日本のニュースを見ていると海外で何が起きているのかが良くわからないと思うことがあります。
主なニュースは経済関係ばかりだし、国と国とが激しく火花を飛ばしている軍事関係の話は上辺だけチョロっと流すだけで、一体何が起きているのかその真相、原因などは私には全くわかりません。
でもどうも最近おかしいなぁと思うようになったのがイギリスの在イラン大使館の引き上げ。切っ掛けはイランの学生らによる英大使館乱入事件ですが、ではその乱入事件のきっかけは？英国がイラン産原油の代金を決済するイラン中央銀行を含む、イランの銀行との取引を全面停止したこと。では英国がそう決定した原因は？
もちろんイランの核兵器疑惑。
でもこの辺の突っ込み方が日本のメディアは弱いような気がするんです。どうにか一応筋書きは見えてきますが、それもあちこちの単発のニュースを繋げると見えてくるだけで、本質を追求しているニュースがないように感じます。
ま、私が見ているニュースソースが悪いのだろうとは思っていますが、イランの核疑惑があるにしても、それに対するイスラエルの思惑、そしてイスラエルをバックアップするアメリカ・イギリスが何をしようとしているのか、ではイラン側のバックアップは誰がしている？そういうのも興味を持って調べるとそれらしきニュースが出てきますが、この問題って万が一の時には万が一の世界大戦３に進む可能性だって無いわけじゃないですから、もう少し突っ込んで解説してもらいたいと思います。
で、イランに関してはメドベージェフ大統領がシリアとイランを支持すると演説していますし、中国はNATOとイスラエルに警告を出している。
またロシアはNATOのミサイル配置が面白くなく、ロシアもミサイルを増やしていますよね。その報道は見たことがある。
こういう断片的な話を繋いでいくと、もう既に世界は二派に別れて小競り合いが始まっているのがわかる。イラン－イスラエル問題は、その二国間の問題を世界が見守るという形ではなくて、イラン派、イスラエル派で世界はとっくに二分されている。
そしてこのニュースも意外でした。イスラエルがイランの核施設を先制攻撃したのではないかというニュース。日本のメディアはこれには一切触れていない様子。
どう見ても核施設には見えませんし、爆発もたいしたことはなさそうですが軍事施設なのは間違いが無く、イスラエルの攻撃であろうという話。核施設の近くであることは間違いが無いようで、標的をわざとはずしていつでも攻撃できるのを見せたとも考えられる。
そうこうしているうちに、イランはアメリカの無人偵察機を撃墜したと発表。アメリカはアフガニスタンで使っていた偵察機が操縦不能になり行方不明だというけれど、アメリカは無人攻撃機をすでにアフガニスタンに投入して通常作戦に使用しているのは間違いが無く（これでアルカイダのナンバー２を殺害）、イランで撃墜されたそれも偵察機ではない可能性がある。しかし詳細はイランも発表していない。
そんな時に、学生による在イランのイギリス大使館占拠。そしてそれに怒ったイギリスが大使館の引き上げ。一国の大使館を引き上げるって半端じゃない大問題だと私は想像しているのですが、その原因を暴徒による大使館占拠であるとか、それをイラン政府が見てみぬ振りをした、いや後押ししたフシがあるとか言っていますが、本質はもっと深いところにあるように思えます。イギリスはイランから出たかった理由があるというのが本音だと勘ぐりたくなります。またそういう時にどう彼らが騒ぐかってのはアメリカイギリスは毎度同じで相手のせいにするワンパターンですから、彼らのいう言葉をそのまま鵜呑みにしようとは私は思いません。
もしかすると我々が目にするニュースとは違う、何かもっと大きなことが進行していて、ニュースになる現象はその大きな動きの表面化した一部分でしかない様に思うのです。
でもニュースは断片的に一つ一つを流すだけで、それらの繋がりまでは言及しない。見ているほうも興味を持って自分で調べないとそれらのつながりも見えてこない。
この感覚、今年の３月の大震災、原発事故に感じたのと全く同じです。当事者もメディアも大事なところを隠しているように感じます。我々はバカなサルか羊みたいなもので、常に管理下、統制下におかれ、あるいは適当なウソをつかれ、真実なんか知らされることはないのではないかと思いたくなります。
これってうまくないと思うんですよ。今、世界では何か危ないことが進行しているようないや～～～な予感・・・・・
イスラエルが何かやりだしそうな気がします。あるいは何か仕掛けるのか・・・
こんな時にドジョウ総理、政治家の顔ぶれを見ると、日本は安泰というか暇というか何かいつも世界とは関係ないところで動いているような気がしてなりません。