【円安】【株高】【インフレ】 弱者は大変な時代に突入

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高市自民党総裁になって、早速、為替も日経平均も大きく動きましたね。

【円安】【株高】の方向。

USD/JPY 4時間足

日経225 4時間足

マクロで考えれば「良い方向」だと私は思うのですが、「インフレも加速する」と思うし、それでも「インフレをアウトパフォームする収入増になれば問題ない」ですが、日本全体、大企業は良くなるにしても、個人個人はそう簡単にはいかずに【格差はもっと広がる】だろうと見ています。

これって「もうこのままじゃ駄目だ。やっていけない」と【声を上げた人たちに恩恵はない】ということでもあると私は思っていて、そして大企業が増収増益になっても今の日本の大企業は「利益を吐き出さない体質」ですし、「外国資本が多くの日本株を握っている」ことからも【利益は国外に出る】のが加速するだけかもしれない。

【働く人達はおこぼれをもらう形】になって長いですし、日本全体の変化を重視するだけだけだったら意味がない。

でも医療のトリアージじゃありませんが、「全員を助けることは出来ない」し、どうしたって「見捨てられる存在」はあるし、日本政府がどれほど「セーフティネットを充実させる」と言っても、そもそもお金がないわけで、「経済拡大を優先させる」のは仕方がないこと。

世の中はインフレで大騒ぎですが、国民が貧しいのは「インフレが問題なのではない」と私は思うし、【自民党支持層は勝ち組が多い】のを忘れてはならないはず。

つまり新しい政権は「どちらを向いて政治を進めるのか」が重要で、私は基本的にはトリクルダウン理論を中心に、まず富裕層や大企業が豊かになることで、その富が最終的に低所得者層や経済全体にも波及するという考え方なのは、どんなうまいことを言っても変わらないんじゃないかと思う。

「新NISA」にしても、これを推進するのは「これからは自己責任の時代です」という政府の意思表示だし、「どうにか投資で利益を出して欲しい」ということ。そうすれば「貴方も勝ち組になるかもしれない」と。

でもこのブログで何度も書いていますが、そんな「株式投資で利益を出してくれ」なんてのは少年野球チームに「プロとの対戦もやってみれば?」と同じことだと思う。

そんなことをやって勝てるわけはないのだけれど、だからこそ「毎月積み立てるのがベスト」とか、そちらの方へ話を誘導するのだろうと思う。でもそれで一番恩恵があるのは、私は「証券会社」だと思っていて、いや「株式市場全体の下支えとなる」から、「全体に取って良いこと」なのは間違いがない。

今の時点でも「巨大なパッシブ投資が株式市場を押し上げている」と言われているし、手法としては「ドルコスト平均法」になるんでしょう。

この考え方って、「収入は全て使ってしまうのが普通の時代」に「毎月、少なくても良いから積立をしましょう」というのと全く同じ発想。全く進化していないと思う。

でもそれは【初心者にはベスト】という意味であって、「これなら勝てる」という考え方ではないし、これって「右肩上がりの動き」が大前提になっているから、「暴落や不景気突入」となるとどうにもならない。でもま、過去を見れば「20年でも30年でも持ち続ける前提ならどうにかなるかもしれない」のも間違いはない。

実際に戦争が起きようが大災害に襲われようが、バブルが弾けようが、「持ち続ければ、下げてもいつか利益は出る」というのが過去の動き。

でももっと視野を広くして市場を俯瞰してみると、「国の覇権も移り変わってきた」のも間違いがなくて、今でも「スペイン、オランダ、イギリスの株を持ち続ければ大丈夫」なんて人はいない。そしてその「変化」はいつ起きるのかは誰にもわからない。

また「下げる時はあっても持ち続けていれば大丈夫」なのは間違いがないにしても「元値になるのに17年間(アメリカのITバブル崩壊)、34年間(日本のバブル崩壊)も掛かった過去」があるわけで、【待ち続ければ損をせずに元値に戻るから安心】なんて投資じゃない。

そもそも「収入が低い、資産も少ない」からこそ、【投資に目を向けるべき】だけれど、少ない額を20年、30年と長期的につみたてて「資産形成なんか出来ない」のが現実じゃないですか。でも「何もしてこなかった人」は、「なんだか大変身できるような錯覚がある」んでしょう。そしてそれを煽って参加人数を増やそうと政府も業界も頑張る。

だから私は「元値を基準にプラマイを考えるべきじゃない」と思っていて、【2倍にするには何年かかるか】というような積極的な考え方で投資をしないと「人柱になるだけ」なのは間違いがないと思う。

でも2倍3倍、また「テンバガーを探せ(10倍になる銘柄)」なんてのを追い求めるのは「青い鳥を探すのに似ている」わけで、「特別な才能、スキル」が必要で、それがなければ「宝くじをどの売場で買うのが正しいか」と悩むのと同じレベルになってしまう。

だったら「ほぼ利回りは確定している債券投資」も考えるべきで、やりようによっては「年率7%の利回り確保」をし、たとえばマレーシアの税務上の居住者となり無税で複利で回せば10年で2倍。20年で4倍。30年8倍になるわけで、そのアドバンテージを考えてみるのも良いと思う。私は長期投資に関して言えば、「債券投資」を中心にしているのはいつも書いている通り。でも重要なのは「小さな額が4倍になっても少額であるという事実」であって、それをちゃんと考えないと「資産形成はできない」と思う。

そしてそれで4倍8倍にできても「インフレ(通貨の目減り)はもっと凄いかもしれない」と考える必要があって、それなくしては「将来は危ない」のは間違いがないし、ましてや「そこからの利益を生活費で使う」なんてことをすれば、「絵に描いた餅」で終わる。

かつてマレーシアは高金利で3%も利息がつくと大喜びする人たちがネットでも良く見れたけれど、3%の利回りは「日本より良い」というだけのことで、それでどうにかなるわけじゃないのはちょっと計算してみればすぐに分かるはず。でも逆に3%なんて絶対に無理な日本の場合は、もっと酷い、ヤバいという「認識」が必要じゃないですかね。

私が若い頃は「100万円って大金だった」んですよ。「1千万円のキャッシュを持っている」なんて聞いたこともなかったくらい。だから「1千万を貯めるのが人生の目標」なんて人は大勢いたわけで、それが令和の時代になって「1千万持っていてどうなるのか」って話。

だから私の場合は「デイトレのような投機で稼ぐ」「流れに乗る」のを基本としているわけです。「インフレをアウトパフォームして稼ぐ、資産を増やす」のは絶対に、絶対に、何があっても絶対に必要なことだと私は考えています。

また「インフレ率」ですが、「政府や調査機関の発表する率」で考えたら全く意味がなくて、「自分の生活する範囲のインフレ率、生活維持のコスト増を考慮する」必要がある。その率こそが「自分にとってのインフレ率」なわけで、それをアウトパフォームできなければ、「物価も安い、貧しい地域、国へ流れていくしか無い」ことが起きる。そして「ここは天国だ」なんて思っても「その地でも大きなインフレが起きる」と考えるべきで、そうしたら「もっと物価も安い地域、国へ流れる」しかない。

マレーシアの物価は日本の3分の1。定期預金の金利も良い。と大喜びしていた人たちはどうなったんですかね。なおかつ「円安」でやられているはず。

でも年寄りは良いんですよ。蓄えを持つ人は多いし、「先は短い」んですから。

でもそういう年寄りが喜んでいるのと同じようなことをいう「若者」もネットの中には多くいたのね。そういうのを見て「同調するのか」「危険を察知するのか」の差って、かな~~り大きいんじゃないですかね。

「マレーシアに来て手取り収入は下がったけれど、生活は楽」なんて人も多かったけれど、それで良いんですかね。【マレーシアだからこそしっかり稼げば資産も増やせる】と考えるべきだと私は思う。

そういう「根本的なこと」を考えないとならない時代に突入したと言っても良いんじゃないですかね。

そんなに難しいことなのか?と思う人も多いと思うけれど、今の時代、「学歴不要論」はわかるけれど【義務教育も必要ない】【足し算引き算ができればOK、掛け算割り算がわかればなお良し】なんて時代じゃないのと同じじゃないんですかね。

つまり「新NISA」にしても、江戸時代に「寺子屋にも行かずにどうにかしよう」という発想で考えたら駄目だと思う。【四則演算もよくわからない?じゃぁ、ドルコスト平均法なら簡単で、ベストかもよ】というレベルと同じかもしれないという発想は重要だと思う。

サラリーマンが嫌だから「ラーメン屋でもやる?」という発想と私は非常に似ていると感じます。それでどうにかなるなら、誰も苦労しない。

「右肩上がりの経済を前提」とするのではなくて、「大波乱の時代をどう生き抜くか」という考え方は「昔以上に重要になっている」んじゃないですかね。また「成功と失敗」の【山の高さ、谷の深さも大きくなった】し、その【変化の周期もどんどん短くなっている】のが私達が歩いてきた道。

人類が空を飛んだのは1903年。でももう月にも行って宇宙開発の時代に入った。

私が幼い頃は「冷蔵庫は木製で氷を入れて冷やす」「洗濯機は無くて洗濯板」「カラーテレビどころかテレビがない」時代でした。

「そういう進化があるから積立が強い」という考え方もあるだろうけれど、ほんの10年20年の間の「表舞台の役者の変化」がすごすぎませんかね。

だからこそ、【プロの運営者に任せる】「個別株じゃなくて、インデックス」「国別じゃなくてオルカン」と考え方が広がるのはわかるし、無闇矢鱈に「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」ことはないにしろ、「投資の原点」を無視するべきじゃないと思うんですよ。

この発想って「自分じゃ何も出来ないから、大きな商家に丁稚奉公して、親方の言う通りにすればOK」というのと何も変わらないと思う。

あるいは「良い会社に入れば、会社が自分を育ててくれるから、毎日、真面目にやっていれば良い」という古き良き時代の考え方でしかないかも。

やっぱり世界は「ピラミッドと同じ構成になっている」わけで、そして全体としてのピラミッドも進化している中で、「いつまでも下層の消極的な発想で良いのか」と思う。

でも私が思う現代の問題は、このピラミッド型の競争社会に【入ることさえしない】【入ることも出来ない】人たちが増えているところにあると思っています。あるいは「登ろうとしない人たち」「登れない人たち」が増えている。つまり「それはカモが増えている」ということでしかない。もしかしたら「格差が広がる」とはそういうことかも。

でも難しく考える必要はなくて、幼い頃に小学校、中学校に通い「楽しく毎日を過ごす人生もあった」はずで(私は幼稚園の頃から学校が楽しいと思ったことは一度もない 笑)、それは【投資を学ぶのも同じ】だと思う。

「立ち止まって思考停止になる」のが一番不味いと思う。

私には投資、あるいは経済の世界ってこんな下の図のようなピラミッド世界に見えるんですよ。

搾取の世界と言っても良くて、【利益は下から吸い上げる】ように出来ている。

「ドルコスト平均法が良い」という考え方は、ピラミッドの下から2番目の考え方で、その階層ではそれは「間違いなく正しい」。

でもそれは「お金は全部使ってしまわないで、少額でも貯金をしましょう」というのと同じレベル。だから「ドルコスト平均法でどううまく資産を作るか」と考えるのは無駄ではないにしても、「どうやってもう一つ上のレベルに上がるか」が重要となるのだろうと思う。でもそれは決して【ギャンブル】をすれば良いという意味じゃない。

すべての人は「一番下からスタートする」わけですが、上に登るのにいちばん重要なのは「気付き」であって、そしてその後の「学び」「努力」じゃないですかね。「運任せ」では上には登れない。でも日本人は「日本という素晴らしい環境の国に生まれた」のは【運】かもしれなくて、それは海外を見ると誰でも気がつくことですが、「それをうまく利用する」ことをしないと【そこで止まる】はず。

社会はこういうふうに出来ていて、国そのものも「世界というピラミッドの構成員」。その中で日本は「和をもって尊しとなす」という民主主義の原点に世界に先駆けて気づき、実践し、そして諸外国を見て学んだことから「元寇の役でも元の侵略を防ぎ」「産業育成、環境整備に尽力し」「一般人も、教育がないのが当たり前の時代に寺子屋で学び」海外から絶賛されるようになり、そして「アジアではいち早く明治維新で近代化に成功」、「国際連盟(国際連合ではない)の常任理事国となり」、「世界で初めて人種差別撤廃を言い」「欧米列強の植民地主義を壊し」「敗戦を経験しながらも復興し」、世界の小国でしか無い、資源もないのに「ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われる経済大国になった」という、世界でも稀に見る発展をしてきた国。私は「奇跡」と言っても良いと思うくらい。

当然「良いことばかり」なんてことはないのは当たり前で、しかし「日本は悪者」というレッテル貼りには「それに加担する日本国民も多く」【日本の文化伝統も壊され続けてきた】という戦後の歴史がある。そしてそれは「今も続いている」。

そして多くの国民は「いかにかつての日本人が頑張って来たかを忘れ」「祖先を否定し」【諸外国にはゴマをすり】【諸外国に利用されることも黙認】し、活力も削がれて今に至る。

でもこういう状態に「活」を入れて、皆が目覚めて、効率的に、生産性も上げて、「頑張れば光も見えてくる社会」を作る方向性を【高市総裁】が築いてくれるんじゃないかと思っています。そしてそれは「安倍晋三」という稀有な才能を持つ政治家が夢見た日本でもある。

ま、それは私が「保守思想」を持つからそう思うだけのことで、真逆のことを考える方は読者の中にも少なくないはず。でもそれはそれで良いと思うし、論争をしようとも思わない。

ただちょっと気になるのは「高市氏って職人気質」で、それはそれで素晴らしいけれど、「魑魅魍魎が跳梁跋扈する世界」でうまくやっていくスキルが有るのかどうかが私にはわからない。

今回の総裁選でも「麻生副総理」の陰謀策略と言っても良いような作戦とそれを実行するタイミングには驚きましたが、やっぱり政治家に重要なスキルはそれであって、高市氏は「使われる職人タイプ」かもしれないのが気がかり。

「真面目に、一生懸命に、寝ずに頑張ればどうにかなる」ほど政治の世界って簡単じゃないと思う。

でも「それさえもない」のが昨今の日本の政治に思える。

 

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