タッカー・カールソンが【プーチンにインタビュー】、その内容

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アメリカで一番有名だと言っても良いようなジャーナリスト【タッカー・カールソン】がロシアに行ってプーチンにインタビューしてきましたね。

その内容の概略がありました。

ここをクリック。この動画はブログにエンベッド出来ないようになっているので、ユーチューブから直接見てください。

私の印象としては、【期待外れ】で、もっと突っ込んだ話がなされたのかと思っていました。でも私がそう思うのは、この動画は【概略】でしかないからかもしれず、そろそろ2時間に渡るインタビューの全てが日本語で見れるようになるはず。

ただ、私はこのインタビューそのものに価値があると思っていて、特に「プーチンにインタビューをしようとするタッカー・カールソンに対する誹謗中傷が多かった」ことに注目していました。

これはアメリカ国内はもちろんのこと、日本国内の評論家、専門家も同じで、「大犯罪人の話を聞く必要はない」「タッカー・カールソンはプーチン派だ」という決めつけが各所で見られた。

これって良くあるパターンで、「ある勢力の決めつけ」でしか無いですよね。そしてその勢力は【相手の主張なんかどうでも良い。正しいのは俺達だけ】という原点がある。

ウクライナ侵略だけではなくて、こういう「一方的な決めつけ」が世の中に蔓延っているのには本当に辟易とします。でも「常にそのプロパガンダは成功する」傾向があって、世の中の人達は「善人VS悪人」の対立構造が大好きで、「常に自分は善人側に立ちたい」と思うからでしょう。

私が知りたいのは「真実であり、本音」であるわけで、でもそれを知るのは非常に難しいことではあるものの【相手の言い分を聞く】のは非常に大事だと思っています。

こんなことを書いただけで、「ダボはプーチンの肩を持っている」と非難する人が大量に出てくる状態なのは今の世の中だろうと思います。私だって、プーチンはウクライナに侵略するべきではなかったし、あの戦争でロシアを勝たせるわけにはいかないと思っていますが、そもそもあの戦争、侵略は何だったのかさえも良くわからないじゃないですか。

本当に「狂ったプーチンが善人であるウクライナに侵攻し、殺戮を繰り返している」のか。この辺に関しては、実際に「ロシア的発想は狂っている」と私も思っていて、「どんな理由があろうとやり方は間違っている」と思う。でもそれはそれとして、「プーチンは一体何を望んでいるのか」を私は知りたいのね。あるいは「プーチンは何を恐れていたのか」を知りたい。

インタビューの中で気になった文言がありました。

タッカー・カールソンが「なぜ貴方はウクライナに侵攻したのか?」という質問に、プーチンは【私達が侵攻したのか、それとも私達が侵攻されたのか】と言い出した。

この点は非常に重要だと私は思っていて、【歴史をどの時点で切り取って考えるか】によって答えも違ってくると思うんですよ。プーチンはそもそも「ウクライナを独立国として見ていない」わけで、現実的にウクライナは独立国だとしても、その考え方は「ウクライナを独立国として扱うと決めた西側の考え方」でしか無いんじゃないですかね。

またソ連が解体されたのに、NATOは拡大を進め、東へ東へとロシアに迫った。これってロシアにしてみると「俺達を壊滅させるつもりか?」と思うのは当たり前で、これはそれこそ1960年代、ケネディ大統領時代にソ連がアメリカのすぐ近くのキューバにミサイル基地を建てた時と同じとも言えるんじゃないですかね。当然、ケネディは激怒して「戦争も辞さない」とソ連に撤退を迫り、世界は本当に核戦争に突入するのではないかと大騒ぎになったじゃないですか。

そしてソ連は撤退した。近年のロシアにしても「NATOはロシアの首根っこにミサイルを配置するようなことは止めてくれ」とずーっと主張し続けてきたのに、アメリカもヨーロッパもそれを無視し、NATOを広げた。これは当然、「ロシアを信用していない」からで【万が一の時には戦っても勝てるような陣営構築】を考えたからに他ならない。そしてそれがあれば「ロシアは馬鹿なことはしないだろう」という考えが根底にある。でもそれはかつてソ連がキューバにミサイル基地を作ったのとどこが違うのか。

「西側は善で、ロシアは悪である」という信じ込みが私達の心のなかにあるし、実際にそう思うようなことをロシアはしてきたのは第二次世界対戦末期と同じで、多くの日本人は「ソ連だけは許すことが出来ない」と思っていた。そしてその流れは今も続いていて、「出来ることならロシアを解体して無力化しよう」という考えがあるんじゃないですかね。

そしてそれは安全保障上のことだけではなくて、アメリカお得意の【相手国の資源、利権を手に入れる】のが見えている。これはアメリカの歴史であって、正義だ自由だとそういう美辞麗句を全面に出して、他国を潰し、利権を手に入れてきた【はっきりした歴史】があるじゃないですか。実際にソ連が解体した時も、西側のビジネスマンがソ連の利権を手に入れて大儲けしたと言われている。

ま、戦争なり侵略って「様々な背景がある」のは間違いがなくて、それはイスラエルvsハマスもそうだし、【現代のルールに従うべき】というのは正しいものの、【じゃぁ、今までの問題は一体どう解決するのさ】という虐げられた方は必ず言い出す。そしてややこしいのは「イスラエルとパレスチナ」はそもそも「どちらが虐げられたのか」とも言えるし、突き詰めれば【悪いのはイギリスだろう】とも言える。

だから戦争も侵略も「解決するのはかなり難しい」わけで、それは太平洋戦争時の日本も同じ。「誰が戦争を始めたのか」というのも【視点を変えると逆になる】ことがあるのは他の紛争も同じでしょう。

でも「やめさせくてはならない」わけで、どういう解決方法があるのかを探るためにも、やっぱりまずは「相手の言い分も聞く」べきだし、「話し合いも重要」なはず。とは言うものの、【戦いの勝敗が決まるまでとことんやる】のが人類の歴史であって、そうするより解決方法はないのかもしれない。

でもとことんやることが良いのかどうか。これは難しいところで、「ロシア嫌い」は【ロシアを消滅させる大チャンス】と思うのだろうし、タッカー・カールソンがプーチンのインタビューをするなんてことも【必要がないこと】【余計なこと】と考えるのでしょう。

私はそういう考え方に賛同は出来ないのだけれど、【徹底的に排除すべき対象は排除すべき】というのが世界の歴史で、【それがあるから世界は安定している】のも間違いがないと思っているんですよ。

日本が平和なのも、【邪魔者はアメリカが消してきた】からであって、日本が日本を守ってきたからでもないし、日本が戦ってきたわけでもない。もちろん「話し合いで解決したわけでもない」んじゃない?

私達が他の生き物の命をもらい、食料とすることで私達は生きているのと、【原点は同じ】だと私は思うんですよ。

【食えるものは食え】【邪魔者は殺せ】というのが、残念だけれど世界の原点なんだろうと思う。

だから「ロシアを潰せるチャンスがあるなら、どんな理由をつけてでも潰してしまえ」という考え方があるのは私にも理解できてしまう。そしてそれに反対することも簡単ではないのね。

今、中国経済もかなり酷いことになっていますが、その解説をする専門家が「嬉しそうな顔をしながら解説する」のが見えますよね。私だって本音を言えば「ザマァ・・」と思っています。そして「中国共産党が無くなってしまえば良い」とも思っています。

自分の中では「その方が中国人民にとっても良い」と思う。というか、そういう私の身勝手な判断があるわけですが、それはロシアに関しても同じで、【自分が潰れてしまえば良い】と思う対象は、【それがその国の国民にとっても良いはずだ】という勝手な論理を組み立ててしまうのね。まさにそれをやり続けてきたのがアメリカで、戦後の日本はそんなアメリカにべったりで生きてきた。

さて、プーチンの本音はどこにあるか。ウクライナ戦争はどうなるのか。それは私には全くわからないことだけれど、今回のタッカー・カールソンがプーチンにインタビューしたことと、ウクライナの総司令官ザルジニー氏が解任されたことには【ある同じ背景があるのではないか】と思っています。

それは「もうウクライナはこれ以上戦争を継続できない」ところまで来ているのだろうと。

私はウクライナ戦争の「細かい戦況」も毎日追って見ていますが、それは日本人による戦況説明で、当然、皆さんは「ウクライナの応援団」であって、「ウクライナは絶対に勝つ」「勝たねばならない」と信じている人たちばかり。だからどうしたって、「ウクライナには都合が良く、ロシアには良くない情報」が増えてしまう。戦況の解説も同じで、「ロシアはもうアウト、ウクライナはまだまだ大丈夫」という希望が根底にあるのが見えてくる。

これって情報にならないわけですが、「素人の戦況解説」なんてのは【好きなサッカーチームの応援】と似ていて、どうしたって【真実からは離れてしまう】ものを感じています。

でもそれは「親ロ派」と呼ばれる人たちも同じで、彼らは「ウクライナが負けるのは時間の問題」という態度を崩さないのね。

私にはどちらが正しいのかわかるはずもないのだけれど、ただし、「取り巻く環境が変わってきた」のを感じるんですよ。それがタッカーカールソンのプーチンインタビューであり、総司令官ザルジニー氏の解任であり、そして「アメリカのウクライナ援助の不透明さ」であり、ヨーロッパの支援は大きくなってきたものの、なんと「戦後の復興」の予算であったり。

戦争継続のためには「武器の支援」が非常に重要だけれど、そこに大きな問題が出てきているのは、この数ヶ月の報道でも見えてきている。

そして私が気になっているのは、武器支援もさることながら、【ウクライナの兵隊がもう足りない状態、限度に来ているのではないか】ってことなのね。でももう大幅な増員は出来ない状態で、すでに戦地には10代、60代の一般人、女性も出て戦っているのは聞こえてくる。この状態は軍人には良く見えているはずで、私はゼレンスキー大統領が非常に優秀で評判も良い総司令官サルジニー氏を解任したのは「今後どうするべきかの考え方の相違があった」と見ています。というのは、「次期総司令官」がどういう人なのか見ればわかるはずで、なんと評判も悪い、ゼレンスキーべったりの総司令官らしい。

つまり、ゼレンスキーは「妥協を許さない」大統領で、このまま行けば「戦争に負けない」にしてもウクライナの国が消滅するような危機があるのかもしれないし、それを軍部もNATOもアメリカも【見抜いている】状態じゃないかと思うわけです。これって広島長崎に原爆を落とされた日本と同じで、「本土決戦」を提唱した軍人も多かったけれど、まさに「一億玉砕も厭わず」という考え方。そういう意味では、天皇の「ポツダム宣言の受諾」は【英断だった】かもしれず、結果的には「沖縄だけが見捨てられた」という風潮は広まってしまったものの、「日本全土が沖縄化する」危険性もあった。まさに「一億玉砕」が起きたかもしれない。

私はウクライナもその選択を迫られている状況にあるのではないかと「想像」しています。そしてそれは各国の動き、要人の発言、行動からそれが見えているような気がするのです。

でも「とにかく戦争を停めれば良い」という考え方は幼稚園的な発想で、白黒もつかない「停戦」はまさに今の朝鮮半島と同じ(単なる休戦中)で、「問題の先送り」でしかないし、「力を蓄える時間を与えるだけ」という考え方も根強い。またヨーロッパでも「ロシアをどうするか、どう見るか」は国それぞれで、バルト三国やポーランドは「次は俺達」という危機感が強いかもしれない。つまり「決着をつけるべき」と考える国も出てくるだろうし、簡単には行かないんでしょうね。

ただ一つだけ、光明も見えていると思っていて、それは今年に入ってからウクライナがロシアのインフラ攻撃を始めて、それがかなり効き目があるように見えること。特に「石油関連施設」を狙っているようで、これがロシア国民の生活にも影響が出て、ロシアの頼みの綱である「エネルギー資源輸出」にも影響が出ているらしい。それに呼応するように、インドもロシアからの原油輸入を控える動きがあるし、ロシアが「内部から崩壊する可能性」もあるかもしれない。

3月の大統領選ではプーチンが再選されるにしても、ロシア国内の動きが平穏無事とは思えず。

本当にこれから何が起こるかなんて私には全くわからないけれど、ウクライナもロシアも窮地に立たされているのは間違いがなくて、「大きな変化が出てきた」感じを受けています。

アメリカは中東のイラン派勢力に積極的な攻撃を始めましたし、イスラエル戦争もどうなるのかわからず。そして中国も大問題を抱えて、北朝鮮は南北統一はもうしない、韓国を消滅させると息巻いていますし、各国がこの世界の変化に乗って、いかに自国のポジションを良くするか考えて行動する年に今年はなるのだろうと思います。

アメリカ・ファーストのトランプも大統領に返り咲きそうな勢いですし、そして絶対にそれを阻止しようとする民主党や共和党内部の勢力も「恥もかなぐり捨ててメチャクチャなことを平気で始めた」のを見ると、「2016年の大統領選挙の不正」は間違いなくあったろうと思うようになりました。それどころか、このままトランプ人気が高まれば「暗殺」の危険性は半端なく高まると思います。とにかく反トランプ勢力のやりかたが半端じゃない。「絶対にトランプを叩き潰す」という非常に強い意志を感じます。

こういう動きを見ていると、世界に民主主義なんてないのを感じます。

ま、それは昔から同じで、あの北朝鮮の正式名は「朝鮮民主主義人民共和国」ですし、プーチンも選挙で公正に選ばれたことになっている。中国も同じ。

でも私は「アメリカは民主主義の砦」だと思っていたんですよ。ところが、今のアメリカを見ると「勝てば官軍。何をしても勝てば良い」という国になったと感じます。そういう意味で、私は「民主党は正義を捨てた」と思っていて、それは世界的な左派の共通点だと思っていて、【俺達の理想は唯一正しい理想】という押し付けを感じます。「民主主義なんてのはただのポーズだよ」と言っているような動き。

でもそういう民主党を推すアメリカ人が多いのは私には理解できないのですが、「やっぱり絶対神を信じる人達」共通の【他を認めない】考えを根底に持っているのだろうと思うようになりました。未だに進化論も信じない、アダムとイブの存在を信じる人達がかなりの%存在するなんて、考えられませんが、それを信じることが出来るのなら、あのおかしな民主党でも信じられるということなんだろうと、嫌味を言いたくなります。民主党の大統領候補選びの選挙でも、益々年老いて益々おかしな事を平気で言う【バイデンが圧勝】ってのも本当に不思議な国。

この辺はタッカーカルソンのプーチンインタビューで、プーチンも言っていた。アメリカを動かしているのは「その背後にいる存在だ」と。

でも私は、そういうアメリカを変えることが出来るのは、多くのアメリカ人が毛嫌いするトランプだと思っています。でもアンチトランプの勢力の大きさは半端じゃない。

トランプがもし大統領になったら、日米安保条約にも踏み込んでくる可能性があって、「台湾のことは日本が対応すべき」なんて平気で言い出しそう。ま、台湾が中国に取られればアメリカも困るはずですが、少なくとも【尖閣諸島】に中国が上陸したとしても【アメリカが動く理由はない】と思います。だから中国がなにかするとするなら、まず、尖閣にちょっかいを出すだろうと私は想像しています。

日本も「憲法改正」に動かざるを得ない時が来ると思うし、そのキッカケがトランプ大統領であるかもしれず、あの岸田は退陣するにしても、「次期総理が誰になるか」が日本の大きな転換点になると思います。今の時点で次期総理に名前が出ている人たちは「岸田氏と同じバイデン政権にべったり」ですから、トランプ大統領になるとかなりややこしいことになりそう。

巷では「陰謀論扱い」ですが、安倍首相暗殺説は今でもささやかれていて、あの事件はただの偶然ではないのかもしれないと怪しんでいます。

レバタラを言ってもしょうがないですが、私は「トランプ、安倍、プーチン」が作る世界を見てみたかったです。

2024年は平穏な年であってほしいです。でも決して「問題を先送りする年」ではないことを願っています。

---(追記)---
 

私が「左派思想が根底にある」といつも思っている「TBS 報道1930」では、タッカー・カールソンを「陰謀論者」と決めつけ、トランプの時代が来た時の「地ならし」をしているだけと言う。

私はこの「TBS News Dig」は好きなんですよ。でもバリバリの左派が出てくることはあっても、保守系の論客が出たのは見たことがないのね。

 
 
 

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