政府・日銀が円売り介入をしたとのことですが、今回は前回よりうまく行ったみたいですね。
円が上がってちょっと一服したところで一気に介入。最初の一分で75円63銭辺りから77円16銭まで瞬時に円が下がり(ドルが上がり)ましたから、円買いポジションを持っている連中は冷や汗をかいたでしょうね。逃げる余裕はなかったじゃなかろうか。その後、円の売り戻しや提灯筋の円売りで79円50銭辺りまで下がりましたが、今後はどうなりますか。
どうも今までの最高額をつぎ込んだのではないかと言われていますが、前回があまりにもお粗末でしたし、同じようなことはできませんし、今回は周到に準備をしたのでしょうか。
まぁ、投機筋はこれでビビるのでしょうが円高の基調が崩れるとは私にはどうも思えなくて、前回のように結局は何兆円もの税金をくれてしまった形にならないと良いですね。
しかしまぁ、どうしてあの日銀総裁って他人事みたいなものの言い方をするんでしょうか。学者風とでもいうべきか。
「(日銀総裁は)企業が海外進出を決めるタイミングは為替相場の動向が影響すると指摘。現在の為替相場はリーマンショック前と比べてかなり円高で、国内回帰から海外シフトに企業戦略が戻りつつあり、短期的には過去の平均的なペースに比べて海外生産シフトが速く進む可能性があると懸念を示した。」
反面、安住大臣は「納得いくまで介入する」なんて鼻息が荒いですから、これでバランスが取れてるんですかね。
前回の介入のチャート。
ドルの上昇(円の下降)トレンド(小さなトレンドですが)で円売り介入。これってその方向へポジションを持っているトレーダーが多いってことだから、手をたたいて喜んだトレーダーがいっぱいいたんじゃないでしょうか。
当時、私の主銀行の担当が「そろそろ(介入)ですね」なんて言ってましたから皆さん準備はしていたのでしょう。その割にはこのチャートを見てもわかるように、最初の一分で1円動かすこともできず、ましてや介入3分後にはあわや行って来いになるくらい押し戻されましたから、今回はかなり頑張ったのでしょう。
しかしどうも円高に対する緊張感ってのが感じられなくて私としては面白くありません。
かの国だとこれ以上自国の不利になる動きが続くようなら担当者、担当大臣は「粛清」ってことなんでしょう。ああ、日本にも「腹切」なんてのがありましたっけ。
今の日本には責任者不在みたいな感じがします。