アメリカのインフレ、物価高って半端じゃないようで、当然、円安の日本から見たら「嘘だろ?」と思うような物価。
アメリカ在住の方のユーチューブですが、アメリカで安定して生活するには年収186000ドル必要だというアンケート結果が出たそう。それって日本円にすると約3000万円。でもそれは決してお金持ちということじゃなくて、「安定した生活のための金額」ね。で、一般的なお金持ちは「年収52万ドル」という感覚らしい。日本円で年収8000万円超え。
NYでラーメンが5000円したとかそんな話がよく出てきますが、この時に多くの人が言うのは「円安だから」だと。
でもそれって違うと思うんですよ。
もしも円が120円ぐらいになれば、「円安ではない」ということなんでしょうが、それで計算してもNYのラーメンは3750円なわけで、とんでもない値段なのは間違いがない。
もし円が、昔みたいに80円になったらどうでしょう。今の2倍ですが、そんな円高になってもNYのラーメンは2500円になる。
結局、アメリカの物価高は為替と離して考えるべきだと思うのね。
じゃ、あのインフレってなんなのかと言えば、私はやっぱり「お金を刷りまくってばら撒いた」ことが原因だと思う。物価が上がったのではなくて「お金の価値が下がった」と考えるのが正解でしょう。アメリカの経済って「借金経済」で、これは企業も個人も「借金をすることによって経済を回していた国」で、アメリカ政府の借金も34兆ドルを突破。これって円で言えば5440兆円というとんでもない数字。
でもアメリカはこれからもお金を刷ってばらまかないと成り立たないと言われている。
これじゃ、アメリカ経済、財政もおかしくなって当然だけれど、アメリカがお金を刷り続けても世界中の国や企業が「米ドルを有り難く買い続ける」から問題が起きていない。それどころか「米ドル高」になっている。
これがいつまで続くのか。
長い目で世界の歴史を見てみると、ローマ帝国の崩壊も似たようなことが発端になっているんじゃないですかね。
まさにバブルの絶頂と言って良いかもしれなくて、誰しもがそのまま続くとは考えていないし、そのアメリカから離れたほうが良いと考える国々も増えている。
トランプが先日、「円安は認めない」発言をしたのも円高に動いたキッカケなんでしょうが、トランプが大統領になったら何をするのか。
ま、円高に動くだろうというのが大方の見方ですが、まさか100円以下になるなんて誰も想像していないんじゃないですかね。
でも私は1ドル360円時代から、どんどん円高になり80円前後、つまり4倍以上になる大混乱の時代を生きて来ましたから、今の160円が50円になっても不思議じゃないような気もするんですよ。まさかぁと思いますよね。でもあの当時も、まさかぁと「世界中が思っていた」わけで、こればかりは本当に何が起きるかわからない。
自国通貨が安くなると輸出も増えて利益が出るのはアメリカも同じなのは、今、日本の大企業が「最高益」を出していることからもわかるし、トランプが大統領になれば、中国を切り離すだけではなくて、ドル安に誘導して「アメリカ国内の活気を取り戻す」ことは大いに考えられるし、まさにトランプの言う「Make America Great Again」は当然、それも目標としていると思うんですよ。
日本にいるとアメリカの衰退が目に見えませんが、かつて自動車産業で栄えた街は廃墟となり、ペンペン草が生えているなんて想像できない。そして副大統領候補のバンス氏は似たような没落した地方に生まれ育ち、辛酸を嘗めて来た人。そういう人がトランプと組んで、「Make America Great Again」を実行するとしたら、私達が想像もできない大胆なことをするだろうし、まさかアメリカの自動車産業を花形産業に戻すなんてことはあり得ないと思うけれど、じゃぁ「Make America Great Again」ってなんなのか?
アメリカの財政が改善するとか、輸出も増えるとか、低所得層が減るとか、そんな程度のことを「Make America Great Again」と言うとは私には思えないのね。
彼は「革命」を起こす気であるとも思うんですよ。それは経済だけではなくて、民主党やリベラル派に壊され続けてきたアメリカの文化伝統も取り戻そうとするのであるなら、まさに「革命」だろうと思う。その彼の「やる気」を感じるからトランプ信奉者も増えるのだろうし、民主党、リベラル派も、そして既得利権を持つ大企業、ウォールストリート、メディアまで一緒になってトランプ攻撃をしてきたのは、そのトランプの「やる気(破壊とも言える改革)」が見えるからじゃないんですかね。
当然、暗殺しようという動きも出てくる。今回の暗殺未遂で終わりじゃなくて、それこそ「これからプロが動く」かもしれないと思っています。
私の記憶の中で、暗殺されて本当に残念だと思うのはやっぱりジョン・F・ケネディで、彼は革命を起こそうとしていたであろうと思うんですよ。それは「アメリカの金融改革」で、「通貨発行権を政府に戻そう(既得利権の根本が壊れる)」としたから殺されたという噂は満更、嘘でもないだろうと思っています。
ま、その辺の話をしだすとまたややこしくなりますし、その必要もないと思うのですが、「トランプを軽く見たら大変なことが起きる」可能性は十分あると思うんですよ。
その時、日本がどうなるのか、どういう立場になるのかは私には想像ができないものの、トランプが考えるのは「Make America Great Again」であって、「皆でお手々繋いで平和で豊かな世界を作りましょう」なんてことじゃないのだけは明白。
日本はある意味、アメリカと同じで、「お金をジャブジャブに刷りまくり、政府の借金も多くて身動きが取れない状態」で、今の日本の問題も「金利を上げれば片付くことも多い」と思うんですよ。でもそんなことをしたら大混乱になるのは目に見えていて、政府も金利負担に耐えられないし、国民や中小企業が「金利高を受け入れる」ことはまず無くて、それを強行すれば、あるいはそうする日銀を受け入れれば、当然、その政権は簡単に倒される。
だから出来ることは「歳出を削って増税する」ことぐらいしかなくて、でもそれは「真綿で首を絞める」のに似ていて、計算上はそれで合っても、国民は疲弊して貧しくなるばかり。
そんな四面楚歌状態の日本に「新しいアメリカが何を突き付けてくるのか」。私は「まさかと思うようなことも起きる」と思っていて、安倍さんはもういない日本がトランプと丁々発止出来るとも思えず。
でも「ここでどうにかしないとならない」という緊迫感をトランプは持っているはずで、だから中国に対峙できるアメリカにしようとしているし、ウクライナ戦争はNATOでどうにかするべきことだというのもよく分かる。当然、同じ論法で、「台湾有事」にどう対処するのかは「日本が考えるべきこと」だとなるし、もしも日本が沖縄の玉城デニー知事のような動きを見せたら、それこそ韓国がTHAAD配備を渋ったときどころじゃないアメリカの日本に対する信頼は崩壊の危機となるはず。
ま、こんなのはジジーの妄想でしかありませんが、アメリカが分断される危機、内戦もあり得るとか、テキサス州が独立することもあり得るなんて話が出てくるのはそれだけアメリカの病巣は深く、それに大鉈を振るうつもりのトランプが出てきたからこれだけ盛り上がるわけで、日本はもちろん、私達個人ものほほんとしていると「大きな変化を目の当たりにして立ちすくむしか無い」ようなことが起きるかもしれない。
「世界が平和でありますように」「とんでもない大混乱は起きないように」なんて祈ればどうにかなるなら世界はとっくにもっと素晴らしい世界になっているはずで、私はこれから「大激動の世界」になるであろうことは、中国にしてもBRICSの拡大、中東の動きを見ても思うわけで、そこから逃げること無く、私も臨戦態勢に入ろうと思っています。
私の感覚では、今の世界は「銃弾を打ち合うことはしていない」けれど、【第三次世界大戦】に突入していると思っています。いわゆる「殺し合い」は私は「戦争の一形態」だとしか思っておらず、もうすでに国家の生き残りを賭けた熾烈な経済、思想、文化のぶつかり合う戦争は起きているという認識です。
できることなら日本がアメリカと反目するようなことにならず、地政学的に見れば「いつか日本は中国の勢力圏に入るしか無い」とは思うものの、日本の自由と民主主義が侵されることがないことを心底願っています。
日本に「Make Japan Great Again」を言い出す勢力が出てきても良さそうなものだけれど、かつての「Japan as Number One」を築いた日本魂はとおの昔に消え去ったような気がしてなりません。高橋洋一教授に言わせると、日本の発展は「長い間、円安が続いたからだ」ということらしいですが、「円安を利用してのし上がる強かさがあった」のは間違いがないと思うんですよ。でも今の日本にそれがあるようには見えない。そもそも多くの名だたる日本企業も「株主」を見てみれば、嘘だろ?と思うぐらい外資が入り込んでいて、日本人が日本企業をコントールするのはもちろん、利益を日本国内に落とすことは不可能じゃないんですかね。では日銀が擦りまくった円はどこに行っているのかと言えば、回り回って中国を含む海外に出ていて国内では回っていないなんて馬鹿げたことが起きている。
そんな中で我らが岸田首相は世界向かって「Invest in Kishida」なんて言ってニコニコしていた。そしてこの円安を利用して、外資はどんどん日本企業の中に入り込んで大きくなって支配力を強めていくんでしょうね~。
なんだかどこかで歯車が狂ってしまったような気がしてしかたがありません。せめて日本でもGAFAMみたいな企業が出てくる下地があるのなら良いのですが・・。
どちらにしても、円高になろうが円安になろうが、アメリカと中国に挟まれて身動きが取れない日本になろうが、世界が大戦争に巻き込まれようが、生き延びる方法を考えないとならない。だからこそ、私は「日銭を積み上げる方法」が重要だと思っていて、一般的な長期投資は「世界が平穏でない限りどうにもならない」し、長期投資で利益を出すスキルというのは「裸になってから復活するには役に立たない」と思っています。「長期投資をする原資さえ失った」ことを想像したら、子供でも私の言わんとすることは理解できるはずだし、長い人生の中では「まさかの出来事」「想定外の出来事」が起きる。それも何度も起きるのが「普通」だと私は思っています。
良い意味でも悪い意味でも「今の状態は今後も続く」という前提にたった人生設計では生き残れない。これは私の人生で確信したこと。
でもどんな世界、どんな時代になっても「株式市場」「為替市場」「商品市場」はなくならないし、世界のどこに流れ着いてもその市場さえあればいつでも復活できるという点が良いと思っていて、「短期売買スキル」は誰しもが持つべきスキルだと考えています。また、そのスキルは中長期投資でも同じ様に使える。でも「長期投資用スキル」は短期売買では使えない。そして「小さな資金で長期投資をしても意味がない」。
ま、私は商人の出ですから「手に職をつける重要性」はきっちり教え込まれていて、世の中の経済が破綻しようが、順調に伸びようが、「使える技術を身につける」必要があると思っています。昔から言われている「料理人になれば食いっぱぐれることはない」というのと同じ発想。
私達は今、「タイトロープを渡っている」、つまり【綱渡り状態】だと思っていて、良いことは続かない、当然、悪いことも続かない中で綱から落ちないように歩いていかなくてはならない。なおかつその綱の先は見えない状態だけれど前に歩いていくしか無い、そんな気持ちでいます。
最近、ちょっとおかしなことで距離が出来てしまったシドニー在住の次男坊ですが、先日、「しっかり話し合おう」ということでDiscordで延々話し合いましたが、やっぱり基本的なお互いの信頼関係は全く揺らぐこと無く存在するのがわかった。そして今後の計画、基本方針を確認し合いました。
そして次男坊が最後に言った言葉が嬉しかった。
「何が起きてもみんなで楽しくやっていこうよ」と。
こんな家族を持てて、私は本当に幸せだと思った。何に感謝すべきかわからないけれど、大きな声で「有難う~~」と言いたいです。
さてさて、小さな小舟で大海に漕ぎ出した「チームダボ」。どこまで行けるのか。でも結果より、皆で一丸となって「夢に向かって」一緒に漕ぎ続ける事が出来るのが何よりの幸せだと思う。