今、巷で言われていることは、またアメリカの債券が値下がりして「利回りが良くなっている」こと。そしてアメリカは「高金利政策を長くは続けないだろう(債券は値上がりし、利回りは低下する)」という憶測から、「債券を買うチャンス」という声もある。
債券を買うのは良いにしても、米ドルは対円で高い位置にあるわけで、「今から円を売って米ドルを買う」のに躊躇してしまうんじゃないですかね。
これはアメリカの株式市場、インデックス投資をするにしても同じで、この米ドルの位置で買うのは考えちゃいますよね。またアメリカの株式市場も「楽観的な人は多い」けれど、警鐘を鳴らす専門家も多いのは気をつけるべきところ。
ナスダックの動き。私の見方ですと間違いなく下げトレンドに入っています。
私は元々米ドル中心の生活を送っていますから、これから米ドルを買うどころか「米ドルを手放すべきタイミングがあるのかないのか(利益確定)」を見ているわけで、これから「米国債を買う=米ドルを買う」という行動が良いのかどうかは全く分からず。米国債や米ドル建て社債の利回りが良くても、米ドルそのものが下落すれば意味がないわけですから。また多くの投資家は「ヘッジをする」という発想もすくなく、「米ドルの下げが無いように祈る」みたいなのは投資とは言えない。
今の状態をどう見るかですが、いつもブログで紹介する「モハPチャンネル」の考え方を知ることは重要だと思っています。
ただこの動画中の「半額になった」という表現は間違えで、「額面1ドルの物が50セントになった」という意味で、発行時に1ドルで売られていたわけではないということ。
マレーシアリンギットを持っていて、アメリカの債券に投資をしたいと考える人も多いかも知れません。
でもマレーシアリンギットも非常に安い状態で、アメリカの債券を買うということは「リンギットを底値で叩き売る」のに似ていて、それが良いことかどうかは疑問。
マレーシア・リンギットは「生活するには絶対に必要な通貨」であるのは間違いがなく、「いつか買う必要がある」とすれば【多めに買っておくチャンスを見る時期】であって、積極的に売るべきかとは思えず。
私はFXも先物も存在しないマレーシアリンギットVS米ドルをどうヘッジするべきか全く知らないのですが、「運を天に任せる」のが良いとは思えず。
もし「外貨預金」「外貨投資」に興味がある方はやっぱり「ヘッジをする」考え方を持つべきですし、FX、あるいは先物を売買することを躊躇するべきではないと思います。
何の行動を起こさないにしても、「行動を起こしたつもり」で【メモを残しておく】のは非常に大事だと思います。あとで振り返って「あの時にどうするべきであったか」を回想するのも良いと思うし、「自分には何が必要か、何が足りないのか」も見えてくるんじゃないでしょうか。
【ヘッジの概念】は非常に大事で、競馬競輪の様に「券は買ったから、あとは祈るばかり」みたいなことはやめて、「どんなヘッジが可能なのか」を考えるのは良いことだと思います。
これって極論を言うと、「競馬馬がゴールするまで、私達には見ているだけではなくて、あの手この手を使って利益を大きくしたり、損失を少なく出来るってこと」だと思います。
リンギットに関しては、私は「打つ手無し」と思っていますが、日本円・米ドルですと先物、オプションを含めていろいろ手がありますから、これをきっかけに勉強してみるのも良いんじゃないでしょうか。
私はというと「オプション」には20年以上前から非常に大きな興味がありますが、どう頑張っても私の脳みそでは無理。(笑)