トラリピって・・・

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トラリピに関して戦略を調べてみたのですが、意外に情報が少ないですね。トラリピをやりましょうっていう釣りに見えるアフェリエイターが目立つ感じ。

参ったなぁ・・・。

参ったついでですが、いつものように先ほどごっそり書いたのですがちょっとしたボタン操作の誤りで全て消えてしまいました。ジグソー・・・ってジグソーパズルじゃないんですが、他人様にはエディターに書いてから書き込みましょうね、なんて言ってる癖に自分は直接書いているから、それもチョー糞長い文章。それが消えた瞬間、体中から力が抜けていくようです。

でねぇ、もう頭がボケの領域に入っていますから、あれ?なんて書いたんだっけ?って思い出そうとしても思い出せないんですよ。これが一番悲しいかな。ま、そもそも思ったことを書きなぐるってのが私のブログスタイルですから、ま、それはそれでしょうがないんでしょうが。

で、トラリピですが、私の頭の中にあるのは、やっぱり豪ドルが55円に急落したあの恐怖なんです。まぁ、相場に限らず投資でも仕事でも全身から血の気が引く思いって皆さん経験してらっしゃるでしょうが、あれって嫌ですよね。一生あんなものを感じないで生きていけたら最高なのですが、金の成る木があるわけじゃないし、責任がありますからボケーっとしてられませんものね。

あの急落で豪ドル投資をしていて平然としていられた人は少ないと思います。日本円と比べたらほぼ半分への急落ですから。でもトラリピを考えた場合、豪ドルの場合は買い持ちだけですから、下がってくれないと買えないし、買えなければ利益機会もないんですね。だから下げる方向へはナンピンの手法をいろいろ取り入れて有利な方法を考えることは可能。

困るのは上がるとき。

豪ドル投資をしていれば豪ドルが上がってくるとなんだか毎日が楽しくてウキウキしますが(しない?)、トラリピをやっている場合、ちょっと違いますよね。上がることによって仕掛けた玉が利益を出してくれるわけですが、現在想定している値より上がったらどうするのでしょう。上に仕掛け玉があればニヤニヤですが、仕掛け玉が無い場合は豪ドルが上がっても利益は出ない。その代わり、豪ドルが下がってくるときにペタペタと足跡をつけるみたいに仕掛け玉を置いてくるんですよね。でも、その高値にまた次にいつ届くかわからない。

チャートを見てみますとその怖さも良くわかります。

例えばトラリピを2006年ぐらいからやっていたとします。ということは豪ドルが1ドル107円だったあの黄金時代も55円の恐怖の時代も知っているはずですが、今は55円より高いわけですから、あの急落の時の仕掛け玉はしっかり利益を出してくれた。ところが高い頃に仕掛けた玉がまだ残っているはずなんですね。直近で言えば図の白の部分に建て玉が残っている。しかし古くからやっている場合、黄色の部分にごっそりあるのが心配です。それより頭痛の種なのが赤の枠の部分。107円になってくれないと解消しません。

もしその価格の買い玉が残っていたら、当然含み損になっていますし、その額も半端じゃないと思います。そして107円に戻ってくれないとどうにもなりませんが、私なら自棄のやんぱち、そんなものを持ってることさえ忘れてしまうでしょう。つまり今から上に行くのは始めたばかりの人にはなんてことないし、ましてや豪ドル投資が主であるならばニヤニヤしちゃいますがトラリピをやるならこの辺の戦略をしっかり持たないと駄目だと思うんです。

皆さん、どうやってるのかなぁ。

私がやるとなれば前にも書きましたが、移動平均(パラメータは何にするかは別にして)からの乖離率を非常に大事にしようと思います。図のチャートの下の部分が黄色の移動平均線からの乖離率です。つまり乖離していればしているほど、その状態になるケースは少なく、相場だとすればこれを売買のサインに使う人も少なくありません。つまり乖離率が高ければ、値は下がってくると考えるのが順当で、そういう時にトラリピを仕掛けていいのかどうか。そういう価格が着く確率が低いからこそ乖離率が高いわけで、すぐにまたその値が着くとは思えない。でもトラリピはどんな値段だろうとペタペタと足跡を残してくる。

トラリピだから自動でやらせて放っておけば良いというのは絶対間違いで、ちゃんと戦略を立てないと大変なことになると思います。

私だったら例えば乖離率が上に4%超えたら新規の仕掛けはしたくないですね。このチャートでいう黄色の丸の部分。こういうときには、もし高い価格の買い玉があればそれの損切りを考えるときで、これも機械的に出来るようにルールを決めておいたほうが良いと思います。

そして逆に下がったとき。この図では赤丸ですが、これは前回書いたように、かなり積極的にナンピンしていかないとまずいと思います。私ならトラリピの枚数を3倍ぐらいにするかも。もっとかな?これも段階的に増やすべきでしょうが、利益幅は何銭とか何円とかではなくて、これも乖離率で決めたら良いかも知れませんね。せっかく下がったのに50銭刻みだから50銭しか儲けないのではもったいない。だから幅というより、XX円になったら売りという決め方をするだろうと思います。

それも決めておかないと難しいんですよね。あの55円に下がったときに、絶対に戻るとは思いつつ、ではあそこで大金をブチ込めるかというと人間ってそんなに強くないんですね。50円以下になる恐怖が自分を支配し、そしてまた80円に戻るだろうなんて夢は簡単に壊れてしまう。だからやっぱりテクニカルとしてルールを最初に決めておかないと実際にはまず頭も身体も動かないと思います。自動売買の良さはここにあると思います。PCは恐怖を感じませんから決めたことを決めたとおりにやる。

また、トラリピをやるならスワップポイントが高い業者が良いわけですが、それの少ない業者も一つ用意しておいた方がいいですね。

これはトラリピ用ではなくて、豪ドル投資のヘッジ用。

つまり、もし90円に近づいてきた、あるいは超えてきたときに、豪ドルの資産を持っている場合、ニヤニヤして喜んでばかりいられませんよね。上がったものはまた下がると考えるのが順当で、今現在持っている豪ドル資産のヘッジをする貴重なタイミングかもしれない。でも人間って本当に欲と恐怖しか持っていないんじゃないかと思うぐらいいい加減で、上がってくると今度はもっとあがるような気がしてくるんですね。で、ニヤニヤしている間に元の木阿弥になったりまた泣くような時が訪れる。

だから高いときには持っている豪ドル資産を手放すことなく、それのヘッジをすれば良いと思うのです。

ただ豪ドルをFXで売ればこちらがスワップポイントを支払う側になるわけで、FXでは豪ドルを売り、そして債券(定期でも)を持っていたら何もなりません。ただ考え方としてこれを知らない方もいらっしゃると思うのですが、このスワップポイントは何を基準にしているのかってこと。これはLIBORというのが基準。つまりLondon Interbank Offered Rateの差なんですね。日本人がFXで豪ドルを買うということは円を売ること。つまり豪ドルの金利をもらい、円の金利を支払う。その差額がスワップポイントとしてもらえたり支払ったりすることになります。で、この金利はロンドンの銀行間の貸し借りの短期金利だということ。つまり豪ドルの債券を持っているとしたらそれは長期金利で、金利差があるんですね。

細かい話になりますが、これは、豪ドルの債券を持ち、そしてFXで豪ドルと売るということは、長期金利をもらって短期金利を支払うアービトラージでもあるわけです。裁定取引の考え方ですが、これで金利差を手にすることができる。

つまり、豪ドルの債券を持ち、FXで豪ドルを売る形はおかしくもなんともないってことなんですね。ただ我々一般ピープルとしては妙味はなくなりますからそんなことをしたいとは思いませんが、この辺の考え方をしっかり持たないとヘッジは出来ないと思うんです。

なーんて偉そうなことを言うお前はやってるのか?と言われそうですが、やっていません。(笑)

そもそも私はいつか日本に帰りたいと思うものの、そういう願望があるだけで日本とのつながりも、日本円とも全く関係がないのです。だから豪ドル中心で生きていますが日本円に対してヘッジする必要は全くないということ。ただ気分的に対日本円レートが悪くなると面白くないだけの話です。でも日本円と切っても切れない縁がある人はヘッジをまともに考える必要があるんじゃないでしょうか。私も円は必要ないとはいいつつ、もしうまい具合に円との交換が出来れば、日本円を使う場面も無くは無いので(今回の日本帰国、入院もそう)、やっぱりヘッジは無視は出来ません。

持っている豪ドル資産を全てヘッジする必要はないと思いますが、例えば70円台で買った債券がごっそりあるとしたら、80円を越えた来たときにはそろそろヘッジを考えても良いかも知れませんね。それの元になるのが上に書いた乖離率でもあるわけです。高くなるともっと高くなる、あるいはその値がずーっと続くと思いがちですが、長期的なことはわからないものの、短期的には価格は戻ってくると考えて良いはずなんです。

だからもし90円に迫ることがあればFXでちょっと売っておくなんて戦法もアリだと思うのです。もしもっと上がったとしても、元々70円台で買ったものならごっそり利益が出ているわけですから、一部分利食いをしておくという考え方もできるはずです。で、もし値が下がってきたらまた適当なところでそのFXで売った豪ドルを買い戻せばこれまた利益として残るわけですから。

ただ私はケチですから、FXで豪ドルを売ってスワップを支払うというのがどうにも気に入りません。

でもどうして今日この話を書いたかというと、実はスワップのない証券会社があることがわかったからです。どこのなんていう証券会社かというより、イスラム口座を持つ証券会社が海外には結構あるんですね。

イスラムの世界では利子のやり取りは禁止されているのをご存知ですよね?マレーシアの銀行にもイスラム口座がありますが、ここでは金利がつかないそうです。でもその他のサービスで価値をつけているので同じことだろうとは思うのですが、金利の無い世界がこの世には存在するんですね。

で、FXの業者でも基本的にスワップポイントがない口座があるのがわかりました。

でもこれじゃ彼らが損するわけですから、その分、売買コストがかかったりするのかも知れませんが、毎日支払うスワップはないということ(もらうこともない)。こんな口座があれば豪ドルを売り持ちできますよね。

ここでピーンと来た人は多いと思います。日本のスワップポイントの高い業者で豪ドルを買い、スワップポイントの無い業者で豪ドルを売れば、為替には全く影響されずにスワップポイントだけ手に入る。これも裁定取引の一つですが、実際に日本ではこれをやっている人は少なからずいるようですね。私はまだその海外のイスラム口座を調べていませんが(いくらでもあるので調べてみてください)、これってもしかしたら宝の山かも・・・。^^v

面白いと思うのは、日本のFX投資家は結構スワップポイントを気にして、そしてスワップを取る戦略を持っている方が結構いる。ところがですね、私は海外の情報のほうを多く見ているんですが、スワップで儲けようなんて人は全くいないと言っていいくらいなんですね。私の見ている場所がそもそも違うのかもしれませんが、海外のFX投資家はほとんどスキャルピング主体。つまりデイトレでないにしても超短期の値幅取りが主流です。

もしかしたら、ああいう外人は日本の証券会社をうまく使うとあんなにスワップポイントをもらえるのを知らないんじゃないかと思うんです。だいたい、今の時点で高いところは一日100円以上豪ドル買い-日本円売りにつけているそうですが、上に書いたLIBORのレートから考えてもそんなにつけられないはずなんですよね。

我々一般ピープルにはわからないことばかりですが、まぁ、日本のスワップポイントの高さは世界的には珍しい、不思議な現象だと私は思っています。で、もしスワップゼロで豪ドル売り-日本円買いが出来るのであればうっしっしですね。

これは私も調べてみようと思います。で、それが事実なら見逃す手はありません。レバレッジ10倍でも20倍でも怖くないですもんね。金利だけ手に入れちゃう。

ま、世の中そんな甘くありませんが、現実的に日本国内でもこのアービトラージは可能ですし、まだまだ世界は広いし、面白いネタは意外に目の前にあるのかもです。

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