私はいつも早めに飛行場へ行くのが好きです。で、のんびり食べたり飲んだり、旅行の計画を練ったり。特に成田の場合は出発の3時間前には着いています。
なぜかって?
そりゃ、寿司を食べたいから。
寿司食べた事無いの?なんて言われそうですが、私は大の寿司好き。で、ゴールドコーストにはまともな寿司が無い、皆無、全く駄目、本当に最悪なんですから。この鬱憤が18年間溜まっていますので、ちょっとやそっとじゃその鬱憤は収まらないわけです。
で、この日も早めに成田に行って、出発ロビー上の寿司田へ。
食べました~~。そして飲みました~~~。ビールから始まって、日本酒になって、おかわりをして・・・・
と、気がついたら時間。慌てて搭乗ゲイトに向かいました。乗ったのは私が一番最後。^^;
実はこれを結構やるんですよね。以前にも酔っぱらって、いけね~と思って搭乗ゲートまで走っているとき、「日本航空~~XXX便で~~ブリスベンにおこしの~XX様~~~~~」なんてアナウンスされたこともあります。
飛行機に乗って席に向かってぶったまげました。な、な、なんと私の席はファーストクラス。なんだこりゃ。
そういえば、チェックインの時に「少し幅の広いお席にいたしましょうか?」なんて聞かれましたっけ。ビジネスに乗ってるのに、幅が広い席って何か特別な席でもあるのかと思って、「はい」とだけ答えたのは憶えていますが、何でファースト?
これ、無料アップグレードだったんですね。インボランタリーアップグレードってやつです。まぁ、理由はわかりませんが、ラッキー。
ルンルンして席に座ったのですが、酔いも回ってそのまま寝てしまいました。
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「XXX様・・」と呼ばれて目が覚めました(JALのグローバル会員になると名前で呼ばれます)。
「あと45分で香港に着きますが、お食事もまだですし、いかがなさいますか?」
ちょっとちょっとちょっとーーー、どうして途中で起こしてくれないのーー?食事の時に起こしてくれても良いでしょーーー。
うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。
良い気持ちで寝ているのを起こしちゃまずいと思ったんでしょうが、こっちは初めてのファーストクラスだし、何よりも食事を楽しみにしていたのに、どうすんのさーー。だいたい、席だって離陸前に寝ちゃったから背もたれを立てたままなのに・・・・。バカだ・・
ゆっくりファーストの食事とやらを食べたいと思ったのですが、どうしてこういうときにいつもの図々しさがでないのか、思わず
「ああ、もうすぐ到着ですね。では、食事は結構です。」
なんて腹にもないことを言ってしまった。絶対おかしい。こんなことを言うなんて。その後、では軽食はいかがですかとか聞いてきたけれど、バカな私は飲み物(オレンジジュース)を頼んだだけ。
俺ってどうしてこうもバカなんだろうと思いながら、悔しいから席だけは目一杯倒してみました。な、な、なんとフルフラット。フルフラットというより、180度以上曲がっているような感触を受けました。腰がよーーく伸びて気持ち良い~~~~。
そこでちょっと目をつぶって、バカ野郎と自分を罵っている内に、シートベルト着用のサイン。 (T.T)
久しぶりの香港。最後に来たのはもう20年も前の事。新婚旅行でした。その時は、フカヒレ食い倒れ旅行で、朝食を食べない私たちは昼晩晩とフカヒレ三昧の1週間を過ごしましたっけ。飛行場も当時はカイタック空港というビルの間を飛行機が飛んでいく面白い飛行場だったのですが、今の新しい飛行場は凄い!でかい!そして遠い~~!!
ホテルにチェックインしたのは夜の11時半を回っていました。仕事の打ち合わせは香港島のセントラルですので、その会社に近いホテルを取ったのですが、当然、私がいつも利用するホテルチェーンしか使いませんので、ホリデイインです。
ホリデイインとはどの程度のクラスかわかっていますが、ちょっとこりゃ無いだろうと思いました。ホテル自体が雑居ビルの一部みたいな感じで、部屋もこの通りビジネスホテル。窓の外はいつものあの香港の風景です。香港のホテル料金の高さをしみじみと感じました。
無料アップグレードはないの?(これは私にはそれをしてもらう権利があるんです)と聞いたところ、このホテルは全室同じだそうで・・・ (T.T)
とにかくお腹はペコペコだし、そこらに出ればいくらでも店なり屋台なりあると思って外に出たのですが、
ない、ない、開いてる店なんかなーーーーーーーーーーい
20年ぶりの香港ですが、随分変わったようです。その前は宝石の仕事で何度も香港に来ていましたが、夜は不夜城のごとくどこに行っても食事ができないなんてことはありませんでした。ただ、泊まったのがセントラルに近いところ、つまり遊楽街じゃないんですね。だから飲食店が開いていないのだろうと思いましたが、なんせお腹がペコペコですから、探し回りました。
で、見付けたのが、24時間営業のマクドナルド・・・・・・
香港のビックマックはどんな味かなぁ、とか、どんなメニューがあるんだろうとか、若いのがいっぱいいるけどこの辺に遊ぶ場所があるのかなとか、ファーストクラスの食事を食べなかった事を思い出さないように、いろいろと考えては気持ちをそらしていました。
ま、そんな嬉しいようなバカみたいな香港の一日がこれでした。
次の日は朝9時にホテルに迎えに来てもらい、仕事相手のオフィスで商談。2時間で終わっちゃいました。
こんな程度の話でわざわざ香港に呼びよせやがって、このやろーと思いながらも、まぁ、やっぱり新規プロジェクト担当の女性と(すげーー頭の切れる女性でびっくりした)突っ込んだ話ができたので、まぁ、良しとします。
そして昼食はセントラルで一番美味しいと言われている飲茶の店(名前なんかまるで憶えていません)に連れていってもらい、食事。久しぶりの本場の飲茶でしたが、ゴールドコーストやブリスベンで食べる飲茶と比べて、メチャ美味しいってほどでもなかったです。80点。
その後、事務所に荷物を取りに行って、その日から変わるホテルにチェックイン。
このホテルに泊まるのを実は楽しみにしていたんです。インターコンチネンタル香港。カオルーン側です。このホテルはカオルーン側の海沿いに建っている、香港で最高のポジションにあると言われるホテル。値段も超一流。あのホテルペニンスラより高い。
でも贅沢をしてでもここに泊まりたかったんです。
それは20年前、新婚旅行に来たときには当時のヒルトンに泊まったのですが、大したホテルではありませんでした。そして女房と海沿いの遊歩道を歩いているときに、このホテルに気がつきました。こんな最高のポジションにあるホテル、いいねぇと話をしながら、入ってみようか?とホテルに入り、100万ドルの夜景を見ながら二人でお酒を飲んだ思い出があります。
ホテルの中も豪華で、階段で、風と共に去りぬみたいだね、なんて言いながら記念写真を撮ったりしました。そして、いつかこんなホテルに泊まれるようになりたいね、と話した思い出がある。
あれから20年。子供も出来て、そしてどういうわけかオーストラリアへ渡り、ドタバタしながらも頑張って生きてきた20年ですが、それまでのご褒美とでも言いますか、どうしてもこのホテルに泊まりたかったのです。残念ながら女房と一緒ではなく、一人旅でしたが、当時はリージェントホテルだったこのインターコンチネンタル香港に泊まって、この20年の精算をしたいような気がしたのです。
予約した部屋は海側の一番安い部屋。ところが、私にアサインされた部屋はジュニアスイートの1616号室。実はホテル好きの中ではこのホテルに泊まる場合、どうにかXX16号室を取ってもらえるように交渉するというのがお決まりになっていて、私は予約時にできることならXX16をお願いしたいとリクエストを出してありました。
チェックインの時に、背の高いきれいな女性に、ご要望の通りのお部屋をご用意できました、と聞いたときは本当に嬉しかったです。それも最上階。このホテルはくの字の形をしているのですが、XX16室はそのくの字の角の部屋になっていて、目の前の眺望が220度ぐらいあるんです。夢のような部屋でした。それと、チェックインは部屋でしました。混んでるロビーで並ぶ必要もなし。
ここに3泊したのですが、香港の一人旅って私にはどうにもなりませんでした。香港は昔にお客を連れて何度か来た事もあるので、観光は嫌というほどやってますし、話に聞くとビクトリアピークも昔の方が良かったという話ですし、今更行きたいところもないし、食事もたった一人で中華を食べようもないし、ホテルの回りをプラプラして毎日を過ごしていました。
ちょっともったいなかったかなとも思うのですが、あちこち見に行きたいという気は全く起きませんでした。女房は家に置いて、私だけ香港滞在を満喫するのに罪悪感があったような気もします。
もったいないと言えば、オーストラリアに帰ってきてから気がついたのですが、実は3泊目の宿泊代が無料になるクーポンを持っていたのを思い出しました。大失敗です。
このような部屋にはもう二度と泊まる事はないと思います。というか、できません。今回はたまたま無料アップグレードでこの部屋を取ってもらえましたが、私のインターコンチネンタルのロイヤルアンバサダーというステータスでは少なくともエグゼクティブクラス、あるいはスイートにアップグレードしてくれることになってはいるものの、どの部屋にしてくれとは頼めないわけです。
どうしてもこの部屋に泊まりたいとなれば、この部屋を指定して予約せねばなりませんが、私にはそんなバカみたいな料金を払う余裕は無し。あえて値段は調べていませんが、私が実際に支払った料金の3倍以上はするはずです。
本来なら女房と一緒に泊まって、20年前の話やこれまでの話でもしながら、あの時と同じ風景を見て一杯やりたかったのですが、仕方がありません。女房にはいつか違う形でまた新たな思い出を作ってやりたいと考えています。
写真を少し載せておきます。
これはホテルのベッド。この前に泊まったホリデイインとは月とすっぽんの差です。夜にはターンダウンサービスもあって、寝やすいようにベッドのセッティングを変えてくれますし、部屋のメイドサービスも出かける度に何度でもやってくれます。外に出て、部屋に帰ってくる度に綺麗になってるのは本当に気持ちが良い。
これは香港の道路。これを見て、昔の香港を知ってる人はびっくりするはずです。ゴミが落ちていない!!!匂いもしない!!!ここは本当に香港かぁ?みたいな感じです。
街の中は相変わらずでした。
ホテル好きの方がいらっしゃるかどうかわかりませんが、航空会社と同じくホテルでもやっている顧客囲い込み作戦に乗ると、それなりに良い思いが出来るというのが今回の例です。
ああ、そうそう。もう一つ。ロイヤルアンバサダーの場合、アーリーチェックイン、レイトチェックアウトもOKです。そして冷蔵庫の中は全て無料。けちくさいと思うかも知れませんが、ホテルの冷蔵庫の中身を良い調子になって飲むと酷い事になるのはご存じだと思います。この部屋の冷蔵庫の中にはミニチュアボトルのウィスキー、ブランデーなどが約10本。その他、様々な銘柄のビール、ジュースなどが目一杯詰まっていました。きっと二人で飲んでも飲みきれない位の量です。また、部屋には結構美味しい赤ワインが一本無料で置かれていましたし、インターコンチネンタル系でロイヤルアンバサダーの資格はかなりお得です。
他のホテルの最高位の資格と比較しても、このロイヤルアンバサダーは一つ上のクラスの様な感じです。他社ではここまではやってくれないんじゃないかなぁ。
ホテル好きの方は、航空会社のマイレージと同じく、ちょっと研究してみるのも面白いと思います。
また、航空会社のマイレージプログラムですが、ちょっと面倒とは思ってもパターンが決まればそれを続けるだけでマイルが貯まりますし、前の日記に書きましたが、日本から香港往復の航空券はたったの1万マイルでした。1マイル3円計算でも3万円。つまり1万5千円でファーストクラスに乗れた事になります。マイルはちりも積もれば山となりますので、是非頑張って貯めましょう。
そして、JALならばどうにかグローバル会員になる。ANAならスーパーフライヤーズカードを手に入れる。これは彼らが発行するクレジットカードを持っていれば一生保てる資格です。今回のアップグレードもグローバル会員だったからだろうと思いますし、以前にもエコノミーからビジネスにアップグレードしてくれた事もありました。また、混んでる時でもチェックインのために1時間以上並ぶ事もありませんし、エコノミーに乗っても搭乗は優先。ラウンジでゆっくりする事も可能。そして各地の飛行場でも優先レーンを通って素早く入国手続き、通関ができます。オーストラリアなんか酷くて入国手続きだけで1時間以上並ばされることがありますが、この資格を持っていればスイスイと通れます。
これらはたまにしか海外に出ない場合は意味もないと思いますが、これから海外に出てそこに住み、また各地を頻繁に歩いてみたいという方々には是非手に入れておいて損はないと思います。