ポンペイオ元アメリカ国務長官の「置き土産」が効いてる~ (対中国)

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トランプ政権が終わりに近づいてから、かなり積極的に対中国政策(大統領令)を連発していましたが、ポンペイオ元国務長官が最後の最後で置き土産を置いた。

「中国のウイグル政策はジェノサイドであると認定する」と。

これは個人の意見ではなくて、アメリカ政府の意志として動いていくわけで、バイデン政権への牽制だと私は思っていたのだけれど、ここへ来て急展開。

新政権のポンペイオの後釜である新国務長官アントニーブリンケンもそれに同意。

そしてその動きは世界に広がりつつある。

これじゃ、トランプがいなくなってお祝いをしていたであろう中国共産党も真っ青でさっそく反発している。

ジェノサイドってどういう意味か。

これって日本人にはピンと来ませんが、欧米でジェノサイドといえば、まさにあのヒットラー率いるナチスを糾弾するために出来た言葉で、「民族浄化、国家破壊」を意味する。これってユダヤ人が多く経済や金融の中枢にいる欧米では、かなりセンセーショナルなことで「ジェノサイド国家」となれば、「国家犯罪の最たるもの」となる。人で言えば【人間として認めない】のと同じでしょう。

ドイツでは「ナチス賛美」どころか「ナチス研究」でさえ法律で禁止されている。世界中でナチスが嫌われているのは周知の事実ですが、ポンペイオ元国務長官はそのナチスと中国を同列に置いたということ。

これは効くでしょうね~~。

関税だのなんだのと細かいことで中国を締め付けても、それを解除されれば意味がない。ところがジェノサイド認定があるとかなり難しくややこしいことになるんじゃないですかね。「お前はあいつの肩を持つのか?」となるわけで、それはありとあらゆる分野で言われるようになるはず。

このジェノサイドに関する条約があって、多くの国がそれを批准している。だから世界は足並みをそろえることになる。

ちなみに日本はその条約を批准していない。なぜか。

ま、色々考え方があるんでしょうが、日本のお隣に「日本はジェノサイド国家だ」と騒ぐ国もあるし、日本政府も東京裁判が念頭にあるんじゃないですかね。日本は悪の枢軸と決めつけられたわけで、それはドイツのナチスも同じで、批准していると日本もジェノサイド国家と認定するかしないのかの議題に乗らなくてはならず、その条約を無視しているのかもしれない。

ま、それは横に置いといて、これからの展開が楽しみ。

ディープステートは中国と手を組んでいたのではないのか?

という疑問があるけれど、これはかつてのソ連と同じで、そもそもの成り立ちにディープステートが噛んでいるし、存続もディープステートなくしては出来ない。ソ連の崩壊は「過剰な軍拡による経済破綻」となっていて、それをうまく導き出した時の大統領のレーガンの作戦勝ちとなっているけれど、「ディープステートによるソ連の利用価値がなくなった」のが理由だと前から言われていた。

日本が日露戦争を戦ったときも、ロスチャイルド系のリーマンブラザーズの莫大な金額の出資があったわけで、(その借金に日本は長年、苦しむことになるけれど)それなくして日露戦争での勝利はあり得なかったのは我々も知っていること。あの時、もしもリーマン・ブラザーズが助けてくれなかったら、日本は負けて、間違いなく日本はソ連に統治されて、朝鮮半島も日本も全く違う歴史になったんじゃないですかね。

財閥がどう動くかで、世界の歴史に影響が出る。これが「ディープステートが世界の歴史を作っている」と言われる所以でしょう。

つまり、中国がディープステートなのではないし、でもディープステートの中の一つの勢力であるのは間違いがないのでしょう。

でも用済みとなれば切るのでしょうし、今は「切ると決まった」わけではないのだろうけれど、バイデン政権は「トランプ後遺症」にこれからは悩まされるはずで、アメリカ国内はもとより、世界にも「バイデン政権の正当性に問題がある」と言われる中での政権運営となる。

当然、トランプの宿敵としていた中国に歩み寄るわけにもいかず、ポンペイオが放った大ホームランに対しては、それは無視せずに「追従する」ほうが【今は得策】と考えたんじゃないですかね。それでバイデン政権に疑問を持つ国民のガス抜きも出来るはず。

でもこの話は「正式認定」されることなく、うやむやになるのかもしれないけれど、「中国共産党(中国ではない)は人類の敵」という印象づくりには貢献しているはず。「ウイグル?何が起きているの?」という脳天気な人達にも情報は回っていくはず。ええ~~?ホロコースト(人類に対する大犯罪)?中国が?というイメージは広がるはず。

慌てているのは中国共産党で、どう反撃に出るかが楽しみ。逆恨みをして、今まで弱みを握っていた政治家や企業に対して圧力をかけてくるのかもね。

ただバイデン政権がポンペイオの発言にすり寄るのも、中国共産党に対する「あまり爪を伸ばすなよ」というバイデン政権からの忠告の意味だけかもしれず、本当のところはわからない。

意外に中国がバイデンの首を取りに来る可能性も私はあると思っていて、ところが民主党としては「それは想定内」で、カマラハリスを大統領として繰り上げるシナリオが動き出すだけのような気もします。

でもハンターバイデンの疑惑問題が大きくなると、そこにはカマラハリスの名も出ているわけで、蜂の巣を突っつくようなことにもなるかもしれない。

私は「正義は勝つ」と思っています。理由は簡単で「損得で繋がっている絆は【命をかけて守ることはありえない】けれど、正義を守ろうとする人たちは【平気で自らの命を賭ける】から」です。どちらが強いかは明らか。というか、どちらが脆いかというべきか。

 

 

日本?

蚊帳の外。興味はなさそう。

しかし、今になると、トランプべったりの安倍さんは今回の一連の大混乱が起きるのを察知して、先に逃げたような気がしてしかたがありません。突然辞めたのは8月でしたよね。11月には大統領選挙で、アメリカで何が起きているのかは十分察知し理解していたはず。

また菅さんはなんのためらいもなくバイデンに近づいたし、そしてトランプが対中国政策を強化していたのにも関わらず、日本政府は平気で中国に歩み寄っていた。その理由もわかるような気がします。

ディープステートや中国の日本への浸透はかなり進んでいるという専門家もいて、スパイ防止法さえない日本はやりたい放題だと昔から言われていた。まさかと思うけれど、近年の動きを見ているとさもありなんと思うことが多いと思います。

今だからこそ、田中角栄のロッキード事件を見直してみたいと思っています。田中角栄は「自らの意志で動こうとしてアメリカに潰された」という論者は前からいたし、日本の不可解な「バブル崩壊後の立て直し政策(債務処理)」も「海外の企業に儲けさせただけじゃないか」と言われていましたよね。もしかしたら本当にそういう風に動いた勢力(国際金融資本に組み込まれている銀行すじ?)が日本にあったのかもしれない。そして今も・・。

日本は「狩場でしかない」という論者の意見を聞いた時には驚きましたが、世界のATMであるのは誰でも知っていること。うまい具合に骨抜きにされちゃいましたね~~。

戦後、アメリカが徹底的に日本を骨抜きにしたのは、日本の底力を知っていたからだと言われている。そして骨抜きにしたはずの日本が、なんと「一人あたりのGDPで世界一になる偉業も成し遂げて」、再び世界は驚いた。

もう一度、それを思い出させてやることって出来ないんですかね~。

そういえば、関係ありませんが、豊臣秀吉の時代って日本の軍事力が世界一だったんですってね。鉄砲の数も世界一。まさかと思ったけれど、スペインも眼中になくて中国征服に乗り出したのもそれが理由なんですと。でも秀吉が死んで、途中で終わった。

もし秀吉が長生きしたり、あるいは当時、中国に行かずに、スペインが統治していたフィリピンを取りに行ったら世界史が変わったと言われている。当時フィリピンにはスペイン兵は400人しかいなかったと。秀吉が行くどころか「加藤清正にフィリピンをとってこい」と言うだけで取れたのかも。

取るって言い方は現代には合わないけれど、秀吉がスペインに替わって統治をして後世にそれが続いたら東南アジアも大きく変わったかも。善い悪いは別の話にしても。

日本とて同じで、元寇の役でやられていたら、今、多分、日本という国はない。明智光秀もあの時に風邪でもひいて寝込んでいたら本能寺の変は起きなかったかもね~。

歴史って面白くて、「あるたった一人」がいただけ、いなかっただけで大きく世界史は変わる。

私の父と母が、ある日ある時、ある場所ですれ違うだけで終わっていたら私もいない。でも世界史が変わることはない。(笑)

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