ヨメさんに作ってほしいと言われていたローストビーフですが、冷凍庫の中に「肩ロース(shoulder loin)」の2キロのブロックがありましたので、それで作ることに。
いつもの低温調理で56度で4時間の「火入れ」と「焼き」は良かったのですが・・・・。
今回は大失敗。
失敗その1 下ごしらえで「ドライブライン(塩+砂糖+ハーブ類)」を24時間したのですが、「塩が多すぎたかな?」と思ったらその通りで、出来上がりはちょっと塩っぱかった。
失敗その2 想像していた出来上がりを「和風」で食べたいと思って「ポン酢」で食べたのだけれど、肉と全くマッチしていなかった。
失敗その3 この肩ロースは「煮込んでシチューかカレーに使おう」と思っていた肉で、やっぱりローストビーフには「脂がキツすぎた」こと。
失敗その4 オーストラリア産のアンガス牛だけれど、そもそも肩ロースは我が家のローストビーフには合わない。
これで「牛肉のミンチ」を作れば良いのが出来るけれど、安い肉にしても牛ミンチにするには高すぎるし。
良いところ無しのローストビーフになりました。
唯一の救いはヨメさんも息子も文句一つ言わずに食べてくれたこと。
この肉はオーストラリア産のアンガス牛ですが、やっぱり「肩ロース」は我が家のローストビーフには合わず、「サシは入っていない」けれど「脂身は多く」、若いうちならいざ知らず、年寄りには厳しい肉でした。
もしアメリカ、オーストラリア流のローストビーフとしては「歯ごたえもあって肉々しい味で良い」ということになるのでしょうが、日本人的には「固くて味もイマイチ」となった。
そして「なんでポン酢にしたのか」と思った。そもそも塩っぱい下味を付けてしまったし、ここは洋風の甘いソースにそればよかった。
しかし料理って本当に難しい。
頭でイメージが出来ていても、「そもそも肉がそれに合っていない」し、「味付けも失敗」したなんてどうにもならず。
もしこのローストビーフがレストランで出てきたら、「もう二度とその店には行かない」と決めたはず。
我が人生でも3本の指に入る「ローストビーフの失敗作」となりました。
でも最近、自分の趣向が変わってきているのがわかるし、では「ローストビーフ用にどんな肉を手に入れるべきか」もわからなくなってきています。
私は昔から「ヒレ肉」が好きじゃなくて、「シャトーブリアン」なんてのはすましたグルメ気取りの人が食べるものだと思っていたんですよ。若い頃に忘れられない嫌な経験をしたこともあるし。
でも今じゃ、もしかしたらヒレ肉が自分には合っているのかもしれないなんて思う。
というか、そもそもローストビーフもステーキもああいう焼いた肉がもう合わないような気がしないでもない。
焼き肉はまだまだ大丈夫だけれど、やっぱり日本的な料理が自分には合っているのかも。歳なんだろうと思う。
でもしゃぶしゃぶは昔から好きだけれど、A5和牛でサシがしっかりはいっていると「オエッ」となるのは同じだし、しゃぶしゃぶ用の肉を買うにしてもどんな肉が良いのか頭に浮かんでこない。
なんだか、当分、牛肉を食べたくないような気がしないでもない。
やっぱり魚介類が良いな~~~~。
大好きなアジの刺身を食べたいなぁ。最後に食べたのはいつのことだろうか。6年前かな?