皆さんが岸田首相をどう評価しているのか私には全くわかりませんが、私が彼に注目しだしたのは外務大臣の頃。安倍さんが「次は岸田」と言っていたから。
でもなんとなく、この人ってわけがわからなくて「意志がない」みたいに感じたし、安倍さんが退陣するときに「私に任せろ」という積極性も無く、菅さんに決まり。
でも次は岸田と言われていたし注目はしていたのですが、「大義を持っているとも思えない人」で流されるばかりで、なんでこの人が派閥の長なのか、そもそも政治家としてどれほどの人なのかが私には全くわかりませんでした。
でも私にわかる方がおかしいとも言えるわけで、「それなりに有能な人なのかもしれない」と思っていました。
でも首相になってからも、おかしな人だという考えは変わらず、そのうち「バカなんじゃないか」と思うようになりました。
派閥の長も「担ぐ神輿は軽くてバカが良い」というのは本当かもしれないと思ったくらい。
そのくせ、安倍さんを踏襲すると言いながら、安倍派潰しは一生懸命に見えたし、政策も安倍さんを踏襲するなんて「どこが~~?」と思うことばかり。
おかしな人だ。ビジョンがない。それでいて嘘まで付く。指導力も無い。そんなふうな思いが積るばかり。
そして今回の派閥パーティの裏金づくり問題。
問題が出てきて、詳しいことはまだわかっていないのに「安倍派だけは切った」じゃないですか。これって「安倍派が悪の枢軸」という印象を作り上げたけれど、では調べが進む内に「他の派閥」にも広がったらどうするつもりなのかと思っていました。岸田派(宏池会)でも同じ問題が出たら、総理自ら退陣しなければならないはず。
そして事態は大きくなって、岸田派も逃げられないのが見えたとき、突然「派閥の会長を止めた」。これって何?
そもそも総理になったら派閥の会長は辞めるのが普通なのに、居座っていて、ヤバいと思ったら逃げる男に見えました。
そして検察の追求もいろいろわかってきて、「派閥そのものの問題」が言われだした(元からその議論はあった)とき、「岸田派を解散する」と言い出した。
これこそが私にしてみると、メチャクチャだと思ったわけです。
「派閥の会長は辞任した」んじゃなかったっけ?それなのに「派閥の解散を決める」ってどういうことよ。
ましてや自民党内で「政治刷新本部」を立ち上げて、実際に何が起きているのかの検証と、これからどうあるべきかが議論されることになっているのに、【派閥は解消】と決めた。これじゃ「政治刷新本部」だってメンツが立たないじゃないじゃないですか。
この人って「思いつきで行動する人」としか思えないし、それは「韓国のホワイト国復帰」もそうだし、アメリカや在日アメリカ大使にガタガタ言われて「LGBT法案」も党内のコンセンサスも取らずに無理やり通してしまうし、表立ってはいないけれど「ウクライナの戦後の復興」には多額の援助をするのをバイデンと約束してしまうし、アメリカにべったりかと思えば林芳正を官房長官にしてしまう。
また噂でしか無いけれど、「天皇訪中」を画策しているような噂もある。
私にはこれほど「真意がわからない総理」って過去にも存在していなくて、表と裏は誰にもあるにしても「これほど見えない総理」って初めてに思えます。
どちらにしても今回の「派閥解散」には驚きで、【なんの手順も踏んでいない】のにこの決定って異常だと思う。でも皆に相談したところで「賛成が多い」とも思えないにしても、麻生さんにも相談していなかったようで、「青天の霹靂」ってこういうのを言うんじゃないですかね。
でも岸田さんは「国民は喜ぶはずだ」と思ったんでしょう。
私としては、今回の発端は「裏金疑惑」なわけで、「派閥解散」がそれの解決にはならないと思う。それどころか、「政治にはとんでもない金がかかる」のは国民だって知っているわけで、パーティー券を利用した「裏金づくり」「外国人からの献金回避」はあって当たり前だとは思わないにしても、そして「必要悪」だとも思わないにしても、現実としてそれが機能していたわけで、それを潰してしまって良いのかどうかが気になります。
多くの国民は「裏金」「脱税」あるいは「非課税」というところが気になっているようだけれど、実際に「政治は金が掛かる」ところは無視されている。
ここの解決方法が無視されれば、「新たな方法」を政治家は考えるはずで、今回の「派閥解散」は【問題の先送りをして、国民からの支持を取ろうとした】だけにしか思えず。これって日本の、政治家のリーダーとしては【自分の支持率アップ、延命を狙った】としか思えないわけです。
報道では「岸田おろし」は始まっていないと言っていますが、本当ですかね。というか、皆さん、作戦を練っている最中だと思います。自民党の政治家全員を敵に回したと言っても良いくらいに思います。
でも「皆が無派閥になる」というのも良いと私は思っていて、「無派閥という派閥ができる」なんていう評論家もいますが、「党による拘束」「派閥による拘束」が弱くなるかもしれないのは私は素晴らしいことだと思っていて、そういう意味ではアメリカの「共和党と民主党の関係」みたいのが良いと。やっぱり政治家個人個人の考え方を重視する方向が望ましいと思うから。
そして願うことは、今まで無派閥でやってきた「高市早苗氏」にチャンスが訪れるかもしれないという点。また青山繁晴氏もそうで、「派閥を超えた政策集団」が力を持つようになるのが自然の流れだと思うし、派閥の違い、その中の序列、当選回数とかそんなことで大臣が決まるなんて馬鹿げているわけで、でも「適材適所」なんていうのは理想論でしかないにしても、それに向けて一歩あるき出す可能性を楽しみにしています。
そういう意味で、岸田氏は「彼じゃないければ出来ないことをやった」とも言えるわけで、政界の重鎮たちも寄りどころかがないとやっていけない若手議員の「巻き返し」をどこまで抑え込むことが出来るのかがポイントになると思っています。
でもそれには「金のかからない選挙、政治活動」をなんらかの形でバックアップする法制も重要だし、【国民の監視の目】を厳しくしないとならないんでしょうね。
今回の件が、ただ単に混乱を招いただけで終わらずに、良い方向に動けば良いなぁ。
保守系の私としては、「高市早苗総理」の誕生に一歩は近づいた様な気もしているわけで、その夢が正夢になる2024年であって欲しいと願っています。
ついでと言ってはなんだけれど、「小選挙区制」もどうにかならないもんですかね。どんなに素晴らしい政治家がいても、選挙区が違ったらその人に投票することも出来ないんですから。
2024年って、日本国内も、海外も【大きな波乱に満ちた年】になると思っています。
一番私が危惧していることは、「戦争の拡大」です。
平和な世界に住んでいる自分としては「戦争が起こらない、拡大しない」のがベストですが、【世界は変わるべきだ。変えなくてはならない】と考える人達、国にしてみると、【今年は大チャンスであろう】と思います。
ロシアもイスラエルもイランもやる気満々。そしてそれは北朝鮮も中国も同じ。
各国で重要な選挙がある今年ですが、やっぱり気になるのはアメリカ大統領の事。
共和党の予備選ですがアイオワ州でトランプがぶっちぎりの一位。
これの影響って大きくて、共和党内の反トランプ勢力も「トランプ支持」を表明して来たり、11月の大統領選でも「トランプが勝つ」読みが大勢を占めるようになってきた。
ヨーロッパ諸国も敏感に反応して、「ヨーロッパが団結してウクライナを応援しなければならない」と声が大きくなったのも「トランプ大統領の誕生」を意識してのことでしょう。トランプも共和党も「アメリカ第一主義」で「ウクライナ支援には消極的」ですから。
そもそもアメリカって昔から「モンロー主義」で他国の戦争には加担しない考え方がある。
だから「ヨーロッパの問題はヨーロッパで解決すべき」とトランプ氏は言い続けていたし、それは当たり前といえば当たり前で、「アメリカにおんぶに抱っこ」で良い訳がない。
でもそれを言い出すと「台湾有事」も同じで、「日本が率先して解決すべきこと」とトランプが言うかもしれない。アジアの問題はアジアで片付けろと。
実はこれに強く反応したのが「韓国」で、日本で多く報道されているとは思わないけれど、【核武装論】が活発になっていて、まずは「アメリカの原潜を韓国に配備する」という話が持ち上がっている様子。
トランプが大統領となった場合、遅かれ早かれ「アジアの安全保障の考え方」が発表されて、それによっては「日本の核武装論」も活発になってくるのだろうし、それが自然だと思います。
でも私自身は日本の核武装には反対で、日本に「核のボタン」を預けられるリーダーは存在しないと思うし、政治組織が対応できないと思うのね。またこれもまた日本では大きく議論されることはないし、封印されているのか隠されているのかわからないけれど、「日米の地位協定」の存在が大きくて、「日本はアメリカ軍に占領されたまま」の状態。日米というか、日本とアメリカ軍との約束が非常に強力で日本は押さえつけられたまま。
私はこの地位協定の改正は重要だと思っているけれど、では「日本は自国だけの力で日本を、アジアを守れるのか」といえば【ノー】なわけで、もし核武装論なんて出てきたとしても、【アメリカ軍の意向】が何よりも重視されるはずで、日本の真の独立は【あり得ない】と思っています。
でもそれに風穴を空けるとしたらトランプ氏であろうと思っていて、日本が望むと望まざるに関係なく、【自立を迫れる時】は来るのかもしれない。
私は「技術の進歩」には大きな期待を持っていて、それは「核融合発電」や「AI」にしてもそうだけれど、「昨今の兵器の進化」も気になっています。中国が開発し持っている「超音速ミサイル」も「迎撃が非常に難しい」とのことだし、実際にロシアがウクライナで使っている「超音速ミサイルのキンジャール」も大したことはないという評価もあるけれど、「通常のミサイル防御システムでは迎撃が難しい」のも現実のものとして私達は見せつけられている。
そして同じ様なミサイルを北朝鮮も開発中。
ソ連が崩壊し、ウクライナが独立する時、【核兵器を放棄しろ。安全は保証する】と言われたけれど、今、それを約束した核保有国ロシアがウクライナを侵略し、核の使用をちらつかせている。ウクライナにしてみれば「核の放棄は間違いだった」と心底反省しているはずで、その様子は私達日本人にも伝わっていて、いかに「平和を祈る」とか「9条を守る」ことが【抑止力にはならない】のは明白になった。
ではどうするべきか。
残念ながら私にはその答えはない。
ただ一つだけ思うことは「日本の安全、平和を脅かそうとする勢力になびいてはならない」ということだけ。でも「相手の理想を理解しようとする努力も必要」だと思っていて、欧米流の「正しいのは俺だけ」という考えを受け入れるべきではないとも思っています。
これをいうと石が飛んできそうだけれど、私は「プーチンの言い分」にも耳を傾けるべきだと思っていて、彼は「侵略ではなくて防衛しているのかもしれない」ことも考えるべきだと思うんですよ。(でも侵略は絶対に許されないのは当たり前のことだし、ロシアを勝たせるわけにはいかない)
西側諸国の中でそれが出来るのは、「あの大東亜戦争を起こした日本」だけかもしれない。日本には日本の言い分があるし、パール判事が東京裁判で「真に悪いのは欧米の侵略である」と言ったのも同じ。
これって「危険思想」とレッテルを貼られる考え方だと思うけれど、【欧米だけは常に正しい】という考えは大間違いなのは、今までアメリカが何をしてきたのかを見ればわかるはずなのね。民主主義だ、自由だ、開放だと理由をつけてどれだけの勢力、他国民の夢を潰してきたのか。どれだけの他国民を殺してきたのか。
戦後、日本だけが断罪された「東京裁判」だけれど、あの主導権を握っていた欧米、そして日本の占領時に「いかにアメリカが日本を骨抜きにしたのか」を見れば、【今も彼らは変わっていない】のがはっきりわかるはずなのね。
だから「アメリカべったりで生きて行けば良いのだよ」ということになるんでしょう。だから、上に書いた「日米地位協定」なる日本の憲法の上にあるような取り決めがいつまでも日本を押さえつけているのに放置されたまま。
それでも「平和なら良いじゃん」という考え方もあると思うけれど、今、問題なのは「日本は日本で生きろ」とアメリカに突き放されるかもしれない時代に入ったってことじゃないでしょうか。
私は70歳になりましたが、今の自分の姿って、「半ズボンでランドセルを背負って、飴玉をしゃぶっている姿」に思えるんですよ。でも実際はもうどうしようもない耄碌ジジーなのにまだ自立できていない。
日本は閉じてしまっている「天の岩戸」を開ける必要があると思っています。
意外にそれの始まりが「岸田氏の派閥解散」かもしれない。これが日本の政治の大きな転換点になれば良いなぁ・・・。