しかし今回の「総裁選挙」「衆議院選挙」がどうなるか見えませんね。
いつもぼんやりしている岸田さんがやる気を出したけれど、評判が極端に悪くなり批判の的になっている二階さんが「幹事長を辞める方向」が出てきたので、二階さんと戦うのを鮮明にした岸田さんの作戦はすぐに出鼻をくじかれた。
また二階さんとの癒着を言われている菅さんも、「二階さんがいないのなら」と支持率が上がる可能性もある。誰が話をつけたのかわかりませんが、「菅を勝たすために二階が涙を飲んだ」形。
安倍さんも麻生さんも「菅押し」ですから、「無い」と言われている菅さんの再選もあるかも。
でも「菅さんじゃ選挙は戦えない」という自民党議員はごっそりいるわけで、どうなりますかね。
巷の「誰が総裁にふさわしいか」のアンケートでは相変わらず「石破、河野、そして小泉ジュニア」なんてわけのわからない人たちの名前が出ていますが、これは総裁選に関係ない一般人の「イメージ」でしかなくて、最近、自民党離れが進んでいた自民党のコアの支持層の間では「高市氏がダントツのトップ」。81%という調査結果もあった。
ネットの虎ノ門ニュースでのアンケート結果(8月31日)は、高市氏の支持率が、な、な、なんと92%。でも地上波や大手メディアでは高市氏は無視状態。
この背景は私もよく分かるわけで、保守層の中では保守としての気概が全く見えない、国民に夢を与えることも出来ない、目力もなく、オーラもない菅さんに対する批判は大きく、「安倍待望論」も出ていた。でも安倍さんは「出ない」と。
その安倍さんに、「出てくれ」とずーっと言い続けていたのが高市氏であるし、保守としての信条も安倍さんに似ている。だから「安倍さんの代わりとしての高市氏」という見方は強い。ただなんせ重要ポストに付いたこともないし、高市氏にどれだけの力があるかは未知数。
派閥は派閥でお抱え候補がいるわけで、ここで無派閥の高市氏を推すわけにもいかず。
でも女性であり、主義主張ははっきりしているし、叩かれ強く、古臭い自民党議員とはかなり印象が違うわけで、「自民党に新しい風を吹き込む」という意味で注目されるのも理解できるどころか、私もそうあって欲しいと思う。
「このままじゃ衆院選で勝てない。菅じゃ駄目だ」と思う自民党議員にしてみれば、「高市氏なら戦える」と考えるんじゃないですかね。でも派閥は彼らを縛るわけで、自由には動けない。
でもそういう都合は国民には関係ないし、総裁選に大きな影響力を持つ【党員、党友票】がどうなるか。「自民党を勝たせるための高市氏」と考えるか、それとも「高市氏個人の力をどう見るか」で党員・党友票は変わるのだろうと思っています。これは歴史的に「党員・党友票で勝った候補者が総裁になる」傾向があるわけで、党員・党友票は非常に大事。もし自民党国会議員が他の候補を推していても、党員・党友票の中身によっては、「雪崩のようにそちらに流れる」ことがある。
これが顕著だったのは「小泉さん」のときで、橋本さんにほぼ決まりだと皆が思っていたのに、党員・党友票は小泉さんの圧勝で、「これに乗らないと勝てない」と思った議員票は突然、小泉さんに流れて小泉総裁が誕生した過去もある。
私としてはギャンブルだとしても「高市氏推し」です。それがベストとは思わないけれど、「菅さん続投」よりよっぽどマシだと思う。
でも高市氏が総裁になったら国会は荒れるでしょうねぇ。彼女ははっきり言う人だし、保守バリバリだし、左派が大騒ぎになるのは目に見えている。安倍さんみたいに批判を受けてものらりくらりと逃げるタイプの人じゃない。ということは、保守を大嫌いな左派メディアは「高市つぶしキャンペーン」をすぐに始めるかもね。
日本がどこへ向かうかの不安はあるにしろ、日本には「新しい船出」が必要だと私は思うし、高市船長に任せてみたいと思っています。
でもそれがかなわず、菅さん続行となったとしたら・・・・。その時こそ、自民党支持のコア層でさえ、自民党を捨てる日が来るんじゃないかなぁ。二階外しをしても無駄で、菅さん自身が批判の対象になっている。これじゃ「自民党にお灸を据える」なんてことがまた起きるかも。
でも「日本のためには自民党を潰すべき」と考えている人には、チャンスが見えてきたんでしょうね。
日本の運命を決める総裁選、衆議院選挙だと思います。
過去から名前が出ている「総裁候補」って全然お話にならないと私は思っていて(駄目なままの日本を維持するには最適)、そんな時に出てきた高石氏は私にとっては「突然、現れた希望」でもあります。
でも自民党は未だに「派閥の論理」で動いている。総裁選に「派閥縛り」もあって、高市氏が20人の推薦人が集められない可能性すらある。となれば、そもそも総裁選に出られない。
でも私が思うに、安倍さんには菅さん推しをせざるを得ない立場があるわけで、本音としては「高市推し」かもしれず、かつ若手議員の高市推し、自民党コア層の考え方を無視することも出来ないはずで、ましてや支持率を上げる得策がない限り「菅続投」は無理があると思う。細田派は派閥縛りを緩める可能性があるんじゃないかと思っています。ってあまりにも希望的観測すぎるか・・。
派閥も古い議員も今までの慣習を踏襲するばかりで、利権を手にしたものは絶対にそれを離さない。そんな自民党が延命しても日本に良いことはないどころか、日本を壊す原因になる。菅さんの支持率の低さ、人望の無さがわかりきっているのに、そのまま菅続投の方針を変えないってかなりうまくないんじゃないですかねぇ。自民党の自殺行為だと思いますわ。
でも「女性総裁高市氏」となれば、選挙運動のいかんによっては衆院選も自民党の圧勝なんてこともありうるんじゃなかろうか。
でも実はすでに自民党は保守じゃない部分が多く見えるし、高市氏を歓迎したくない本音があるのかもしれない。
それなら私としてはやっぱりまた左派に政権を渡してみる、なんてことが必要なのかもと思ったり。
天下分け目の大決戦。どうなりますか。
自民党が分裂して、保守系の新しいそして若い政党が生まれてほしいなぁ・・・。