【吉成@スリハタマス】は良い店だと思う

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スリハタマスにある吉成ですが、我が家としては結構好きな店。

高級店ではないけれど、「マレーシアで和食を提供したい」という板長の古本さんの意気込みを感じるお店。

毎月、季節に合わせたコースがあって、我が家はそれ目当てに行きます。

Whatsappで毎月、情報を送ってきてくれる。

当然、コースだけじゃなくてアラカルトもあるので軽く食事をしたり、ちょっと摘みながらいっぱい飲むのも可能。

また予約をすれば「とらふぐコース」とか「毛蟹」もOK。

その他、鮎があったり、サザエ、イワシ、サンマ、マグロ、戻り鰹などがあって結構楽しめる店。

このお店が良いところは「決して高くはない」というところ。

でも逆に「素晴らしい素材を使っているわけじゃない」のはたまに気になるところ。でもそれは当たり前のことで、日本から最高の素材を仕入れて、なおかつそれに手をかけて和食らしい料理にして提供したらとんでもない料金になるのは当たり前のこと。

だからセレブやグルメには物足りなさを感じる店だろうと思うけれど、我が家としては「日本の板前さんの作る和食をリーズナブルで食べられる」のは非常に嬉しい。

逆に、高級な素材を使わずにどこまで「日本らしさを出せるか」にこのお店はこだわっているとも思うし、板長の古本さんも「ローカルの人達に和食を知ってもらいたい」という。

だから日本人的には「お客を招待する店ではない」のであって、「家族や仲間内で行く」という店だと私は思う。

またお酒類が豊富じゃないのが気になる人もいるかもね。

今回、私とヨメさんと二人だけで行って、コースを頼みました。

コースは上に出したメニューの通りで、10月はこのコース。

正直なところ、全部が全部「感激するほど美味しい」とは思わなかったのだけれど、「ここまで手をいれるとこんなに美味しくなるんだ」と思うものは多数ありました。

今回、特に良かったと思ったのは「お刺身」でした。コースの「戻り鰹」も良かったですが、「刺身盛り合わせ」も期待以上に美味しかった。

実は、正直に書きますが、「ハズレ」だと思う刺し身が提供されることも過去にはしばしばあったのですが、今回は全く問題なしどころか、美味しくて、後にまた追加して「重症の刺し身欠乏症候群」に罹っている私としては久しぶりに癒やされたのは間違いなし。きっとローカルのアジだと思いますが、久しぶりのアジはそこそこ美味しかった。(前回はハズレ)

また「サンマの塩焼き」も良かった。

ただこのお店は「ローカルの市場でローカルの魚介類を仕入れる」ことも多い店で、このサンマはローカル市場の(台湾から?)サンマだと思ったし、痩せていて脂ののりは残念だったけれど、我が家みたいにこの数年、サンマを食べていない者としては十分、嬉しかった。

また私の大好物である「メンチカツ」や「小エビのフライ」を頼んだり、お腹いっぱいどころじゃありませんでした。

ヨメさんと共に驚いたのはこれ。メニューでは「ナスのお浸し」となっていて、その名から大きな期待をしていませんでしたが、出てきてのはこれ。

ナスのお浸しじゃないじゃん、と思った。

ところがこれが激ウマで、確かにナスが入っている。でも「ナスは見えない」のね。

なんじゃこれ?とヨメさんとよーく料理を見てびっくり。なんとナスが「細いお蕎麦の様に切ってある」のね。そして多分葛切りだと思うのだけれど、それの細いものと合わせてある。だからパッと見は「細いところてん」に見える。

でもナスの煮浸しには間違いがないし、食感は冷たい細切り葛切りで、出汁も効いていてなんとも言えない美味しさ。

結局、このお店の良さはこういうところにあると思いました。

素材そのものはどこにでもあるもの。でもそれにとんでもない手をかけているのね。だから「手頃な価格で和食を提供したい」というのはこういうことだというのがわかる。

ただ、先付の一品で「出汁がいまいち。惜しい~~」と思ったのもありました。こういうところに「お金をかけきれない難しさ」があるんだろうと思ったり。出汁は時間とともに劣化するスピードは早いし。

またコースメニューの「木の子と鶏のホイル焼き 特製味噌」という、これまたその名前からだけではワクワクするようなこともない料理ですが、これもまた私のツボに嵌りました。美味しいと思ったし、これもまた「高い素材を使っているわけでもない」なのに、「これは私は家で作れない、作ろうとも思えない」とヨメさんは言っていました。私にしてみれば、「鶏のただのホイル焼き」なのに、ちょっと手を加えるとここまで美味しく出来るんだと、ちょっとチャレンジ精神が動き出しましたが、余計なことはしないほうが良いとすぐに思った。でもこんなのを普通の主婦や旦那が作ったら「大受けする」のは間違いないはず。(笑)

結局、こういうところがこの店の良さなんだろうと改めて思いました。

決して「最高ではない」けれど、「普段、家では食べられない和食」を食べることが出来る店。

でも何度も書きますが、「セレブやグルメが大きな期待とともに行く店ではない」のも間違いないと思う。

当然、価格設定が高級店とは全く違うわけで、賢く食べればコスパの良い和食が食べられるはず。

ただ今回の私達は「賢くなかった」わけで、追加注文もいろいろしたし、ワインも2本頼んでしまいましたので、会計は二人でRM980(約33000円)ぐらいになってしまった。意味ないじゃ~~~~ん。

でもそれなりに考えて食べれば、他には比べる店もないような良い店かもしれない。

 

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