イラン戦争ですが、「停戦、終決」に向けて皆が動いているように見えますが、やっぱり「表と裏」「本音と建前」があって、現場としては「熾烈な戦いが続いている」のは間違いない。
どの国も「世界大戦なんてやりたくない」のは当たり前で、下手すりゃ「世界の終わり」が来るかもしれないし、「戦争に勝てるのか」「自国の被害はどの程度か」「いつか来る戦後に自国はどういう状態、立場になっているか」を常に考えているはず。
小国にしてみれば「自国は吹き飛ばされるだろう」と考えるだろうし、でもすでに「攻撃されている」となれば、そして当然、「軍隊も兵力もそれなりに持っている」わけで、私たち日本人みたいに「対岸の火事を見ている」のとはかなり違う。「当事者ではない」にしても「隣の家が燃えている」となれば「我が家にも飛び火するだろう」と考えるのは当たり前で、「被害は最小限にする」のと同時に「リーダー、政治家が何もせずに静観することはできない」だろうし、【勝ち馬に乗る】、【勝たせたい陣営に協力する】のは当たり前だと思う。
で、今の時点でどうなっているかというと、当事者はアメリカ、イスラエル、そしてイランではなくて、サウジ、UAE=アラブ首長国連邦が「イランに反撃している」のはすでにわかっているし、ここへ来てクェート、バーレーンもイラン攻撃を始めた様子。
この辺は「足並みが揃った連合軍」という感じではなくて、それぞれがそれぞれの立場で動いていて、中には「反撃する」と公言している国もあれば、「攻撃はしていない」と建前を崩さない国もある。この辺はウクライナ戦争も同じで、そもそもロシアは「戦争」とは言わないし、また協力国の援軍が入っているのも周知の事実。
イラン戦争も間違いなく「戦争は広がっている」んじゃないですかね。トランプは「イランの核開発を潰す」ことが出来るまで諦めないだろうし、でも「イランが核を持っても良いじゃないか」と考える勢力も大きいわけで、将来的に「アメリカの方針」が変わる時が来れば戦争終結は早いのだろうとは思う。でも北朝鮮やインド、パキスタンが持つ「核装備」の意味合いと、「イランの核装備」とは【自衛のため】と【宿敵を滅ぼすため】の違いがあると思うし、私はやっぱりトランプには「初志貫徹して欲しい」と思うなぁ。私は「イランはオーム真理教と同じ」という考え方で良いと思う。
そしてここへ来て、「中露がイランを支援している」とトランプが含みをもたせる言い方をしだしたし、まぁ「支援」と言ってもいろいろで「兵力や兵站の支援」ではなくて「情報提供も支援」だし、「技術移転」「生活、経済支援物資の提供」も【支援】には間違いがなくて、それが起きているのは以前からも言われていたけれど、最近、それに言及することが増えている。
この背景を読むのは簡単ではなくて、またトランプの性格を考えると「大げさ」「嘘も言う」わけで、それは「相手に対する牽制」もあるとは思うものの、その「支援の事実を掴んでいる」のはアメリカの情報収集能力を考えれば十分あり得るはず。
でもトランプは「中国とは【支援しない】と話は付いている」と言うのね。「関係は良好だ」とも言う。これがまさに「トランプ流」で今までもそういう「本音と建前」を見せつけられたのと同時に、「手の内を見せることはしない」のは一貫している。まさに「ポーカープレイヤー」と同じで、「ブラフ」でもなんでも使えるものは使って相手を混乱させて「自分が優位に立とうとする」のは毎度のこと。
私たち一般に「真実が見えることはない」のも当たり前で、専門家、あるいは各国の首脳でさえも「トランプを読めない」「実情を把握できない」状態だと思う。
「利害が一致する」と読めれば協力をするけれど、その協力も「世界に見えないようにしたい」場合もあれば、「世界に示す必要もある」ケースもあるんでしょう。
これが近代の戦争のややこしいところで、「明確な宣戦布告をせずに戦争状態に入る」のはウクライナ戦争も同じだし、戦争も「明確な武力衝突だけではない」のが近代の戦争で、当然、「経済、政治」、そして「技術開発」も【戦争状態】という形が多いと思う。
本当に「中身がはっきり見えない戦争」がすでに起きていると私は考えるべきだと思っていて、「真珠湾攻撃」「沖縄戦」「原爆や無差別爆撃」のようなのが戦争だと思うと読み間違えると思う。
そして「戦争の終結」も「無条件降伏」とか「調印」を経ずに「潮が引くように終わる」こともあるんじゃないですかね。それは「リーダー格の死」だったり、「戦意喪失」「戦争継続不能」だったり。「テロとの戦い」がまさにそういう戦い、戦争だと思うし、ベネズエラの「大統領の身柄拘束」も【近代の戦争の一形態】と言えるはず。
その様な世界でどう生き抜くべきかは私にはわからなくて、「日本の立場」も【戦争反対ばかり言う】のは「外野席から野球を見る小中学生」みたいなもので、だからといって「積極的に兵力を投入して介入する」のも【今の時代にそぐわない】はずで、唯一ラッキーだと思うのは「ウクライナも中東も日本から遠い」という事実。でも「台湾有事」があれば全く違う対応を迫られるし、「戦争、紛争は皆同じ。徹底的に反対すべし」で解決するわけもない。
近所が燃えて火の粉が飛んでくるような時に「悪魔退散!火よ消えろ!」と叫んでもどうにもならない。
また「火の粉は飛んでこない」にしても、「経済の世界は繋がっているわけ」で、「対岸の火事、他人事」と考えると大変なことになる。
「日本がどうあるべきか」はそれはそれとして、「自分がどう生き残るか」は【別の問題】と考えて、自分の将来、家族の安寧を【政府に任す】ことなんて絶対にしようとは思えない。
私たちはマレーシアという外国に住んでいるわけで、「ここまで戦禍が広がる」ことは考えづらいものの、「世界は人体と同じ一つのかたまり」と考えれば、どこかの調子が悪くなれば、その影響は間違いなくあると考えるべきなんでしょう。
やっぱり今の「キーワードは石油」で、関連石油製品も含めて世界に潤沢に供給されるとは思えないし、当然、価格も上がるだろうし、それは「すべての物価」に影響が出る。前にも出したけれど、イラン戦争は「世界の石油備蓄が潤沢にあるから始められた」ということも出来るはずで、もし「備蓄が危険水域に達する」ことがあると世界は大混乱になるんじゃないですかね。「まだ潤沢にある状態」でも様々な問題、騒動が起きた小国はあるわけで・・。
今、世界は「未曾有の石油問題」の真っ只中に思えるし、これが「好転するかどうか」が全く見えない状態だと思う。つまり「ちょっとやそっとのインフレで収まるとは思えない」ということ。
イランが屈服するしか終わりはないように見えるし、でもそれは非常に難しいし、トランプは「大人数の疾病者の治療部隊」を派遣したようで、「地上軍の投入」もありうるかもしれない。でも「そのやる気を見せる」だけかもしれないし、アメリカもイランもどう動くかはわからず。
イランはここまで徹底抗戦をし「核を手放さない」というところから「核武装したら何をするのか」も想像できる。だからイラン戦争は「中東の問題」をすでに離れていて、「世界の未来」に関わる歴史的にも大きな転換点かも。イランはそこまでは考えてはいなかったかもしれないけれど、今回のイラン戦争は「イランのやる気に火を着けた」とも言えると思う。そしてイラン戦争が終決したとしても、「新たなテロとの戦いの時代」に入るかも。
宗教って本当に怖いと思う。
そういう意味で「小国」って良いところもあって、「コウモリ外交」と言われようが、「どちらにも付かない」選択もできるし、「大国による積極的な犠牲的援助」を求められることもない。なおかつ「資源国」であるのは重要で、経済的にもそこそこ自立できていれば生き残れる。
実は私がマレーシアから「生き方を学んだ」部分もあって、「前面に出ること無く」「過激な主張をすることもなく」【どういう状況でも自立できる道を模索する】という考え方。
ま、この考え方って「男らしくない」部分もあって、「卑怯者」と呼ぶ人もいるかもしれない。
でも「自由と独立」を若い頃から目指して、あえて「野良犬として生きる」ことを決めた私としては、【絶対に生き残りたい】【自由と独立は守ろう】と思うし、それは自分のため以上に、「愛する人たち」に対する私の【絶対的な責務】だと思うわけです。
(注)このエントリーを書いた7月26日時点で、アメリカはイラン攻撃を中止中。