我が家はここのところついていなくて、2度続けて税関で止められました。「課税対象」ということですね。
どういう場合、税関で止められるのか
まず「課税対象」ですが、私は「商品価格+EMS料金(+保険)」の総額がRM500を超えたら課税というふうに考えています。これってEMSの料金がそこそこ高いですから、ちょっと重いものを送ったら全て課税ということになってしまう。RM500というと大体13000円で、EMS料金は日本からマレーシアの場合、14.0kgで13700円。私の場合ですが、商品価値は1万円ぐらいに抑えておけば良いと大雑把に考えていますが、結構重くなるんですよね。
そういう意味では、我が家の場合は「全て課税対象」と言っても良いのですが、では全て課税されたかと言うと全くの逆で「ほとんど課税されたことはない」のが実情。確率としては「課税されるのは15%」って感じでしょうか。
ではどういう場合に課税されるかですが、正直なところ、いろいろ想像してもわかりません。ただ「Cookware(調理器具)」と添付されるインボイスに書かれている場合は「かなりの確率で課税される」ような気がします。またCookwareは「関税が高い」のね。30%のはず(それプラスSSTの10%)。
ここで注意しないとならないのは、課税される場合、その基準額に「運賃(と保険)」も含まれるということ。
ですから、商品価値は3000円でも、EMS料金が1万円だと、13000円に対して30%(関税)+10%(SST)が課税されるので、かなり高い買い物になるんですね。
「課税されそうな商品がある場合は、それ単独だけで送付して、トータルの料金が高くならないようにする」のが基本となるはず。というのは、調味料や食料品がほとんどの場合は「課税されたことはほとんどない」のですが、その中に「1点だけCookwareが入っているだけで、課税される」ことがあるかもしれない。そしてトータルでRM500を超えていたら、「全てのものに課税される」ということが起きる。この辺は定かではないのですが、今までの経験ですとそんな感じがしています。
これはCookwareだけではなくて、電気製品や、本来なら認可や型式登録が必要なもの(例えばスマホやパソコン、通信機器)は「税関で止められる可能性は高い」と考えています。アクセサリーなどもその範疇かもしれない。だから「税関で止められる可能性があるものは【別便】で送る」のは基本じゃないでしょうか。
そして今まで課税されたことは5,6回かそれ以上になりますが、一つだけ共通点があります。それは「課税基準額は、インボイスの金額を基本とする」ということ。
どういうことかというと、例えば3万円の包丁だとするじゃないですか。それを1500円とインボイスに書いても、税関は1500円を元に計算するということ。これは極論ですが、現実的に「中古」「見切り品」「バッタ品」、そして「ギフト」があるわけで、「新品で買った場合の価格」が当たり前ということはないのですね。でも一般的にはそういうものでも「マーケットプライス」を基準にするのが普通。
ここは結構悩むところで、「昔10万円したXXXを、日本にいる母が送ってくれた」なんていう場合、どういう金額をインボイスに書きます?
虚偽の申告をしても大丈夫という意味ではなくて、真面目に考えてもここは結構悩むところ。そして「虚偽の申告は罰せられる」のは世界共通でマレーシアも同じのはず。
またインボイスの「Item」にどう書くかというのも悩むところ。
例えば「包丁」だとした場合、商品名で書くことは無いにしろ、一般名詞の「Kitchen knife」と書くのか、あるいは「Cookware」のような大きな分類にするのか。「雑貨」「ギフト」で他のものとまとめたらどうなるのか。この辺は良くわかりません。ただ随分昔の話ですが、そういうことは全く考えたことがなくて、「ギフト」「クリスマスプレゼント」、Value(価値)の欄には適当に1000円と書いておけばよいだろうなんて思っていた時期があるんですが、それはそれで何の問題もなかった。でも送付先はマレーシアではなかったので、それは参考にはならない。
ただこれはこれで一度実験してみようと思います。
ただし「虚偽の申告」はやっぱり駄目で、それは間違いなく犯罪ですし、バレなければよいだろうなんてことは考えないほうが良いと思っています。オーストラリア在住時に「税関から【弁護士とともに出頭するように】と手紙が来たことがある」ので、私はかなりビビっています。(笑)
その時は、アメリカから買った健康食品にオーストラリアでは輸入許可が必要な「成長ホルモン」が入っていたから。私は輸入許可が必要だなんて知りませんでしたし、アメリカでも日本でも普通に売っている商品なので簡単に考えていました。結果的には該当商品を廃棄するだけで終わりましたが、世の中には密輸をする人もいるわけで、税関はどの国でも「性善説で考えてはいない」と思うべきでしょう。
マレーシアに「包丁」を送ったことが2度あるのですが、二度とも税関で止まりました。このときはKLIAのPOS+税関まで自分で出向いたのですが、開口一番に「ナイフを見せてください」と言われました(インボイスにはKitchen knifeと書いた)。これは課税対象のCookwareだから止められたというより、「禁制品の武器かもしれない」と彼らは判断したからだと思っています。そしてそのときは二度とも、「課税されることはなかった」。
これが面白いところで、税関で止まったから必ず課税されるってことでもないのね(POSに代行を頼めば、かなり細かく分類し必ず課税されると考えるべき)。彼らは「検疫が必要なもの」「認可が必要なもの」でも止めるわけです。前に、「野菜の種子」で止められて「検疫を受けてください」と言われたことがありました。そしてこの検疫がかなり面倒でそれだけで2時間ぐらいかかりました。で、結局は「廃棄」です。こんなことなら最初から「それは廃棄させてください」と言ったほうが良かった。
ですから、検疫が必要なもの、輸入許可が必要なものは「送らない」のが一番ですが、マレーシアの場合、それを私達は簡単にチェックできないのね。ネット上でもすぐわかるようにはなっていない。(ちなみにオーストラリアはかなり細かいことをネットでチェックできる)
たとえばですね、「ビーフジャーキー」だとしますよね。これは本来なら「輸入許可が必要」であって、郵便で送っても結果的に廃棄することになるはずなのね。これは飛行場の税関でも同じで、「日本から(冷凍)和牛を持ってきた」なんてのは絶対にアウトなわけですよ。でも何も問題がなかったなんてことが起きる。
そもそも本来は「スマホ」「PC」も駄目なんですよ。実は通信機器ってどの国もうるさくて、厳しく取り締まる。これって自由すると「通信網を破壊する」なんてことも起きるから。これはマレーシアも同じで「輸入許可が必要」と書いてあります。でも誰でも自由に持ち込んでいるのが現状ですよね。ただし、EMSで送付した場合は話は別で、受け取ることは難しいはず。「送り返す」か「破棄するか」の二者択一のはず(これは要チェックで問題なかったケースも有る)。
細かいことを書き出すときりが無いのですが、マレーシアは当然マレーシアの法律、基準があるわけで、私達の都合では動かない。でも一般論として「税関は緩い」からそのまま通ってしまうことが多いのは飛行場の税関も同じ。
税関で止まったらどうする?
話の順序が逆になりましたが、税関で止まった場合、どうするか。
数年前までは「税関で通関待ちになっているのがわからなかった」と言っても良いと思います。ただトラッキング情報を見ると「税関で止まっているのは間違いがない」のがわかりますから、2,3日経ってもそれが変わらなければ、KLIAまで取りに行くようにしていました。自分で取りに行き、通関する場合のことはここに書きました。基本的にはパスポートだけ持っていけばOK。
古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください 海外からの小包ですが、今回、二度目の…
あるいは、郵便受けにPOSから連絡票が入っていることもありました。自分で取りに行くか、POSに通関を代行させるか選んで連絡をしろと。でも最近はその連絡票を見たことがないし、それがあった頃でも、それを待たずにKLIAまで行ったほうが早かったのね。
最近はどうかというと「トラッキングにその情報が出る」のね。
Posではこう出る。
*注意 この指示は「日本郵便のトラッキング」には出ない。
私は基本的にPOSのサイトも信用しておらず、今まで随分、振り回されました。ところが、基本情報はPOSが出しているはずですが、POSのサイトよりも早くて正確なサイトがあるんですよ。
17track.netというサイトですが、私はここを信用しています。またここはPOS以外の他の宅配業者のトラッキング(怪しげな中国の業者も)が出来るので良いと思います。(ここをクリック)
この指示の通りに、POSにインボイスを送るわけですが、これはEMSに添付されたインボイスを見れば良いじゃないかと思いますが、どうもそうではない様子。でも内容は一致しないとまずいんじゃないですかね。
手順はこんな。
1 インボイスを送る。ただ「正式なインボイスである必要はなく」て、メールに「EMSの番号」「商品」「個数」「金額」「それらのトータル」、そして「氏名」「パスポート番号」「電話番号」「住所」を箇条書きに書けばOK。本来は「郵送料」も書くべきですが、私は書きません。でも彼らは調べればわかるわけでそこから計算しています。(日本ではEMS料金を割引するケースもあるので、その場合は書いたほうが良いと思う)
2 するとすぐに返事が来ます。そしてそこには、「自分で通関する」「POSに通関代行を頼む(RM48)」「POSに配達も頼む(+RM50)」を選んで、返信してくれと書いてある。
3 POSに「通関だけ」「配達も含む」を選んで、返事をすると、その後、数日してから「暫定的な税額+POSの手数料」を書いた書類がメールで送られてきますので、それをプリントアウトして、名前、パスポート番号などを記入し、サイン。そしてそれをスキャンしてまた送り返す。
4 数日後にPOSからE-Mailが来て、その後、最寄りのPOSに取りに行くか配達を待つ。その時に「税額、POSの手数料」を支払う。通関だけならRM48で、配達も頼むと+RM50のトータルRM98。
こういう流れになっていますが、自分でKLIAに行って通関する場合は、「税関で止まっているのが確認できた時点」で、このメッセージを無視してKLIAに直接行っても大丈夫だと思います。またPOSに代行を頼む場合、私は最初のインボイスを送る時点で、「Posによる通関代行+配送を希望し、それにはRM48+RM50がチャージされるのも理解している」と書きます。これで2,3日の短縮にはなる。(笑)
また、ややこしい品物が入っている場合、急ぐ場合は「自分で行くのが良い」と思います。
そして自分で行くと「なぜか課税されない」ことがあるし、「本来は輸入許可が必要だけれど、特別にOKします(化粧品)」なんてことがありました。また上に書いたように、税がかかる基本の額はEMSの郵送料も含めるわけですが、KLIAではそれはなくて、商品の額だけに課税されました。でもPOSに代行を頼むとかなり細かい計算をされ、ほぼ間違いなく課税される。でも代行を頼んだ時に「輸入許可が必要な化粧品等が入っていた場合」はどうなるのかはわからず。
とにかくKLIAに自分で行くと、トータルの額がRM500を超えても課税されないという、不思議なことが起きます。でももちろん課税されるのが普通と思うべき。
EMSはなくてDHLなどの場合
DHLなどの宅配便を使うと「必ず課税される」と考えるべきだと思います。
ただし、アマゾンなどの通販を使って直接送って貰う場合、彼らは「DHL Express」という非常に送料が安い送付方法を取ることがある。そしてここがポイントですが、代金支払時に「暫定的な輸入税」もプラスされるのね。これが不思議で、税率がかなり低いんですよ。きっと特別な「簡易税率」みたいなのがあって、それが適用されるのかもしれない。アメリカアマゾン、イギリスアマゾンから商品を買ったことがありますが、その低い税率を先払いするだけで、マレーシアでは課税されなかった。
ただ、「輸入時に追加で課税されることもあるという説明」がありますが、今まで、マレーシアについてから課税されたことはありません。
でも商品を買ったときに、その簡易税率だかなんだかわかりませんが、それを払っていない場合、「普通にどっさり課税される」経験はありました(アメリカに注文を出した低温調理器が香港からDHLで送られてきたとき)。
ちなみに今回のEMSですが、なぜか「課税されることはないだろう」と10キロを超える調味料などを送ってしまいました。今までの経験ですと「調味料や食品だけの場合は課税されないことがほとんどだった」から。
でもしっかり課税されてしまいました。でも高い税率のものはなくて、POSの手数料込みでRM230(そのうちPOSの手数料がRM98)
これを二分割、あるいは三分割すればよかったかもね。でもまとめるとEMSの送料のキロ単価が下がるんですよね。
殆どが調味料、食料品でトータル10キロ超え。
課税されるとがっかりしますが、本来なら(私の場合)全てのEMSに課税されてもしょうがないわけで、年間トータルで考えれば気にするほどのことでもないのかもしれません。
以上です。皆様の参考になれば幸いです。