うまくないですねぇ。アメリカの長期金利が上昇し、FRBはさらなる利上げを示唆したと。
【速報】米長期金利が上昇…約16年ぶりに5%の大台を突破 米・パウエル議長が今後の利上げを示唆
アメリカの30年国債の利回り。
この傾向は短中期金利も同じ。本来はFRBは「利下げ」を検討するべきだと個人的には思うけれど、それじゃインフレは止まらない。発表される指標を見ると「インフレの増加率は下がっている」けれど、それは「インフレは継続中」であって、「物価が下がってきている状態ではない」。銀行もかなり大変なようで、貸し渋りと言っても良い状況で、経済への影響がどんどん大きくなっている。
日本では当然、今までのようにさらなる円安が進むと考えられる。
USD/JPY 日足
150円を超えて行くのだろうか。
構造的なことを考えれば、それは「当然」そのようになるはずですが、政府日銀はどうするつもりなのか。
円安阻止もわかりますが、構造的に円が安くなる時に、「ドル売り介入」って意味があるのかどうかが疑問。
かと言って、「円安を阻止するための利上げ」ってのもおかしなもので、金利が上がる弊害って大きいんじゃないですかね。近年流行している「不動産賃貸業」も「ローンを組む」のが基本にあるはずで、大家さん達は真っ青になると思う。それは世界中の同業者が直面している問題。アメリカでは「商業不動産投資」が崩壊の危機にあるなんていう専門家もいる。
イスラエル戦争の動きも不透明なままで、ハマスvsイスラエルの局地戦争で収まれば良いけれど、イスラエルが本格的にガザに侵攻すればヨルダン側のヒズボラ、イランが本格的にイスラエルに攻撃を始めるかもしれない。
ハマスとヒズボラって、子供と大人の違いがあると言われていて、ヒズボラの戦闘力はかなり大きい。ハマスは5000発のロケット弾を撃ち込んだと言われていますが、ヒズボラにはそのロケット弾とは比較にならない高性能のミサイルを13万発持っていて、当然、それはイスラエルの各地に標準が合わされている。
アメリカが世界もビビる空母打撃群をあの海域に送り込んでいるのは、ヒズボラを牽制するためと言われていて、ヒズボラとイスラエルが戦闘状態になれば当然、アメリカはイスラエル側に立って参戦することになるんでしょう。となればパレスチナを援助しているイランも動くわけで、第三次世界大戦への導火線には「もうすでに火が付いている」と言っても過言ではない。
日本がその戦争に巻き込まれることは無いにしろ、中東で戦争が起きれば石油価格が今から3倍以上になると言われていて、日本の経済は大打撃どころの話じゃない。国民生活はとんでもないインフレに襲われて結果的には多くの破産、倒産も増えて、当然、自殺者も大きく増えるのは過去に経験した通り。家庭崩壊なんて当たり前のように起きると思う。
ポイントは「イスラエルがガザに攻め入るかどうか」でしょうが、イスラエルはやる気満々。
やっぱり「人質がどうなるか」が問題で、日本みたいに多くの日本人が北朝鮮に拉致されても政府は何もしないなんてことはない。以前、イスラエルは「一人の人質を救うために、1000人の捕虜と交換した」なんてこともあったし、【自国民の安全確保】には非常に積極的な国で、テロに対しても【絶対に屈服しない】のを世界に示してきた国。
逆を言えば、「人質開放」の話がうまくまとまれば、戦争は大きくならないかもしれない。
しかしこういう展開になるのはハマスもわかっていたはずで、「なぜテロを行ったのか」を考えると【イスラエルによる弱いものイジメの堪忍袋が切れた】みたいな単純な動機とは思えず。ただサウジアラビアとイスラエルの「国交正常化」の動きはパレスチナにはうまくないわけで、でもそれを阻止するという意味においては「もう目標達成」、あるいは「先延ばし」は出来たはずで、ハマスが妥協案を出してくる可能性はあるし、世界はそれをもとめているんじゃないでしょうか。
しかし今回のテロでウクライナ戦争の注目度が下がってはうまくなくて、北朝鮮も中国も「多くの軍事支援物資」をロシアに送っているのは衛星写真で確認が取れている状態。それだけ強大なロシアが窮地に立たされているのはウクライナの各地の戦闘報告からはっきりわかることで、またアメリカが極秘でウクライナに渡していた「ATACMS」によるロシアの空軍基地攻撃は大成功をおさめたようで、益々ロシアは追い込まれている様子。
戦争は駄目。早く停戦すべしと私も思うけれど、それって第三者の目線でしか無くて、イスラエルのパレスチナ人たちがどういう状況に置かれているかに注目すれば、「イスラエル、お前がそもそも悪いのだろう」という話にもなる。でもテロはテロで、どんな理由があろうと許されることはないにしろ、「世界は自分たちを無視している。テロをするしか無い」と考える弱者の考え方も理解できる。
これはウクライナ戦争にも言えることで、「なぜロシアがウクライナに侵攻したのか」を突き詰めると、ロシアにはロシアの理屈がある。
これって太平洋戦争時の日本も同じで、双方に違う価値観と「戦うべき理由」がある。
でも戦争はやめろと言っても、「戦争するなというばかりで、問題解決はしない。それどころか問題を大きくする方に加担しているじゃないか」と言われればその通りで、どうあるべきかを語るのは簡単ではないと思っています。
我々が住むマレーシアですが、「テロを起こしたハマス側に立っている」のは政府のアナウンスでわかりますし、同じモスリムとしてはそうならざるを得ないのもわかるし、決してテロを支援するわけじゃない。でも「テロを容認している」のは間違いがないと私は思っていて、なんとも言えない気持ちです。
「やめろ。停戦しろ」というのは簡単ですが、決してそれが根本的な問題の解決策にはならないわけで、一体、これから何が起きるのかはわからない。
中国や北朝鮮がロシア側に着いているのは最近、はっきりしましたし、ファーウェイのスマホに搭載されたチップの問題も大きくなっていて、益々アメリカと中国の関係はややこしくなりそうですし、「皆が夢と希望を持って、共に将来へ向かって進む」という状態になっていない。
「宇宙船地球号は狭すぎる」「資源も食料も足りない」のだろうなと思う今日このごろ。
世界が平和でありますように・・・。
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