楽天の債券の利回りが【13.051%】もある。ユーロ建て。

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私はこのブログに時々、【債券】のことを書きます。

先日も私が買った債券のことを書きました。

【ヨーロッパの有名な金融機関が発行した債券で、利回りは10%を超えて、予定償還は2027年の債券】と。(ここ)

このことに関して、昔からの読者であり友人から「私も買いたいので、銘柄を教えて欲しい」とメールが来ました。

ブログに買ったと書いたのだから、もう少し詳しいことを教えてくれということなわけですが、私はお断りしたんですよ。

意地悪をしているわけじゃないのですが、こんなのは調べればすぐにわかるのね。すぐにわかることなら、教えれば良いじゃないかとなるわけですが、こういうブログって、「何か儲かる話は無いか」と思って見ている人が多いんですよ。それは昔から同じ。どこでも同じ。

でも私は、「自らの手で利益を出せる様になって欲しい」と何年も前から同じことをずーっと書いていますよね。株でもコモディティーでも債券でもなんでも同じで、私は「どう言う風に考えるべきか」とか、トレードのキモとかそういう一番大事なことを話し合ったり、教え合ったりするのは良いと思うのですが、「今、どの株を買ったら儲かる?」みたいな話って嫌いなんですよ。

そういう人たちって、「自ら学ぼう、考えよう、調べよう、判断しよう」という積極性がないのね。「問題が出たら、すぐにアンチョコを見て答えを調べちゃうタイプ」です。実はネットの中で情報収集をしている人の大半はそういうタイプが多くて、「トレードや投資をうまくなりたい」と思っている人ってごくごく少数派。

でも私はそういう真剣な人だから私も真剣に向き合いたいと思うわけです。

私を「競馬の予想屋」みたいに思って欲しくないし、そういう情報が欲しければ「他に行ってください」ってことなのね。そういうブログやサイトっていくらでもありますから。

今回の私が買った債券だって、【私が置かれた状況から判断してこれが良い】と決めたわけで、立場が違ったら「こんな債券は買うべきじゃない」んですよ。でも「教えてください」といつも言う人って、深く考えないことが多くて、【ダボが買ったのだから良いかもしれない】というとんでもない理由をつけて買っちゃうのね。

これってうまくないってのがわかりませんかね。

私だって責任を感じちゃうわけです。

逆に、債券の諸々を理解していて、例えば「永久劣後債」とか「CoCo債」、そして当然、その発行体の【格付け】も大事で、同業他社と比べたり、同じような格付けの他社とも比べたり、あるいは「予定償還までの期間」だってリスクに大いに関係するじゃないですか。当然、債券トレーダーの中での評判とか、株式を買うときのようにその企業の財務だってしらべないとならないでしょ。

でも「教えてください」という人って、そういう事も考えないのね。

いや、教えてもらってから考えますっていうのかもしれないけれど、そこまでやる気があるなら、ネットを調べるだけで私が買った債券のことなんかすぐにわかるわけですよ。

つまり、「何もわかっていない」「自分で調べようともしない」からこそ【聞いてきた】ってことなのね。

でもそれじゃやっぱりダメなんですよ。自分で情報を得て、考えないと。

だから私は、意地悪に見えるかもしれないけれど、「お教えしません」と返事を書き、その理由も書きました。

実際に売買する、投資する時に知っているべきことって山のようにあるじゃないですか。利回りが良いってことは信用度が低いわけだから、万が一の事も考えないとならないし、その可能性もそう。

そういうのも調べた上で、なぜその債権にしたのか理由を知りたいとか、そういう質問なら大いに結構だし、私も嬉しいんですよ。意見交換になるし、私が気がついていなかったこともわかるわけだから。

やっぱり債券にしても、リスクが大きい債券。つまり信用度が低くて利回りが良いもの。CoCo債のトリガーはどうなっているのか。それが発動される可能性とか、永久劣後債だけれど、永久ってことは「償還されないのか」、Callってなんなのか、万が一のときにはどの程度の被害になるのかとか。「危ない」と思ったらすぐに叩き売ってでも退却しないとならないけれど、その判断ができるのか。退却するときにはどういう基準で決めるのかとか。

当然、外債だから【為替が関係してくる】じゃないですか。それとはどう向き合うんです?運に任せる?

そういうことがわからない、考えもしない人は債券投資なんかしたらダメなのね。

「ABCD銀行が、今、キャンペーン中で、定期の3年ものはX%の利子がつく」とか、そういうのとはわけが違うのね。

そんなことは子供じゃないのだからわかってるさというのであるならば、私にどの債券かなんか聞くわけもない。調べればすぐに分かるのだから。

誰しも利回りが良いものが好きですが、今、こういうのがあります。どう思います?考えてみてください。

◯ (新発)トルコリラ建て 利付社債 クレディ・アグリコル・CIB 償還:2026年12月15日 利率29.65%

◯ (既発)ユーロ建永久劣後特約付社債 楽天グループ クーポン:4.25% 利回り:13.051%

◯ (既発)米ドル建劣後特約付社債 楽天グループ クーポン:5.125% 利回り:12.758%

◯ (既発)米ドル建劣後特約付社債 ソフトバンクグループ クーポン:6.875% 利回り:11.112%

まぁ、こんなのがいろいろあるわけです。ドイツ銀行だと7.921%、シティグループインクは9.884%、ゴールドマンサックスグループは8.025%、バンク・オブ・アメリカは6.440%とか。

同じ企業がいくつも発行していますから、市場にはとんでもない数の既発債が流通しているし、企業はどんどん追加で新発も出してくる。

さてさて、どういう企業のどんな種類の債券で、どのくらいのリスクを考えて、どのくらいの長さで投資します?期待したい利回りは?

こういうことを自分で考えるか、理解できるまで徹底的に教えてくれるプロのサジェスチョンを得るしかないじゃないですか。

こういう情報はネットの中に出ています。上のいくつかの例はこのサイトです

でもリストに載っている情報だけじゃ何もわからないのと同じで、まずはその業者に連絡を取って更に細かい情報、また疑問をぶつけて納得の行くまで説明を受けるしかないのね。

でも証券会社に聞くのって「カモにされるだけ」というのも考えないとだめでしょ?行ったこともない知らないレストランに入って【どれが美味しいですか?】と聞くのと同じ。これって「カモがネギ背負って来た」「飛んで火にいる夏の虫」状態じゃないですか。

マレーシアの銀行によくある「VIP口座だと担当者がいろいろ教えてくれる」なんてのもよーく考えてみればどういう構造になっているかわかるはず。

証券会社って「投資家サイドではない」のね。【投資家から利益を出すのが証券会社】だというのを忘れてはならないはず。銀行も同じ。書籍も評論家も注意が必要。だから「情報は投資家サイドのプロ」から得るしか無いと思っています。つまり、「投資家が儲からないと自らも儲からない立場かどうか」を重視して情報源を見ないとダメなんですね。

私が一番良いと思うのは「投資家グループ」で勉強会も開きしっかりしているところから情報を取ること。素人にはそれしかないと思っています。私はそういうグループを(今は)知りませんが。

ネットも注意が必要なのは「再生回数で儲けるつもりで情報を出しているサイト」が山のようにあるわけです。あるいは「他のサイトへ誘導する」「情報商材を売る」のが目的とか。自分がそういうところを運営していると仮定して考えてみてください。読者重視の情報を出します?「なんとなく有意義だと読者が感じるように作る」のが当たり前じゃないですか?大事なことを深掘りしているサイトなんて「ややこしくて読者は見る気もしない」んじゃない?

どちらにしろ「誰かを頼ろう」とした時点でアウトだと私は思っています。だから実は勉強する、情報を得るって「とんでもなく難しいこと」なのね。その自覚は重要だと思います。

でも私に教えてくださいって、これまたとんでもなく全くお話にならないし、そういう考え方ってヒジョーーに危険なのがわかりますよね?私だって情報を集める、色々聴きたい側でしかないのですから。

私の役目は「こんなのが市場にでていますよ~」「今、こんな動きをしてますよ~」と読者の方々が考えるキッカケを作るだけなのね。で、興味があったら是非、ご自分で調べてみてくださいということでしかないのね。

そしてそれぞれがいろいろ調べたり、考えたりしている中での「情報交換」は良いし、大切だと思っています。

さてさて、どうです?誰もが知っているあの楽天。ユーロ建てで13.05%、米ドル建てで12.75%。凄いですよね。できることなら、全財産、これにぶち込みたいぐらい。

楽天って有名ですが、とんでもなく借金が多く、そして大赤字を出していますよね。こういう会社にお金を貸しても(債券を買う)大丈夫ですかね?それとも近いうちにあの楽天が倒産しちゃいますかね?本当にあの楽天が倒産すると思います?

ソフトバンクは?やっぱり不安?

ではゴールドマンサックスは?8.025%。バンク・オブ・アメリカは6.44%。

トヨタだってありますよ。第一生命もあるし。

債券って「ちょっと怖いなぁ」と思う人が多いはずだけど、私もそう思うし、そう思うのが健全だと思います。

じゃ、トヨタは?ああいう超優良会社って利回りも悪いのね。でも1%2%なんてことはあり得ない。

いやいや、外債は為替が絡むから不安だというのなら、円建ての債券は?いろいろありますよ。

つまりですね、不安だ不安だとそればかり考える必要もないってことじゃないですか?また「利回りが良いと外債でも為替の動きは利回りで吸収できてしまう」ことも起きるのね。あるいはこれから「円安」だと思っていたら、外債は素晴らしい投資対象となるんじゃない?

本当に調べること、知るべきこと、そして必要な技術も考え出すとキリがないけれど、「自分の身の丈にあった【有利な投資】もある」のが債券だと私は思うんですよ。

資金運用にはいろいろありますが、「預貯金」「債券」「投資信託」「株式」の【リターンとリスクの関係】はこうなっています。

参照:投資の時間

そしてそれぞれの中で、この図と同じ様にリターンとリスクの関係がいろいろあるわけですね。

「君子危うきに近寄らず」というのも大正解だとは思うけれど、【自分に合う居場所】ってこの中にあるはずなのね。そしてそれを見つければ人生は大きく変わってくるってことじゃないでしょうか。

いやいや、財産を失う人も多いよというのもその通り。でもそれは欲望に任せてリスクコントロールが出来ないとそうなるわけで、じゃぁ、リスクをできる限り減らして、リターンはちょっと大きめならそれで十分という考え方もあるじゃないですか。

上の図をじーーっとしっかり見つめてみてください。どこかに貴方に合う場所が必ずあるはず。

ちなみに私の場合ですが、大部隊は「比較的安全な債券」のグループ内に散らばせておいて、別動部隊を株式より右上のグループとなる「ハイリスクハイリターンの投機」(この図には書いてありませんが)に置く、二刀流です。そしてそして私に取って重要なのは、実は別動部隊の方だったりする。この部隊は小部隊ですが戦闘能力がある限り、世界に大戦争が起きようが、日本が沈没しようが、いつ何時、何が起きても再起が可能。そしてこの小部隊こそが、大部隊を作る源泉なわけです。

若い方々は一足飛びに大儲けしようなんて考えは捨てて、自分が立てる場所にまず立って、そこから経験を積みながら範囲を徐々に広げていけば、いつか自分にあった陣地が作れるはずなのね。ビットコインで億り人~~なんてのはそれから「おまけとして」やるべきことだと思います。

短期間に大成功する人たちっていつの時代にもいますが、「それは自分には起きない」と考えるほうが良いと思っています。でもそういう人たちが「なぜ成功したのか」のエッセンスは積極的に学ぶ必要はあるはず。

是非とも諦めずにチャレンジしてみて頂きたい。若者たちだけが持つ「長い時間」こそが成功への「鍵」かもしれない。

年寄りは・・・、定期預金ってのを止めるだけでかなり変わるかもしれない。でも「ヘマをした場合に、やり直す時間も気力もない」のが普通だから、余計なことはしないのが一番というのには私も賛成。

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