私の「長期投資」は【債券投資のみ】と言って良くて、「金(ゴールド)ファンド」も持っていますがポートフォリオ上では2%でしかなく、また株式やETFは一切持っていません。
債券投資もいろいろでほぼ全てが「米ドル建て社債」ですが、それぞれの「リスク」「利回り」「残存期間」はバラバラでバランスは取っていますが、全体としては「リスクテイカー」の部類だと思います。ガチガチで安全でも「利回りが低いもの」は持たない方針。
ただマレーシアリンギットもそこそこ持っていまして、それは「海外での収入は非課税だけれどそれをマレーシアに持ち込むと課税する」という大きな変更が発表された時、マレーシアでの生活費をちょくちょく海外から送る必要がないように「ある程度、まとめて入金した」という経緯があります。
ここからの収入、利回りはあまり重視していないのですが、満期になるものもでてきて「どうしようか」と考えていました。
そんな時に銀行の担当から勧められたのが「ファンド」だったのですが、今の世界情勢を考えると将来のことが「全くわからない。想像、想定さえ出来ない」私ですので「ファンドはやめる」ことに。ま、このへんはそもそも銀行の担当は「新たな投資を呼びかけろ」と号令が掛かっているのは間違いがないし、【常に良い話しかしない】のも決まっているし、実際には下手をすれば「含み損」もでる可能性は大いにある。
でも定期預金もなぁ・・・と思っていました。
で、出てきた話が「マレーシアの国債」です。これに関しては過去に調べたこともなければ投資しようなんて考えたことも無かったのですが、「全て定期預金」というのも脳がないし、ある程度は国債でも良いと考えるようになりました。
国債投資もいろいろあるのが普通ですが、常時売買できるものではないタイプのものもあるようで、「期間は固定」「中途解約は10%のペナルティ」というのがあると。それの内容ですが、「5.5年で4.45%」ですと。
これは「国債そのものを買うのではない」タイプで、国債を組み入れた利回り固定の商品らしい。
CIMB Enhanced Govvies Linked Structured product
Guaranteed by the Government of Malaysia
Reference Issuer: Government of Malaysia (Malaysia Government Securities – MGS )
Fixed Coupon Rate: 4.45% p.a
Tenure: 5.5years
Coupon payment : Semi-annually crediting to savings account
Minimum investment: Rm100,000
ただ気になるところもあって、「Structured product」であるという点。これって日本で言う「仕組債」を連想するわけで、「ある条件をクリアするとその利回りが付き、クリアできないと損失も出る」のをどうしても思い出してしまいます。また「Reference Issuer: Government of Malaysia」とありますが、私は「政府が仕組債を出すのか?」と思うし、「中途解約は10%のペナルティ(これは口頭での説明)」も政府がそんな物を出すか?と思う。また5.5年というのもおかしなもので「契約時から5.5年」という考え方は「債券投資」ではありえないでしょう。「発行日」は決まっていて「償還日も決まっている」のが普通じゃないですかね。
これはどう考えても、「Reference Issuer」とありますが、「政府が仕組債を出すのか?」と考えるべきじゃなくて、「政府発行の国債を紐づけた銀行による仕組債」と考えるのが妥当で、「中途解約は10%のペナルティ(これは口頭での説明)」も政府の仕組債ではないであろうことは想像できる。でも銀行の担当は「国債はどうですか?」と言ってきたわけです。
この話の酷いところは、「実際の発行体はどこか」が明示されていないところ。でも「政府であると勘違いするところは散りばめてある」のね。
何かこの商品には「裏がある」ような気がしてなりません。基本的に「私はマレーシアの銀行を信用していない」ですし、「担当者は口から出任せばかり言う」前提でいます。今までも「聞く相手によって答えが違う」なんてことは何度もあったし、突っ込むと「私は良く知らない」とか、なにか起きても「私のせいではない」なんて平気で言う人達ですから。
でも私が口座を持っているマレーシアの銀行では「Premier」待遇、いわゆるVIP待遇と呼ばれるものですが、それはあるレベルの金額をその銀行に入れれば誰しも受けられるサービスでしかなくて、「馬の前にぶら下げた人参」でしかなく、本当に大きな資産を預けている顧客とは全くの別枠。だから「担当者」は着くものの、「担当がいる」というだけで内容はなんてことはない。私にしてみると「なんでこんな新人ド素人が担当なんだ?」としか思えないのね。
またHSBCでいうと、私はシンガポール支店との付き合いのほうが長いのですが、シンガポールの担当者はマレーシアとは全く違うやり手で頭も良くて、「痒いところまで気が回る」「一を聞いて十を知る」様な女性。私が何か聞くとその答えとは別に「こういう情報も必要ではないですか?」とプラスアルファの答えが返ってくる。これがマレーシアだと、「どこからかコピペしてきたような答え」しか返ってこないのが普通。
私が持っている「金(ゴールド)ファンド」もリーマン・ショック時に彼女の勧めで買って、ちゃんと利が出たところで「利食いを考えてください」と連絡が来た。でも私は売らずに、「ヘッジの練習をしようと決めて、下げ波動のところはCFDでショートする練習(繋ぎ売りと同じ)」を始めて、その後、現在も持ち続けています。その担当者は今じゃ偉くなってしまったけれど、今でも私の担当者なのは変わらない。こんなことってHSBCマレーシアじゃありえない。でもそれは「私が彼らにとってはゴミレベルの顧客だから」ということだと思っています。
この金の売買ポイントのアドバイスって、今でも「素晴らしい」と思うし、たまにこんなチャートを見ても「彼らがトレーダーとは違う目線で世界の動きを見ている」のははっきりわかる。本当に大したもんだと思います。
で、国債の話に戻りますが、実際に政府の5.5年、4.45%固定に間違いがないのなら、5.5年の定期預金と考えれば良いかなと。まずは銀行の正式な文書を手に入れないとですね。「担当の説明だけ」だと【リスクをきっちり説明しない可能性は大いにある】と思います。
そもそも私がマレーシア国内での投資を一切考えないのは、「こういうマレーシアの特殊性がある」のを常に感じるから。銀行さえも信用できないような国で投資ができるわけがないというのが私の考え方。なぜそう感じるのかは「これだ」というはっきりしたものがあるわけじゃなくて、「銀行を含めた各種投資話の中にある独特な匂いをあちこちで感じるから」とでも言うしか無い。「野良犬の勘」ですかね。(笑)
そんな不確かなものを重視する私は変わっているかもしれませんが、「世界は広く投資対象は星の数ほどある」わけで、アジアの辺境のマレーシアに固執する必要は全く無いし、「食あたりに気をつけないとならない」のと同じで、【ちょっとでもおかしなことを感じたら食べない】と決めています。
私としては「マレーシアの銀行とは街のどこにである商店と同じレベル」と考えるようにしています。でも彼らに大きな資産を任せるのなら、「全くの別人といえる担当」が着くはず。前にHSBCで送金のことでトラブった時、あちこちの支店をたらい回しにされたのだけれど、最終的にヘッドクォーターに行ったら、その時に出てきた私の担当の上司(女性)が私の話を聞いた後、コンピューターに向かったかと思ったら1,2分で簡単に解決したのを見て驚きました。その女性って見た目も話し方も全く違う雰囲気の中年の女性で「頭が切れるやり手」なのは一瞬でわかるような人。こういう人が担当ならかなり違うことが起きるんじゃないですかね。
今回は「マレーシア国内で保持しないとならないマレーシアリンギットをどうするか」というのが基本ですので、その中でリスクを考えています。
でも今まで私は「マレーシアでの国内投資」は一切考えてきませんでしたので、この投資のメリット・デメリットもイマイチ良くわかりません。
サジェスチョンを頂ければ嬉しいです。
ちなみに(問題が起きた)パームヤシ投資のような【リスクの想定が不可能】な部類に関しては一切、興味がありません。
思い起こすと「パームヤシ投資」は結構、調べたことがあり、またそれを信頼している日本人ビジネスマンから勧められたこともあったのですが、それの勧誘をしている他の人たちの中には「ちゃんとした代理店ではなさそうな普通の一般個人(日本人)」もいた(ネットで見つけた)のに世界にはびこるネットワークビジネス的な違和感を感じたし、私としては「危うきに近寄るべからず」と考えてパスした経緯があります。そして何年か経って「大損した」という経験談を読者からいただいたこともあります。そのことは「過去ログ」を検索してみればわかると思いますが、私としては【投資は誰がなんと言おうと自己責任】だと思っていて、紹介者(代理店)を罵倒したいのは理解できますが、もし私なら【知っている限りの汚い言葉を使って自分を罵倒する】と思う。そもそも「万が一のとき」に「紹介者(代理店)が損失を補填してくれる確約ない」のはわかっていたはずなんだから。またもし「保証します」と言われても「保証が出来るか出来ないかの判断」は自分がするべきで、「保証能力がないと読める相手の【保証します】という言葉を信じるべきじゃない」じゃないですか。
私は【全ての詐欺も同じ】だと思っていて、詐欺師は法で裁かれるのが正しいにしても、「騙された責任は自分にある」わけで、それを自覚できない人はまた同じ目に合うと思う。
「リスクを取るなら世界市場で取引されている【大企業の社債】で取るほうが良い(利回り10%以上の社債はいくらでもある)」と考えますし、また今は「超短期売買の投機でリスクを取る(デイトレード)」のをやっていますし、今回、考えているのは「放置でほぼ安全な対象」のみです。
何か情報があれば、是非、教えていただきたいと思っています。よろしくお願いします。 m(_ _)m
また「ネットでは公開していない」であろう、定期預金の利率が担当から来た。
FD(covered by PIDM)
3m 3.55%p.a.
6m 3.65%p.a.
12m 3.55%p.a.
TIA FD (NOT COVERED BY PIDM)
6M 3.80%p.a.
12M 3.85%p.a.
ちなみに「PIDM」というのは「預金保証制度」のことで、私はこの「保証あり、保証なし」という2種類があるのを今日の今日まで知りませんでした。
また「現在の国債のイールド(利回り)」を調べてみるとこんな風に答えが出た。
私としては、あえてこの「5.5年で4.45%の利回り」に投資する気満々の態度を見せて、銀行の担当の話を聞いてみたいと思います。
それで「どんなごまかしを言うか」を確かめてみたい。
もともとそういうことが大好きな私ですが、今はそんな暇はないのと、「やっぱりそういうことか」となる可能性が高いように感じているので、ま、Whatsappでのやり取りと「銀行の正式な説明文書」を手に入れようと思います。
------- おまけ -------
やっぱり事前に知っておきたいことがあるので、ChatGPTに聞いてみました。あまりにもわかりやすい答えで、「AIは馬鹿にできない」と思いました。
質問:
Can you explain structured products in Japanese?
答え:
Structured Product(仕組み商品)とは?
仕組み商品は、単純な定期預金や国債とは異なり、複数の金融商品を組み合わせて作られた投資商品です。通常、以下のような組み合わせで構成されています。
債券などの元本保証資産(例:国債、政府保証債など)
デリバティブ(金融派生商品)(例:オプション取引、為替取引、金利スワップなど)
これらを組み合わせることで、通常より高い利回りを提供する一方、特定の条件やリスクを伴います。
質問:
CIMBのEnhanced Govvies Linked Structured Productの仕組みは?
答え:
元本はマレーシア政府証券(Govvies = Government Bonds)など安全性の高い資産で保護されている
あらかじめ定められた金利(クーポン)を半年ごとに受け取れる
満期まで保有すると、元本は通常全額返還される
ただし、通常の定期預金とは異なり、PIDM(マレーシア預金保険)の保護対象ではないため、銀行または発行体(政府)の信用にリスクが依存する
◯ 仕組み商品のメリットとデメリット
【メリット】
通常の定期預金や国債よりも*高い利回り(4.45%など)*が得られる。
固定の金利があらかじめ決められているため、運用収益が予測可能。
満期まで保有すれば元本保証(または元本保護)があるものも多い。
【デメリット】
途中解約は難しい、またはコストが高い場合が多い。
商品によっては元本保証の範囲が限定的な場合もある(今回は政府保証債のため比較的安全)。
PIDM(預金保険)の対象外となるため、銀行が破綻した場合の保証が無い。
◯ この商品(CIMB Enhanced Govvies Linked Structured Product)の特徴まとめ
発行銀行: CIMB銀行
投資対象:マレーシア政府保証の証券(Malaysian Government Securities, MGS)にリンク
利率(クーポン):年利4.45%(半年に一度、利払い)
満期:5年半(5.5年)
最低投資額:10万リンギット
元本の安全性:マレーシア政府の保証(国債に近い安全性)
最初からChatGPTに聞けばよかった。(笑)
やっぱりこれは「国債ではない」のは間違いがなくて、「国債に紐づけた、銀行独自の金融商品(仕組債)である」ということですね。
でも担当の説明はちょっとニュアンスが違う。
Guaranteed by the Government of Malaysiaにしても、これは「預金保証制度の対象」ということでしかないんじゃないですかね。
やっぱり私は「私の担当」を疑う気持ちは拭えません。
「バカな顧客には【安全である】ことを強調すれば、乗ってくるだろう」という考えているであろうことがすぐわかる。でもそのトークは担当が考え出したわけじゃなくて、銀行内でのグループディスカッションでノウハウやQ&Aを共有しているはず。
とりあえず、担当と、銀行の正式な説明書を入手して話は継続しようと思うし、担当が何を言うかは関係なく、メリット・デメリットは自分で考えて買うのは良いと思っています。
特に今の時点で気になるのは「元本保証」かどうか。これがはっきりわからない説明しか受けていない。また提示された利回りも「それが確定なのかどうか」もはっきりわからない。
日本で仕組債が大問題になったのもそこですよね。で、裁判では「銀行側の説明不足」で銀行が負けた事例が多かったはず。
でもここはマレーシア。その辺がどうなっているのか、私には全くわからない。もししっかりした法律や指針、指導があったところで、「何かが起きた場合、どういう結果になるのか」も私にはわからない。
そういえば、もう何年も前だけれど、HSBCからメールで「仕組債投資のお誘い」が結構来た時がありました。私としては「バ~~カ、そんなのに投資するなら自分でリスクを取って先物とオプションで仕組債に似たようなことをすれば良い」と思いました。で、HSBCには「金輪際、投資の案内は送らないで欲しい」とお願いした。
でもそれはマレーシアの話ね。シンガポールHSBCにはそれを伝えていません。