トランプがやろうとしているのは「革命」「第二の建国」なんでしょうね~

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トランプは「アメリカを大きく変えるつもり」であるのは誰もが理解しているとは思うのですが、ではトランプはどこまで考えているのかは誰にもわからない。

でもトランプがすでに署名した「大統領令」や今まで話していたことから「想像する」ことは可能。

私が気になっているのは下の3つかな。

◯ 所得税の廃止

◯ 連邦準備制度 中央銀行の廃止

◯ 教育省の閉鎖

その他、大きな変化をいろいろ狙ってますね~。

驚きなんてもんじゃないですが、それは私達が「常識に縛られている」からそう思うだけのことで、

◯ アメリカに所得税が導入されたのは1913年でそれまでは所得税がなかった。建国時の理念も同じで「関税」だけで十分だと考えられていた。

◯ 所得税ができた時に設立されたのがFRB。連邦準備制度であり中央銀行。かつて中央銀行は二度存在したけれど、二度目のそれは第七代大統領アンドリュー・ジャクソンによって廃止されて今のFRBは三代目である。

◯ 教育省の設立は「憲法によって許されていない」という事実。

実際に、トランプは就任後(カジノの天王山である)ラスベガスに行き、そこはチップで生活する人たちが多い場所でもあって、トランプは「チップに所得税を課さない」と宣言。ま、「申告納税しない」のが普通なのかもしれませんが、トランプは「合法化する」ということなんでしょう。

グリーンランドを買いたいとかパナマ運河を手中に収めるなんて「キチガイじみたこと」を言うように聞こえるけれど、そもそもアメリカはフランス、イギリス、メキシコ、ロシア等から土地を買って出来た国で、グリーンランドを買う話は過去にも出ていた。

パナマ運河はアメリカが苦労して作り上げた運河で、アメリカのコントロール下にあったのを「カーター大統領(民主党)」がパナマ政府に管理権を渡した。

どちらにしてもトランプの理屈は「トランプから見た言い分」でしかなくて、過去の変化の歴史はそれなりの複雑で時代の要求に沿ったものであったのは間違いないと思うんですよ。

でも現代、事情も環境も変わったからそれらの制度も含め、変える必要があると言い出しているのがトランプ。

彼が目指すものがどこまで出来るかというより、ビジネスの世界は「謀略、策略、脅し、足の引っ張り合い」だと思っている私としては、これらはまさにトランプ流のディールでしか無くて、「大げさな話を投げかけて反応を見ているだけ」だと思うんですよ。だから大騒ぎする必要もなくて、じっくりトランプが進める手順を見て彼の考える「落とし所」を探すしか無いのだろうと思う。

そしてそれは「彼が何をするか、あるいはしないか」から判断するしか無くて、彼の言葉に惑わされたらまさにトランプの思う壺で、それは「政治の常識」を重視したり、「教科書や論文を大事にする学者タイプ」、いわゆる今までの既存の専門家には判断しづらいのじゃないかと思っています。

例えばFRBにしても「閉鎖」までは考えておらず、「コントロール下に置ければOK」なのかもしれないし、トランプの任期は4年。途中で中間選挙という「国民による評価」が入るわけで、その間に全て成し遂げようとしても可能とは思えないし、「俺の見ている方向性はこういうことだからそれは理解しろ」と言っているだけでしかないというのが私の受け止め方。

でもそれに非協力的であればトランプがどういう制裁を課すかはわからない。

本当にこのやり方って「ヤクザが突然、怒鳴り込んできたのと同じ」で、真正面から反対するのは難しい。ましてやトランプは選ばれた大統領なのだから。

そもそも大統領にはそれだけの力があるから「暗殺」という手段が何度もアメリカで取られるんでしょう。

これからどうなりますかね。

本当に私にはわけがわからないにしても、私はトランプの愛国心や誠意には信頼をおいているので、「是非トライしてみて欲しい」という気持ちを持っています。

世界は世界大戦も何度か経験し、大きな政権交代や多民族による侵略も経験しながら今があって、そして今は「行き詰まりに直面している」し、「民主主義の限界も見える」、そんな時代だと思っているので、「なんらかの大きな変化を必要としている」と思うのね。

でもそれがどうあるべきかは私にはわからないし、それは日本の明治維新も同じで、あれが本当に良かったのかどうかは様々な見方があって、明治維新によって日本が失った大事なこともあると思うですよ。でもそれぞれ考え方も違う愛国者が集まり、段々とそれなりに良い方向に変化をして、大きな国を揺るがす経験も経て今があると思うし、「大きな変革はそれが必要な時には起きる」ものであって、その変革そのものを否定しては駄目なんだろうと思っています。

そういう意味での「トライアンドエラー」を繰り返しながら進化していく強さはアメリカにあると思っていて、そのダイナミズムが全くなくて「過去を踏襲するのがベスト」と考えているような日本との大きな違いだと思っています。

トランプは何をするのか、何が出来るのか。あるいは何が出来ないのか。トランプは結局、敗北するのか。

それも含めてじっくり見ていきたいです。

---(追記)---
 

私がアメリカを見る時、それはやっぱり「経済」を中心に見てしまいがちですが、でも今は「文化の衝突」というべきかもしれないとも感じるんですよ。

それも「共和党か民主党か」という対立軸が重要なのでもなくて、「アメリカの文化そのものに問題があるのかもしれない」という視点が重要なのかもしれない。

その辺を暗示するような解説をするのが、いつも紹介するアメリカ在住の政治学者の「伊藤貫氏」なわけで、その彼がいわんとしていることをはっきり指摘する学者もいるのね。

それは最近、あちこちで名前を見るようになったフランスの歴史学者、人類学者でもあるエマニュエル・トッド博士で、彼は全く違う視点でアメリカを、トランプを解説する。そしてトランプの行動原理では、必ずやトランプは負けるという。

アメリカが持つ「病の根源」を無視して、表面的なものを変えようとする方法では変わらないだろうと言っているように私には聞こえます。

まずは「ウクライナ戦争」の話から始まって「ロシアが勝つ」と言っていますが、この辺も私達は認めたくないけれどロシアが今の停戦案には乗りたくない理由もわかるし、プーチンが一体何を求めているのかも無視し続けた過去の反省も重要だと前に私自身も書いたことがありますが、やっぱり「問題の根源」を見失ってはならないということなんでしょう。

そしてその考え方で、今のアメリカ、トランプを語っている。

近年の私が感じる西欧社会に対する「なんか変だなぁ」という違和感はここが原因かもしれない。私達日本人が持っている価値観、道徳、倫理観、そして世界観と今の西欧はどんどんズレていくのを感じます。そして日本はアメリカの属国なのは間違いがないものの、アメリカの後を追うだけで良いのか。しかし日本は自分の足で立って日本の立場を表明し進んでいく実力もなければ努力もしない。だったら「属国らしくうまく生きろ」という悲しい選択肢しかないのかもしれないと私は思っているわけです。

でも日本が、アメリカが、私達が間違いがないと信じてきた価値観も大きく変わって来てしまっている。

ただこの中で話されている内容に全て納得はできなくて、「ちょっと違うんでないか?」と思う部分もある。でもそれはこの有名な学者でも「専門分野が違えばしょうがない」ことだと思うし、逆に、今まで自分が持っていなかった視点から世界を、アメリカを、日本を見るとどう見えるのかを知るのは有益だと思いました。

また、彼がいう「アメリカは負ける」という点ですが、そういう動きだからこそ「トランプが出てきた」という運命のめぐり合わせみたいなものも感じますし、「負けが見えた時にトランプが何をするのか」は私達の想像を超えたことをする可能性もあると思っています。

また年末に伊藤貫氏が解説していたアメリカに関する考え方は真髄を付いているような気もします。

 
 
 

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