私はかつてホリエモンのことは嫌いだったんですよ。
彼が若い頃は「グレーゾーンは臆すること無く利用して儲ければ良い」という【日本の文化を無視する男】だと思ったし、「すぐ他人をバカ扱いする」のも気持ちが良いものではなかったから。
でも彼も年令を重ね、随分変わってきたのがわかる。
彼は「SNSは最大限利用するべき」という考え方だし、ネットの中で彼を見る機会が増えてきて、彼に対する悪い先入観を古くから持っている私もそれを見ているうちに、「一理あるな」と思うようになってきた。相変わらず彼は「バカはバカでしょ」というし、それを自分が言われている様に感じる私としては「コノヤロ~」と思うことも無くはないのだけれど(笑)、そこも一理あるなと思うんですよ。彼は「知能が低い人たち」の生存権を奪おうとしているのではなくて、「仕事をする上での差を無視できない」と言っているだけとも言えるし、それはそれで間違いがなくて、「みんな平等だ」と綺麗事を言っていたら「仕事では大きな問題がある」のは間違いがないですもの。
でもバカはバカなりに生きているわけで、「いちいちバカ、バカ言うな」と思う気持ちは変わらないのだけれど(笑)、もし【大志を持ち、これから頑張ろう】と考える若者たちが「皆、平等である」とその考え方を「仕事に持ち込んだ」とするとやっぱりうまくない。【差別ではなくて区別は絶対に必要】で、当然、「女性を多く採用しよう」なんてのは全く意味がなくて、それは社会や大企業がそういう「社会への貢献」として重要なだけで、【生死を賭けた戦場では女も男も関係ない】のは間違いがない。【実力主義になる】のは当たり前といえば当たり前。
当然、明らかに存在する「知能の差」は「実力の差」があるのと同じ様に無視できないはずで、彼が良く口に出す「境界知能」の人たちをどうするかというのも、それを聞くとホリエモンって本当に最低な奴だと思うものの、誰しも口には出さないだけで「その辺は考慮している」のは間違いがないはず。ただ私みたいにジジーになると「頭は悪い」「明らかに知能は低い」からといって、【まるで仕事ができないわけじゃない】【理解力がないわけじゃない】のは経験上わかるわけで、【知能が高いことを良しとする】彼の考え方はやっぱり偏っていると思う。
彼は結婚していないし(離婚歴はある)、子供もいないし、「生活の場で知能を持ち出したら生活が出来ない」のを肌感覚として持っていないと思う。頭が良い彼はその「肌感覚を持ちたくない」から結婚もしないのだろうと思うし、彼の言動の中にそれを感じるのだけれど、でも「子供は欲しい」という。でもそれはイーロンマスクじゃないけれど、自分の子供には自分が考える英才教育を与えるにしても、「それは自分の子供じゃないと実験できない」みたいなことをホリエモンは言う。
たとえ障害があってもその子供を愛し、暖かく見つめ抱き寄せて、共に生きる幸せなんて彼は想像もしないのだろうと思う。またそういう状態になることから逃げているようにも感じる。また論理なんて関係ない、感情だけで生きているワガママで話が通じない「妻」なんて絶対に彼は持ちたくないであろうことはすぐわかるし(笑)、でもそこに「論理を超越した真実がある」ことを彼は知らないのだろうとも思う。
ま、彼には「何か大事なものが欠けている」のは間違いないと私は思うのだけれど、「事業を起こしてのし上がる」のを目標として、「無駄は徹底的に省く」のだとすれば、概ね、彼の考え方は悪くないのだろうと思う。
私としては「そこまでして事業で成功したいのか」と思うけれど、まさにそれが「お前はバカだね~」ということなんでしょう。(笑)
どんな大志を持とうと、それなりの富と影響力を持たないと「結局、夢見るだけで実現は出来ない」という【事実】を彼は知っているし、「じゃぁ、どうするべきか」を言っているのだろうと思う。「やるべきことを出来ないのなら、夢を語るな、大志なんか持つな」ということだと思う。「失うものもある」「大志を抱くならそれを受け入れろ」というようにも聞こえる。
最近の日本では「勝つにはどうするか」という点に絞って人生を考える若者が増えているのは間違いがなくて、それは今まで続いた「長い閉塞期間」が影響しているのだろうと思うのだけれど、「理想論を言いつつ貧乏のまま」なんてのは受け入れられない。そしてそうやって「成功する若者が増えている」という事実がそれに拍車をかけている。
そういう時代の寵児としてすぐに私の頭に浮かぶのが、「溝口勇児氏」。Wikiはここ。
彼の実行力と決断の速さ、そして「度胸の座り方」は【異常だ】と私は思うのだけれど、それは彼の生い立ちとも関係があるはずで、その大雑把なものはWikiで見れるけれど、生まれもった性格か、あるいは育つ過程でそうなったのかはわからないものの「何があっても動じない」「立ち向かう」のは、私はこういう人間に会ったことがないから凄いと思う。
たとえば、もしヤクザに囲まれて脅かされても「顔色一つ変えない」。「天皇陛下の前に出てもドキドキさえしない」みたいな男。私はそれって「百戦錬磨の兵士」に似ていると思っていて、家族や親友を眼の前で殺される経験を何度もして、自らも逃げること無く戦い、「多くの屍を乗り越えてきた男」みたいなイメージがある。でもけっして「冷たい男」ではなくて、「異常なほど仲間を大事にする」ような面もある。
彼はまだ41歳で、20代の頃から「150億円の資金調達をしてそれを動かしてきた男」で、それはそれだけ「彼に投資する人、企業が多い」からで、彼を信頼する人たちが多いのもわかる。
彼は「ブレーキングダウン」という「1分間で勝敗を決める格闘技」のCOOで、それは彼の事業の一つでしかないのだけれど、若者で「ブレーキングダウンを知らない人はいない」くらい有名。私が彼を知ったのもブレーキングダウン。
でもそれに出てくる「溝口勇児氏」って、私は彼が何社も経営する実業家だなんて全く知らなかったし、「生意気なチンピラ」だと思っていたんですよ。でもそれにしては理路整然としていて、ただのチンピラとは違う感じは受けていた。
ブレーキングダウンの「溝口勇児氏」しか知らないと、どんなイメージを持つか。ちょっとこのブレーキングダウンの一コマを見て欲しい。年上だろうがなんだろうが、お前呼ばわりをするし、半端じゃない「半グレみたいなやつ」としか思わないかもしれない。
(最後まで見る必要なし)
半端じゃないキャラクターの持ち主で、こんなヤクザみたいな若者もいるんだと私は思っていたのだけれど、彼は「ホリエモン」「青汁王子」と組んで、「やる気のある若者を支援するための組織を作った」のね。そのメンバーは「現代の寵児」と言って良いような「若くして成功した経営者」がズラーッと並んでいて、やる気があり将来性のある若者をその「和の中に入れて育てよう」という構想。それは「REAL VALUE」というネット番組。
これがまた今までの日本的な「仲良しグループ」「和気あいあい」というようなイメージじゃなくて、「志願者をボロカスに叩きのめす」みたいなこともする。でもそれは「ウィークポイントを明確にする」という意味で必要なことで、「伸ばすにはどうあるべきか」のサポートもあって、「REAL VALUE」のクラブに入る道が開かれる。これに有料で入ることもできるけれど、「年間1000万円の会費が必要」。
なんじゃこれ?と私は思ったけれど、やっぱり「砂に埋れるダイアモンドも存在する」のは間違いがなくて、実際に「横のつながりを利用」して、資金調達したり提携したり、あるいはM&Aもあったり、「今までは考えられないことが起きている」のは間違いない様子。
この番組で通ったら「その後の会員としての横のつながり」が重要なのであって、志願者もこの「登竜門を通ることそのものが目的ではない」のね。でもここを通過しないとどうにもならない。
後ろに並んでいる(比較的)若い経営者はみなさん、数十億、数百億を売り上げる、それぞれの分野では有名な企業家達。上場企業の社長も少なくない。
私も面白い番組が出来たなと思いつつ見ていたのだけれど、すぐに飽きたのね。「なんてことのないエンタメの番組」だと感じた。ところが月日が経つにつれて「砂の中のダイアモンド」も出てきたり、会員になってから横のつながりを利用して「大きくなった」という実績も出てきて、こりゃ、無視しないほうがよいかなと思うようになったんですよ。でも毎回毎回良いとも思えず「見た損した」と思うことも多い。(笑)
今日はこの「ホリエモンのWagyu Mafia」の回を例に出したけれど、この店に関しても考えさせられるところが満載だと思うんですよ。私は個人的にはこういう店には全く興味がないし、日本の伝統文化が好きな私に言わせると、「日本の良さを壊す店」みたいな気もするんですよ。でも時代は流れ、客層を広げ、世界で生き抜くにはどうするかという点で「さすがホリエモンは目の付け所が違う」と思うし、これで「和牛なり日本の食に興味を持つ層を増やす」のはある意味「絶対にやるべきこと」で、日本の伝統文化はそれはそれで残して、和牛にしても寿司にしても「日本の伝統的な良さ、奥深さの頂点」はそれでそれで残して、そこに至る「導線を作るのが重要」で、それをしないとどれほど素晴らしくても「お山の大将」「孤高の人」で廃れていくのは、日本の名だたる名店が消えていった「料理屋の世界」もそうだと思う。でもホリエモンはそれも見据えていて、そういう日本を守るためにも「発想の転換」というか、「新たな価値を生み出す」ことが今の時代は重要で、「ホリエモンの発想の原点を学ぶ」のは良いと思う。そして彼はその「武器、道具」として「和牛を選んだ」だけのことで、「和牛が好きで、和牛の店を開いたのだろう」という単純な見方では彼の真意、計画、そして彼が思い浮かべる将来の日本の姿を知ることは出来ない。
また番組として、「事業の成功を目指すための最低限の知識を広めよう」という意図があって、特に「金銭的なこと」「事業の内容を測る重要な指標」に関しては【その知識は常識として広めよう】としているのは良いと思ったし、「独立、起業を目指す若者には良いかもしれない」と思うようになった。
これに似た番組で「令和の虎」という、出資を望む参加者が出てくる番組も結構面白い。
これもくだらないケースも多いのだけれど、この出演をキッカケにして支援を得て、成功した参加者も出てきている。また「令和の虎」からの派生で「通販の虎」とかいろいろあって、しがない零細企業がそれに出て、通販で何千万円も売れたなんてことも起きている。
どちらにしろ、昔は無名で資金もない若者はどうにもならなかったのが、最近は「チャンスがある」だけでも凄いと思う。また【学ぶ場】としての意味もあるはず。
そしてこれが「現代日本の潮流」なのは間違いなくて、【絶対に無視するべきではない】と私も思うようになった。若者は育ち、チャンスも広がっている。
私みたいにとうとう最後まで底辺でウジウジやるような時代じゃない。隔世の感があります。(笑)
ところで、私が現代の寵児として注目している「溝口勇児氏」だけれど、同じく、テレビ界の寵児だと思っていた「高橋弘樹氏」がテレビ局を退職しネットの中で活躍している「ReHacQ−リハック−」という番組に、「溝口勇児氏」が出てきて、対談をしている。
私はこの二人は住む世界は違うけれど「改革を起こした寵児」だと思っていて、彼らの「発想の原点を知る」のは非常に面白いと思う。
「高橋弘樹氏」のReHacQ−リハック−は絶対に見るべきだと思うし、また起業を目指す若者はくだらないと思っても「Real Value」を見て「現代の常識」を知れて良いと思う。
学校やセミナー、書籍で学ぶことは多いし、それを無視するべきではないけれど、「現場の本音」「現場の常識」を【肌感覚】で感じることができるはずで、実はそこが何よりも私は重要だと思うし、かつては「自分で実体験する」しかそれを知る方法はなかったわけで、今は【経験談を聞くことができる】だけでもそれを知らない人とは大きな差が出ると思う。
「気付き」はそこら中に転がっているし、「気付きこそがすべての原点」だから、若い人たちには本当に貪欲になって頑張って欲しいと思う。ただし、今日の話題の中心にあるのは「成功するためにどうするか」という、いかにも【金が全て】みたいな感じだけれど、「金儲けは目標ではなくて手段でしか無く」、「大きな夢を叶える通過点でしかない」のを忘れずに【大志】を持っていただきたい。72歳の私もまだまだ頑張っています。(笑)
リハックもReal Valueも、これらの番組を見ていると「もう表面的な良さげな理屈で良い悪いをいう時代は終わった」のを感じます。こういう「本音の時代」がやっと日本にもやってきて、私としては非常に嬉しいし、今までの日本的な「表面を飾って生きる」時代は終わったと思う。
もう今までみたいな「ニコニコして大事なことに当たらず触らずで生きることが評価されることはない」と思う。「誤魔化しが効かない時代の到来」というべきか。
下の絵みたいなことが良いとされる時代は終わったのを私は感じるし、本当に嬉しいと思う。
でも「自分の浅さが簡単にバレる時代」でもあって、ヤバいかな?なんて思ったり。(笑)
私は「全ては夢を見ることから始まる」と思っていて、その夢をいかにリアルに脳裏に焼き付けて忘れないようにするか。そして「その夢を実現するには、今、何をすべきか」と考える。これが重要だと思うわけです。
ただ夢はそれぞれ違っていて、今回の話題みたいに「事業で成功する」だけが良いわけはなくて、「家族団欒の温かい家庭を持ちたい」というのも夢で、私はどちらかというとそっち系。(笑)
また芸術でも音楽の世界でも「夢を持つ人はいて」、でもそれが実現するか、単なる夢で終わるかの「分かれ道」ってあると思う。そして夢を追い続ける人のみがそれを手に入れるというのはどの道に進んでも同じ。
私はマレーシアのマハティール氏を尊敬しているんですが、彼が若い頃、空と海しかないようなランカウイ島で生まれ育ち、海と空を見ながら彼は何を考えていたのか。何を夢見ていたのかに興味があります。
それはイーロン・マスクもそうで、彼の頭の中には「はっきりしたあるべき未来像が存在している」と思うのね。それはホリエモンも溝口勇児氏も同じ。
その「思い込みができるか出来ないか」というのも大事なところで、それを提唱したのがまさに「願いを叶えるための成功哲学」のマーフィーであり、最近の日本で言えば「苫米地英人氏」だと思う。
「夢みたいなことばかりいう」とバカにされることが多いですが、夢を見るから自分も世の中も変わるんじゃないですかね。
明治維新もそうだったと思う。また「坂の上の雲」という司馬遼太郎の小説、ドラマが好きですが、皆が夢を見、それを諦めずに追いかけたから時代も動いた。
ぼや~~っとした未来像しか頭の中になければ、どんどん流されていくだけだと思う。それは「投資」も同じで、「値上がり期待」をするだけで待ち続けるのを投資だとは私は思わない。やっぱり「利益は追いかける」ことをするべきかと。宝くじじゃないのだから、どんな投資でも「年間利益目標を立てて、それをクリアする努力をするべき」だと思う。でも多くの人は「宝くじと投資の違いがわかっていない」様に感じます。例えば機関投資家が「利益目標もなく利益が出るのを待っている」と思います?
しっかり、はっきり夢を見ましょう~~~~。(笑)
そして「決して諦めないこと」が重要だと思う。
だから私はこの歌が好き。
「このままでは終われない。まだ夢の途中、諦めない・・・」
(動画の内容は南極点に自転車で行こうと夢見たある会社員の物語)