マレーシアでの生活費、お金に関して

マレーシアでの生活費に関して御質問やご意見がありましたので、私の考え方を書きます。

まずいくら掛かるのか?本当にマレーシアは安いのか?

この最初の疑問でも考え方がいくらでもあって答えがないですよね。それでもすでに渡った方々の話から想像して無理矢理数字を出すとすれば、KLの場合ですが私は月15万(良く言われる数字)では結構厳しい生活じゃないかと思っています。家賃も2000リンギット以下、食費が大きく関わると思うのですが、外食は高級レストランは元より和食店には行かないぐらいのつもりじゃないと無理の様に思ってます。伊勢丹・ジャスコは極力行かないようにして和食は地元の素材で自炊って感じです。

でもたまには寿司も食べようよ。ゴルフもしよう。旅行も行きたいし、仲間と遊んだり趣味の習い事もしようよ、てな話になるとあっと言う間に30万は越えてくると思ってます。せっかく来たんだから適当に優雅にやろうぜ、なんてことになると60万でも足りないはず。車もそこそこのを買うと初年度だけで1000万は行っちゃう。そんな感じに捉えています。

でも笑い話を思い出します。MM2Hの誘致に尽力してる方からの話ですが、基本は年金でやろうということで企業年金を入れて20-25万を想定しているはずですが、日本では年金で暮らすのは大変だと言うのはこのレベルの人達じゃなくて国民年金しか無い人達。じゃぁ、6万じゃ生活できないのかという話になって、身近のマレーシア人に相談したらしいのです。

「月6万じゃ無理かねぇ」と。

そうしたらそれを聞いたマレーシア人が大笑いして

「何を馬鹿な事を言うのか。我々はそれで家族4人で暮らしてるんですよ」という話し。

だからやろうと思えば月10万でも一般的マレーシア人の生活水準と比べればそこそこの暮らしが出来ないことはないんでしょうね。

逆にこれは私の話ですが、チャットを私はよくやるのですが(ヤフーチャット)、その時にマレーシアは生活費が安いんだよという話をしたところ、どのくらい?って聞かれたので、15万もあればどうにかなるらしいよ、と言ったんです。そうしたら、何とその人曰く、

「たけーーーーーっ」

ですよ。

私のチャット友達は日本の本当に普通の人達なのですが、地方に住んで自宅を持っている退職者は夫婦二人で10万もあれば充分ていう人が結構いるんですね。だからそういう人達にマレーシアは安いと言う言い方をすると、5、6万で生活できるのかと思うらしい。

都会、それも東京に住んで普通の生活を維持しようとしても、自宅が無い場合は30万以上は当たり前に掛かると思うんですが、そういう人から見るとマレーシアは安いんでしょう。私が家計簿を見せていただいた人達は35万ぐらいでしたが、もし日本で同じ生活をしようとしたら100万は行くかもという話でした。でもそれはやっぱり都会人の話で、そもそも田舎で夫婦35万も使う退職者って希なんですよね。

だから本当に金銭的に安くあげたいのなら、私は日本の地方に行くのが正解だと思っています。食べ物は美味しいし、安全だし、言葉は通じるし、私のチャット友達にマレーシアの話をしても安いねぇ、良いねぇという人は皆無ですよ。

やっぱり海外に行きたい、住んでみたい、リゾート三昧してみたい。この欲求が強いだけであって、本当に安くあげたいと思ってマレーシアへ行く人っているのかどうか私には疑問です。逆に生活費の安さで調べてみると、本当にお金がないからタイやフィリッピンに行くんだよという人がいる。マレーシアって安そうでそんなに安くないというのが私の印象です。(ただし、税金に悩んでいる人はマレーシアに行ったら税金分がそのまま手取りになるんですから凄いメリット)

日本に家を残したままマレーシアへ渡って、コンドを借りるにしても二つの住居を持ち、行ったり来たりなんて、どう考えてもそれって金持ちの道楽にしか見えません。で、そういう「金持ちの道楽を経験してリッチな気分になれるマレーシア」という点、実はこれこそが多くの退職者を惹き付けているマレーシアの魅力なのかもしれないと思ってます。

だから安い安いなんてそんな言葉を鵜呑みにしたらうまくない。私としてはマレーシアは安いよーなんていう人でも、実は行ったり来たり、日本の家も持って、月に60-80万ぐらい使ってる人が多いんじゃないかと思ってるくらいです。

でも様子を見ていると本当に安くあげている人もいるようで、ただそういう人達は安くあげてると言うのが恥ずかしいのか、表にはなかなか出てこない感じもしています。でもまぁ、上に書いたように贅沢をしなければ20万以下でもやろうと思えば充分できるとは思ってます。でも15万はかなり厳しそう。

これが私がマレーシアの生活費に関する印象です。

で、次はお金そのものに対する私の考え方です。

まず、前の日記のコメントに書きましたが、タコの足を食って生きるのが前提というのは非常にまずいと思ってます。年金と蛸の足を食べながら85歳までは余裕がある。で、計算上では95歳で使い切る計算だけどそこまでは生きないだろうから大丈夫とか、私はこういう考え方を一切持っていません。お話しにならないと思ってます。

これは性格的なものもあるでしょうし、私が生きてきた中で得た金銭感覚、リスクコントロールとでも言いますか、こういう何十年の先の話を単純計算で、それも虎の子を使い切って生きるという考え方はどうにも受け容れられません。

これも前に書きましたが、日本のこの20年間って時計の止まった20年間の様な気がするんです。デフレで金利も安い時代が長く続いた。こういうのを見ていると今後もそれが続くような気がする。あるいは少なくともそういうバイアスが知らず知らず掛かってしまって簡単に考える傾向があるんじゃないかと思うんです。

でも我々が生きてきた中でも、田中角栄の列島改造論、オイルショック、そしてバブル。ハイパーインフレと言っても良いようなことは何度も起きていたじゃないですか。だからせめて自分が死ぬまでにそういうことがもう一、二回ぐらいは起きるだろうと試算に入れるべきですよね。

あの当時はみんな現役ですからインフレが来てもそれと共に収入も上がったし、インフレに驚くどころか裕福になってきたと実感したはずです。ところがそれって現役の感じ方であって、退職者は全く逆のはずなんですね。40年前の1000万がどれだけ価値があったか思い出してみてください。でも今までタコの足を食べる計算をする人の試算を見たなかで、このインフレをしっかり計算に入れている人はいませんでした。非常に低いインフレ率しか想定していない。エクセルを使えば簡単にシミュレーションできますから高インフレに襲われた場合の計算をやってみたらいいと思います。

日本のインフレは、それは当時の日本が成長期にあったからで、今後の日本にああいうインフレはもう来ないとしましょうか。ではマレーシアは?発展途上の国でインフレ率が低い国って聞いたことがありますか?マレーシアのこの数年のインフレが凄いって話は聞いたことないですか?それと国が発展すれば必ず為替が強くなるでしょ。つまり、将来的にリンギット高とインフレのダブルパンチを食う可能性もあるってこと。

それと重要な点ですが、日本の金利が頭に入っているとマレーシアの3-5%が非常に良い金利に見えるようですが、私はとんでもないと思ってます。こんな低い金利でどうやって食うの?どうやってインフレに勝つの?こんな金利じゃ全くお話しにならないと思います。

そういう意味では今の日本は異常事態であって、社会保障もイマイチで退職者が楽に生きられる状態ではない。だからとりあえずの避難地としてマレーシアを選ぶというのは理解できますが、それだけじゃ根本解決にならないんですね。

どちらにしましても、タコの足は食べるべきではないというのが私の持論。そしてインフレ対策もするべき。中にはお金を子どもに残してもしょうがない、美田を残すな、なんて話題をそらした観念論を言う人もいますが、そういう問題のすり替えはやめるべきだと思ってます。お金は邪魔にならないから死ぬまで減らさずに、いや、増やし続けるべきだと考えています。種籾を食ってしまう農家はいません。

美田を残すと子どもがバカになると思うのなら、最後の最後に寄付でもしちゃえばOKってことでしょ?タコの足を食べないと計算が合わないから、金は残さなくても良いというつじつま合わせや自分に言い訳しちゃ駄目なんですね。種籾は絶対に食わないという強い意志が大事だと思うんです。

でもタコの足を食わないと生きていけないとするなら、根本的に計画を練り直した方がいいかもしれませんね。行き先をタイやフィリッピンに変更するのも手だし、日本の田舎に引っ込む方が安全かもしれない。

ここで大事な点があります。これは前の日記にも書きましたしきつい言い方かもしれませんが、MM2Hというビザは観光ビザとなんら変わらないってこと。お金を持ってくれば10年滞在しても良いよ。更新も(多分)問題ないよ、っていうビザで、まともな就労も出来なければ、社会保障も全くない。

今時の日本の老人は働けるなら働こうという人がいっぱいいるし、そうしなくては生きられない人もいる。最悪の場合は生活保護というセイフティネットもある。でもMM2Hはお金が無くなっても働けないし、マレーシア国家はもちろん助けてくれない。日本に帰るところがなければ野垂れ死にするだけでしょ?もしも永住権のように準国民のような権利がもらえるなら話は別、というか多少は良いと思うんですよ。ま、とにかくお金がなくなったら帰れというビザ。これがMM2Hだというのは忘れるべきじゃないですね。

次ぎに金利生活に関するコメントがありましたが、これに関して私の考え方を書きます。

私はこの世で金利生活は成り立たないと考えています。長続きしない。それはインフレという大敵があるからで、短期間は良くても長続きはしない。ただ、金利分を全部食べちゃうんじゃなくて、食べながらもインフレに勝てるように増やすことをするなら話は別。でも普通金利で食おうと考える人ってインフレ分をなーーんも考えていない人ばかり。これって危ないと思います。種籾を食わない発想はいいと思うのですが、その種籾も年々目減りすることを忘れちゃうまくない。そしてある時、大波がくればほとんどの価値を失うこともある。

お金持ちで金利生活している人がいるじゃないかとおっしゃるかもしれませんが、私はそれは一面しか見ていない誤解だと思っています。そういうお金持ちのほとんどは投資業のプロなんですね。銀行にお金を預けてそれで遊んで食ってるなんて思ったら大間違いじゃないでしょうか。

そもそも銀行が着けてくれる利子って末端の最小の利子なんですね。安い金利でお金を集めて高く貸すのが銀行の商売。あるいは彼らも他に投資する。借りた人はまたもっと高い利益率が期待できる商売、投資をするわけですよね。我々が銀行に安い金利でお金を預けるから世の中が廻っているわけで、その世の中で一番低い金利で生活しようなんてそもそも世の中そんなに甘くないって思いませんか?だから、我々のお金を利用して銀行なり他の人達がどうやって利益を出そうとしているのか研究する必要があるし、末端のカモ状態から抜け出ないと一生奴隷と同じだと思いません?

それと私はお金にはコストがあると考えています。例えば仕事をするにも資金が必要な時に借金しますよね。あるいは大手は市場から資金を集めたり。どっちにしろお金にはコストが掛かっているのが普通。だからまずそのお金が自分のお金だとしてもコスト分は手を着けない考え方をしています。つまり、常にコストを考える投資をしていると、借金してもそれが成り立つという利点があることと、それを計算に入れておくとインフレに負けないという利点がある。本来はコストとインフレ分と両方上乗せして考えるべきですが、そこまで素人がうまく運用するのは難しいですからここではコスト分、あるいはインフレ分として一つだけにします。

じゃ、そのコストっていくら?インフレ分はどの程度見ておくの?という話になりますが、基本的には公定歩合は確保したいと考えています。えええ?って思うでしょ?でも私はそれは基本だと思うんですよ。つまりもし豪ドルだとすれば4.75%。これは手を着けてはいけない部分。でもこれはあまりにも難しいのであくまで目標値であって、死守すべき%は3%と考えています。でも、これだって下手をすればインフレに負けます。金利で生活するとするならば、たとえば7%で回して、3%を引いた4%だけを食うということです。

ここで税金が大きく関係してきます。例えば4割持って行かれるとします。7%の利回りは実質4.2%。ここで3%を取り除くと1.2%しかない。だから税金が掛からないマレーシアってどれだけ凄いのかわかるはず。ま、どちらにしても数%は使わずに元金に足して行かなくてはならない。

そんなの無理だーーってほとんどの人が考えると思います。でもそのぐらいのことをしないとインフレには勝てないんですね。でもこれが確保できれば後手に回ることはまず無いし、大船に乗った気分でいられるはず。私は若いときにはこういう考え方を持っていませんでした。稼いだら使うの日々。もし若い頃から種籾は食べない。インフレを考慮する考え方があったら今頃大金持ちになっていたんじゃないかと思うくらいです。(笑)

それが出来れば安心だけどそんなの無理だってことでしょうが、それならそれなりのリスクを背負って生きるしか無いってだけのことだと思います。綱渡りするしかありません。でも無理だ無理だと駄々をこねて何もしないで目減りリスクを背負って生きるより、積極的に違うリスクを取って目減りに勝つことを考えた方が良いというのが私の持論です。攻撃こそ最大の防御。生涯現役!

でもねぇ、それも簡単じゃないですよねぇ。

とりあえず外貨預金ってのがあると思いますが、これもこの日記に何度か書いていますが、日本の場合は外貨預金という名前の「為替手数料で儲ける銀行のビジネスモデル」であるというのが本当の姿だと思っています。

だって、為替の手数料が凄いでしょ?往復で高いところは3円は取るんじゃないですか?今、もし豪ドルで5%の利回りだとしても、1ドル80円だとすれば4円の金利。それなのに3円も手数料取られたら1円。利回りで言うと1.25%しか残らないじゃないですか。馬鹿な話です。私の知り合いで豪ドルの外貨預金で儲けたと自慢している奥さんがいましたが、その人は為替で儲かっただけ。下手すりゃ為替差損と手数料で往復ビンタだったことを考えていないんですね。

私は豪ドルを持っているんだけれど、その豪ドルでお宅の銀行で外貨預金ができるのかって聞いてみてください。現渡しって言いますが、それでもOKなら良いですね。でもほとんどの銀行は当行で為替交換していただくのが条件となってますというはず。また満期の時に豪ドルで現受けも出来ないはず。円に交換されて戻される。私はこれは詐偽に近いと思うくらいで、こんな外貨預金が許されるのはおかしいと思います。

ではどうするのか。海外の銀行を使えばOK。またご存じかと思いますが、為替交換に関しては銀行を使わず、FXの会社を使うと手数料は限りなくゼロで交換できます。あるいは、銀行でも外為で儲けを出す必要がない部署がありますから、つてがあればそこで交換するのも手。

つまり、どうせ海外に出るのだから海外の銀行、証券会社を使えば良いわけで、そして海外に出ると日本では全く知らなかったような金融商品がいくらでもあるのがわかります。ま、これも話し出すとキリがないのですが、HSBCは私は駄目だと思っています。こちらが詳しい場合にはOKですが、待ちの体勢で彼らと付き合ってもいい話は何も持ってきてくれません。たとえプレミア客でも駄目。ただの雑魚扱いです。Citiはもっと駄目。融通が効かないし。

例えばこの日記にも書きましたが、去年の2月にみずほ銀行が米ドル建ての出資証券を出して、それの利回りは12%もありました。その時期には日系銀行の既発債で14%に廻ったのもあった。こういう情報をHSBCは流してくれないんですね。でもこちらから指定して買いたいと言えばOK。ではどうやって自分がそういう情報を手に入れるのかってのがまた問題になりますが、そういうことも含めて、難しいと言われる相場もそうですが、やり方一つでどうにでもなるんですね。これは話が長くなりますからまたの機会ということにしますが、まぁ、どの世界も奥が深くて素人には難しいけれど、真面目に真剣にやれば道は必ず開けると言うこと。

やっぱり大事なのは収入。資産なんか関係ないと思っています。山持ちがいますよね。資産何十億だとか。でもそこからお金が生み出されなければなんの価値もない。切り売りすればいつか無くなります。私は切り売り、切り崩しという発想ほど消極的、危険な考え方は無いと思っています。そして資産とは絵に描いた餅でしかなく、長いスパンで見た場合、それの価値を維持するのは至難の業だと思うのです。

自分は退職したら収入がなくなるのはどうしようもないって考え方は、世の中の変化に自分は対応できないことを自ら認めてしまうことでしかないと思うのです。だから人間は死ぬまで稼がなければならない。あるいは動物のように自ら食えなくなれば死ぬのみという大原則は人間にも通用していると思うのです。

だから死ぬまで自分で食えるように頑張るしかないし、あるいは自分の代わりに誰かに稼いでもらわなくてはならない。それはまさに年金であり、投資であり、また家族(子ども達)であり、あるいは良質の信託であり、個人の中で完結させるという考え方は現代の世界的なカモ育成機構に組み込まれるだけで、本来は一族が結集して老いも若いも一族の資産管理と収入確保に全力を尽くさないといつか消えていく運命にあると思っています。それは漁師が漁場を守り、農家が田畑を守るのと同じ事。

稼いで貯めて全部使って死ぬというのは、世の中にクレジットカードやローンを氾濫させてお金吸い上げ機構を作ったユダヤ思想を根本にした世界最大の罠に自ら飛び込むことかもしれません。私はそれが普通、当たり前だと思って生きるカモにはなりたくないといつも思っています。

随分偏った考え方だと思うでしょ?(笑)

でもこれが私の信念。そしてそれを子ども達に伝えて行きたいと思ってます。

キリがないので今日はこの辺で・・。

     
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