我が家の引っ越しは「同じコンド内」ですし、簡単に済むと思っていましたがやることは普通の引っ越しとほぼ同じで「陸上、海上の輸送がない」だけ。業者さんはマレーシアに来たときからいろいろとお世話になっている「クラウン」にお願いしましたが、「ほぼ何でもやってくれる」タイプの引っ越しで、細々としたものの「段ボール詰めや、引っ越し先での荷解き」もやってくれる。でもま、引っ越し先での荷解きは自分たちでやることに。
引っ越しをやってくれる作業員のオニーちゃん達はなんと10人も来て、だから一日で終わると思っていたら一日で終わらず、次の日も午前中だけ来てもらうことに。
とにかく荷物が多くて、もしかしたら私が経験した引っ越しで一番の量だったかもしれない。段ボール箱はまさかの50箱超え。それでも随分捨てたんですよ。それの整理をしていたら「ええ?こんなものまであるんだ?」と自分でも驚くほど。まさに「ゴミ屋敷一歩手前」みたいなもので、私は「買い物依存症」なのは間違いがないものの「捨てることが出来ない」のも今回はっきりしました。
荷造り中のゴミの山。これでゴミ全体の3分の1ぐらいか。
でもねぇ、同じユニットに8年住みましたし、例えば電化製品や調理器具でも何年も経てば調子が悪くなったり「新型の良いもの」も発売されるわけで、買い物依存症じゃないにしても「買い替え」ってやるじゃないですか。でも普通は「古いものは処分する」のが当たり前。しかし私は「まだ使えるものを捨てる」なんて出来ないのね。誰かに譲るにしても「中国製の安物の中古」なんて欲しい人はいない。だから「とりあえずしまってしまう」のね。これは「調味料関係も同じ」で、まだ使っていないもの、ちょっとだけ使ったものがごっそり残っていた。
でもそれらは今回かなり捨てました。すごい量。
それでも荷物が多いのが不思議。
やっぱり「広い家に住む」と私みたいに整理ができないやつはどんどん溜め込んじゃうのだと思う。昔を思い出しても、家が狭ければ置く場所がない、仕舞う場所もないのだから「新しいものは買わない」「古いものは処分する」のが当たり前。今回はヨメさんと息子に「コンコンと、そして延々とお説教された」のもしょうがないと思う。
新しいユニットは同じコンド内で「部屋数、レイアウトはほぼ同じ」ですが、広さが【約2割減】なんです。前の部屋は「広すぎた」と言って良くて、だから「2割減でも問題なし」だと思ったし、それはヨメさんも息子も同じ。
でもねぇ、やっぱりかなり狭いと感じる。(┰_┰)
いや平米数で言うと270平米で十分広いのですが、デッドスペースが多すぎるのね。
どのユニットにも「ラナイ」が付いていて、これって「温室と同じ」だからクソ暑いマレーシアで使い道がない。「熱帯植物を育てる」のには良いんでしょうが、そういう趣味はないし、完全に締め切って放置。かと言って日差しが強いからとカーテンをしたら一番良い眺望の場所が台無しになる。本当は「倉庫としては十分すぎる広さがある」だけれど、そこに段ボール箱を山積みなんて絶対にできない。
ラナイ。
また我が家はマレーシアに仕事をしに来たわけで、大事なのは仕事をするスペースで、それを考えるとどうしても「大きなユニット」になってしまう。ところが大きなユニットって「全体的に広い」わけで、特に我が家の場合は「一番広いリビングが完全なデッドスペース」で、壁にある液晶テレビを8年間、私は一度も見たこともないし、ソファーに座ったのも8年間に数回程度。そもそも客が来ない、客をユニットの中に入れない我が家ですし、家族それぞれはそこそこ広い「自分の部屋」に閉じこもってそれぞれ好きに生活する我が家で「皆でリビングに集まる」なんてことは全く無い。だから「ダイニングはないと困る」けれど、リビングは必要がない我が家。
この写真に写っているスペース全てが完全なデッドスペース。リビングのソファに座ったことがないと言っても良いし、テレビは一度も見たことがない。ラナイは「開かずの間」そのもの。「ほぼ立ち入ることもない一角」というべきか。
だから「リビングを仕事場にする」のがベストなんだけれど、それはヨメさんが嫌がるのね。まぁ、それはわかるししょうがない。
で、今回のユニットは、今までの80%の広さなんだけれど、「各部屋が微妙に狭い」のね。それは当たり前なんだけれど、各自、自分の部屋でいろいろやる我が家としてはかなりの「圧迫感」があるし、作業台を入れたらスペースがなくなってしまうほど。だからなんと、ヨメさんと息子は「ベッドはキングシングル」にしたんですよ。ヨメさんが占領する一番大きな個室であるメインベッドルームに「ちょっと大きめのシングルベッド」って面白いでしょ。息子も同じ「キングシングル」で、狭い部屋を有効に使っている。
私はと言うと、私だけ「クイーンベッド」。(┰_┰)
今回のユニットは「家具付きではないユニット」なんだけれど、別に良いものが欲しいわけじゃない私達はIkeaに、まずは息子と二人で見に行きました。案の定、良いものなんかなかったけれど、ベッドは「これで良いよね?」と安い【クイーンベッド】のベッドフレームとそこそこ良いマットレスに決めたんですよ。次の日にヨメさんと息子だけでIkeaにまた見に行ったのですが、二人で「クイーンベッドって大きすぎない?」という話になった。前のユニットは各自の部屋は大きくて、ヨメさんは一人でキングベッド、私と息子はクイーンベッドだった(家具付のユニットだった)のだけど、今回は家具付きではないので自分でベッドを用意しないとならないわけで、でも「今までより部屋が狭い」のがヨメさんと息子は気になりだしたわけです。
ところが「シングルベッド」じゃ小さいし、ヨメさんと息子は「ハービーノーマン」に行ったのね。で、「キングシングルなるもの」を見つけて、【これにしよう~~】と決定。
私もそれに乗れば良かったのだけど、「俺?Ikeaのあのクイーンベッドで良いよ」と息子に伝え、息子がオンラインで注文。バカだよね~~~。実際に納品されて私の部屋に入れたら「作業机」なんておけるスペースはなくて、とりあえず私の私物を段ボールごと私の部屋にいれたら動く場所もないぐらい。(┰_┰)
私の部屋。部屋に入れるべき荷物はまだ廊下に山積み。
新しいユニットは全体的に20%狭いというより、ベッドルームが特に狭い感じがする。シャワールームもかなりの閉塞感があって、前のユニットみたいな開放感はない。
ただ新しいユニットは「高層階」で眺めが良いのは嬉しい。気がついたのは、私達は同じコンド内で二度目の引っ越しだけれど、一番最初のユニットが斜め一階上の大きな部屋だったこと。あのユニットが一番良かったなぁ。それと気のせいかもしれないけれど、前より高層階だから「体感気温が1-2度低い」感じがするんですよ。それともこれはこの数日間涼しいだけか?
ベランダからの眺め。ここでバーベキューをやっても良いらしいので(炭火は禁止)、楽しみにしています。
また新しいユニットでは「窓の閉め切り生活」をしてみようと家族で話しています。マレーシアって「ヘイズ」なるものがあって「空気中に漂う灰が凄い」のね。だから窓を開けっ放しにしているとこれが家の中の隅々まで入り込んでしまう。床はもちろんのこと、テーブルの上は指でなぞれば跡が付くくらいに小さなホコリが積もる。前にマレーシアンチャイニーズの不動産エージェントから「え?閉め切りにしていない?大変なことになりますよ」と聞いたこともあって、とりあえず窓は開けて放置しない生活をしてみようかと。でも早速「酸欠」になったような気がしています(笑)。
やっぱり空や空気の綺麗さ、風の心地よさ、湿気のない気候という意味でゴールドコーストと比べると天と地の差がある。ゴールドコーストって真夏でも風はヒヤっとするし冷房もいらないし汗をあまりかかないんですよ。そして「白いシャツの襟が黒くなることもない」のね。「雨水」のことを【何よりも綺麗なピュアウォーター】というけれど、マレーシアの雨水は飲めないと思う。ちなみに水道水もそのままでは飲めない、使いたくない茶色い水。浄水器は必須の国。
ゴールドコーストの自宅のメインベッドルームからの眺めはこんなだった。
ゴールドコースト脱出間際に借りていたコンドからの眺めはこんな。
だから今になって思うのは、3ベッドルームの大きめのユニットで「リビングを仕事場に使う」のがベストだったと思う。でもヨメさんを説得するのは簡単じゃないし、やっぱり「無駄なスペースが多い」にしても前の様な【大きなユニット(350平米)】にするしかないのだろうと思う。
そんな話を何気なくヨメさんに話すと「オフィスを借りれば良い」という。そりゃその通りなんだけれど、仕事場は24時間稼働だし、24時間へばりつく必要はないにしても「別のオフィス」となるとそこに寝泊まりするようになってしまうかもしれない。ところがマレーシアには面白い作りのコンドもあって、「2世帯コンド」みたいなのがあるのね。玄関にはドアが2つあって「一つは3ベッドルーム、もう一つは1ベッドルーム」みたいな。それなら1ベッドルームの方は全てオフィスとして使えば良いし、そういうところが我が家にはベスト、完璧なんだろうと思う。でももう遅い。
今日、これを書いている今は引っ越し4日目だけれど、荷解きもほどんと手を付けていないのと同じ状態で、キッチンも狭くてヨメさんも途方に暮れている様子。二台あった冷凍庫は調子の悪い一台は捨てたものの、それでもスペースが全然、足りないし、洗濯スペースもかなり狭くて、ストックルームも狭く【参ったなぁ状態】。
手を付けずに放置しているのがまだまだある。
このスペースはリビングになるのだけれど、どう使うかはまだ決めていない。大きなテレビを置いたところでそれを見ることはなくて「飾りになる」だけだし、ソファも三人がけと二人掛けでもL字に置こうと思うけれど、どうせそれも使わない。ここは「カウチ」「エアロバイク」と「ヨガマット」でも置けば最高だと思うのだけれど(笑)、ヨメさんはきっと激怒するだろうからそんなアイデアも言えない。
とりあえず今のところは【自分の部屋】から手を付けている。
「いらないものは無い」にしても「頻繁に使わないもの、なくても良いもの」は処分するしかないかも。
私しか使わない「電動ミートスライサー」もそこそこ重くて大きいし、「フードプロセッサーや真空タイプのミキサーやジューサー」「蒸し器」「食品乾燥機」を「処分して欲しい」というヨメさんは言うし、息子も賛成する。「いや、それはないでしょ」と言ったら「じゃぁ、自分の部屋において」と話はそこまで進んでいる状態。(┰_┰)
世界は広いけれど、まさか自分の寝るだけの寝室に「電動ミートスライサーやフードプロセッサー、蒸し器」を置いているジジーはいないと思う。「世界初の快挙だ!」と喜ぶべきなんだろうか。(^_^)v
フト思い出すのは私が30代、ヨメさんが20代で、二人で生活を始めたのは【たった22平米の小さな池袋のマンション(私が保有)】だったこと。懐かしいと思うのと同時に、たった22平米でどうやって二人で生活していたんだろうと思う。今、「狭い」と思うコンドの10分の1以下の広さですから。でも20年以上住んだゴールドコーストの三層建ての自宅はプール付きのウィーターフロントで、フルキッチンは二箇所、バー、ジムやサウナまであって今の4倍以上の広さだったし、面白い経験ができた人生だったと思う。そしていつの日か遠くない将来、あの22平米のマンションみたいな部屋に住んで枯れていくのだろうと思う。
今のユニットにどのくらい住むのだろう。その後、いつどこへ流れていくのだろうか。それは神のみぞ知る。(笑)
なんだかやっぱり人生って面白いと思うし、見えない何かに感謝したいと思ったり。いや、やっぱり一番の功労者はヨメさんなんだろうと思うし、二人の息子たちがいたから私も頑張れたし、幸せだった。
おっと過去形じゃうまくない。
とても幸せです。みんな有難う。お袋やオヤジ、姉、友人たちにも有難う。ブログの読者たちにも有難う。
良い人生だと思う。皆さんのおかげ。本当に有難うございます。
たまに見る私達夫婦の結婚式の写真をまた見ています。お互いの親に「感謝の花束贈呈」の時の写真なんだけれど、私がヨメさんに「行くぞ。大丈夫か?」と声をかけた瞬間の写真。
「行くぞ。大丈夫か?」の連続の人生だったと思う。良くぞヨメさんはこんな私に着いてきてくれたと思うし、ヨメさんがいなかったら今の私は存在しない。
写真の若い彼らに話しかけたりもする。
素晴らしい息子が二人も生まれるんだぞ。孫もいるんだぜ。まさかグアム、オーストラリア、マレーシアに住むなんて想像もできないだろ?って。でももうオヤジもオフクロも死んじゃったぞと。
そしてどうしてもあの当時の私に伝えたいことがある。
ヤフー、アップル、アマゾンという会社が上場したら迷わず株を買っておけ。その後、テスラもNVIDIAも忘れずに。そしてビットコインなるものが世の中に現れたら1万ユニットぐらい買って放置しておけって。(爆)