ペロシ米国下院議長の台湾訪問ですが、中国がブチ切れていましたし、時期的にも習近平は絶対にメンツを潰されたくない時期で(北戴河会議、中国共産党大会を控えている)、中国が何もしないわけはないだろうと世界が注目していたわけですが、私としては正直なところ、拍子抜けしてしまいました。
なにか起きるのを期待していたわけではないものの、何よりもメンツを大事にする習近平がなにもしないのはありえないと思っていました。
でもま、一部の跳ねっ返りがバカなことをすることもなく、こういう国対国のプライドのぶつかり合いって、最後の最後の切羽詰まったところまでお互いが行かないと何も進展しないのだと思いました。
日本的には、どこかで妥協して問題を大きくしないことを選ぶと思いますが、それをやったら相手はもちろん、世界に馬鹿にされる、舐められるだけで、さすがアメリカも中国も大国で、妥協すること無く本気のやりとりがあったのだろうと感じました。
今回のことをどう考えるかですが、様々な人が様々なことを言っていますが、私はいくつかの動画で、全体像が見えると思いましたので紹介します。
ただし、中国はこれから台湾周辺で「実弾を使った演習をする」わけで、これが単なる演習なのか、東沙諸島に出てくるのではないかという懸念がありますし、演習予定地域は今までと違って、「台湾を囲み」「日本の経済水域にも掛かっている」ことを忘れてはうまくないと思っています。つまりステージが変わっただけで、「習近平が日和った」という結論付けはできないし、北戴河会議、中国共産党大会で実力を誇示しないとならない習近平がこのままで行くとは思えず。
少なくとも「アメリカはいかなる国の横暴も座視しない」という主張を世界に示せたのは良かったと思います。日本にはやっぱりできないことですね~。でも中国は今までとは違って「台湾の領海で実弾演習をする」ように一歩前進したわけで、【双方、痛み分け】って感じでしょうか。
でも中国が台湾の領海、領空をこれから我が物顔で侵略し軍事行動をするのが常態化したらどうなるんでしょうか。
今回のこの一件で面白いと思ったのが「韓国の反応」です。
日本に行く前にペロシは韓国に寄ったわけですが、飛行機が到着しても歓迎さえされず、大統領も「夏休み中」ということで会談も行わないと。
中国の顔色を伺いながら生きていかなくてはならない韓国をまざまざと見ることが出来たと思いました。
それと一連の重要人物の発言で、「バイデンはやっぱりアホだ」と思いましたわ。アメリカも大変でしょうね~。中間選挙がどうなるか楽しみです。