惠美(作家)※スカイプ出演
古森義久(産経新聞ワシントン駐在客員特派員・麗澤大学特別教授)
ジェイソン・モーガン(歴史学者・麗澤大学国際学部准教授)※スカイプ出演
福島香織(ジャーナリスト)
三浦小太郎(評論家)
用田和仁(元陸上自衛隊西部方面総監 陸将)
ロバート・D・エルドリッヂ(エルドリッヂ研究所代表)
司会:水島総
世の中には「保守vsリベラル」みたいな根本的な考え方が違う勢力があるわけですが、私はそれが「国の分断」とか「極論をいうまでになっている」とは全く考えていませんでした。ただアメリカでは近年、リベラルが力を持ち広がっているなとは感じていました。そしてその原因は貧困や格差だろうと。
ところが実はそんな甘いもんじゃなくて、この対談に出てきた二人のアメリカ人は「国の分断」にまで発展しているというし、貧困や格差もとんでもなく進んでいる様子。
私は保守系の考え方を持っていますし、この討論に出てくる人たちも同じで、そういう意味では「偏りがある」のは間違いがないのだけれど、アメリカの現状はかなり酷い、我々日本人には想像もできないほどめちゃくちゃになっていると感じます。
保守系の私から言わせれば、リベラル派には「理想論者」が多いと感じます。例えば戦争否定、原発、原爆反対、軍備も反対とか、この辺は理想論としては私も賛成だけれど、石油、石炭を全面否定したり、人権を守れと「移民は全て受け入れろ」「移民局もいらない」となると、気が狂っているように感じます。
でも今、アメリカで起きている保守とリベラルの違いってそこまで行っているようで、トランプ排除に関しても「殺せ」とか「コロナ感染を喜ぶ」とか、そして私は前にも聞いた時に嘘だと思っていたのだけれど「トランプ支持を口に出せないほどのリベラル派の攻撃が存在する」様子。「トランプ支持を口に出せない」というのを聞いたことがあると思いますが、実際に危険があるとのこと。
トランプ氏とバイデン氏の討論会を見てもわかることは、「バイデン氏は具体的な政策を言わない」というところだと思います。これは日本の左翼と全く同じで、「批判はするけれど代替案を言わない」のと同じだと感じました。例えばトランプ氏のコロナ対策をバイデン氏はこき下ろしますが、ではどうするべきだったのかは言わないのね。
これってバカでも「文句をつけるのは簡単」だし、世界のどの指導者もコロナをどうするべきかわからない、手探りでやっていくしかなかったはずなのに、「私なら出来る」とシャーシャーというバイデン氏は、それを言うからこそ信用できないと思ってしまう。
実際にアメリカがどうなっているのかはわかりませんが、なんだか今までとは違うことが起きているのは感じていました。
そして実際にどうなっているのかをアメリカ人の論客から聞くと、「嘘でしょ?」と思うくらい。
私達は「中国とどう付き合うべきか」という大きな課題がありますが、私としては「国際的な法律を無視し、人権を無視し、倫理感もなく、他国に侵略し、他国民の文化・言語・歴史さえも消す」「生きた人間から臓器を取り出して臓器移植をする」中国を基本的に認めようとは思わない。そして中国と付き合うことにより経済的な利益を追うという考え方もあってはならないとも思う。儲けたいからと言ってヤクザと付き合うか?と思う。過去のナチスを世界は徹底的に否定するのに、ナチス以上のことを【今】やっている中国はなぜ野放しなのか私には全く理解できず。
それどころか手を結ぼうとする。
それが「今の日本」であって、「中国を孤立させてはならない」というのは詭弁だと思うし、過去には「自国民を大量虐殺した【天安門事件】」でさえ、世界が中国を非難している時に日本は中国に手を差し伸べ、なんと「天皇訪中」までやった。これで世界の中国叩きは消えていった過去があると思っています。
そしてまた同じようなことをやろうとしている。
中国が「豊かになれば人権を大事にし、民主的になり、国際の常識に寄り添うようになるだろう」なんてことを多くの専門家、国のリーダーさえもそう思っていたのがものの見事に裏切られ、「パンダハガー」と呼ばれる中国寄りの人たちも目を覚まして中国に対抗するような考え方に変わってきた。
でも日本は違う。中国と戦う姿勢を全く持っていない。まだ「習近平を国賓として招く」ことをいう自民党の重鎮まで存在する。
このようなコウモリ外交を世界は許さないと私は思うし、事大主義の韓国を笑うことは出来ない。
でも問題はアメリカで、もしアメリカが中国共産党を受け入れるような方向に戻れば、私は地球規模の不幸が始まると考えています。
バイデン氏の息子のハンターのスキャンダルが大量に出てきていますが、「中国との癒着」が本当に存在し、Big manと呼ばれていたバイデン氏にももしお金が渡っているようなことがあるとしたら、当然、それを中国共産党は証拠を握っているはずで、「アメリカは共和党も民主党も反中国でまとまっている」と言われているものの、バイデン氏が大統領となったらどうなるかわからない。
そしてやっぱり「バイデン支持」というより「反トランプ」の有権者がアメリカには多いようで、中国との癒着があるかもしれないスリーピージョーが大統領になったらどうなるのか。また副大統領候補のハリスも、民主党の大統領候補として争い、結果的に負けたけれど、でも「ハリスを大統領にしたい勢力」は間違いなく大きいようで、これも討論の中で言われていました。バイデン大統領が誕生した1-2年後にハリス大統領になる可能性があると。バイデン氏がスキャンダルで辞任に追い込まれる、あるいはアルツハイマーが確定すればそういうことになるんでしょう。
ハリス女史は日本で言えば「福島瑞穂」だと私は思っていて、半端じゃない左派。
アメリカでは「バイデンを選ぶ=ハリスを選ぶ」だという論客もいる。
でも日本でもどこでも同じだけれど、「不幸を感じる人をそのまま放置すると、国家転覆さえも考えるようになる」のは本当だとアメリカを見ていると感じるのです。「保育園落ちた、日本死ね」という言葉を平気で発するようになるんでしょう。そして世間はそれを非難するどころか、同調する風まで吹く。
これがアメリカでも起きているのか。
今回のこの対談は本当に価値があると思いました。現状が見えてきた。
というか、私がアメリカの現状を全く知らなかったと言って良いし、今後、民主党が政権を取るとかなりややこしいことになると思います。
でもま、そう思うのはトランプ支持だからだろ?と言われればそれまでですが、私は「理想論を全面に出すリベラル派」に恐怖を感じるわけです。
そりゃ、戦争もない、原発も原爆もない世界、石油も石炭も一切使わないクリーンな世界、国境もなく誰でもが自由に世界を行き来して、社会保障も厚い社会が良いに決まっている。
でもそういう理想論を言っている反対側では、軍備を増強し、ヤクザまがいの支援という名目で他国から利権を奪い取り、他国に侵略をし、そこに住む人達の文化・言語さえ消して「中国共産党の支配下におこうとする中国」をどう止めるんですかね。
これってまさに百田尚樹氏の書籍である「カエルの楽園」と同じじゃないですか。理想論を言い続け、良い子であろうとするのも良いけれど、それは現実的に世界をあの手この手を使って手中に収めようとしている相手にとっては「チャンス」でしかないじゃないですか。
数年前に「シールズ」という学生の団体がありましたが、私は彼らの言動を見、そして彼らがもてはやされるのを知り、日本はもう終わりだと思いました。
「もし本当に中国や韓国が攻めてくるというのなら、僕が九州の玄関口で、とことん話して、酒を飲んで、遊んで、食い止めます。それが本当の抑止力でしょう?」
これを言った青年はどこでどんなふうに育ち勉強したのかと思いましたが、こういう人たちって意外に多いのかもしれない。
ま、日本は世界に対して大した影響力がないからどうでも良いと言えばどうでも良いですが、私はアメリカが「異常なほどに変質したリベラルが力を持つ」のは恐怖どころじゃないと思います。
中国共産党と民主党と繋がっているとは思わないけれど、クリントン然り中国マネーは民主党には随分入っているようだし、トランプ潰しの思いは同じじゃないですかね。
ま、たとえ民主党が政権を取ろうと、アメリカを脅かす存在には積極的に対抗するとは思うけれど、最近出てきたバイデンファミリーのスキャンダルが本当だとしたら、バイデン政権は動けないんじゃないですかね。またバイデン政権になったときの要職につくであろうと言われている人たち(スーザン・ライスやカート・キャンベル)は親中派(過去形か?)。
日本?
好きにすれば?としか、言いようがないですが、アメリカ大統領が誰になるかで「日本の立場」も大きく変わるし、影響は甚大じゃないですかね。