大阪へ

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松任で二泊し、白山ひめ神社にお参りし、今回の拠点である大阪へ戻ったのですが、どのルートで行くべきかいろいろ悩んでおりました。是非通ってみたかったのが

「白山スーパー林道」

これは林道と言ってもモトクロスのバイクで未舗装路を走るような感じじゃなくて、どちらかというとXXXXスカイライン的なちゃんとした有料道路。これは白山の石川県岐阜県を結んでいる道路で、雲海が見れたり結構面白そうなのはテレビで見て知っていました。ところがこれは国立公園の中を走っていて、夜間は通行禁止だとか、冬場は通行止めとかできままにドライブに行ける場所でもなく、ちょうどその帰る日が、全線開通する日だったんですわ。

これを逃したらもう来る事は出来ないと思いましたし、今回の旅行の大きな目的である、エネルギー探査とでもいいますか、伊勢と白山を結ぶエネルギー帯のまっただ中をこの林道が走っているので、そこを車で走るだけでも意味があるわけです。

しかし天気も悪く考えてしまいました。箱根もそうですが、天気が悪いときにはガスが出て視界は数メートルしかないなんてこともありますし、絶景を楽しむ事は出来ないだろうと思いました。ましてや開通日ですからそれを狙って観光客も集まっていそうでしたから。北陸自動車道から名神に抜ける、おもしろくもなんともない普通のルートで大阪に行く事に決定。

これが簡単に決まってしまうということこそ、白山とは縁が無かった、期が熟していないだろうななんてことも感じていました。本当に残念です。

で、大阪。

私は根っからの東京人で、俗によくいる関西人には弱いタイプです。あの関西弁を聞いただけで気が萎えてしまう。一対一なら大丈夫ですが、関西人2、私一人なんてことになると何もしゃべれなくなってしまう感じ。関西人の押しの強さも苦手でした。

食に関しては、関西人の友達が口を揃えて言う事で、大阪が一番。東京は最低というのも東京人としては面白くない話で、冗談じゃねー、東京は世界一だ、なんて思っていたもんです。

でもこの数年、大阪に行く機会が増えて、というか大阪に興味が出来て何度も行く事になっているわけですが、やっぱり大阪は凄いと思うようになりました。やっぱり悔しいけれど、大阪の方がうまいし安い。というか、大阪は外れがないと思いました。東京では美味しい店に当たる確率はかなり低く、良い店に行くにはその店を特定して行くのが普通だと私は思うのですが、大阪では、ちょっとそこらの店に入ってみようかと思って入っても美味しい。そして安い。

これってまず東京では無い事だと思いました。たとえばお台場あたりに行って、ちょっとご飯でも食べようかと知らない店に入ったら暴れたくなる事なんかいくらでもありますから。そういう意味でも「食は大阪にあり」ってのは私も認めていますし、そんな大阪で食い倒れるのは私の楽しみにもなっています。

焼肉が好きなのですが、鶴橋の吉田という店に行ったときにはびっくりしましたっけ。こんな美味しい焼き肉を食べたのは生まれて初めてだと思うくらいの感激がありました。鶴橋は前にも何度か行っておりまして、やっぱり有名どころの鶴一とか行きましたが、値段は東京に比べてこなれているかな、程度の感じで、決して感激はなかった。でも吉田にはぶったまげました。

大阪の友人に言わせると、吉田が大阪一であるわけもなく、あの程度ならいくらでもあるとのこと。大阪って面白そうですねぇ。

で、私の大好物の寿司なのですが、これもぶったまげました。私はおのぼりさんと同じですから、道頓堀とかああいう場所でうろうろするわけですが、フト入った「市場寿司」という寿司屋。どうもここは格安でもなければ、特別に美味しいというわけでもないという大阪の友人の評価なのですが、私にしてみると美味しかったし、びっくりするほど安かった。



道頓堀




市場寿司の板さん。茶髪で赤い鉢巻き。

東京では、私は「美登利」という寿司屋に良く行きます。梅ヶ丘に本店があり、渋谷や玉川高島屋に支店があります。ここは高級寿司屋ではないものの、そこそこの物をそこそこの値段で食べられるという意味で好きでした。この美登利がまさに大阪で言う市場寿司みたいな感じがします。

で、内容を比べてみたら、市場寿司の圧倒的勝利です。内容も値段も市場寿司の方が良いと思いました。一般的に言えば高くてうまいのは当たり前で、そこそこの値段でそこそこの物がいくらでもある大阪ってやっぱり凄い。

これは河豚にしても同じで、東京なら一人3万は取られるような河豚でも大阪ではその半額以下だと思いました。っていうか、東京の河豚の値段は異常なんだろうと思います。福岡出身の女房は東京では河豚を食べたいと思った事がないと言います。いつだったか東京で最高の河豚を食べさす店があると紹介されて、二人で行った事があるのですが、なんと二人で15万も取られたことがあります。まぁ、確かに高級店ですから、生け簀があって生きているトラフグを自分で選んでみたいな感じでしたが、その店からの帰り道では、店に対する文句をまず絶対に言わない女房が、その時は1時間ぐらい文句を言い続けていましたっけ。福岡ならあの程度でも一人1万5000円だと言っていた。

ま、そんなこんなで大阪は凄い。

私としては東京と大阪の違いは平均値の違いだろうと考えています。大阪はどの店に入ってもうまいし外れがない。東京は知らない店に入ったら外れて当たり前。でも高級店ということになると、やっぱり東京の勝ちのような気がしています。

でも高級店なんてのにはまず普通は行かないわけで、そこらの店に入って安く、美味しく食べられるのが良いに決まってます。でもちょっと大阪の高級店にも興味があるので、北新地の寿司屋も行ってみました。確かに美味しかったし高かったけれど、なんか東京とは違うんですね。なんて説明したらいいのかわかりませんが、寿司文化とは私はやっぱり江戸文化だと思いました。美味い不味い、高い安いじゃないのね。何か大阪の高級寿司屋では違和感を感じました。

高級店といえば、どの百貨店だか忘れましたが、日本料理屋が入っていてそこで6000円ぐらいのランチを食べたのですが、それが今回の日本旅行では最高の内容でした。美味しかった~。今回行った伊勢・志摩、徳島・鳴門でもあれだけの物とは出会えませんでした。東京でもあの味、値段ではあり得ないと思った。有名な老舗が東京の百貨店の中に店舗を出しているケースが良くありますが、ああいう味、値段じゃない。やっぱり大阪は凄い。

私としては高級路線で行く必要もないので、チェック程度に行ってみただけで、普段は市場寿司、ガンコ寿司あたりで食べていました。味も充分良かったし、安くて大満足でした。

それといつも大阪に行くと感じるのはそのパワーです。香港に行くと感じるそれと通じる物があるような気がします。嫌味じゃなくて私が常日頃考えている事があるのですが、今世界に台頭して来ている、かの国の連中とやりあえるのは関西人じゃないと無理だろうと思うのです。東京人では相手にならない。



道頓堀って香港に似てる。w

大阪に行っていつも感心する事ですが、たとえば繁華街に行くとどこにでもいる呼び込みのニーチャン、ネーチャンなんですが東京のそれとはまるで違うんですね。東京の場合、いかにもバイトで言われたとおりやっているという感じ。ところが大阪の場合、その子達は単なるアルバイトには見えない。やる気、気迫を感じます。やっぱり大阪には商人の血が流れているんじゃないかと思う場面が多い。東京のボサーーっとしているような若者じゃあの中国人と競い合う事は不可能だなんていつも思っています。

今後は嫌でもなんでも、中国との関わりが多くなってくるだろうし、彼らと対等にやりあえるのは関西人だけかもしれない。日本の将来は大阪に掛かってるのかもしれない。なーーんてね。でも冗談じゃなくて本当にそう思ってます。

実はマレーシアに行ったときにも同じような事を感じました。関西人の方がマレーシアには簡単に定住できそうな気がします。あの押しの強さ、打たれ強さというのは関西人特有の物で、それがあればマレーシアでもさほどの問題も無くやっていけそうに感じます。

関西人は良く、東京人はええかっこしぃだと言いますが、私はそう思いません。ええかっこしぃじゃなくて文化の違いなんでしょう。東京人が面食らってフト立ち止まってしまう瞬間でも関西人はどんどん押していく、あの強さを自分でも欲しいといつも思っています。

近い将来、私たち夫婦もマレーシアに行く事になるはずですが、このブログに何度も書いていますように、私はその後の方が楽しみなんです。いつか日本に帰って住むというのが私の夢。で、その時には私は関西に住もうと思っています。中心のごちゃごちゃしたところは嫌ですが、大阪で言うなら箕面みたいなところ、神戸も良いですね。

私が関西が凄いと思うのはその地形でもあります。神戸にしても、すぐ前は海、後は山。大阪みたいな大都市でもちょっと走れば山あり海あり、田舎が近くにある。また、私は淡路島も結構好きなんですが、明石大橋を渡った瞬間、そこには別世界が広がる不思議さを感じました。

東京ってだだっ広いだけなんですね。どこに行くにも時間がかかる。東京の中でも目黒から池袋まで車で行ったら1時間以上掛かる事もある。でも大阪、神戸など、京都もそうですが、1時間走ったら全く違う風景がそこにあるんですね。あれは素晴らしいと思います。

それと物価の安さはやっぱり魅力的です。特に家の安さにはびっくりします。家が安いと言う事は当然借りても安いわけですし、東京はやっぱり異常だと思います。きっと仕事をする人には東京に住む必要があるというケースが多いのでしょうが、退職者が東京に住む理由って無いような気がします。

関西に住んでみたい・・・・・・・

ああ、そうそう、忘れてはいけないのが「餃子の王将」。

初めて食べましたが、安くて美味しい。まさに大阪の代表だと思った。メニューを見てびっくりしたのは、餃子以外の中華料理も結構充実してるんですね。そりゃ、中華専門店とは違いますが、いわゆる昔からどこの駅前にもある中華ソバ屋、餃子屋とは全く違う。こんなお店が自分の家の近くにあったらいいなぁ、って思いましたわ。逆を言うと、こういう店って日本中どこの駅前にあっても流行るだろうし、地元の駅前中華ソバ屋は簡単に駆逐されてしまいますね。消費者の立場から言うと餃子の王将みたいな店は大歓迎だけれど、今、日本中の商店街がシャッター通りになりつつあるというのと同じで、商人の側から見ると生きるのがどんどん難しくなる時代になったのは間違いなく、なんとなく寂しい気もします。

安くて美味いって良い事だけれど、世の中ってそういうお店ばかりじゃないですよね。それなりの店はそれなりの客を持っていて、それなりにみんなが生きていた。会社も同じで、エリートばかりがいる会社なんてのはあり得なくて、中にはボケもいるし、窓際族もいた。でも時代はそうじゃなくなってきた。効率、品質、価格、サービス、そういうものを追求していくのは大切だけれど、バカでもボケでもどうにかそれなりに生きていける世界の方が私は好きですわ。私としては、そういう人でも生きていける社会こそ、懐の深い社会だと思うんですよ。

まずい店に当たると、ちくしょーって思うものの、潰れてしまえとは思わないですよねぇ。たとえ手抜きの店でも、それなりに生きていける社会って方が私は面白いと思うなぁ。バカでもアホでも、だらしがない奴でも仕事嫌いな怠け者でもみんながそれなりに生きていける社会がいいなぁ。

私は格差社会肯定派です。格差があるのは、個人に能力差があるのと同じで、格差があることことこそが平等であると私は考えています。世の中の人の多くは格差是正と叫びますが、これって共産主義賛歌にも聞こえてきます。でも格差是正を言う人たちの言い分をよくよく聞いてみると、食えない人が増えてきているという事を言っているわけなんですよね。つまり格差が悪いんじゃなくて、底辺の人が苦労をしているということが問題点。要は、底辺の人達をどうするかというのが策が必要なのであって、格差が問題なのではないと思いますわ。儲ける人はどんどん儲けて良いけれど、セイフティーネットをどうするかってのが大事で、格差がなくなれば底辺が救われるとは私は思わない。金には限りがあるから、儲けてる連中からふんだくって、儲けていない人に使えという所得再分配の手法でしか解決方法を見付けられないってあまりにも短絡的だと思うなぁ。といいつつ、儲けられる環境を提供する代わりに、儲けたら税金もごっそり頂くってのも国としては当然。でもそれをやれば海外に出て行ってしまうという現実もある。難しいですねぇ。

昨日見たテレビ(録画)で、鳩山さんが官僚達によって無駄に使われている30兆円をあぶり出すみたいなことを言っていた。埋蔵金にしても官僚の天下りも含めた無駄遣いってのが一体どのくらいあって、鳩山さんがどの程度それを掘り返えす事が出来るのか楽しみ。

国民目線の政治って決して良いとは私は思わないのだけれど、ここまで来るとやっぱりそういうのも大事なんだろうなとは思いますです。はい。

ちなみに私が一番興味があるのは、景気対策でもなんでもなくて、防衛とか安保。日本が日本というひとつの独立国家であるために、今どうするべきか、将来の絵図をどう書くか、それが気になります。この辺の考え方としては、共産党は元より、社民党の言うことも私にはまったく理解不能。彼らは理想論を言っているようにしか思えないのだけれど、私としては彼らを否定すると言うより、是非、私に理解できるような説明をしてもらいたいですわ。もし彼らの理想論で世界が動くとしたらこんな良い事はないわけで、それがどうして可能なのかどうか教えて欲しい。

彼らのいうことはとんちんかんに聞こえるんだけれど、それは私に理解能力が無いからそう思うだけかもしれないんですね。

最近、あの田母神さんね。前航空幕僚長だった人。彼の言い分をインターネットで興味深く調べているんだけれど、私としては彼の言う事の方が説得力があると思う。でもそれしかないとするのも悲しい気がするわけです。現実と理想の狭間でどう日本が将来を選択するべきなのか、もっといろいろ知りたいですわ。

と、話はいつもながらあちこちへと・・・・

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