英語で書くとNeem Treeですが、これ、マレーシアにも絶対にあると思います。だってオーストラリアにもありますし。インド原産でインドでは街路樹にも使っているほど。インド人が多いマレーシアに無いはずがない、と断言しちゃいます。これ虫除けには最高の木。
木を育てるのも良いし、ニームツリーオイルという液状のものも売ってるはず。
私がこれを知ったのは、家庭菜園をやっていたからです。家庭菜園と言っても私の場合は、ハイドロポニックス、日本でいうと水耕栽培となりますが、実際には水耕栽培というのはハイドロポニックスの中の一つの形でしかなく、いわゆる土を使わずに栽培する方法です。日本では根を水溶液の中につけるのを真っ先に連想すると思いますが、発泡スチロールや土を焼いて作った玉を使ったり、砂とか砂利を使うのもあります。また、空中に根をぶら下げて水溶液を噴霧するとか、まぁ、これが結構面白いんです。
地下室でこのハイドロポニックスをやりまして、家庭菜園というより、地下野菜工場ですね。タイマーでモーター、電照、ヒーターをコントロールして昼夜関係なく、真夜中でも「朝だよ~~~」とか、真冬でも「夏だよ~~」なんて野菜達を騙して育てるわけです。
って、ニームツリーの話じゃないじゃないかなんて文句を言わないでくださいね。私の話は長くなるのが取り柄(?)なんですから。
で、やっぱりこだわりたいのは無農薬ってことなんですが、これが結構難しいんです。地下室とは言いながら空気の循環も必要なので外気を取り入れるわけですが、害虫被害はやっぱりあるし、ちゃんと病気にもかかっちゃいます。
そこで知ったのがニームツリー。あは、ここでやっとニームツリーの話になります。
最初はニームツリーオイルという液状のものを噴霧していました。ニームツリーから抽出したオイルですね。これ、利きました。アブラムシ(ゴキブリじゃないですよー)なんか一発です。
ただ、これを使っている間に、気になってきたことがあるんです。オーガニックならなんでも安全なのかということ。いろいろ調べてみますと、草木も害虫などの被害に遭うと、自らそれらを撃退するために毒(害虫にとって)を出すという働きがあるんですね。で、中には人間にとっても有害な物があるとのこと。
まぁ、考えてみればそりゃそうだろう、ってことなんですが、意外にオーガニックなら安全っていう信仰みたいのがありまして、なかなか頭の切り替えが出来ませんでした。ニームトリーオイルが危険という事じゃなくて、様々なオーガニックの防虫剤が売られていますが、実はあれもこれもこりゃいいやと私はガンガン使っていたわけです。
で、こりゃやっぱりまずかろうと言うことで、結構効き目の良いニームツリーだけでどうにかしようと思ったわけです。
ニームツリーオイルだけを使うことにして防虫していた期間が長かったのですが、そのうち、ニームツリーそのものはどうだろうと思うようになりました。マリーゴールドだとか、除虫菊もそうだし、防虫に効果があると言われる草木を植える人も少なくないですもんね。でも近所では売ってなかったんです。
そんな時に、ピンポーンと見知らぬオヤジが家に訪ねてきました。なんとそのオヤジ、
「ニームツリーを買わないか?」
結構高いことを言われたのですが、しょうがないなぁ、つき合ってやるわ、みたいな顔をしながら内心ニヤニヤしながら彼が持っていた三鉢全部買ってやりました。
これを早速地下室に運び込んで様子を見たのですが、
これ利きまっせ
ただ、私が入手したのは三鉢だけで、それを虫に弱い女房の生息地であるリビングや彼女の部屋(我が家は夫婦別々)に置いてやる余裕はありませんでした。
挿し木でもして増やそうと思ったのですが、時間がかかるでしょ?それもいいかな、とは思いながら、どこかで買えるはずなのでやりませんでした。
で、そうこうしているうちに、その三鉢全部枯らしてしまい、今ではハイドロポニックスも止めてしまいました。
ちなみに、うちのヨメはニームツリーとはどんな木なのか、その効用がどんなものなのか、そしてそれが我が家にあったことさえ未だに知りません。
私は枯らせてしまいましたが、結構強い木だと思います。水なんかやらなくても平気だし、ただ、陽に当てないと駄目みたいです。
育つと何メートルにもなる木ですし、観葉植物って感じの木じゃないのですが、これの鉢をインドアに置くとかってのはアリだと思います。ベランダとか窓の外に置いても良いかも。
マレーシアに住むようになったら絶対に探すつもりです。インド人がやってる園芸店でもあれば、まず間違いなく有りそう。
ちなみに、日本ではもちろん売っています。