いやーー、参りました。
前の日記で、福島県の多くの地域が法律的は管理区域に設定されるほどの被曝があるという話。これに耳を傾ける人はほとんどいません。なんなんですか、これは。
3ヶ月で1.3ミリシーベルトを超える放射線量があれば法律でそこは危険区域とされ、必要の無い人は出入り禁止。これはどこにでも書いてあって誰にでも手に入れることの出来る事実。
簡単に知るにはウィキペディアが良いでしょう。 ここ
そして実際にどのくらいの放射線が観測されているのかは朝日のニュースを見ればすぐわかる。 ここ
「飯舘村で20.5マイクロシーベルト、福島市で11.00マイクロシーベルトを記録。福島市はピーク時の半分程度だが、依然、高いレベルが続いている。」
こういう風に書いてあるのだから、福島市の11マイクロシーベルト(毎時)を3ヶ月浴びると放射線量はどのくらいになるかの計算は簡単。
11X24(時間)X30(日)X3(月) で答えは23760で単位はマイクロだからこれをミリに直すと23.76ミリシーベルト。なんと法律で決められた基準値の18倍にも達する。つまり7日間では1.848ミリシーベルトで3か月分を最初の7日間で浴びてしまった。これが管理区域に設定されないって絶対に変なのは小学生でもわかる計算。
3ヶ月間で1.3ミリシーベルトとなると、ではこのままの放射線量で3ヶ月にその1.3ミリシーベルトを越すであろう地域を地図から探して見ると
なんと福島市、飯舘村に続き、南相馬、白川、いわき、郡山、那須、日光も管理区域となり立ち入り禁止となる。これもこの地図を見て計算すればだれにでもわかること。
なぜ世の中の日本人はこれに黙るのだろうか。
国や東電が黙るのはわかる。混乱させたくないから。でもその意向をそのまま受けて学者やマスコミのコメンテーターが一切危険だと言わないのはなぜなのか。
風評被害だと言う人もいる。
風評被害と言うのはありもしない事を騒ぎ立て、それが理由で被害が出る事を言う。真実を言うのは風評でもなんでもなく、政府が定めた基準値で言えば、福島市、飯舘村はすでに3か月分を超えてしまっているのだから。黙っているほうが異常。
なぜ皆は沈黙するのか。
私は本当に呆れてます。政府や東電が隠すのはわかる。余りにも規模が大きな問題だから。でもその混乱を抑えて安全なところに避難させるのが国の役目じゃないのだろうか。その数値を超えたら危険ですよと決めたのは政府なのだから。
でもそれも良しとしましょう。都合の悪い事を隠すのは毎度の話。
では、どうして国民までもが黙るのだ。
日本人は美しいとか、規律を守って平然と災害に立ち向かうとか、日本各地のそういう出来事や世界から賞賛されて良い気持ちになっていたのは誰だ!
その同じ日本人が福島県人の災難になぜ口をつぐむのだ。
こんな卑怯で卑劣な民族がいるか?
お涙頂戴物語には一緒に涙を流し。各国に賞賛されては凄いだろうなんてヘラヘラ喜んだ日本人。でも今まさに地震、津波、そしてその次の被曝という災難に合っている福島県人をなぜ見捨てる?
あああ、私には何がなんだかさっぱりわからない。
私は日本が大好きだけれど日本人が怖いとこのブログに何度か書いたことがる。要はこういう日本人のずるさがいやなんですよ。褒められればデレデレするくせに、でも臭いものには蓋をする。見たくないものは見ようともしない。
これがやっぱり日本人の本性。美しい日本人の心?ちゃんちゃらおかしいわ。
もしいつの日か、福島県で障害児が多く生まれたり、癌の発生率が上がったとしたら、当然その責任は政府、東電、マスコミ、有名な先生たち。そして知っていて知らん顔をしていた日本人の責任。
そんなことは起こるわけが無いだろうって?
起こる危険があるから法律で一定レベルの放射線量の場所は管理区域に指定して人の出入りを制限するんでしょうが。ましてや妊産婦や乳幼児はそういう大人の基準値よりもっと厳しく見るのが普通。
私の子供達が学校で世界史を習い、その日に泣きながら帰ってきた話はここに何度か書いた。彼らは私に泣きながら聞いた。
「パパ、日本人ってそんなに卑劣な民族なの?」
私はそのときに「イエス」と答えるべきだった。
今日、この話を息子たちにしたら、まさか、うそでしょ?と驚いていた。それが本当なら黙っているわけには行かないじゃん、とのこと。
私は私の息子たちが日本人らしく育たなかったのを、今日初めて誇りに思う。
これから私は私なりに行動に移すつもり。息子たちの力も借りる事にする。
この計算式が間違っている事を祈りつつ・・・・・