「マレーシアvsドバイ」 移住のプロが徹底比較

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

マレーシアが「老後に住みたい国」という時代は終わりつつ感じがありますが、ビジネス、節税、教育目的で来る人は間違いなく増えていますよね。

ドバイに渡る日本人も多いようで、簡単な比較をしている動画がありました。そしてそういう人たちのフォローもすると。

私に入っている情報はちょっと違っていて「シンガポールに移る日本人が多い」という内容。

銀行系からの情報ですが、今はビザはもちろんのこと「生活一般のフォローまでする。日本人スタッフの人員も増やしている」と聞いています。でもその内容は「ビジネス」という感じではなくて「裕福な一族が皆で渡って来る面倒を見る」という感じですかね。銀行のVIP対象サービスで、そして日常生活も含めたトータルのサービスをしている様子。これは銀行そのもののサービスでエージェントではない。

ま、マレーシアやドバイに行く人達とは客層が違っていて、昔から東南アジアの金持ちが「資産を海外に出す」「欧米に渡る」ケースは多く、プライベート・バンキングサービスというべきか。ですからそのサービスの顧客の多くは「架橋」で、近年、日本人も増えてきたみたいな。

時代とともにその辺の変遷を見てきた私としては感慨深いものがあります。

私が若い頃は「香港に銀行口座を開き【キャッシュ】を腹巻きに入れて持ち込んでその銀行に隠す」みたいな金持ちが多かった。50年以上前の話です。その後、香港やシンガポールに資産を移し、そこを拠点に投資をする始める人達が出てきたり、マン島やグランドケイマンに「ペーパーカンパニー」を作ったり「ファンド(自分の名前は出ない)」を作る。いわゆる「裏金対策」ですね。

でもタックスヘイブン規制法(俗称)が出来て、租税回避も難しくなってきて、今では「租税回避目的の口座を作る」のも難しくなってきた。

でも家族を率いて日本を脱出してしまえば、日本は「属地主義」の税制ですから、正々堂々と「海外の低率の税制」あるいは「無税を享受」出来るのは変わらず。アメリカやフィリピンのように「属人主義」の場合は、世界のどこに住もうと本国への納税義務はなくならない。

だから海外に出れば簡単に「贈与」が非課税で出来てしまう時代も長く続いて、これじゃ駄目だと「日本を脱出して海外の納税義務者」となっても5年以内は日本に相続、贈与の申告納税が義務付けられ、簡単に節税ができなくなり、それでも「5年我慢すれば良い」ということで、節税対策で海外へ脱出する日本人は多かった。オーストラリアでもそういう家族はいました。

ということで5年縛りが10年縛りに変更になったわけですが、やっぱり10年以上の年月が掛かる節税ってなかなか難しいものがあるのでしょう。昔みたいにそれを理由に出る人たちは減った様子。

でも時代も変わって「世界を股にかけて利益を出す」人達も増えて、規制が多い日本を出て海外を拠点とする人たちがどんどん増えているようですね。

これは単に「暗号通貨で利益を出す」というだけじゃなくて、「暗号通貨関連のビジネスを規制の少ない海外で立ち上げる」人たちもどんどん海外に出ている様子。また「暗号通貨で財を成した人たち」は日本の場合はしっかり課税されるので、海外に出るケースが増えて、マレーシアにも「暗号通貨長者」がどんどん入ってきていると聞いています。これは株式投資やFXトレーダーも同じ。

これが良いとか悪いとかじゃなくて、そういう人たちを日本に引き止めておけない状態で、「日本に金融都市を作ろう」なんて話題が出てくるのはちゃんちゃらおかしいと私は思うんですよ。

自国民でも海外に出てしまうのに、「海外から日本に呼び込む」なんて無理でしょう。

税制にも問題があるし、海外在住者には「銀行や証券会社の口座さえ作れない」状態で、どうやって今どきの世界のお金を、金融長者を日本に呼び込むつもりなのか私には全くわからない。まずは「資産だけでも日本に持ち込んでください」と門戸開放しなければ日本に金融都市を作るなんて絶対に無理だと思う。

まず「海外から日本に投資、定期預金を作ったら、利益には課税しない」ぐらいのことをするのが「金融都市、国家の常識」で、非居住者の定期預金の利息にも所得税を掛けて、「でも住民税は非課税です」なんて遅れてるなんてもんじゃないと思う。せめて税制はアメリカと同等ぐらいにしないと。私には、日本は金融関係では「鎖国している」のと同じ様に見える。

また株式市場、先物市場にしても、世界の金融市場のように「ほぼ24時間取引が可能」でもないし、取扱商品も非常に少ない。これが経済大国か?と思う。結局、「内向き」であって世界を見ていないのね。

これって「海運」や「航空機の国際線」も同じで、本来なら「アジアの玄関」になれるのに、日本には「大きなタンカーが入れる港が少ない」とか「国際線のハブは韓国の仁川」に取られてしまったり、何をやってきたのかと思う。

日本って何をやるにもスピード感がないと感じます。だから美味しいところは近隣諸国に簡単に取られてしまう。

「規制が多い」ということは「既得利権を持つ勢力」が大きく、改革を嫌うということでもあるんでしょう。政治家も勉強不足だと私は思うし、「政治が家業となっている」日本、「縦割りで横のつながりも希薄」な省庁。これじゃ日本がリードしてアジアを変えて行くなんて絶対に無理だと思う。

日本って「官僚が優秀」なのは間違いがないと思うけれど、それだけに「彼らの権限が大きすぎる」し、「時代の流れに乗る」なんてのも下手だと思う。

また近年、財務省が日本最大の権力を持って日本をコントロールしているのが知れ渡るようになってきて、国民が選んだわけでもないエリートが「日本を動かしている」って本当におかしな構造だと思う。

そして今回、国民民主党の「所得税の非課税限度を178万円に上げる」提案から、財務省が「ステルス増税をしていた」のがバレたし、「ガソリン税のトリガー条項」も一切発動しないというインチキもバレたし、そして「政府税調」がとんでもなく大きな力を持って、財務省と二人三脚で日本を動かしてきたのもバレた。

ま、段々と良い方向に動いているとは思うものの、「今まで隠し続けてきた」ことが大問題だと思いますよねぇ。

日本政府の借金は莫大だけれど、「健全さ」という点ではバランスシートを見れば「G7の中でカナダに次ぐ第二位の健全さ」なのもわかってきたし、「このままでは国債も大暴落する」なんて昔から言われてきたけれど、それらしき動きは一度も無い。

ま、財務省管理下の日本って「銀行管理下の企業」と同じで、「彼らの目線で考えれば財政健全化は正しい」にしても、企業的発想がそこには皆無で、「成長戦略を持って増収する」という考え方がないのね。「増収じゃなくて増税を良しとする日本」でこれからも進もうとしている。

本当にこういう日本って、「社長、副社長、専務も銀行から派遣されている企業」と同じで、「経理部のコントロール下にある企業」と全く同じに思えます。製造部門や営業部が「こうやって売上も利益も確保しよう」なんて案を出しても、「そんな不確かなことは出来ない」と全て却下されるような国。

そもそも安倍さんの三本の矢も「三本の矢を打つから効く」のに、財務省は「三本目の矢を封印した」じゃないですか。それでいて財務省の息が掛かった専門家、学者には「アベノミクスは失敗した」と喧伝させてきた。

民主党政権時代に「公共事業はダメ」というのもそれで、また、公共事業をする場合には「それを行うことによって生まれる利益」を計算するのは当然だけれど、財務省は「利益が年率4%以上じゃないとならない」という制限を変えてこなかったのを高橋洋一教授がバラしたのを聞いた時には本当に驚きました。

ゼロ金利が長く、デフレの時代が長かったのだから、その公共事業から生まれる利益が年率1%でも良かったのに、4%以上の利益を生む公共事業なんて「無い」と言っても良かったんじゃないですかね。つまり橋や高速道路を作る時に年率4%以上の利益が見込めないものは作らないという決まり。だから今では「修繕、改良も出来ない公共資産」ってごっそりあるらしいじゃないですか。

ま、とにかく「歳出は徹底的に削減」して、「歳入を増やす」つまり増税することばかりで、私は「国の経営」に関しては何もわからないものの、「企業だとしたら、それで成長するわけがない」と断言できると思っています。

一人あたりのDGPの推移。

やることが中途半端だと思います。

そりゃ「イケイケどんどん」で歳出を増やしてチャレンジに夢中な日本が良いとは思わないものの、「無駄遣い」は【そのまま残してきた】んじゃないですかね。

特別会計もそうで、外国為替資金特別会計なんて酷いもんで、残高が200兆円もある。これって異常な多さで海外ではそういう例はないとのこと。ましてや円安で40兆円ぐらいの「含み益がある」と言われている。

国会でもこれが話題になったことがあるけれど、「その余剰金、含み益は使わない」との答弁があった。

それでいて、1兆円2兆円の原資がないと大騒ぎして増税をする。

新型コロナの対策費は100兆円だったのっておかしくないですかね。そのお金はどこから出した?

またウクライナ支援ですでに1兆5000円億円ぐらい支出済みで、岸田氏がアメリカに行って総額7兆円ぐらいの支援をすると約束したらしいなんて噂も聞いた。ま、それが借款だとしても国民は蚊帳の外だったんじゃないですかね。

ま、ODAにしても「日本企業が請け負う」なんてこともやるのは中国と似たようなもので、「ステルス公共事業」の一面があるにしても、海外には気前が良い日本のイメージがあります。当然、アメリカを筆頭に欧州諸国も多額のお金をウクライナに使っているけれど、「武器弾薬の支援」だとすれば、それは「国内で売上が立つ」わけで、日本は「お金を垂れ流しするだけ」じゃないんですかね。

ま、こんなことを書き続けたらキリがないのだけれど、どちらにしろ私は日本の政治も外交も経済も良くなるとは全く思えないわけで、本当にがっかりです。移民政策にも「芯がない」感じを受けます。安い労働力が欲しいだけで、それをやってきた欧米の混乱を学んでいない。

そもそも、今、なんで石破みたいな人が総理大臣なのか。そしてあの閣僚の面々を見ても「2軍3軍選手の集まり」みたいに見えるわけで、なおかつ親中派が多く、「財務省べったり」にも見えるし、全く期待できないでいます。

だから将来伸びようとするなら、マレーシアでもドバイでも、どこにでも出ていって「伸びることに専念」しようとするのは当たり前だと思う。「地元で食えない」とするなら「出稼ぎに出る」のも当然。

「海外に移住?」「海外で起業?」そんなことを考えるやつは馬鹿だ、なんて日本になって欲しいです。

でも海外から見ると「老後を暮らすには良い日本」なわけで、それがあるだけでも良いのかもしれない。私には「金持ち外国人に日本を切り売りしている」ように見えるけれど・・・。

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。