「牛肉探し」の旅に出てみようかな・・・

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今回は「断水」をきっかけにプトラジャヤに2泊3日の旅に出ましたが、何が一番印象に残っているかと言うと、クアラルンプール在住の日本人なら知らない人はいないであろうスーパーマーケットの「ビレッジグローサー」の【牛肉の価格、品揃え】がモントキアラ周辺とは全く違っていたことです。

ダボは食べることしか考えていないのか?と思われるでしょうが、はい、その通りです。(^_^)v

牛肉にこだわりがあるというか、いつも悩んでいるのは何度もこのブログに書いていますが、多くの小売店舗、精肉店、輸入業者と「牛肉を手に入れるソースは多い」のは間違いがないものの、私にしてみるとどの牛肉も「帯に長し、たすきに短し」みたいな感じで、「これだ!」というのがどんどん減っているのね。

価格や品質、部位もいろいろですが、【私が欲しい中間のレベル】だけが欠落しているような印象を持っています。何でもあるけれど「何も無い」みたいな。

ところが今回行ったプトラジャヤ周辺にあった「ビレッジグローサーの牛肉の品揃え」には本当に驚きました。

多くの牛肉は「輸入である」し、近年の「マレーシアリンギットの下落」や「世界でのインフレ」を考えますと、私としては【輸入牛肉はどんどん値上がりしている】のは当たり前だろうと思っていたわけです。

ところが今回、思ったことは、値上がりしているのは間違いがないものの、「値上がりを簡単に受け入れてしまう消費者」の存在もあると思っていて、販売業者は「より高い価格のものの販売に動いた」のが今回のプトラジャヤ旅行で思ったことです。

つまり、私達が行ったプトラジャヤ近郊の「ビレッジグローサー」には普通のオーストラリア産の輸入牛肉で、かつての価格帯、あるいはそれより安い価格帯のものが多く販売されていたということ。

私が「牛肉が高くなった」と思っていたのは、もしかしたら「便乗値上げや品揃えの高級化に乗せられた」のかもしれないってことです。

プトラジャヤ近郊のビレッジグローサーで売られていた牛肉の価格がわかる写真を載せますね。

まず、一般的には「牛肉をブロックで買う人は少ない」だろうとは思うものの、【ブロックが多い】と感じました。これはあの地域の「家族の構成人員が多い(マレー系)」のが理由かもしれないし、またどの店でも、ブロックごと買う必要はなくて、「3分の1だけ買いたい」とか、「全てステーキカットにして欲しい」とか、そういう買い方もできますから、「ブロック肉だから安いのだろう」ということはありえない。

また、「ブロック肉が少ない」と思う店舗では、ブロック肉がないのではなくて、バックヤードの冷蔵庫にはごっそり入っていて、【それを切り分けて店頭に並べているだけ】なのね。だから「ブロック肉が欲しい」といえば見せてくれるのが普通。でもブロック肉だから安いってことはなくて、それどころか「大きな脂身は切り落として欲しい」と言わないと、そうやって並べている切り身と同じ重さ単価で買うことになるから注意。そうじゃないと「ブロックで買うほうが高い」ことになってしまう。

牛肉の価格が頭に入っている人は決して多くはないと思いますが、私の中では「かなり細かく分類した牛肉の価格」が頭に入っていますので、並んでいる牛肉の「産地、ブランド、部位」の価格を見ただけで、安い高いはすぐにわかります。

で、この牛肉の価格ですが、見やすいようにしてみましょう。

オーストラリア産、穀物飼育の「肩ロース」

オーストラリア産、穀物飼育の「シキンボ」(ソトモモ)。これはテンダーロインの代役としてバッチリの部位。テンダーロインだと価格はこれの2-3倍なのが普通。

オーストラリア産、穀物飼育の「トウガラシ」(腕肉)

オーストラリア産、穀物飼育の「ハラミ」

オーストラリア産、穀物飼育の「ブリスケ」前バラ

【キロ単価が100リンギを超える肉はない】というところが重要で、私は近年、私が行くビレッジグローサーやB.I.G.で【キロ単価100リンギ以下の肉は見たことがない】のです。それどころか「キロ単価が200リンギ以上の肉」がどんどん増えているのが現状。

うーーむ、でもこうやって細かく書いていて思ったことは、「これらが安いのではない」かもしれないってこと。ではどういうことかというと「こういう部位をモントキアラでは売っていない」というべきですね。

もしも売ったとしても「売れない」のかもしれない。そもそも「顧客がそういう部位がわからない」かもしれない。確かに牛肉に興味がない人は「そんな部位、聞いたこともない」と思うかもですね。でも実際にはステーキ店や焼肉店、あるいは肉屋でも「切り落とし、細切れ」、「バラ肉」「カレーやシチューなどの煮込み用」、「カルビやロース」として売られていて、私達日本人も良く食べている部位のはず。

一般的に「牛肉の部位の名前は?」と聞くと、「リブアイ」「サーロイン」「テンダーロイン」、あるいは「ランプ」あたりの名前しか知らない人が多いとは思いますが、それらの部位名を聞くと「そんな高い部位ばかり食べてるんだ?」と私は思うわけです。

日本人は「牛肉とは高いもの」と刷り込まれているし、牛肉は「ステーキハウス、鉄板焼、しゃぶしゃぶ、すき焼き」で食べるものと考えている人は、そういう「高い部位」しか思いつかないのかもしれない。

でも牛肉と聞いて「切り落とし、細切れ、バラ肉、ハラミ、カルビ、ロース、シチュー、カレー」みたいな牛肉を連想する私みたいなタイプは、上に出たような肉を多く食べているはず。「ステーキ店で安くて美味しいのを見つけた~」なんて人もそのタイプかも知れない。

上の写真の下の方に、「(高級で高価な)Wagyuやブラックアンガス牛」の【切り身(ステーキカット)】が見えていますが、馬鹿な私はそれらの価格を見てきませんでした。なんせブロック肉の安さに驚くばかりでいましたので。^^;

だから、もしかしたら「モントキアラでは高い」のではなくて、「モントキアラでは扱っていない部位がある」というべきなのかもね。そして「高くて美味しいステーキ肉」にしか興味がない客がモントキアラには多いということなのかもしれない。

やっぱりWagyuやブラックアンガス牛のステーキ肉(リブアイ、サーロイン等)の価格をしっかり見てくるべきでした。大失敗。

でもそれは「価格付け」を見たいだけであって、それらを主に食べたいとは、私は思わないのね。

というか、しっかり「美味しいステーキを食べたい」時にはそういう肉を選ぶにしても、「ローストビーフでしっかり食べたい」と思う時には「肩ロース」「モモ肉」で十分で、しかも「サシが入りすぎていない」ことも重要で、結果的に【安い肉のほうがローストビーフは美味しい】みたいなことになるのね。前に何度かそこそこ良いリブアイやサーロインでローストビーフを作った時、「最初の一口二口は美味しい」けれど、三口目には「サシが強すぎてオエッとなる」なんてことが普通。だからもしもA5和牛のリブロースでローストビーフなんて作ろうものなら、大惨事となる。(笑)

「たまにはA5和牛でローストビーフを作ろう」なんて考えたら逆に後悔する可能性大で、サシが強すぎて食べられないのが普通じゃなかろうか。でもこのリブロースの「リブ芯」ではなくて、芯の外側についている「カブリやマキ」と呼ばれる部分だけも比較的安価で売っていて、それのローストビーフなら良いと思う。「高価なリブ芯」ならどう食べても美味しいと思ったら大間違いだと思う。

こういう肉はローストビーフにすると後悔するはず。一口二口だけ食べるのなら最高だろうとは思うけど。こんな肉は、我が家ではしゃぶしゃぶ一択です。普段食べることはまったくありませんし、年に一度もなくて数年に一度。奢ってくれるなら月一でも食べたいですが。(笑)

あるいは牛丼や牛肉を使った炒め物を作る時に、A5和牛の高い肉を使いたいと思う人はごくごく少数派だろうと思うし、やっぱり私達日本人には、いわゆる「切り落としや細切れ」で使うような肉が非常に重要だと思うんですよ。シチューやカレーもそうで、高級で高い肉で作ろうとは私は思わない。それどころか「激安のスネ肉や頬肉、バラ肉」で煮込みを作りたいし、その方が間違いなく美味しいと思っています。

ちなみに我が家の「煮込み系」の牛肉は「リブフィンガー」と呼ばれる「あばら骨の間にある細長い肉」がベストだと思っています。焼肉屋では「中落ちカルビ」として出されることが多い部位。でもそんな肉をマレーシアのスーパーで見たことは、私は一度もない。それは頬肉、スネ肉、バラ肉も同じ。(スネ肉はキューブ状に切って煮込み用として売っているケースはある)

リブフィンガー。中落ちカルビ。我が家は「通販」(主にFeast Market)で買っています。

「牛肉は高いから、普段、あまり食べない」なんてのは、「高い部位ばかり見ているからそういうことになる」だけのことで、そりゃ豚肉や鶏肉より安く食べようなんてのは無理にしても、似たような価格で買える「美味しい牛肉」っていくらでもあるはずなのね。

そもそも最近「希少部位」なんて言い方がされるようになったけれど、私は皆が知っている「リブアイ」「サーロイン」「テンダーロイン」こそが希少部位だと思うんですよ。それらの部位の美味しい部分って本当にちょっとしかないのはシャトーブリアンもそうですが、そういう肉の何倍もの肉が肩や腕、モモ、バラ、お尻にあるじゃないですか。だからそれらを食べれば「牛肉は決して高くはない」ということだと思うのね。

シャブシャブもそうで、高級しゃぶしゃぶの店では上に書いたような部位は使わないにしろ、安いしゃぶしゃぶ店ではどういう肉を使っているのかわからない。

激安シャブシャブなんて本当にどんな肉を使っているのかと思う。

例えば、激安の「すき家」ですが、この牛肉の食べ放題で一人1500円程度で食べられるって異常だと思いませんかね。でも彼らとて、赤字ならやらないわけで、「安くてもそこそこ食べられる牛肉は売っている」ってことだと思います。

こんな肉が食べ放題で一人1500円って、私には考えられないことで、もしこういう肉でも「安く手に入るなら欲しい」くらいです。この肉はきっと「ブリスケット(前バラ)」だと思いますが、上に書いたビレッジグローサーでキロ単価85リンギ(約2800円)で買える。そしてその肉は「オーストラリア産の穀物飼育の牛肉」だから【高いクラス】と言っても間違いがなくて、無印牛だともっと安くなる。すき家の牛肉はそういうクラスだろうと私は思う。

私としては、こんなすき家の牛肉が安く手に入るなら、これで牛丼でも炒め物でも作れば十分美味しいだろうと思いますもの。

ま、結論として言えることは、「プトラジャヤ近郊のビレッジグローサーの牛肉は安い」というのは【間違い】であろうということ。「安い部位を売っている」というのがきっと正解かもしれません。そしてそれらの肉は「モントキアラでは売っていない」ということ。

思い出すことがあるんですよ。バンサショッピングセンターという「ちょっと高級なモール」がありますよね。で、そこのスーパー部門は「Jason’s」という店で「高級品も多かった」のね。これはバンサという「金持ち欧米人が多い」地域だからだと思っています。

ところがですね、これはブログにも書きましたが、「高級品が多く高いJason’sなのに、なぜか牛肉が安かった」のね。

でもそれは今、思い起こせば「安い部位も扱っていた」というべきだったのかもしれない。

そのことに関して書いたブログはこれ。本当に安かった。

Dabo's life in KL, Malaysia

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください BSC(バンサショッピングセンター)…

今現在は、バンサショッピングセンターはそのままですが、スーパーのJason’sは撤退して、後釜にはB.I.G.が入ったのね。私はそれを聞いてがっかりして、あの「安くて美味しい肉」が「B.I.G.の高い肉になる」のかと思い、その後は一度もバンサショッピングセンターで牛肉を買ったことがないんですよ。

でもそれは大きな勘違いかもしれなくて、あの地域は「欧米人が多い」ことから、【肉の選び方も欧米的】で、それに合う牛肉の品揃えが厚かっただけかもしれないのね。欧米人は「肉の塊」を扱うのは慣れていて、ローストにしてもBBQにしても「高い肉ばかり使うことはありえない」のね。

それはオーストラリアに25年住んだ私達も同じ感覚を持っていて、例えばBBQといえば「ブリスケットの大きな塊を何時間もかけて焼く」わけで、リブアイやサーロイン、まさかテンダーロインの塊をBBQで焼くなんてのは極々少数派になる。

もしも今のバンサショッピングセンターのB.I.G.も「欧米人の趣向」を重視しているとしたら、それこそプトラジャヤ近郊のビレッジグローサーで売っていたような牛肉を多く扱っている可能性がある。

あるいは、ビレッジグローサーも各地にあるわけで、バンサ地区、プタリン・ジャヤ地区などでは「品揃えが違う」かもしれない。

今、思うことは「モントキアラ地区」だけが【特別】なのかもしれないってこと。

私は「伊勢丹」では良い肉が売っていると思っていて、でも「高い」のね。だから行かない。(笑)

でもモントキアラも伊勢丹ほどじゃないにしても「高級品しかおいていない」のかもしれない。

ところがモントキアラ地区でも「ジャヤグローサー」は「肉が安い」のね。というか「安い肉も売っている」というべきか。そして新しいスーパーの「Qra」もお手頃の肉を売っていたり。

今までの私は「小売店で買う牛肉」は家から近いB.I.G.やビレッジグローサーで買うことが多いのだけれど、「違う地域のB.I.G.やビレッジグローサーでは違う価格帯のものも売っている」なんてことは想像もしていなかったんですよ。

「通販で買う牛肉」が多い我が家ですが、それはWmartでありFeast MarketやHonest Butcherだったのですが、もう少し「視野を広げて探してみる」必要性を感じています。

また、これはブロクにも書いていますが、他の輸入商も小売を始めたり、また「ランクは下がるけれど安い牛肉を売る業者」も見つけたり、ブラジル産、アルゼンチン産、そしてインド産、ローカル産の牛肉はかなり安く、それを扱う業者も見つけたので、今までのことはちょっと忘れて、「新たな牛肉を探そう」と思っています。

でもま、今回のプトラジャヤ近郊のビレッジグローサーで見たような牛肉が近場で手に入れば、それで我が家の問題はほとんどが解決してしまうと思っています。

こんな肉が手に入れば、我が家のローストビーフで悩むことなんかなくなるかもしれない。オーストラリア産の穀物飼育牛の「肩ロース」で文句があるわけがない。

こんな「激安ハラミ」のローストビーフも良いと思うなぁ。ちょっと臭みがあるのが普通だから味付けとソースが重要になるにしても、それは焼肉も同じで、美味しく食べることは十分可能だと思う。正直なところ、この価格の牛肉って今まで見たことも買ったこともない。

ああ、すいません。矢印で示してる牛肉は「牧草飼育のテンダーロイン」ですね。値札が示している「穀物飼育のハラミ」はこの肉ではない。ごめんなさい。(テンダーロインの価格がわかる写真はありません)

いやいや、あの4-5種類の牛肉を順繰りに使うローストビーフだけで、幸せになりそう。全ての肉のキロ単価が100リンギ(約3300円)以下、つまり日本流で言えばグラム330円以下となれば、本当に嬉しい。だって今はそれの2倍以上の価格の牛肉でローストビーフを作っているのだから。

またもしもこの手の安い肉に飽きたら、「日本の本物の和牛のモモ肉」もかなり安く買える(Wmart)から、それも間に入れれば「ローストビーフで困ることは無い」ってことになる。

安いからまずい。高いから美味しいということは無いと私は思っていて、価格差は「部位の違い」だとすれば、「それぞれの部位を美味しく食べる方法」はいくらでもあるのだから、どうにでもなるのね。

あ、そうそう。忘れちゃならないのが「ドンキ」で、ドンキの牛肉も手頃なのがあるのね。高い肉も安い肉もあるようで、もしかしたら「ドンキだけでどうにかなる」可能性がある。でも我が家でよく使う「ブロック肉」の種類が多いとは思えず、そこが難点かな。「普段遣いの牛肉」「ちょっと贅沢をしたい時の牛肉」はドンキで間に合う感じはしています。その辺の品揃え、価格付はさすが抜け目のないドンキかもですね。

おーし、ということで「牛肉探しの旅」に出よう~~~~。

 

 

 

 

 

 

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