ビットコイン投資に懐疑的なのは今まで書いてきた通り、今でもそう思っています。
それは「皆が思うほど上がらないと思う」とかそういうことではなくて、私は古い人間ですから、ビットコインのように「基礎となる資産がない」ものへの投資が好きじゃないということ。まさにビットコインの価値は「仮想である」という考え方が捨てられません。ただの「人気」や「需給関係」で値が動くだけ。まさに私には「仮想ゲーム」でしかないように思えるのです。
そうは言っても「世界の流れ」を見るとアメリカもそうですし、国もビットコイン投資を真剣に考えているのがわかりますし、一般企業でも「資産として持つ」という考え方が広まっているのは間違いがない。
「だから上がる」とも思っていなくて、「皆が注目するものを無視するのは得策ではない」という考え方です。
私は今の時点でもビットコインを始め他の暗号通貨を売買できる状態にはありますが、過去にブログに書いたように、「出入金がスムースにできない状態」なのね。でも様々な手を使えば「どうにか入出金も出来るし、売買に問題はない」にしろ、普通そんなことはありえない、あってはならないこと。
ですからどうせやるなら「正規のルートできっちりやろう」という考え方が出てきました。
しつこいようですが「上がると思うから積極的にやる」のではないということ。
ただし昔から「ボラティリティーが非常に高い投資対象」であるのは間違いがなくて、私はそれに一番の興味を感じます。
つまり「上がる」にしても「下がる」にしてもその振れ幅が非常に大きいということ。
ただこれは、ボラティリティが低い銘柄でも「レバレッジを掛けて投資する」ことによってボラティリティが高いのと同じことになりますが、元々ボラティリティが高いものになおかつレバレッジを掛けることをすれば、もっとボラティリティが高くなるわけで、やっぱり「基本となる値動きのボラティリティの高低は大きな意味がある」と思います。
そんな書き方をすると「ギャンブルじゃあるまいし」と言われそうですが、ちゃんとコントロールをすると「資金効率の違いは大きく出る」のね。私はそれを無視するべきではないと思っています。
ただし、ボラティリティが高いのは善であるなんてことはなくて、ボラティリティが低い銘柄の「動きは読みやすい」こともあるのは間違いがなくて、またボラティリティが高いのに動きは読みやすいものもあって、結局は「自分にとって与し易い動きかどうか」が何よりも重要だというのが基本中の基本だと考えます。そういう意味でボラティリティというのは、私は「二の次の問題」だと思っています。それを前提としても、私はボラティリティーが高い銘柄は好きという意味。
また面白いのは「日足の動きは難しく感じる」けれど、日中足、つまり1分足だと見やすいとか、そういう違いがどの銘柄にもあって、私はそれを重視するべきだと思っていて、「FXだとすればUSD/JPYにする」「インデックスならS&P500、日経225にする」。それもデイトレなら5分足で見るとか、理由らしい理由もなく決めてしまうのはもったいないと思います。私がデイトレではNASDAQを100ティック足でトレードするのも動きが見やすいからで(ES=S&P500は動きが難しいと感じる)、「それ以上の理由はない」のね。でも多くの人は「売買対象を理由もなく決めている」ケースが多い。これって本当にもったいない。もし台湾インデックスの「こういう動きが好き」と思ったらそれに集中すべきで(そういう時代も私にはあった)、わざわざ皆がやるという理由だけで銘柄を決めるのはもったいない。世界って本当に広くて、「自分に合う銘柄、時間軸はどこかにあるかもしれない」のね。かつて私が「デイトレは独の国債であるBUNDが一番」と言っていた時期が長かったのもそれが理由。
ボラティリティの話に戻りますが、ボラが高いのを危険と感じるか、チャンスと感じるかはその人の考え方、性格、投資スタイル、売買手法によるのでなんともいえませんが、私のように「投機」の考え方が基本にある場合は、ボラティリティの高さは「良いこと」と考えます。そして当然、「買うだけじゃなくて売る(ショート)も同じようにする」という考え方。
でも逆にゆっくり構えて値上がりを楽しみにするタイプの投資家には「ジェットコースターに乗っている」のと同じでヒヤヒヤする事が多いと思うし、いわゆる「買ったらガチホで売らない」タイプの人以外には精神的なストレスが半端じゃなく大きいと思っています。当然、大きな額をそれに突っ込むことはできないし、宝くじでも買ったつもりで保有するのならまだしも、そこそこの額をつぎ込む場合はその辺をきっちり認識して、ビットコインに限らず、「リスクヘッジは常に考える」のがMustでしょうし、「損切りはしたくない」みたいなタイプは「近寄らないのが良い」という考えに変わりはありません。
日足で見てこのボラティリティの高さはやっぱり魅力があると思います。でもそれは「上昇期待」ではなくて、「上げでも下げでも利益を出すチャンスがある」という考え方。
最近のビットコインを取り巻く環境を見ていますと「本当に大きく上がるんじゃないか」みたいな気がしてきますが、また「インフレ」つまり「貨幣の価値が下がる」のは今後も続くと私は考えますし、【インフレに強い資産を持っていない】私としては、この際、ビットコインが一番身近で私には売買しやすい対象と見ることが出来ます。
ただこれを「日足ベースの動きを追う」のか「デイトレをするのか」に関してですが、今現在では「デイトレに妙味がない」と感じています。それは「私のデイトレ手法」としては「私が使うブローカーでは出来高が小さすぎる」のね。お小遣い稼ぎをして遊ぶなら十分ですが、仕事として考えると妙味がないというか、「大きくしたくても出来ない」、あるいは「買いたい、売りたい」と思っても「ほんのちょっと額が大きくなると値が飛ぶのは間違いがない」のね。これはデイトレに限らず、株だろうがETFだろうがどんな先物、FXも同じで、「大きな取引が瞬時に値も飛ばずに約定する」というのは何よりも重要。
そんな大きな取引をするのか?ということではなくて、「大きな取引が出来ない銘柄」は「小さな取引でも頻繁に値が飛ぶ」のが常識と考えるべきだと思うし、もし市場で上でも下でも「強い動き」ができると「買えない、売れない」なんてことは簡単に起きるのね。それの極端な例が「ストップ高、ストップ安」。
でもま、時間軸を長く取ったトレードなら問題はなくて、10秒足や100ティック足でのデイトレには問題があっても15分足以上の長い時間軸で値動きを取るにはそれこそ数億円レベルの売買なら大丈夫。(笑)
これって冗談じゃなくて、そんな額を自分は動かさないにしても、逆を言えば「大きな注文はきっちり通らない」という世界には「世界のビッグプレイヤーは入ってこない」という意味なのね。だからそういうことをしっかり見るのも重要で、AIがこれからもっと広く普及する時代になっても「大手は入ってこない世界」で自分は生きる道を見つけるのは非常に重要だと思っています。でも15分以上の長い足での戦いではビッグプレイヤーと戦うことになる。当然、日足の世界は世界中の大小トレーダーが入り乱れる。
でもデイトレーダーが15分足の値動きを追い続けるのは現実的ではないのね。1時間じっと見続けていても「足は4本しか増えない」動きですから、大きな波は24時間以上続くことも普通で、その動きを監視し続けてトレードするのは人間には不可能。少なくとも私には出来ない。
だとすれば、もっと長い時間軸で売買するようにして、「変化が出た時にはアラートが鳴る」ようにしておくのが得策。
あるいは上に出したような「日足」で追っていくのもよいかもしれない。
ただボラティリティーが大きく、変化が早い場合は、「チャートを見た時にはすでにながーーい陽線、陰線が出来ている」なんことも日常茶飯事で「気がついた時には遅すぎる」なんてことも普通ですから、その辺をどう考えどう決めるのかにはそれなりの時間を掛けた研究が必要だと思っています。
でもま、やってみようかと。
ただ私がビットコイン売買を読者に勧めることは一切ありません。
ボラティリティが大きく、上がるのも早く大きいということは、下がる時も早く大きいということだし、それは株でもETFでも同じで、「下げ足は早い」のが普通だから。額が小さければ「楽しめる」でしょうが、真剣にある程度の額をつぎ込むと一般的な売買手法の場合は「病気になる」と思う。(笑)
話は変わりますが、青汁王子という青年、ユーチューバーを皆さんご存知だと思いますが、私の見方だと「本当にわけのわからない青年」なのね。
去年の8月の日経225の暴落では数億~10数億円を失ったようですが、彼の談を聞いていると「ド素人丸出し」でお話にならないと思ったんですよ。でも彼の「やると決めたらやる」「やめると決めたらやめる」決断の速さは普通の人とは違っているし、やっぱり過去には「青汁で財をなした」し、これまでの彼の事業を見ていても、「なにをやっているんだか」と呆れるようなものもある反面「やっぱり彼は凡人じゃない」と思う「非常に秀でた才能がある」のが見えることも少なくなくて、最近、彼がまたビットコインに注力しだしたのが気になっています。
「だからビットコインは上がるだろう」ではなくて、「ビットコインは無視できる段階を超えた」と世界を見ても感じるし、彼の新事業もどうなるか見ていたいと思います。と言いつつ、なんだか彼の話って「素人相手に作った話に見える」事が多くて、普通の経営者と違って「非常に軽い、安易な考え」が見えかくれすることが多いのだけれど、「機を見るに敏」なのは間違いない【臭覚は持っている】と思うのね。私にとってはなんだかわけのわからない気になる存在です。
そういう意味では最近、出てこなくなったけれど、「億を秒で稼ぐ男」として有名になった「与沢翼氏」も私は非常に大きな興味を持っていて、彼がやってきたことや商売センスに関しては私が何を言う立場ではないけれど、やっぱり「機を見るに敏」で、「決断と実行の速さ」は常人レベルとは全く違うと思うのね。
それはまさに「私には全く無い才能」で、気になる存在です。私は昔から「優柔不断」で「決断と実行の遅さの競技」あったら絶対に負けない自信があります(笑)。これって冗談じゃなくて、若い頃からよく「走りながら考えろ」と言われました。私は走っていても考えだすと止まるし、一歩も動けなくなる。
彼は「ドバイに渡り順風満帆」に見えたけれど、私生活で大失敗をして「覚醒剤に溺れ、最愛の奥さんとも離婚」し、今は最悪の状態だけれど、それで終わる男じゃないと思うし、注目しています。
上に書いた青汁王子も与沢翼氏もそりゃ失敗もするし馬鹿げた行動もするけれど、そういう「マイナス面」ばかり見ていると本質が見えないと私は思っていて、彼らはそこからの「進路変更」が異常なほど早い。やっぱり「決断と実行の速さ」は成功の秘訣なんだろうと思うし、彼らから私が学ぶものは決して少なくない。
自分には自分の信じる生き方、考え方ってあるけれど、それに固執してはならないのを感じる今日このごろ。