アメリカはあのリーマンショック時よりも「酷い状態」だと前に書きました。
リーマンショックはサブプライムローンの破綻が原因でしたが、今のサブプライムローンの残高はあの当時より多く、そして当時は「担保価値がある住宅のローンだった」のが今は「担保価値に問題がある自動車とクレジットカードのサブプライムローン」だという点。それじゃローン破綻が起きても取り返せないじゃないですか~。
それを書いたのはこのエントリー。
古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください 私はいつも株式市場が上がろうと下げよ…
それだけじゃなくて、今、アメリカでは銀行株が下がっている。それは融資に問題があったのがわかったから。融資詐欺ですと。銀行が危ないという不安が広がりだした。
トランプに打つ手があるんだろうか。
弱り目に祟り目。(┰_┰)
アメリカの悪い状況がいろいろ見えてきましたね~。
そしてまだ問題をアメリカは内包している。
今、アメリカの政府機関は閉鎖中のところがあるわけですが、それは審議中の予算を民主党が通さないから。
そこで民主党は「条件を出した」のね。これは貧しい人たちは助かっていた「オバマケア」ですが、高い医療費、高い保険料で貧しい人たちは困っていたところで、「保険料の軽減措置」が行われていて、本当に貧しい人たちは「保険料ゼロ」なんてこともあった。
ところがこれの期限が今年の12月に来て、「保険料は通常通りになる」。この額が大きいから、政府の負担を恒久的なものにしろと民主党は要求。ところがその支出がこれまた莫大で、その予算を捻出する方法も提示されないまま支出継続を共和党政権が飲めるわけがない。
本当にアメリカって「バラマキ政策」で景気をどうにか支えていたのがよく分かる。
オバマケアで助かっている加入者の「支払い増」は以下の図の通り。これじゃ生活が成り立たないのもわかる。
ちょっと見づらいけれど、クリックすると大きく表示するので細部が見れます。というか下の動画を是非見ていただきたい。
今のアメリカの状態で国民の高額な保険料の支出が増えれば当然、家計が破綻するところも出てくるし、その層ってまさにサブプライムローンを利用している層と重なるんじゃないですかね。そして景気は悪くなるし、それは雇用にも影響して、非常に悪い悪循環が始まる。
当然、上に書いた「サブプライムローンを抱えている銀行」も非常に危ない状況になる。
弱り目に祟り目で泣いているところを蜂に刺されるような状況のアメリカ。
サブプライムローンを提供している企業が破綻したし、銀行もおかしなことをやっていたのがバレてきて、これからそれらがもっといろいろと表面化してくるんじゃないですかね。
アメリカはトランプに変わっても「お金をばらまく政策は続くだろう」と言われているけれど、それはまさに「重病人に点滴を与えていた」のと同じで、止めるわけにはいかないんでしょう。
そんな状況なのに「市中のお金だけはごっそりあるから、株価は上がる」。Nvidia一社の時価総額が日本のGDPと比べられる規模っておかしくないか?
でもそれはAI期待のせいで、でもAIでガンガン儲けを出しているわけでもないし、税収が増えているわけでもない。
これをバブルと呼ばずになんと呼ぶ。
だからこそ、トランプは「高関税」をかけ、「他国に強制的な高額な投資を要求する」のだろうけれど、「焼け石に水」にしか思えないほど、アメリカ政府の負債は莫大で、金利負担も尋常じゃない。
金融危機だけは起きないでほしいけれど、覚悟しないとならないのか・・・。
このまま行くと、恐怖の再来になるような気がするし、当時と今と状況が同じなのはこの動画で説明しているとおりだと思う。