本当にまぁ、世界はどうなっちゃうんですかね。
西側諸国は中国の抑え込みに入っていますが、なんと、中国がソロモン諸島と「安全保障協定」を締結したんですと。
これってうまくないんじゃないかなぁ。オーストラリアでは今頃大騒ぎのはず。
ソロモン諸島って脅威があるような国じゃないですが、これから中国がどんどん後押しするのは間違いがなくて、軍事国家として無視できない国になる可能性がある。まさかキューバみたいに・・なんて思ってしまう。
南太平洋の中に「中国の味方」が出来たなんて、オーストラリアにしてみれば「隣家にヤクザの本拠地が出来た」のと全く同じでしょう。
しかしま、今はウクライナ侵攻で世界は大騒ぎですが、俯瞰して見てみれば【ロシアも生きるのに一生懸命】ってことだし、それは中国も同じ。
どちらが良いの悪いの言っても、それは価値観の違いで見方は真逆になる。
中国とソロモン諸島との安全保障協定がどういう内容なのかわからないけれど、例えば、例えばですよ、ソロモン諸島の過激派がオーストラリアにちょっかいを出して、それに対してオーストラリアが「軍を出した」となれば、「中国が軍隊を引き連れてオーストラリアと戦う」ことになるのか?
ま、日米安保条約の内容もじつは「日本が攻められてもアメリカが自動的に参戦するとはなっていない」わけで、「君たち、頑張ってね」で終わる可能性は大きい。アメリカだって日本のいざこざに巻き込まれてアメリカの若者を死なすようなことはしたくないのが当たり前。ここがNATOとの大きな違いですよね。NATOはもし一国が攻められたら、全体が一緒になってそれに応戦することになっている条約。一心同体と言っても良いけれど、日米安保の場合は・・・・、日本は自分はアメリカの正妻だと思っているのに、アメリカでは籍に入っていない、みたいな。
中国とて、ソロモン諸島を全面的に信用しているわけでもないだろうし、遠い南太平洋のゴタゴタに付き合いたくはない。でもま、「中国が戦争を始めたら、ソロモンは援軍として補助する」だけでも、場所的に非常に困る場所。
中国の軍隊がソロモンに駐留したり中国海軍の補給基地になったらうまくない。日本の横須賀みたいに。
ソロモン諸島にミサイル基地ができたらオーストラリア、アメリカはどうするんだろうか。かつてのジョンエフケネディ大統領時代のキューバ危機と同じ様な絵図ですよね。ケネディはキューバに出来たソ連のミサイル基地にブチ切れて、戦争も辞さずという強い態度で出て、ソ連は引き上げることを決めた。
あの時、世界は「世界大戦になるかもしれない」と大騒ぎ。
さぁて、このことに岸田総理はどう反応するのかな?
「大変、遺憾なことだ」で終わるのかな?「オーストラリア、アメリカと一緒に【検討します】」なんて言わないだろうね。
そして日本国民は・・・・、「え?だから?」なんて程度なんだろうか。
メディアも騒がないだろうなぁ。ちょうど時期的に安倍さんが「防衛費はGDPの2%」をよく話題に出すし(これは前の衆院選の自民党の公約)、メディアもこのことに騒げば、安倍さんを後押しするようなことにもなってしまう。
「武器なんか必要ない。戦争になれば逃げれば良い。逃げられなければ降参すれば良い」というのが今の日本人の大多数の考え方かもしれない。
橋下徹やテリー伊藤、朝日テレビの玉川がウクライナに「早く降参するべき」なんて言うのは、彼らがおかしいのではなくて、それが日本の国民の声なのかもしれない。
ウクライナが可愛そうだと、ウクライナに千羽鶴を贈って「自分が気持ちよくなることを選ぶ」国民性の国。そんなことをするべきじゃない、受け取る側のことも考えろというDaigoやひろゆき氏が声を上げれば、「人の心がわからないやつ」と叩かれる。これって真逆で、命と国の未来を賭けて戦っているウクライナに、折り紙を送るほうがわかってないんじゃないですかね。なんだか発想が幼稚園っぽいと思う私がおかしいのだろうか。
眼の前にいる死にそうな人に「頑張ってください。これは私の気持ちです」と折り紙を渡すやつがいるかっつーの。
実は先日、ある有名人が「私は戦争に反対します」とブログに意見表明を出したのね。私は「で?」と思ったのだけれど、戦争に反対しますで終わり。日本人ってただの平和ボケじゃなくて、それが進行して、なんだかとんでもなくヤバいことになっているんじゃないかと思いました。