なぜ5ピップス狙いなのか

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非常に良いコメントをもらいました。

> うまくトレンドに乗れたなら、デイトレで無理に利確してしまう
>というのは逆にトレンドに反する行為になるわけです。行けると思
>えるかぎりは何日でも引っ張って大きな利を狙う。BNFさんなんか
>そういう感じでは。

ポーのスクーターさんからコメントです。さすが相場で生活している方ですので突くポイントが明確です。

相場の基本としてまず最初に絶対に覚えることは「損切り」なのは皆さんご存知だと思います。予想と反して動いた時には、何が何でも決めたところで下りる。

実際に値動きを見ていると、そうは言っても・・・と思うことはしょっちゅうです。実際に損切りしたあとに反転、持っていれば良かったなんてことも日常茶飯事。それを覚えていると、今回も戻る・・はず・・と思うんですね。でもこれをやっているとうまく行かないと私は思うし、状況によって・・という考え方は、私は排除しています。それより、どうして逆に動くのを見抜けなかったのかを反省したいですし、出来ることなら逆に動くのを早く察知して損切りポイントより手前で撤退したいと私は考えます。

ま、逃げ足が速いというのが私の特徴かもしれませんが、それと同様に利益の確定も早いのです。ここがポーのスクーターさんが指摘したところ。トレンドを追うべきであると。(私の手法もトレンドを追っているのですが、追い方が違うだけの話だという説明をします)

基本としては損切りは早めに、そして利が乗っていればそれを追いかけるのが正統派の考え方であると思います。

ただそれって、なんと言ったらいいのか、かつて株をやっているときにはまさにそういう方法を取っていたのですが、デイトレ、それもスキャルピングと言っていいような瞬間芸ではそれではうまくいかない。というか、もっと有効な手があると言った方がいいのか、ちょっとその辺を書きたいと思います。

まず私がいつも見ているEUD/USDの1分足チャートを見てください。今現在の動きです。

黄色のトレンドラインを引いたように、上値も下がり、下値は大きく切り下げて動いていますから、これはどう見ても下げトレンド。その後の動きはまだ見えていないとします。

チャートは1分足を基本としていますが、これとは別に5分足、30分足を表示して、もっと長い時間軸でのトレンドも見ます。そしてそのトレンドの方向へ動くであろうという前提で見るのですが、ただそれもあまり重要視しすぎるとそれがバイアスになってしまって、目先のトレンドに乗れないことがありますので、私はさほど重要視はしません。

このチャートをよーーく見てください。点線のグリッドが引かれているのがわかると思いますが、この幅が5ピップスなのです。

ええ?って思いませんか?

うねりの上下幅は30ピップス程度はありますよね。本当に小さな波でも10ピップスあるのがわかるはずです。

どうして5ピップスしか狙わないの?と思いませんか?

ここがポイントなんです。

トレンドはまっすぐという事はありえず、必ずと言っていいほど波を描いて動いています。私の戦法はその小さな波さえもそこで利益を出すことを目的としているってことなんです。

そしてトレンドですが、そりゃ出来ることならこのチャートで言えば下げトレンドが見えているわけですから、ショートで出撃したのならちょっと辛抱して利益を伸ばそうと思うのが普通。でもこのチャートの通り、これまさに今の時点のチャートなのですが、上昇トレンドに変ってしまった。

そのトレンドの変換点をどこで確認するかですが、これは人それぞれ見方が違うと思いますが、私の場合は赤と緑の色分けがついている移動平均線がありますでしょ。それの上に平均足が出て、移動平均線は緑に変り、そして平均足が陰転して移動平均にぶつかって再び上昇した場所。ここでトレンドの転換予測をします(出撃準備)。その後、小さな赤が続いて大きく緑が伸びた。ちょうど黄色のトレンドラインをブレイクするポイントでもありますが、ここでトレンド転換確定と判断します。(そしてここがロングの出撃ポイントにもなる)

ではもしショートポジションを持っていたらどこで下りるか考えてみてください。下げトレンドが持続するという前提でショートを持っていても、それがこのように上げトレンドに転換したら、やっぱりそこでショートポジションをスクエアにしますよね。そのポイントの前でトレンドが変ることを予想するのは簡単ではありません。

もしここを撤退ポイントとするならばこのショートでどのくらいの利益が出たでしょうか。このケースだと長い時間掛けてポジションを維持しても大きな利益は出ない動きなのがわかります。つまり、トレンドを追って利益を出すというのも、それはそれなりのトレンドが形成されてこそ意味があるわけですが、トレンドは後になってわかるもの。さぁ、どうすればいいのでしょうか。

ただ利食いポイントっていくらでも考えられるわけで、上に書いたトレンドが変るまで持つのもアリでしょうし、このチャートではインジケータを出すのを忘れましたが、オシレータが伸びきったところも利食いポイントでしょう。私が好んで使っているMoney Flow IndexやTrixでそのポイントを見るのは難しくありません。

ま、このように考えるのが一般的なわけです。そうやってこのような動きだと30-40、うまく行けば50ピップスぐらい抜けるかもしれない動き。でも深追いすると利益は小さく、下手をすればチャラになってしまう。

でも私が狙うのはたったの5ピップスです。ただ同じ時間の間に何度も出撃します。

チャートの足のひげを良く見てください。たった一本の足でも5ピップスぐらいの上下幅があるのはわかりますよね。つまり、早ければ出撃後1分以内に利食いも出来る大きさが5ピップスだということ。なおかつこのチャートで見ると、トレンドも何も関係なく、常に5ピップスぐらいは動いているのがわかります。

これって極端なことを言えば、どこで出撃しても、そしてそれがたとえショート(売り)でもロング(買い)でも取れちゃいそうな値幅が5ピップスだということ。

そういう小さな値幅狙いで、ましてや値動きの方向を狙えば勝率が高くなるのはおわかりになると思います。

ただここで問題があります。さて、損切り幅はいくつにするのでしょうか。

5ピップス狙いだから損切りも5ピップスにすると駄目です。上下にフラフラ動いただけで損切りポイントに達してしまうことも少なくないから。

でもこのチャートで言えば損切りは10ピップス取ればOKだと思います。10ピップスという幅は狙いの反対方向へ動けば平均足も下のインジケータも反転する値幅なんです。だから実際には10ピップスに達する前に撤退も可能。でも一応10ピップスという損切り幅にしているというだけ。あまり損切り幅は意味がないと言っても良いかもしれません。

ちなみにこのチャートだと出撃するべき場所は12箇所あります。そしてここは負けるだろうなというポイントは一箇所。勝率は高いですが、その理由は狙いが5ピップスだからというのが一番の理由です。

もし5ピップスじゃなくて20ピップス程度を狙ったとしたらどうなるか。最初の4回の出撃は途中利が乗ったにもかかわらず最終的には全て負けになります。ざっと見たところ、20ピップス抜けるであろうところも数箇所ありますが、それは結果論なんですね。まぁ、5ピップスなら簡単に抜けますってこのチャートを見ながら言うのも結果論ということでは同じですが。(笑)

でも20ピップスを狙ったとしたら勝った負けたが入り乱れるよくあるパターンのトレードラリーになりそうです。

このチャートはまさに今のEUD/USDですが、例としてはいろいろ詰まっていまして、上昇トレンドに変ったあとですが、ここは非常に美味しい場所があります。ロング(買い)で入った後、すぐに5ピップス利食いできるような動きが続いています。つまり、一分以内に利食いした後も立て続けに出撃できるような動きなんですね。

でもそれは今こうやって後になって見ているからそれがわかるわけで、そういうふうになるのかならないのかはもちろん事前にはわからない。ただ、何発も続けざまに撃てる場所がこのようにあるってことなんです。

これはある意味、ポジションを積み上げるピラミッディングに似ているのかもしれませんが、私の場合は、よっぽどのことがない限り、複数のポジションを持つことはありません。ただ上下動を繰り返しながらこのように上がっている時には、間髪をいれずに次々に撃つということ。これは5ピップス狙いだから出来る瞬間芸だというのがおわかりになりますでしょうか。ある意味、トラリピにも似ています。一つのトレンドの中で何回もトレードするわけですから。

ですから、ポーのスクーターさんがおっしゃるような相場の原則論もわかるのですが、それはやっぱりスキャルピングの考え方とは違うんですね。スキャルピングの考え方では、トレンドをポジション保持のまま追いかけることはしませんが、そのトレンドを小刻みにして取ると考えれば理解は簡単なはずです。いかに小幅でも良いから早く利を確定して、玉を多く打つか、そしてその一発一発の勝率をいかにあげるか。これがスキャルピングの基本的な戦法であると言って良いと思います。

ですから、5ピップスが小さいなんてことは全くないわけで、この動きの中でもトータルで50ピップスは抜ける動きであったということ。つまり、大きなトレンドを最後まで追いかけるのと、そのトレンドの中で何度も出撃するのとどちらが効率がいいかという、違いはそこだけなんですね。

トレンドを追いかける戦法だとしたら、うまく行けば下げと上げとで50ピップス以上抜けるかもしれません。でも私はその方法を取らないということ。このチャートではトレンドが出来ていますが、トレンドらしいトレンドが出来なくても5ピップス抜くのはそんなに難しくないので、私はそちらを選ぶということです。

それとトレンドは何かを考えてみるとわかりますが、それは自分が見ている時間足のことを言っているだけのことなんですね。日足でわかるトレンドも小さな時間足で見ると山あり谷ありの連続でしか無いし、週足年足を見て売買する人はいないだろうけれど、日足のトレンドは週足年足で見れば小さな波でしかない。つまり、自分はトレンドを取っているつもりでも、週足年足から見たらスキャルピングと同じ。

その内、売買ログをチャート上に出してどういうところで売買しているかわかるようにしましょう。

それとBNFさんのことですが、皆さんご存知ですか?テレビでもたまに紹介される200億円を株で稼ぎ出した若者のことです。(今ではもっと増えてるのかな?)

私は彼がどういう手法を使っているかわかりませんが、200億という数字を聞いただけで手法が違うというのがわかります。それは前の日記に書いたように、私の手法ではそんな大きな金額を稼ぐほどのたて玉を動かしたら値が飛んでしまいますから。買ったらその買いで値が上がってしまい、売ったら自分の売りで値が下がる。そういう馬鹿なことがおきてしまう金額です。

うーむ、JGBなら大丈夫かな。どうだろう。

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