日本の「漁業」が今後どうなるか心配

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日本は「お米」で騒動になっていますが、私が気になるのは「漁業」のこと。

私は子供の頃から魚介類が好きで、また父の実家が築地魚市場の仲買人で父も築地に通っていた時期もあって、そして昔は「肉は高級品、贅沢品」であったことから「魚介類が食事の中心」にありました。

そして私が20代の頃はまだまだ「美味しい魚介類が豊富にあった」のだけれど、いつの頃から「安い外国産」が入ってきて、また「日本の魚介類の味も落ちた」のを感じていました。

私は日本の「魚市場」ってうまく出来ていると思っていて、「仲買人」が魚を見極めて【セリ=オークション】で価格をつけるシステム。だから日本の漁獲量が十分に多い時代は「美味しくない魚は良い値段がつかなかった」のね。例えば国民食と言っても良い「アジ」だけれど、ほぼ全国で穫れて、そりゃ「穫れる場所、時期によってまるで違う」わけで、市場で良い値段がつかなかったら漁師も漁業組合も【獲らない】。

ところが漁獲量が全体的に減ってくればそんな事は言っていられないわけで、「美味しくなくても獲れるなら獲る」し、また時代は「安売りの時代に入った」から【安ければ売れちゃう】のね。

これは私が結婚した頃にはすでにその動きはあって、当時、渋谷にオープンした「巨大な魚売り場」に行ったら、それはそれは多くの魚介類があって凄くて、そして「安い」のがウリだったのだけれど、【どれを食べても美味しくない】ことに気がついた。

そんな時代に入った頃、私達はオーストラリアに移住した(1991年)のだけれど、たまに日本に一時帰国して魚介類を食べたときには本当に驚きました。両親は当時、世田谷に住んでいて、「安い魚屋が近所にできたよ」というので行ったみたらびっくり。本当に安くて「近所の飲食店もそこから仕入れる」ような店で、「アジが山盛り300円」なんて値段。私がもっと若い頃は「アジ一匹が300円」なんてのが普通で、「山盛り300円」は驚いたし、ワクワクして買ったのですが、【全然美味しくない】のです。

父は業界の人間だったし、どうなっているのか聞いてみたら、「大量に安く売る時代に入った」し、スーパーなどの販売店が漁業者から直で買う(船1艘いくらで買うようなことも増えた)、安い外国産を大量に買う、そして「築地の仲買システムを通さない魚の流通が増えた」と言っていました。だから築地市場も暇になって、かつては仲買人の鑑札も1億円以上で売買されていたのが、その値も暴落し、築地から撤退する業者、倒産する業者も増えたと嘆いていましたっけ。

これは今でも続いていて、魚の卸売市場ってどこも活気で繁盛している印象があるけれど、「儲からない時代」になった。かつては「街の魚屋、スーパー、飲食店」が魚の卸売市場の客で、「一般客は邪魔」でしかなかったのが、今では一般客に「魚一匹でも売る」時代。

私も若い頃、パーティをするのに魚を買いたくて築地で仕入れるなんてことをやっていましたが、当時、父の実家を継いだ次男である叔父の店(父は長男だったけれど、魚屋は嫌だと家を出た)に行ってこんな経験があります。魚の種類は忘れましたが、「これが欲しい」と決めたら、叔父は「木箱に入った数十匹の魚を袋に詰めだした」のね。「あああああ、私が欲しいのは3匹」と言ったら、叔父は「お前、箱買いするのが常識だぞ」と言い、「3匹だったら金はいらない、持ってけ」なんてただで魚をもらった。

でもそんな叔父の店も顧客であった魚屋、スーパーが激減して、「一般客はウエルカム。1匹ずつでも売るし、必要なら無料でさばいてあげる様になった」とある頃、言っていましたっけ。

漁業者は漁業者でどこも「漁獲高が減って大変なことになっている」のは、私はユーチューブで魚関係の動画は漁師のも見るのでよく分かる。だから「海外からどんどん魚が入ってくる」のはサーモンだけじゃない。

私は若い頃グアムに住んでいたこともあって、魚釣りは良く行ったんですよ。アジも大群で湾内に入ってくることもあって、「爆釣する」し、そんな時期はトラックに山積みになったアジが港の近くで売られていたり。

ところがですね、このアジが全く美味しくないのね。脂が乗っていなくてパサパサ。こういうアジって「刺し身」ならどうにか食べられるけれど、焼いても揚げても全く美味しくない。

それはオーストラリアに渡ってからも同じで、「アジなんていつもで釣れる」のですが、これまた全く美味しくないのね。

そしてマレーシアに来て、すぐに「ローカルのアジ」を食べましたが、やっぱり同じで、全然、美味しくない。

でも「美味しい時期もある」んですよ。

魚介類ってまさに自然の産物で、場所や時期によって「同じ魚」でも【全く違う】のは当たり前ですよね。「旬の時期が一番美味しくて安い」のが魚介類。

そういうのをきっちり見極めて「魚を選別し価格をつけていた」のが【日本の魚卸売市場のシステム】で、アジにしても日本の全国で穫れるけれど、その中から良いものを選んで流通に乗せていたのが「仲買人」なわけですが、そのシステムは壊れたとは言わないけれど、「一部に残っているだけ」だと思う。だから魚市場の動画を見ても「顧客は高級飲食店だけ」みたいな卸売業者も多い。

なんでこんな事になったのかと言えば、やっぱり「漁獲高が減った」ことが一番の理由だと思う。

それは「時代の流れ」としてはしょうがないような気がするけれど、【世界に目を向けると漁獲高は上がっている】し【漁獲高が減っているのは日本だけ】なのが現実。

これは様々な要因があって、そもそも世界は「魚を食べる習慣がない」国もあるし、食べても決まったもの、それも少量だったりする。そんな国々が「魚に目を向ける」ことが起きれば、そりゃ漁獲高は上がる。そして「日本近海にも来るし、違法操業さえする」。

サンマもそうで、かつて「中国人はサンマに見向きもしなかった」のね。ところが近年、「サンマは美味しいじゃん」というのに彼らも気がついた。この変化って恐ろしいほどで、売れるならどんどん獲るし、それは他の魚も同じ。だからどうしたって日本の漁獲高は減るんでしょう。でも海外のせいではないのは「瀬戸内海の漁獲量も減ってる」ことを考えれば明らかで、近隣諸国のせいにするなんてのは全くの見当外れ。

重要なのは「漁獲高が激減した」ときに「回復させた実績がある」国々もあるということ。また漁業を「花形産業」「儲かる産業」にした国々もあって、「仕事は厳しく儲からない」のが日本の漁業とは大きく違う。漁船や加工工場の動画も私は見るけれど、「韓国の方がはるかに進んでいる」と思うことも多くある。

北欧のトロール漁船はまるでホテルのよう。装備も自動化されているし、日本ではこういうのを(動画で)見たことがない。もちろん働く人達は高収入で人気の職業。

私の頭にまず浮かぶのはノルウェイで、日本と同じ様に「ニシン大国」でとんでもない量のニシンを獲り、大繁盛。ところが「獲りすぎで漁獲量が激減した」ときに【何をしたのか】が、ノルウェイと日本に大きな違いがある。今ではノルウェイは「ニシン大国に戻った」だけれど、日本ではかつてニシンだらけだった面影はまったくない。今の若い日本人は「ニシンを食べたことがない」人も多いかもしれない。

やっぱり大事なのは規制で、当然、漁業従事者は反対するけれど、どう説得するのか、強制するのか、補助政策をどうするのか。こういうところで日本は「激甘」だと私は感じるのね。それどころか「政治と既得利権者のつながりが強い」から、政府自体が規制に本腰を入れない。

私が驚いたのは、今はそこそこ漁獲量が増えてきたと言われる「クロマグロ(本マグロ)」ですが、かつては「絶滅の危険がある」と漁獲枠を決めてもユルユルだったり、まさかと思う「クロマグロの繁殖海域」で「親マグロも子マグロも一網打尽」にする巻き網漁業が守られてきたこと。こういうのが日本人の「ツナ缶」を支えているわけで、それらの企業は大企業で政界、官界、研究所さえも味方につけていた。「資源量は減少していない」なんていう政治家や研究者もいる状態。それでいて、一本釣りなどをする漁業者には規制を押し付ける。「20キロ以下のクロマグロは、蓄養目的以外は捕獲禁止」にするだけで、日本近海はクロマグロがウジャウジャいる状況になるんじゃなかろうか(笑)。でも【マグロの無差別大量捕獲があるから生きていける漁業者や加工業者は大打撃を受ける】のは間違いがない。サバも同じ。一時は「日本からサバが消える」なんて言われても変わらない。

また「消費者も既得利権者」と言えるはずで、もしも「ツナ缶」「サバ缶」が大きく値上がりしたり市場から消えても「魚がいない、穫れない」となれば諦めるものの、「穫れるけれど獲らない」という決め事には大きく反発するんじゃないですかね。

また近年、回転ずし店は全国に溢れるほどあって、月に数回行く人も多く(回転寿司に行く人の40%以上が月に数回行く)、スーパーに行けば魚はたくさん並んでいるので「日本の魚が減っている」という危機感を持つ国民は非常に少ないらしい。

また私が大好きな「ハタハタ」ですが、これが一時期、一切市場から姿を消したのね。でもそれは「数年間の禁漁」があったからなのは後でわかったけれど、その後、漁獲量は増えてきた。ところがですね、その後の規制は穴だらけでまた「ほとんど漁獲量無し」に戻ったり。

こんな例は海外ではありえないらしい。政府の会議に出ても「水産庁は資源量は減っていないと言い、有識者も同じ理論を持つ人ばかりだった」という過去があるそう。

また「規制は重要」という考え方が政府に全く無いわけじゃなくて、世界の動きにも合わせた「TAC」というTotal Allowable Catch(総漁獲可能量)を決めているけれど、これも「形だけ」で、「漁獲可能量に届くほど、魚が穫れない」なんて全く意味がないことが起きているという。

こんな実例は「氷山の一角」で、根本的に大きな問題が解決されないのが日本。出来ることはと言えば「豊漁祈願だけ」みたいな状況って異常だと思う。これは「米生産、農業」でも全く同じ。

でも日本では「養殖の新規参入組」が増えていて、それも「陸上養殖」に関しては【規制の対象外】で企業の力を発揮できるらしく、NTTみたいな大企業も参入してきているのは良いとおもう。

そして「伸び続ける海外の漁獲高」も実は「養殖」があるかららしい。日本は「養殖技術の最先端を行っている」ようだけれど、実はそれは「自画自賛」かもね。クロマグロ(本マグロ)の【完全養殖】にも成功して広まったものの、「採算が合わないと撤退が増えているのが現状」というのは残念だけれど、「サバやタコ」の「陸上養殖」も始まっていて、「政府が関与しない方が良い」かもしれないと思う。

お隣の韓国は「海の広さ」は日本に遠く及ばないのに、「養殖高は日本を抜いた」らしい。

海外が養殖に力を入れているのは「自然界から穫れない」のではなくて、「自然界からは獲らないという考え方」が進んでいるという。大したもんだと思いますわ。やっぱり海外って「論理的に動く」事が多いと私は思うし、「サスティナブルな漁業」はどうあるべきかと真剣に考えれば「日本はおかしい」のはすぐにわかること。「海外と比べた場合」、日本は小魚もなんでも取り放題と言っても過言じゃないと思う。

「美味しい魚介類が減った」けれどそれは「いなくなったのではない」から、牛肉がそうであるように「同じアジでも高い安いがある」のは良いと思うし、【選べる事】が重要で、こだわりのある漁師がそのままやっていけるようにするには「消費者の援助」なくしてはどうにもならない。「和牛生産」も同じですよね。

しかし「全体的な漁獲量が減っている」のは間違いのない大問題で、どうにか政府を動かすことは出来ないんですかね。米問題も全く同じで、どうして日本の政府って何をやるにも遅いのか。でもそれはシステムの問題ではないと私は思っていて、「既得利権者を守ろうとする動きが強い」のが日本だから。そしてそれに加担しているのがまさに国民で、選挙も同じじゃないですか。【組織票】ってなんなんだと思う。【自分だけ良ければそれで良い】という考え方の象徴が組織票だと私は思う。

それと私は上にも書いた「魚市場の仲買人の役目」って非常に重要だと思っていて、彼らは「私達消費者の目となって選別し、値を付けている」と私は思うわけで、その機能がない市場って恐ろしいと思う。

これはマレーシアに来て強く感じたことで、マレーシアには巨大魚卸売市場があるけれど、漁業者、生産者が「勝手に値をつけるシステム」で、消費者が価格を決めることは不可能。でも「目利きも出来て市場価格もわかっている買付人」だけはどうにかなるという「完全、自由市場」なのね。

もし日本がそんな状態だったら、高級な和食店や寿司店、あるいは大手のチェーン店にしても、「どうやって魚を選び、価格を見るのか」って不可能じゃないですかね。日本の仲買人システムは、「仲買人が仕入れ担当の役目をしている」とも言える。実際に仲買人が仕入れる時には「顧客の要望を頭に入れて仕入れる魚を選ぶ」のが普通。

牛には「和牛」という【厳格な規格】があるし、A5だのA3だのと格付けもある。

もし和牛という規格もない、A5だとかの「等級」もないとしたら、どうなるか簡単に想像がつくじゃないですか。となれば生産者は「コストを下げて安くしよう」と考えるのが当たり前で、「価格勝負の世界」に入ってしまう。

それは「魚介類」も同じで、「ブランドを付けて、品質を保証する」動きがあるのは良いと思うし、それが「仲買人の代替となる」のかもしれないけれど、「ブランドが乱立する、産地偽装も増えるようになる」のも見えていて、「やっぱりどれが良いのかわからないよね」という世界になる。

で、消費者は「魚を見極める目」なんて持ってないし、「見てもわからないのが普通」で、結局、「価格で選ぶ」ことになる。となれば、「ろくでもないものに高い価格を付けて良いものを装う」なんてことが起きるのも世の中の常で、お米にしても「ブランドもない、等級もない」としたらどうなるのかを考えればすぐにわかることで、魚介類の世界はそれに近いと思う。

だから「仲買人」が重要だったわけで、現代の「仲買人を通さない時代」は進歩の逆行だと思うくらい。

でもそれは「お金が解決する」ことでもあって、「美味しい魚介類」を食べたければ、そういう店に行けばよいとなる。

私はそんな時代は全然おもしろいと思わないし、かつて魚屋に行くと、「このアジはXXX産で美味しいよ。保証する」なんていう店主と会話をしながら買う魚介類。それが懐かしいと思う。彼らもしっかりやらないと「あちこちに出来始めたスーパーとの競争に負ける」から真剣だったと思う。

でもまずは「漁獲高を上げること」、それは「魚介類の数を増やすこと」でもあって、それは「政府がちゃんとコントロールすれば出来ること」なのは世界を見ると「絶対に間違いがないこと」なのがわかる。

私達家族が25年住んだオーストラリアも「自然の恵は半端じゃなく大きい」のに、魚介類を獲る規制も半端じゃなく厳しくて、一般の個人が裏の川や運河で獲る魚介類にも規制があって、それを「見張る人たち」が大勢いるのね。彼らは警察なのかどんな監督省庁なのかわからないけれど、ボートに乗って検査しているのはよく見る光景。

もし私が桟橋で釣りをしていたとしても彼らは来て、何を釣ったか検査するし、「釣ってはいけない種類」、たとえばそれは「マッドクラブのメス」であったり「規定より小さい」とか、「獲って良い数を上回っていたら、即、逮捕」。沖合で釣りをしていても彼らは来て、違反がわかると場合によっては「漁具やボートまでも没収する」という厳しさ。

前にも書いたけれど、私の又従兄弟の日系三世のアメリカ人が「日本の遠洋漁業の漁船に乗り込む」と言って日本に来たのには驚きました。当時、彼は学生でしたが、「アルバイトでアメリカ政府の代表として漁獲検査をする」のが目的。当然、「魚の種類や量」をその船に乗ったまま、毎日いちいち検査するわけで、「アメリカってそこまでするのか」と驚いたっけ。

いつも見ているユーチューブ番組ですが、「アメリカ人の釣り生活」を見ると「凄い獲物が簡単に釣れる」のに驚くけれど、それでも「規制はかなり厳しい」のがわかるし、それは「豊かな魚資源を守るためには必要なこと」というコンセンサスがあるのがわかる。

かつてアラスカだったかカナダで「サーモンの漁獲量が減って、禁漁を決めた」のね。彼らにとっては「重要な飯の種」ですからいなくなったとんでもなく困る。ところがカナダとアラスカってくっついているわけで、サーモンは大海を泳ぐし、「自国だけ禁漁にすると自国だけが損をする」ことになりかねないのに、それをやったのね。当然、専門の漁師には手厚い保障をしないとならないし、でもそれをやって、また漁獲制限もきっちり決めたら「もとに戻った」という過去がある。だからアラスカでもカナダでも「特産品のサーモン」は存在し続ける。

それに比べて、日本の北海道の「ニシン」も、秋田の「ハタハタ」も【過去のものとなってしまった】って、どうしてそれを放置できるのか私には一切、理解できない。

日本では「漁協単位で規制を作る」のが発達しているように見えるけれど(つまり自主規制)、「隣町の漁協が違う緩い規制を持っている」としたら【自分だけが損をする】わけで、広範囲で「妥協点を探る」のは半端じゃなく難しい。だからこそ「政府や自治体」の出番なわけだけど、そこが「既得利権とべったりくっついていたらどうなるか」は子どもでもわかる。

いつか政府の手が届かない「陸上養殖」が日本の漁獲高の50%ぐらいになる日が来るのを楽しみにしましょうかね。

私はそういう意味で日本の企業の「やる気」「誠意」そして「技術」はあると思っていて、「安全安心で美味しい魚介類」を作ってくれると思う。陸上養殖のサバには「アニサキスがいない」というし、良いと思うなぁ。ああ、陸上養殖の「とらふぐ」も手広く行われているけれど、そのとらふぐも毒がないそう。(とらふぐの毒はエサから吸収して溜め込む)

マレーシアで有名な「活締めした魚」を売る業者がありますが、その親会社はGST Groupという巨大な上場企業で養殖もやっている(HANAKAN SDN BHD)。そしてそれは「日本人が共同でその基礎を作った」のね。魚を交配させて「新しい魚を作る(ハイブリッドグルーパー=ハタ)」のもやって、すでに流通しているし、そういうエサも少なく早く、そして大きく育ち、なおかつ美味しい新種を作るのは日本でも行われていて(私が楽しみなのはマアジとシマアジのハイブリッド。夢アジと呼ばれている)、それが自然環境にどう影響するかは別にしても日本人のそういう技術は凄いと思う。本マグロや鰻の「完全養殖」を成功させたのは日本企業だし、日本での養殖業そのものは「世界に遅れを取っている」にしても日本の持つポテンシャルは高い。

日本政府も本腰を入れれば漁業そのものが大きく変わるし、かつての「漁業大国日本」は返り咲くと思うのだけれど、駄目なんだよね~。

どうせ人口は激減する将来は見えているし、漁業なんかどうでも良いと思っているような気さえしてきます。それより「既得利権を守るほうが重要」なんでしょうか。

実際に、日本国民の「魚を食べる量は激減している」から、政府も重要だとは考えないのかもね。でに「魚は高くて買えない」のが消費者の声だと聞いたこともある。サンマも近年、全く穫れないとか、いや、穫れたとか繰り返しているけれど、今、日本ではサンマ一匹800円で売っているのをテレビで見た。家族4人で3200円。安い魚の代表だったサンマがそれじゃ、魚離れするのも当たり前ですよねぇ。それでいて「回転寿司は大盛況」なのはやっぱり「安い」からだと思う。でも「質」はそれなりの外国産が多いんじゃない?

私は日本の回転寿司がどんな感じなのか全くわからないけれど、スシローがマレーシアに上陸したときは本当に楽しみだったんですよ。でも早速食べ行ったら「えええ~~、こんなレベル?」と驚いた。でも「日本と同じ」という人は少なくない。

日本の魚って安くて美味しかったのを知らない人が多いのだろうと思う。でもま、私が思い出すその時代はもう50年も前の話。(笑)

 

 

 

 

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