日本のロボット技術はこれからの時代に追いつけない  日本の将来って大丈夫なんだろうか

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私はたまに「ヒューマノイド型ロボット」が早く市場に出てこないかと書きますが、これって単に個人的な希望じゃなくて、世界は間違いなくその方向に動いていると思うのね。

当然、家庭用じゃなくて「産業用ロボット」のこと。

日本のファナックを始め、自動化合理化を進めるロボットを世に広めたのは、私は日本だと思っています。私達一般が見たことはない「自動車の組み立て現場」ではロボットが主役で、そういう日本の工場を見て、海外のメーカーが驚いた時代があったのを思い出すのね。やっぱり日本の技術って凄いと自慢にも思ったもんです。

もう40年も前になりますが、ファナックの株は化けるぞと思っていて、自分でも買ったし、それに乗った友人たちに感謝されたこともあったくらい。

日本のロボットの独壇場という時代がきて、そして世界ではこれが当たり前になった。

ところが当然、他国でもロボット生産が始まって、日本勢が押され気味になってきたのはいつの頃だったでしょうか。そんな中に中国も参戦してきてそれぞれがどんどん伸びてきている。

私はこういう技術が「日本の強い生産現場の根幹」だと思っていて、それは半導体技術も同じで、かつては日本の半導体が世界を席巻していた。また鉄鋼業や造船の世界も同じ。でもそれもいつの日か世界に抜かれ、負けてしまって今に続くのは皆が知っている通り。

これからの時代、AIとロボットがつながるのは当然で、またロボット全盛と言われる時代でも「人間と協業している」のは間違いがなくて、しかし「その人間さえもいらなくなる時代」に突入した。

ヒューマノイド型、つまり「人間に近い形」ではないにしても、人間がやることをロボットで代替する時代。

そういう意味でも、ホンダの「アシモ」にしても日本は先端を行っていたはずなのね。かつて「ロボットに二足歩行は出来ない」なんて言われていたのが今では人間と同じ様に二足で歩くし、走るし、宙返りもするし、重い荷物を運んだりするようになった。そして「センサー」の発達で、細かい手作業まで出来る時代に入った。そんな時代を率先するのがホンダかと思っていたら、ホンダは「アシモの開発を中止すると発表」した。

中国では「料理ロボット」まで出来てきて、私は「なんだ、このロボットは。こんなのが普及するわけはない」なんて思ったんですよ。ところがそんなロボットもどんどん進化して、日本の大手飲食チェーンの中でも調理ロボットが使われる時代になった。戦場でも同じで、攻撃型ロボット、荷物運搬ロボットも、ついこの前までは「これじゃ使えないだろう」なんて思うようだったのが、これまた進化してきて、ウクライナ戦争でも攻撃型ロボットが導入されたと聞いた。大活躍のドローンも、人間の操縦無しの「自立型」も使われている。

私はこの分野でも「日本はトップを走るだろう」と思っていたのですが、日本の大手は「開発さえしていない」らしい。

日本の長いデフレ、不況の時代ってこういうところにも影響が出ていて、半導体にしてもAIにしても、日本が得意な分野なはずなのに「そもそもの投資額が非常に小さく、海外勢に太刀打ちできない」と言われるような状態。

なんだかかつてイギリスが産業革命で世界のトップを走っていたのが、段々と他国に追い詰められ、衰退し、世界の覇権はアメリカに取られた時代の「再来」みたいなものを感じています。

私は日本の技術者のレベルは高いと思っているのだけれど、「海外の方が投資額も大きくスピード感がある」となれば、海外に頭脳が流出してしまうのも当たり前で、ましてや「給与レベルが大きく違う」となれば、日本に留まるのは「愛国心頼み」になってしまうんじゃないですかね。今までも韓国や中国に引き抜かれた技術者は多いと言われていますが、中には「10倍以上の収入を提示されたケース」もあると聞きました。

今は、「ロボットによる産業革命の次の段階に入った」と言われていて、それはまさに「人間の代わりができるロボットの普及」ということなんでしょう。

近年、凄いと思うのが「生産現場ではなくて、仕分けなど人の手が必要な現場」がどんどん自動化されているのね。例えば世界中で膨大な荷物を扱う「アマゾン」がそうで、人間がやっていた「仕分け作業」の多くの部分が自動化されている。

それでもまだ「人の手」が必要な部分が多くあるのだけれど、その「人を代替するロボット」が開発され導入間近だという。アマゾンだけで「数十万台の需要がある」らしい。

つまり「ヒューマノイド型」ではないにしても「人間の代替」としてのロボットの需要が大きく、ロボット産業はそちらに向かって莫大な投資が行われ開発が動いている。世界的には数で言えば「数十億台の需要がある」と言われていて、大手メーカーはそれに向かって動き出している。

でも日本は、またそれにも取り残されているのが現状だという。

経済の根幹を担う「物流」の世界でも、日本では働き方改革で「輸送トラックの稼働時間」が問題になっているのに、「荷物を乗せる台(パレット)」が標準化されておらずサイズもバラバラで「混載が出来ず」「荷物の載せ替え」まで人力でやっているらしい。海外ではどんな業種のどんな荷物でも「パレットが標準化」されているので、混載も可能で、自動化が進んでいるという。

このブログでは何度かこの「ものづくり太郎」というユーチューブ番組を紹介したことがあるけれど、単なる一個人の見解でしかなかったのが、この数年で、彼も認められてきて大手企業相手に講演をしたり、サジェスチョンも受け入れらてきたのが動画を見てもわかる。

そして彼は海外のメーカーの視察や調査から、「日本も頑張らないと危ない」と警鐘を鳴らすことが増えている。

私は文化系で技術的なことはわからないものの、興味だけはあって彼の番組を見るのが好きなんだけれど、世界の動向や日本の問題点が見えてくるから面白い。

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これは経産省が今頃になって力を入れている「日本での半導体の生産」も同じで、九州にTSMCを誘致したのは良いかもしれないけれど、北海道という半導体製造に適していない場所で「5兆円」もの投資が必要とされる「ラピダス」で次世代大半導体を作るのは「ほぼ無理」という専門家が多いのが気になっています。「研究開発」なら良いにしても「製造まで持っていくのは無理」という論理。

まず「2ナノ」の半導体が作れるかどうかはわからない。作れても販売先がない。電力が足りない(原子炉の稼働が必須)。政府はとりあえず1兆円の投資をしたけれど民間からの投資は殆ど無いも同然という状態らしい。つまり頑張っているのは「経産省と過去の栄光を引きずる年寄り技術者と若く経験も無い技術者」で、バリバリの中堅技術者がいないと言われていて、日本製次世代半導体に興味を持って投資をする大企業も「お付き合い程度」でしか無いという。

当然、日本勢は常に負けているわけもなくて、最近、嬉しいと思ったニュースは「韓国、中国にやられていた造船業」が巻き返しているらしい。超巨大な次世代コンテナ船を半年で6隻作ったと。

でもその巨大コンテナ船が入れる「港」は日本には存在しない。造船所をその船が出たら次にその船を日本で見ることはもう無いと。アジアの海運の拠点は韓国と中国。つまり莫大な運送量がある「太平洋」において、アジアの窓口は韓国、中国であって、「そこで荷物を積み替えて日本に送る、日本から送る貨物が多い」のが現状ですと。

航空機のアジアのハブは韓国の仁川であって、仁川は日本の各地の飛行場と路線を持っている。つまり、日本の地方都市から韓国の仁川に飛び、そこから太平洋を飛び越えてアメリカ南北大陸に向かう旅客も多いという現状。ヨーロッパも同じで、まずは韓国の仁川へと向かう。

日本はこのままで大丈夫なのだろうか。香港が駄目になるから「日本に金融都市を作る」なんて息巻いているけれど、日本の税法が大きく変わる必要があって、無理だろうと私は思っていて、そのことは前にもブログに書きました。

アルゼンチンは今では「駄目な国」と見られているけれど、かつては「先進国の一員」で一人あたりのGDPも西欧の平均値を上回っていて、「世界第5位の経済大国だった」のが忘れられない。つまり「先進国から途上国へ落ちた」ということ。

日本の凋落スピードはかなり早いけれど、「ここで止まるかどうか」はわからない。

だから今の円安にしても、「単なる日米の金利差があるからではない」と言われるのも一理あると思うわけです。そういう論者は「1ドル200円もありうる」という。

経済的なことを考えれば、「原子炉の稼働」は急務だと思うけれど、それが無理であるのならば、「日本における核融合発電の開始」を待つしか無いのか。

そういう日本の窮状を考えれば、「安い労働力を多く受け入れる」ことによる企業の競争力を保つのも重要で、経済的には陰りが見える中国とでも本腰を入れて付き合って「日本企業の海外展開を助ける」必要もあるんでしょう。そして莫大な政府の借金も放置できず、「増税、歳出減」を加速させて体制を組み替えるべきと考えるのもわかる。

でもそのしわ寄せは「国民」に来るわけで、国民が活力も希望も失ってしまったらどうなるのか。

日本お得意の「精神論」でどうにかなるんだろうか。

世界の安全保障にも懸念が続出する時代で、日本はロシア、北朝鮮、中国という「核保有国」に囲まれて、核ミサイルの標準は日本の大都市に向けられているという「世界的にも珍しい国」と言われているのに、政府も国民も「なんら危険も感じていない」様に見える。

ただ「憲法9条を死守する」「海外との摩擦は話し合いで解決する」という日本の基本路線は、「世界に何も起きないとする」なら、【漁夫の利を得る】事ができるわけで、今までもそうやって日本は儲けてきたわけだけれど、これからも「それに賭ける」のが良いのかどうかは疑問。でもそれに賭けるつもりだから、中国にもアメリカにも「尻尾をふる」しか無いのだろうとも思う。

でも石破政権はトランプ政権に追従しない様に見えるし、今までも日本のメディアを含め「トランプは駄目」だと喧伝していたのは根底に大きな理由があったのだろうと思うわけです。

もしかすると「トランプと仲が良かった安倍さん」も【トランプは何を強行するかわからない危険人物】と考えていたかもしれなくて、だからこそ「トランプの懐に飛び込む」様にしたのかもね。それはかなり成功して、日本は良い方向で物事は動いたし、トランプの信頼を勝ち得たように見える。

でもこれからのトランプは、日本を今までとは違う目で見るようになると思うし、トランプ新政権は「素人集団」に見えるし、世界に何が起きるかはまるで未知数。ただし、少なくとも「世界の覇権を取る」とは考えておらず、「保護主義、自国主義」に走るのならまだ良いのかもしれない。

ただアメリカがかつての「モンロー主義」に戻るとするなら、各国はやりたい放題やる可能性もあるわけで、かつて「アメリカは動かない」と読んだからこそヒットラーも動いたはずで、これからの世界がどうなるかは全く想像もつかない。

だから「日本は日本の独自路線でいくべきだ」と石破政権は考えているかもしれなくて、でもそれならアメリカが「アジアの安全保障は日本が責任を持て」と突き放すことも想定するべきで、日本にその覚悟があるとも思えず。でも石破氏が「アジア版NATO創設」を口に出したのは、「その気がある」のかもしれない。

でもねぇ、石破氏は「長年、自民党内野党」みたいな存在で、「日本を動かした経験は無い」し、「理想論の塊みたいな人」だし、「防衛大臣の頃も防衛省の主要人物たちには【彼は軍事オタクなだけ】と言われてきた」し過去の言動、総裁選頃からの言動も私にはメチャクチャに見えるのね。そして閣僚は「二軍選手ばかり集めた」みたいな閣僚で、本当に日本を預けて良いとは思えず。

でも彼、彼らは「自分たちが長年理想としていた日本を作る気が満々」かもしれず、もしそれで「今まで以上に日本経済が停滞」し、「今まで以上に国民が貧しくなる」にしても、「理想的な日本を作るには仕方がないこと」と考えるかもしれない。

「俺には出来る。世界もそれを認める」と思っているかもしれない。

総理大臣を辞める気なんて全く無くて、「自信満々」に見える。あの世界のリーダーが集まる場で、あの自信満々なのはなぜなのか。私にはそれが全くわからない。

単なる世間知らずで常識もわきまえない、しかし自信過剰な田舎者にしか私には見えない。

でも石破氏を「次期総理大臣に」と長らく待ち望んでいたのは日本国民。彼を総裁に選んだのは自民党員と自民党議員。そして石破政権の支持率は未だに41%あって、立民との大連立を口に出すような状態なのに、彼を引きずり降ろそうとする動きは見えない。

私に見える日本の将来は「増税と歳出削減」に走る日本。そして中国との関係をより密接にして儲けようとする経済界が優先される日本。そしてアメリカには「お金を吐き出すばかりのATM」として使われ続ける日本。そして「夫婦別姓」が容認され、「女系天皇」も認める方向に大きく動くかもしれない。

あの立民との大連立を口に出すぐらいだから、「彼がどういう未来を見ているか」は誰にでも簡単に想像がつく。

安倍さんが「彼は絶対に総理にしてはならない人」と周辺の人達に言うのを憚らなかった理由が今になればよく分かる。

直近の問題の「日本製鐵のUSスティールの買収」に関しても、石破政権って本当に無能なのがよく分かる。結局、「(政治家としての)実務」を知らないのね。理想論だけの人。

大丈夫か、日本国民。

 
 
 

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