息子たちは「デイトレーダー」に向かって爆進中(?)

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私は二人の息子に「デイトレの方法」を伝えたいと思っているのはいつも書いている通り。

でもそれは「デイトレ」に限らず、スイングトレードだろうが長期投資だろうが「汎用性のある手法」である必要があって、巷でいろいろ言われている手法とはちょっと違う。

そしてそれは「勝つための手法」ではなくて【負けないことを重視した手法】で、それは簡単に言えば【トレンドを最重要視する】というだけのことですが、それを徹底的に長男には教えてきた。

あれから6年以上の年月が過ぎて、長男は基本的なことはわかっているものの、デイトレが好きになれずにいたわけです。彼には私が教えてきた手法がどうにも難しく感じる様で、また私も歳を取ってから今までのやり方が難しくなってきた。それは反射神経の衰え、目の衰えが原因。

ということで、今までとはちょっと違う、簡単な手法を考えてきたわけですが、これならやれると長男も興味を出してきた。

そんな時に、シドニー在住でトレードや投資には全く興味がなかった次男坊が(私には内緒で)デイトレを始めた。これは「生活が苦しい」からに他ならない。でも今、巷で言われているようにオーストラリアでは「高収入」で、日本と比べたら比較にならないような収入を得ているのだけれど、やっぱり【オーストラリアの高物価には耐えられない】ってことなのね。特にシドニーは物価が高く、一歳になったばかりの息子の教育費を考えるだけで目眩がすると。

我が家は教育にはケチらない方針でやってきましたが、次男も自分の子供に良い教育を与えるとすれば、小学校一年生でも年間400万円は掛かるわけで、高収入と言ってもまだ33歳で、今の状態だと「二人目、三人目の子供」なんて考えられないと言い出した。ちなみに次男坊の嫁さんは三人以上、五人でも子供が欲しいという変わった嫁さん。(笑)

実は我が家は「子どもの教育費は一族が出す」ことに決めているものの、次男坊としてはそれじゃ彼の男が立たないのね。だからやっぱり自分で稼ぎたいと。そして自分がゴールドコーストで育った環境(教育、衣食住すべて)を考えると、それと同じようなものを自分の子供には与えられないことに気がついたのね。自分が今まで当たり前だと思っていたことが、実は当たり前じゃなかったのだと。そりゃその通りで、私は事業をしていたし、オーストラリアがこの30年でとんでもなく発展し、物価も恐ろしいほど上がったから。

私としては、長男はトレーダー、次男は経済・企業の分析という2つの特技をいつの日か合わせたダボ家の将来の姿を考えていたのですが、次男もトレーダーになりたいと言い出したわけです。自分の監査法人の公認会計士という職を捨てても良いとまで言う。

これには私は驚きましたが、本人の意志を尊重するしか無いわけで、でも絶対に失敗させたくないし、私もいろいろと計画を練って、3月頃から徐々に始めようと思っていたんですよ。

ところが、最近、ちょっとおかしな雰囲気なのね。

今までは私とネットで話をすると、彼はデイトレがああじゃこうじゃ、手法がどうじゃとそれはそれは真剣にデイトレの話に夢中だったのですが、最近、全く違うんですよ。トレードの話は一切しなくなったんですよ。

やっぱり駄目だと思うようになったのかなと心配していたのですが・・。

長男に聞いたら、なんと二人でごちゃごちゃやり続けているとのこと。(笑)

次男は仕事がありますから、土日しかトレードする時間はなくて、つまり暗号通貨をトレードするしか無いのですが、二人でいろいろ相談しながらやっているらしい。

でも私にはそれを一切言わなかったのね。

私は次男坊には「もっと自分で試行錯誤する必要がある」と思っているから、「まだお前には教えない」と言い続けて来ました。だから私には何も言わないようになったようですが、長男が代わりにいろいろ教えていた様子。

実は長男にも、次男坊には教えるなと言ってあったのですが、話の流れなのでしょう。一緒にチャートを見、動きを見ながらああじゃこうじゃとやっていた様子。

で、どうなの?と聞いたんですよ。

そうしたら、長男は「俺やオヤジならこう考える」というのをその時その時の動きの読み方を詳しく説明しているらしいのですが、言い合いになることもなく、順調にトレードを重ねている様子。

で、結果はどんな感じなのか気になりまして、それも聞いたんですよ。最初の頃は数百円、数千円、儲けたの損したのと大騒ぎしていたのが、段々と大きく動かすようになり、また以前は、機関銃のごとく売買していたのが、「チャンスを待つ」ことも覚えてきたらしい。

で、どうなんだよと聞いたところ、長男と次男のやりとりの画像を見せてくれたのね。

なんと2月10日、数時間で859USドルの利益の画像。

なんだこれ?と私は本当に驚いたんですよ。まさかそこまでやるようになったなんて全く考えていませんでしたから。

でも勝ったり負けたりでは意味がないわけですが、勝率は高く、きっちり損切りすることも覚えて、大きな負けもないと、チューター役の長男は言う。どんな手法なのか気になったのですが、「トレンドを最重要視する」のは守っているとのことで安心。

でもどんな細かな話を二人でしているのかまでは聞いていません。というか今はまだ聞かないほうが良いと思っていて、きっと「お前、そんな事も知らないのか」と言われたくないのだろうと思ったり。そもそもが負けず嫌いの自信過剰の次男ですから。

長男は優しい性格ですし、私みたいに「違うだろ。馬鹿野郎。何度言えばわかるんだ?」なんて言い方は絶対にしないタイプなのね。だから和気あいあい、うまくやっている様子。

もしかしたら、私がいないほうが良いのかもしれない、なんてフト思ったり。

彼らに伝えたい事って山程あるのだけれど、それも考えすぎかもしれなくて、彼らは彼らで力を合わせて新たな境地を開くのかもしれない。

それはそれで一向に構わなくて、というか所詮、自分で何かを発見できるようじゃないと駄目なのはわかりきったこと。

もしかすると、そのうち3人でネットで繋げてああじゃこうじゃとやりだしたら、彼らに「オヤジ、それじゃ駄目だよ」なんて言われるのが楽しみになるかもしれない。(笑)

ただ、若者はちょっとうまくいくと調子に乗るのもわかっていますから、ポイントポイントで「駄目なものは駄目」とはっきり言おうと思う。

楽しみです。

先週の2月11日には「今日は朝からちょろっとやって100ドル」なんて書き込みがあったのを見つけましたが、うまく行きすぎるのも絶対に駄目で、誰でも通る道ですが、「俺は天才かもしれない」なんて思う時が必ずあるのね。で、そこからおかしくなっていくのが良くあるパターン。

でも「基本的な手法からは絶対に逸脱しない」のであれば、大丈夫かも。というか、他の手法を考え出すことが私は不安で、「利益が出れば良い」ってもんじゃないのね。

将来的にはうまく行っても「デイトレから離れる時」は必ず来るわけで、その時、長期的なトレード、あるいはヘッジをしなければならない時に、「この手法じゃ駄目だ」となったら【振り出しに戻ってしまう】のね。

だからやっぱり「今の基本路線は絶対に変えない」と押しつけでも良いからそうしようと私は思っていて、その中でより効率が良いような手法を考えるようであって欲しい。

あ、そうそう、びっくりしたのですが、もうすでに「ピラミッディング」(ポジションの上乗せ)はやっているようで、また撤退(利食い・損切り)も回数を分けることまでやっているとのこと。これは私もやらない手法で、私の場合、撤退は全ロット、一気に行う。

私は二人の息子たちを「兄も弟もない。上下関係はない。」と言って育ててきましたが、二人の仲の良さは異常なくらいで、私はそれが何よりも嬉しいです。

二人は「オヤジを尊敬している」と言葉に出して言ってくれるし、私も二人には感謝の思いしかありません。

兄弟二人でどんなチャートを見て何を考え、何を話しながらやっているのか、是非、覗き見してみたいです。

ま、来月からは一緒にやるようになる予定ですから、その時にはわかると思いますが、本当に楽しみです。

機は熟した。

これからは前だけを見て家族皆で歩いていきたい。

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