このブログに相場のことを書くのは控えめにしたいと思うのですが、たまにそのことで意見を求められることがあります。また、前回FXの事も書きましたので、それに関して聞いてきた方もおられますので、ちょっとだけ私が考えるポイントを書いておきます。
まず大前提ですが、これだという決め手は存在しないということ。もしそれがあるなら、相場で失敗する人はいない。また、Aさんに取っては有効な手法でもBさんに取ってはまるで駄目だということもあります。それは心理的な物、性格が大きく作用するということと、自分が売買する対象商品、時期によっても変わるからだと思います。
重要だと私が思うことは、
● 裁量、つまり思惑だけで売買するのだけは駄目。
株だとすれば、この会社の業績は良いから上がるだろうとか、この辺が底かなとか、それでは丁半博打、サイコロを転がすのと全く違いがないと思います。
● 損切りすることが平気になること。
自分が望んだ方向へいつか戻るだろうという考えは捨てる。売買を始める前に、逆の方向へ動いた場合はいつの時点で撤退するというのを決めることが重要。これが出来ない限り絶対に勝てないと思います。勉強している内はなるほど、当たり前だと思うのですが、実戦ではかなり損切りは難しくなります。ですから、注文が通った時点で、ストップロスオーダーを入れる癖を付けるべきだと思います。
● トレード手法を決める。
損切りもそうですが、どういう時に買い、どういう時に売るのかというルールを作ること。このルールは絶対的なもので変更不可。裁量売買をしないということでもあります。システムトレードをお奨めします。
ここまでは基本的なことですが、次からはそれなりにやっている方に対するものです。基本はテクニカル分析をするという前提です。
● 一つの対象商品に縛らないこと。
つまり、最初に対象商品ありきでは駄目だと思います。つまり、日経225を売買すると決めてから、どうするかではなくて、自分の手法に合う対象商品を見付けること。対象商品によってそれぞれ動く癖があり、数多い商品の中には自分に合う物があるはずですので、それを探すことが重要。それは自分のチャートでデータを取り込んで見てみればすぐわかること。ただし、その動きも日によって違うのは当たり前ですから、絶対的な物として考えるのではなくて、その商品の動きの傾向、という程度に考えた方がいいかもしれません。
私としては前にも書きましたが、Eurex市場、つまりドイツに上場されている長期国債BUNDの動きが良いと思います。それと同様なことが日本国債にもあります。大きな市場は動きが滑らかです。スリッページが最小限で済むのも魅力。日経225よりはるかに簡単だと私は思います。FXのことはよくわかりませんがGBP/USDかEUR/USDが良いと思います。USD/JPYは動きが難しいと私は感じます。AUDは動き出すとスプレッドが広くなり、スリッページばかりが大きくなる。
株式のことは私にはまったくわかりませんが、デイトレというと日経225だ、SP500ミニだと単純に考えては絶対に駄目だと思います。世の中には自分を待っている商品があると考えてみてください。日本人だからJPYだとか、国内の商品だなんていう考え方は捨てて、世界中のありとあらゆる商品の値動きを調べてみるぐらいの気構えが必要だと思います。
デイトレーダーだとしたら
● チャートは必ずティック足で見ること。ここが非常に重要だと思います。分足はだめ。動かない時には売買も少なく、動く時には何倍にも取引が増えます。これを時間軸で固定して見てしまうと、ダラダラと続いていたところに突然長い足が出現という形になります。これは1分足でも同じ事。これではチャートで売買サインをだすのも難しいだけ。
ティック足で見ますと、取引が少ない時には詰めて表示され、多くなればそれはいくつかの足に別れて表示されますので、突然長い足がでることはなく、なだらかな曲線となって表示されるわけです。
このティック足での表示をサポートしているチャート、業者はきっと少ないのではないでしょうか。ですから諦めている方も多いかも知れません。またティック足のチャートも分足も、ちょっと見た感じでは同じように見えることも多いので、どうでもいいかと思いがちですが、大きく動く時、つまりチャンスがあるときにどういう違いがでるかはちゃんと一本一本足を比べて、サインの出方の違いも確認してみるべきだと思います。この作業を面倒くさがっては絶対に駄目。どうにかティックチャートを見てみてください。目から鱗が落ちるはず。
あるいは出来高足もいいかもしれません。これはティックチャートと似てると思います。
もし私にティックチャートがなければ絶対に勝てないと確信しています。
それと、このブログは相場関係ではないので、今後は相場そのものに関する書き込みは控えるつもりですのでよろしくお願いします。