どうもトランプの動きに怪しさを感じています。
彼の「突飛なアイデア」でアメリカを変えようとしているのは誰が見ても明らかですが、根本の問題として「莫大な政府の借金と支払い金利」を解決するのは簡単にはいかないだろうと思う。
それが「問題の根源」なのに、それを解決せずして小手先の「関税強化」「金利や所得税」をいじっても【そこから次なる問題も出てくる】わけで、「株式市場、為替市場、インフレ」への影響が大きいのは誰が考えてもわかること。
トランプの作戦の中でやっぱり「ドル安にしたい」のは間違いがなくて、この数日だけでもそれに関する話題が増えてきたように感じるし、私が何よりも心配している【プラザ合意の再来】に関しても多くの専門家が言い出している。
そこまでするかぁ?
と思うけれど、トランプがすでにやっていることは「そこまでするかぁ?」の連発で、【プラザ合意の再来】も大きな計画の中の一つの作戦かもしれなくて、もっと「大きな事」を考えている可能性すらある。
若い人は知らないと思うけれど、1971年にアメリカが金本位制から離脱すると宣言したニクソン大統領時代の世界の混乱は半端じゃなかった。いわゆる「ニクソンショック」と言われる大混乱が起きたわけで、その後は「お金が必要ならどんどん刷れば良い」という時代に突入したのね。長い歴史を見ると「プラザ合意」もそうだし、「世界の流れを大きく変えること」はアメリカは今まで何度もやってきた。
今のトランプの動きを見ていると「トランプショック」が起きても全くおかしくないと思うわけです。
またその日本への影響も大きくて、今は「財政出動をせよ」という専門家も政治家も増えているけれど、「いやいや、財政健全化が重要だ」という財務省の立場は微動だにしないし、財務省側に立つ専門家も政治家もメディアも圧倒的な数で、「日本政府の借金の多さ」は常に問題の中心になっている。だからいつも「増税」「プライマリーバランスの黒字化」が話題になるし、それでも借金が減るような方向に動いている気配もない。
もしここで「大きな円高」が来ると、「円安は駄目だ」と考えている国民は喜ぶかもしれないけれど、日本経済としては「円安じゃないと困る」わけで、そもそもの戦後の日本の発展の根本にあったのは「円安だった」と高橋洋一教授もいう。
つまりトランプが「ドル安」に向けて大きく動けば、「日本の株式市場は暴落」し、やっと芽が出てきたような日本経済はまた叩き落される。でも「増税は続く」。
今のままだと「自民党は与党では無くなる可能性」も夏の参院選で見えていて、「手取りを増やそう」という国民民主党の支持率が上がるのはわかるけれど、「消費税をゼロにしろ」という極論を言うれいわ新選組の支持率もかなり高いという異常事態。
こんな時に「トランプショック」が起きたら日本はどうなるのかと思う。
では具体的な「トランプショック」は何かというと、【トランプは脱ドル化】を考えている可能性もあるというはなし。つまり「金本位制に戻る」なんて話も前からでていたし、それに「ビットコイン」まで加わって、今の金融の根本が変わる可能性すらある様子。でもそこまでの「大手術」をしないと「莫大な借金、莫大な支払利息を減らすのは不可能」じゃないんですかね。
私が考える「通貨危機」って昔の「アジア通貨危機」みたいな【為替】の問題だけじゃなくて、インフレも含めた「通貨の価値が大幅に下る」ことを意味しています。
妄想をしてもしょうがないけれど、アメリカが金本位制から離脱した時も、プラザ合意の時も、私に言わせれば「妄想よりもっと恐ろしいことが起きた」と言っても良いと思うわけで、戦争も含めて今の世界情勢は不安定で「何が起きるのかは全くわからない」としか言いようがないと思う。
私が間違いがないと思っていることは「世界は不景気+インフレのスタグフレーションに入っている」ということで、それが【今まで以上に加速するだろう】と思うのね。なぜなら「それから脱出する政策も計画も無い」どころか、「インフレを煽ることをしている」ようにも見えるから。
でも政府も政治家も専門家も「絶対に言わないこと」がある。
それは「インフレ政策を取れば、通貨の価値は落ち、国家の負債も大きく目減りする」ということ。アメリカにしても日本にしても「インフレで物価が2倍になる」としたら、それは「借金が2分の1になる」ということでもある。これは国民も同じで、「借金している人は万々歳」になる。ところが「キャッシュを持っている国民」は「資産価値が2分の1になる」ことを意味する。
国民の多くが「給与所得者」だとすれば、インフレで物価が2倍になっても「大きな打撃はない」かもしれないのね。
それは私が学生だった「田中角栄の時代」を思い出すと、インフレが凄くて真っ青というより【毎年、給料が上がって万々歳】みたいな時代でもあった。その影で泣いていたのが「小金を貯めて生きていた老人達」だと思う。あの当時、100万円って大金で、1000万円なんて見たことも無かったし、1000万円持っているなんて話は聞いたこともなかった。そして大卒の初任給なんて2万円台だったのがどんどん増えて行った。その後サラリーマンがローンで自宅を買うなんてのも増える時代になって1500万円とかで「凄いねぇ、羨ましいねぇ」という感じ。そしてその後、「おいおい、俺の家の価値は1億ぐらいになったらしいぞ」と、バブルを迎えたのね。
私も20代なかばでローンで買った980万円のワンルームマンションが10年後のバブル時代に5500万円のスッ高値で売れたのは前にも書いたことがあるけれど、そんなバブルも到来した。
でもそのバブルは崩壊。不動産価格は急降下。またそれは「株式市場も同じ」でバブル崩壊後は80%以上も下落して、元の値に戻るのに34年の月日が必要だった。
こういう過去が実際にあったのを知ることは重要で、「それがまた起きるか?」と考えても答えは絶対にでないわけで、大切なことは「今の自分の考え方、投資方法でこういうことが起きたら、自分はどうするかどうなるか」をシミュレーションするのは簡単なはずで、それを絶対にするべきだと思う。
インフレって本当に凄くて、それにたまたま乗れた人は良いけれど、乗れなかった人は「取り残された」のは間違いがない。またバブルは必ず終りを迎えると言って良くて、その後には「暴落が待っている」わけで、今の株式市場は「バブル」でお金を刷りまくったのが原因と考えることも出来るはず。でもお金を刷り続けることは不可能で、アメリカはもうそれがはっきり見えているじゃないですか。だからトランプが大改革をしようとしている。ましてやAIやマグニフィセント・セブンと呼ばれる企業だけが株高の中心だとしたら、恐ろしいと私は思う。
ま、日本のバブルは「不動産(資産)バブル」と言って良くて、「物価そのものは大きなインフレではなかった」のがまだ救いかもしれないけれど、その前の「田中角栄の日本列島改造論」のころは紛れもないインフレで、「小金持ちは皆、貧乏人になった」のね。あの当時の「老人達」ってどんな思いで生活にどんな変化が起きたのか、それに関しては私は全くわからないし、その手の資料も見たことがない。
だから「インフレは駄目」にしても【恩恵を受ける人はそれなりに多い】といえるわけで、一番恩恵を受けたのは【多額の借金をしていた人たち】であるし、それは【借金が莫大な政府】にも同じことが起きる。
アメリカにしても日本にしても「莫大な政府の借金を半分にする」なんてとんでもなく難しいことだけれど、インフレが続いて物価が2倍になれば、簡単にそれが達成できてしまう。
当然、その時には「金利も高くなる」から「それからの借金は大変なことになる」にしても、その時点で「借金を半分にできる」って凄いことなのは間違いがない。
そして多くの場合、「値上がった物価はもとに戻ることは非常に稀である」ってのが問題として残る。(バブルの崩壊は別)
で、政府は「借金が目減りする」のと同時に「税収が大幅アップ」するのも間違いがなくて、今まさに話題になっている「103万円問題」と同じで、累進課税にしてもその「限度額」を増やすスピードを遅らせれば【増税と同じ効果がある】じゃないですか。でも「所得が増えた本人」は「ま、いいじゃん?」となるかもしれない。
だからインフレで困るのは「収入を増やせない人たち」だけで、【インフレに乗れる人たち】は「良い時代になった」となる。だから「政府がインフレ政策を取る」ことも大いに有り得ると思うのね。でも「建前はインフレを撲滅する」というはず。そう言わないと圧倒的多数の弱者が大騒ぎを起こし、政権は倒されるから。
これは今でも同じで、「インフレが酷い」と皆が嘆くけれど、その影で「インフレで富が益々大きくなった人たち」「借金は目減りしたケース」も存在するはず。でも彼らは目立たないようにしているだけだと思う。一例としては、「固定利率ローンで不動産を買っていた人たち」はニヤニヤしているかもしれない。でも不動産とて「右肩上がりで上がり続けるという神話」が事実かどうかは私にはわからない。
ま、物価が5~10倍になるインフレなんてありえないと思うけれど、「ハイパーインフレに襲われた国々はあるし、日本の戦後も似たようなもの(70倍を超えた)」で、物価が2倍なんてのは、私も田中角栄時代に経験したわけです。当時は「狂乱物価」という言葉が流行ったし、だからまたそんな時代が来ても、全然不思議だとは思えないんですよ。
また池田勇人内閣は「所得倍増計画」を打ち出し、見事それが達成された歴史もある。
日本のインフレの歴史。企業物価指数ね。私は1953年生まれだから、高度成長期もオイルショックもバブルもバブルの崩壊も、そして長いデフレも経験してきました。為替で言えば1ドル360円の時代から70円台になる時代、そして円安の時代も野良犬として生きた(サラリーマン経験はほとんど無い)。今になれば「随分いろいろあったなぁ。良く生き延びた」って感じ。(笑)
では「これから大きなインフレが来ても大丈夫なように何をするべきか」ってのが難しくて、私には良くわからないし、「金(ゴールド)、不動産を買え」と言われてもねぇ。暗号通貨も同じ。
とりあえず私は金(ゴールド)ファンドは持っているにしても資産の2%程度だし、金の保有率を上げても「そこから利益は出ない」わけで面白みはなく、不動産は全く持っていない。不動産って私には難しすぎるんですよ。安く買い高く売るなんて全くわからない、維持するだけでも経費がかかるし、利益が出ても税金は高いし。価格が下落したらそれの対処方法もわからない。
ま、株式なんて手もあるのかもしれないけれど、不景気のインフレで金利も上がれば「株価がガンガン上がるとは思えない」し、「上がるまで持ち続ける」なんてバカなことは絶対にしたくないし、これぞという「インフレ対策は私には思い浮かばない」のね。
我が家の長期投資は「債券投資のみ」だけれど、これもインフレには弱くて、「インフレより高い利回りを純利で稼ぐ」のって簡単じゃない。ましてやその利益から「生活費を出し、納税義務もある」となったら「資産価値は減るばかり」となる。
だからやっぱりダボ家としては「デイトレ、短期売買」の【投機】でどうにか稼ぐことを続けるしか無いと考えるわけです。
その手法も「トレンド追従型に特化する」方法で、それなら「インフレ対策に良い」と言われる金を含むコモディティも「持ち続けるのではなく」て「上昇トレンドだけを探して乗る」事はできるし、あるいは「ファンドを長期保有」しながら、下げ波動ではCFDでも先物でも使って「繋ぎ売り」をすれば良いとも言える。ま、それは「金ファンド」で過去に何年にも渡って練習したこともあるし、どうにかなるとは思っています。この辺の売買手法は「デイトレも短期中期長期でも私の場合は同じ」です。
でも金が2001年からの24年で3倍になって、「今の急激な上がり方」を見るとこれからもガンガン上がると考えるのは心理的には結構難しい。また「24年で3倍にしかなっていない」とも考えられるわけで、ましてや2011年から2020年までの9年間は「マイナス」だったわけで、【今の高値を買って大丈夫か?】って思ってしまう。だからやっぱり私としては「債券投資で年率7%の利回り(確定)」をどうにか追求したほうが良いと思うのね。
金投資は利子も配当もないし、「値上がり期待のみ」で、もしもマイナスの期間が長かったら目も当てられない。
私はこのマイナスだった9年ってかなり厳しいはずだと思っていて、小学生の子どもも成人するし、年寄は9年後に生きているかどうかもわからない。ましてやS&P500はITバブルが弾けて17年、日経平均は34年も値を戻すのにかかったなんて、私はそんなのを受け入れるのが投資だとは思えない。
「利益確定」の投資って、私は「債券しかない」と思っていて、自分が取れるリスクを考えると「それなりの利回り」も稼げるのね。でも爪を伸ばせば私がクレディ・スイスのAT1債で年10%以上の利回りを狙ってやられたように「全損」なんてことも起きる世界。
またこれからはAIに変わるバブルも来るかもしれないし、それを考え、探して投資するのも良いけれど、「保持し続ければしっかり利益が出る」なんてことは【期待しない、諦める】事が重要で、「良いと言われる投資先」はちゃんとリストを作って【値動きを監視】して、「上昇トレンドに乗る」ことをすればよいと思う。当然、下げトレンドが見えたら逃げる。それって面倒だし、決して簡単ではないけれどそれをするしかないと思う。でも伸びる投資対象って、何ヶ月も何年も「上昇トレンドが続く」事がよくあるわけで、「週足でトレンドを見る」だけでも良いかもしれない。
例えばNasdaq 100も同じ。これは2017年から2025年までの7年間の動き(週足)で、危ないところは逃げるクセをつける。あるいはショートしてもよいわけで、そういう風にすれば、暴落も怖くないし、下げトレンドが5年続いても全く怖くない。そして「どんな時にでも利益を狙える」ということでもある。とにかく「大負けしない売買方法」を最初から考える必要があると思う。
それはビットコインも同じで「週足」を見ながらのんびり「上昇トレンドを取る」という戦略も良いかもしれない。でも私はトレーダーの端くれであるし「デイトレのほうが効率が良い」から、あえて余計なことは増やしたくない。でもデイトレも出来ないぐらいに心身ともに駄目になったら、「中長期投資に切り替える」ことは大いにありうるわけで、そんな時にはこんなチャートを見ながらビットコインを売買するかもしれない。
こういう考え方は「日経平均が元の値に戻るのに34年もかかった」「アメリカの場合は17年」を経験すれば、だれでもそう考えるのが当たり前で、「持ち続ければ良い」なんて言うのは「過去を知らない人」だけだと思う。またNASDAQ 100も同じで、2000年のこの動きを見てください。「この世の春」だと皆が思っていた時に「下がり始めた」のね。
まさかこれから「地獄が始まる」なんて誰も考えていなかったわけですよ。「下がれば買い増すチャンスだ」なんて皆が考えていた。ところが80%以上も下落して、元の値に戻るのに17年もかかった。17年って半端じゃなく長いですよ。もしこれと同じようなことが起きたら馬鹿らしくてETF投資もやってられないでしょう。「老後のために」なんて思っていたのに、老後になっても「含み損が出ている」としたらどうします?50歳で始めて67歳になってやっとトントンなんですよ。そしてその後も上がり続けるかどうかなんてわからないから、「プラマイゼロになって胸をなでおろして撤退する」人も増えるのね。
また4800から800に80%以上下落しても平気でいられると思います?こういう事が起きると「そこで脱落してしまう」人が増えるのね。だから「儲けた人だけが残って調子良いことをいう」ばかりになる。下のチャートで800まで下落して、その頃から投資を始める人もいるわけだから。でもそういう人でも下のチャートの2013年の下落でびっくりして脱落する人も多い。そして脱落した人は「口をつぐむだけ」なのを忘れちゃならない。
特に「下がったら買い増しのチャンス」と思っていた人って、どの辺で買い増ししたのでしょうか。まさか80%も下落するなんて考えていないから「適当なところで買い増し」したのかもしれない。そして「買ったら下がる」「買ったら下がる」を繰り返し、レバレッジでも掛かっていたら「破産確率100%」だと思う。
だから「ナンピン買い下がり」「逆張り」って怖いわけで、「落ちてくるナイフを素手で掴むな」と言われる。
要は「投資は1にタイミング、2にタイミング、3,4がなくて5にタイミング」の世界だってこと。
これはナスダックの月足。
これから同じような値動きになるかどうかは誰にもわからない。すぐに値上がりを始めるかもしれない。でも「下がり続ける」という想定もしないっておかしくないですかね。
「持ち続ければ良い」というのは【それで問題がない時期に投資を始めて、うまく儲けた人がいう言葉】でしかないのね。特に「リーマンショック以降に投資を始めた人」は皆が儲けた。日本で言えば、安倍総理誕生の後から投資を始めた人は皆が儲けたし、損するのが難しいくらいの値動きだった。あるいはアメリカ市場で17年間、日本市場で34年間も頭を抱えて泣き続けた人が「負け惜しみ」で「持ち続ければ良い」と言っているかのどちらかでしかない。
だから私は「利益が確定している債券投資」しか長期投資はしないわけです。当然、上に書いたようにトレンドを見ながら買ったり売ったりすれば株でもETFでも良いのだけれど、額が大きくなるとそれもかなりのストレスになってくるのね。これって額が小さいうちにはストレスもないし、夢ばかりが膨らんで儲けることしか考えないのが普通。でも段々と額が大きくなるにつれて利益が出ていてもストレスを感じるようになるし、そんな時に911同時多発テロ、東日本大震災みたいなことが起きると、本当に心臓が止まりそうな恐怖を味わうことになる。だから「市場が開いていない時間」「市場が休みの日」も気になるようになるのね。【一夜開けたら大惨事】みたいなことは結構頻繁に起こるから。当然、毎日株価のチェックはMustで、これが続くと精神的におかしくなるんですよ。あるいは上のナスダックみたいに80%も値下がりしたら「老後の夢は消える」し「離婚話」だって出てくる。「利食いして住宅ローンの繰り上げ返済しておけばよかった」なんて思っても後の祭り。「家族が楽しみにしていた子どもの海外留学も中止」なんてことも起きる。
でも「投資とはタイミングが何よりも重要でトレンドに乗ること」と理解していた人は【全く違う人生を送る】ってこと。
また「下げ相場でも利益を出せる」のを知ってる人は、ETF投資が主だとしても「下げトレンドが見えたら【インバース(ベア)型ETF】に切り替えて利益を追うことも出来る。これなら「下げ相場が10年続いても全く問題がない」ことになる。
でもそういう売買手法を理解して実践できるようになるまでに10年、20年かかるのも普通なのね。でも理解の早い人は数年でいっぱしの投資家になれる世界。私は学生時代から株式投資を始めたけれど、20年間は泣かず飛ばずで、オーストラリアに渡ってから先物のデイトレードを知りデイトレーダーになったけれど、実業は閉めて専業トレーダーになるまでにはそこからまた10年近い月日が必要でした。かなりの「遅咲き」だと思う。ただただ「諦めるのが嫌いな負けず嫌い」だから続いたようなもの。
そして基本中の基本として「大負けしない方法を最初から考えて実行する」ことが重要なのね。これが出来ないと「長い間には脱落してしまう」のが普通。
去年の8月の日経225の暴落でも大騒ぎになったじゃないですか。あんな程度で脱落するようじゃこの世界で長く生きることは不可能。でも多くの人は「大負けしない方法を考える」のではなくて「我慢してやり過ごすことを考える」のね。これで勝てるほど世の中は甘くないんじゃないですかね。
それどころか、「あの8月の暴落で損失を少なくする、あるいは利益を出す方法はないのか?」と考えるのが投資家のあるべき姿だと思っています。
そもそも7月の動きで「危険信号」が出ている。あの暴落は「読みやすい動き」と言っても良いくらいで、すでに下がり始めたところで「植田発言があった」んですね。だから「突然下げたのではない」下げだった。もしも「下げに入っていないのにあの発言があったとしたら」もっと多くの人がやられたと思う。どちらにしても「必ず損切りポイントを置く」のと同じ様に、「下げだして流れが変わった」ら、どこまで下がるかわからないにしても「逃げる」のが重要なのを学んだ人は多いと思う。そして「上がりだしたら買えば良い」だけのこと。
このチャートから読み取れることって多くあるわけで、そういうのも知ろうともせず、全くわからないとしたら、デイトレはもちろんスイングトレードも出来ないのね。長期投資だって同じで、「危険察知能力がまるで無い」ってうまくないんじゃないですかね。そもそも【一体どういう時に買って、どういう時に売るつもり】なんですかね。この世界って「何よりもタイミングが重要な世界」なのに。
ま、世の中では「定額で毎月積み立てれば良い」なんて言う専門家も多いわけですが、それをやるなら、万が一の時には10年でも20年でも、あるいはそれ以上の年月「利益が出ずに我慢するしか無い」ことも受け入れるしかない。それでも30年後、40年後には利益が出ることもあるんでしょう。バブル崩壊後の日本株式でも34年で元値。そしてそれからは「プラスに転じた」わけですから。当然、「その間に大きな含み損が出ても目をつぶるしか無い」し、突発的にお金が必要な時があっても、売らずに我慢するしか無い。それはたとえ自分が80歳、90歳を超えても同じこと。
株式投資は長期戦で「我慢することも重要」なんていう人もいる。でも万が一の時には20年も30年も「元になるのにそれだけの年月がかかる」ことも受け入れないとならない。
そもそもですね、「定額で毎月積み立てれば良い」という人には、是非「いつ売れば良いんですか?」と聞いてみてください。もしそれで納得の行く答えが返ってこなかったら、「それはするな」ということでしかないんじゃないですかね。あるいは「長く持てば持つほど利益は増える」と言いますかね。
私の考え方の基本は「常に最悪のことを想定する」ことで、「資産がゼロになるケース」さえも考えています。これってまさかそんなことはないだろうなんて思っても、「戦争や自然災害」で全てを失う人って常に世界に多いわけで、「自分にはそれが起きない」なんて想定は私には出来ないのね。
だから「資産ゼロの裸になったらどうする?」というのは常に考えているし、それは若い頃から起業して四苦八苦、七転八倒していた私としては「今月末の支払いのお金がない」「来月の売上が全く読めない」なんてこともあったし、ま、慣れてると言えば慣れてる。(笑)
でもそんなことがないように頑張って今があるわけだけれど、また「あの頃と同じようなことは起きるかもしれない」という想定を外すことは出来ない。
じゃぁどうするか。
やっぱり「投機」で「利益が出るチャンスにはこまめに乗る」ことを繰り返し続けることしか思い浮かばず。つまり「将来を思い悩んだところで何がわかるわけでもない」わけで、「今できることをもっと頑張る」しかないのね。それで将来に備える。
それが良いのか悪いのかはなんとも言えないし、そういうデイトレを含む「投機」は25年以上の経験があるわけで、それしか私には方法が無いのね。また「それの良さ」も大いにあると思っていて、今の資産を作った「源泉」もそれだし、だから息子たちにもそれを強く勧めるし、彼らもその気になっているわけです。
でもそれって「職人が働き続ける」のと同じで、いつかそれも出来なくなる時は必ず来る。そもそも「目が悪くなってモニターがぼやけて見える」ようになったらアウト。頭もボケ続けているし、身体の反応も悪くなったらやっぱりアウト。手が震える様になってもアウト。(笑)
だから「早く子どもたちを育てて、子どもたちにすべて任せる」ようにするしかない。
マレーシアって道路事情も悪くて、つい最近、30センチ程度の段差を降りようとしたら「足への衝撃が大きく」てひっくり返りそうになったし、今でも足は痛いままで「健康寿命に近づいている」のは間違いがない。
だから結構、焦っています。^^;
10年前から頑張っていれば・・なんてことも考えるのだけれど、当時は子どもたちはまだ20代のヒヨッコだったし、やっぱり「今が頑張るべき時」と思いを新たにしています。
デイトレじゃないにしても、中長期投資でも【トレンドに乗る手法】に興味がある人は、いつもこのブログで紹介している「石原順氏」のユーチューブ番組の動画を見まくってください。売買手法もさることながら、「相場とどう向き合うべきか」の非常に重要なところが理解できるはず。
私は彼の考え方や売買手法は「初心者は必ず理解すべきこと」だと思っていて、それから「テクニカル分析」なり「ファンダメンタルズ分析」の考え方、手法を【上に乗せていく】ことが重要だと思っています。まずは「基本の土台を作る」という意味です。それなくして興味のあることをつまみ食いするように進んでも「無駄な年月が重なるだけ」なのね、
これはまさに私自身が体験したことで、20年以上「つまみ食いばかりしていた」様に過去を振り返ると思うのです。もし30年以上前に彼の考え方に出会っていたら全く違う人生を送ったと思いますもの。でももし出会っても「それが重要だということがわからない」のね。ここが問題。ま、世の中うまくできると言えばそのとおりかもしれない。(笑)
またテクニカル分析を学ぶにはどうしたら良いか。これに関してはオススメする書籍もインフルエンサーも私にはわからない。私も過去には勉強しまくりましたが、結局は「自分に合う方法は自分で開発するしか無い」のね。でも「基本を学ぶ」事が重要なのは間違いがなくて、それには「テクニカル分析の基礎」みたいな【分厚い本】をしっかり読み込むことが重要で、「私はXXXで◯◯億作りました」みたいな書籍は読むのは時間の無駄だと思います。ただ、たまにその手の本を読んで「あら捜しをする」のは勉強になるし、欲望の塊である自分を諌めるのに使える。(笑)
また初心者はもちろんのこと中級者でも「利益をどう出すか」ばかりに気を取られるケースが多いと思うのですが、「安全」とか「安定」を重視しないと【いつか泣きを見る】事が多いと思います。たとえば、勝てるようになっても「含み損が大きな手法、ドローダウンが大きな手法」って【地雷を踏む】ことも多いですし、また「逆張りか順張りか」というのも重要で、【勝てていれば良いじゃないか】と簡単に割り切って良いものとは思えないんですよ。「勝てるけれど負ける時は大きい手法」もありますし、そういう道を歩いていくと「ロットを大きくして利益を上げる」ことが難しくてストレスが大きすぎたり、その時にそんなことに気がついても「手法を変える」って実は結構難しくて、「最初から仕切り直し」みたいなことも起きるのね。ま、それも経験で無駄にはならないにしても、「大筋の進むべき道」は最初からしっかり吟味して考えたほうが良いと思います。
ユーチューブで私が好きなトレーダーは「NOBU塾」です。彼の手法を初心者がそのまま真似するのは難しいと思うけれど、彼の考え方は【役に立つ】し、ファンダメンタルズ分析もするし、「気になる情報は全て盛り込まれている」と言っても過言じゃないと思う。彼が発信している内容を自分で集めるのは至難の業。
私はファンダメンタルズを重視しないテクニカル分析派です。理由は簡単で、「デイトレが主」ですから、例えばデイトレをする2-3時間の間に「世界情勢は変わらない」から。ただ「大きな流れ」を全く無視することもなくて、そういう意味で重視しているのはお二方。でもそれは「トレードに役立てるのではない」のであって、「トレーダーの一般常識を得る」という感じ。
レバナス一本リーマンさんは「発表されている指標やデータ」に基づいているから良いと思います。私みたいに「何となくこうなる気がする」みたいないい加減な話じゃない。(笑)
彼をLineで登録すると、ユーチューブに出していない話を聞けますし、これは彼の本音が見え隠れして良いと思う。ただし、最近「副業をしつこく勧める」のには???と思っています。
それとファンダメンタルズの見方で良いと思うのは「モハPチャンネル」で、ここを見ているだけで大きなトピックはカバーできる。
その他、トレード関連で見ているYouTubeチャンネルはいろいろありますが、上に紹介したのは「私にとって重要な順番」で、他のいろいろを見るにしても、まずは上の4つを見てからが良いと思っています。
欲の皮が突っ張ると「今は買いなのか、売りなのか」とか「なにか良い銘柄はないか」とかが気になるはずですが、それって「早く青い鳥を見つけたい。どこにいるのか教えて欲しい」と思うのと同じで、そんなことを続けていても「自分のトレード技術は1ミリも進歩しない」のね。それに気が付かないと、「進歩がないまま10年20年、あっという間に過ぎる」から注意が必要だと思う。
急がば回れで、ちゃんと学ぶことは学んで経験を積めば、必ず道は拓けると私は信じています。
とにかく慌てないことが重要かと。