メタトレーダーの問題点

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私はメタトレーダーを使い込んだわけじゃありませんが、このチャートソフトって何かおかしいというのはずーっと書いています。だた根拠の無いことをたとえブログでも書くのは良いことではないし、それも風説の流布だと言われればその通りになるでしょう。

でも、他のソフトや売買プラットフォームを使い込んでいる人には、あれ?って思うことが多いのは間違いがないと思うんですよ。私が一番感じるのは約定の遅さです。成り行き注文の約定が異常に遅い。約定値がいくらになるかわからないと言っても良いくらい。まぁ、スリッページが大きいということになりますが、大きく市場が動く時にはそんなもんだという言葉で納得してしまう人が多いと思います。

でも大きく動くときじゃなくてもおかしいなぁ、と思ったことは何度もあります。

で、ある時、このソフトってトレーダーのためのソフトじゃなくてディーラーのためのソフトじゃないかと思うようになったのです。無料のそこそこの機能のあるチャートソフトですが、私としては大事なところがいい加減。使いづらい。こういうのって他の高機能チャートには見られないだらしさなさです。

それとメタトレーダー4ってFX専用(CFDもある)のチャートで、どうして専用なのか考えたときに、これって私がいつも書いているFX業界の異常さと関係があるんじゃないかと思いました。つまり、ほとんどのFXの取引は株式や先物のように、市場を通した売買ではないということ。相対取引なんですね。普通我々が株でも先物でも何でも良いですが、買うときには当然売ろうとするトレーダーもいて、それが合致したときに成約する。当たり前の話ですが、FXはそうじゃなくて、我々の売買相手はその証券会社そのものなんですね(市場を通す取引もある)。

これって私に言わせるとギャンブルの「ノミ屋」と同じノミ行為です。でも競馬のノミ屋は捕まりますが、FX業者は捕まらない。それはそれが許されているから。

相対取引って世の中にはいろいろあるわけですが、基本的には二者間の話し合いで価格が決まる。これがコンピュータ上で行われるわけで、業者がどこでも100円で買える物を今の価格は105円ですよと言って客に売っても全く問題がない。そんな感じでコンマ1,2ピップスでもコンマ何秒のうちにそれをどんどんやったら凄い利益になるわけです。いや、そこはそんな単純ではないはずですが、でも市場を通す取引のような厳格なルールがないのかもしれません。

つまり、いろいろあの手この手が使えるのではなかろうかと勘ぐるわけです。例えばですが、どんな商品でもそうですが、値が上がっている時には成り行きの買い注文が多く、下げの場合はその逆。つまり、ほんのちょっと約定を遅らせるだけで、買い手は高いものを買い、売り手は安く売ることになっちゃうってこと。だから成り行き注文で時間がかかるなんて最悪なわけです。

ま、その他、疑いだすと変に感じることばかり出てくるのですが、先ほど、その証拠といいますか、私が感じたことが満更嘘じゃないというのを見つけました。英語ですが、ユーチューブの映像です。

まず最初にわかっておくべきことがあるわけですが、まずデータが提供されていて、それをどのチャートで受け取るか、あるいは売買するときにはどの売買プラットフォームを使うのか、それって本来別々に我々トレーダーが選べて当たり前ですよね。でもメタトレーダーの場合、トレーダーがメタトレーダーを使えるようにするには、業者がそれのサーバーを使わないと駄目なわけです。いわゆる、クライアントソフトとサーバーソフトがペアになっていて、その両方をこの会社が出しているんですね。トレーダーも客。ディーラーも客ということになりますが、このメタトレーダーをわれわれが使うのは無料です。では誰がこの会社にお金を払っているんでしょうね。

まず想像できるのはディーラー、いわゆるサーバーを持つ業者が払うということ。そしてもう一つは、我々が売買する中からスプレッドという形で利益を取っているのかもしれない。でもこのどちらか、あるいは両方であるのは間違いが無いと思います。ここでもこの会社は我々トレーダーサイドには立っていないだろうと考えることもできると思います。

私が今まで使ってきたチャートはどれも有料で、中には毎月6,7万円払っていたものもあります。CQGというプロが使うデータフィード&チャートソフトですが、似たように有料のものはかなりあります。彼らは客から金を取ってデータ&チャートを提供するのが仕事であって、実際の売買は関係なく、つまり、客サイドに立っていかに便利なチャートを提供するかと日々頑張ってる。売買プラットフォームも考え方は同じだと思います。

ここでも想像できますよね。どうしてメタトレーダーが使いづらいまま、中途半端な出来で放置されているのか。我々の声なんか関係ないのだと思います。でも無料だし、そこそこ使えるし、まぁ、こんなもんだろうと思う人が多いのではないでしょうか。ましてや他のチャートを知らない人にはメタトレーダーのヘボさ加減もわからない。

で、話はこのユーチューブの映像に戻りますが、この人は、メタトレーダーの会社がディーラーに提供しているサーバーソフトに入れるプラグインを見つけたようです。で、そのプラグインではディレイやスリッページさえも調節したり、状況によるスプレッドの変更ができるようになっていると説明しています。

恐ろしいでしょ?

アメリカのNational Futures Association がこれを使って操作していた会社、Gain Capital (Fores.com)に対して改善を要求したという事実も紹介しています。NFAとは全米先物協会と訳すべきでしょうか、会員組織で先物業界の自主規制などをする法律に則って設立された協会です。

この動画が英語であるのが残念ですが、この内容を確かめるにはこうやって調べろみたいなことも紹介していますから、気になる人はそれを検索すればわかりやすい文字としての情報、またそれを日本語に翻訳もできますから、是非見たみたら良いと思います。

これって酷いよね~、と思いますが、一番上に書きましたように、そもそもこの取引って相対取引ですから、業者がドル円は100円だと言えば、他で76円だろうが関係ないってことなのでしょう。

面白い業界ですよね。スワップポイントも会社によって違うでしょ。あれも考えてみればおかしなもんだと思いませんか。スワップポイントって二つの通貨の短期金利の差なわけですが、どうして各社あれだけの違いが出てくるのでしょうか。答えは簡単。各社勝手に決めて、自分の財布の中から客に払っている。ただそれだけのことなんですね。販売促進の費用と考えるべきかもしれません。スプレッドの設定も自由です。本来は買い方と売り方のBid&askの差がスプレッドのはずですが、業者は勝手にそれを設定する。ですからスプレッドを広くして(利益大)スワップを大きくしたり(経費大)、あるいは別途手数料を取ったり、その時の売り上げ、利益、動向を見ながらそれらのパラメータを変えることができるようなシステムが出来上がっているのだろうと思います。

大体こんな内情が末端ユーザーにわかってしまうってドジな業界だと思いますが、それこそ小さな小さな会社でも新たに証券会社、ディーラーとして参入できるようになっている世界のようで、そういう新規参入する企業に対するプレゼン資料もあるからバレちゃうんでしょうね。

今日はちょっと違うソフトを見ていたのですが、そのソフトも、それを御社の客であるトレーダーが使えるようにしませんか。みたいなのがありました。そこに不思議な説明の語句があるんですよ。Price shiftも可能って。これって何なのでしょうね。

私が想像するに、普通売り買いのスプレッドって中値を中心に上下に何銭の幅を取るとかってなっているでしょ。でもそれってそんな単純じゃないわけです。値が上がっている時にはそのスプレッドを上にわざとシフトするんですね。そうすると買う人はより高い値で買わされることになる。つまり、その差が業者の利益になるって事。

日本ってこの手のビジネスモデルをよしとしない国だったと思います。消費者保護が凄くて、だからこそ消費者はいつまで経っても守られていると信じてしまうような人が増えたわけですが、いつのまにやら自己責任というのが当たり前になって、それはそれで良いと思うのですが、このような公正とは思えない業者のやり方さえも認めてしまうのはおかしいと思います。

これはレバレッジにしてもそう。また実体のない株式売買みたいなCFDとか、挙句の果てはバイナリオプションとか、世の中の自由化が進むのは良いことなのかどうか、我々消費者、末端の人間としてはもっと真剣に考えないと駄目だと思います。我々には詳しいこと、難しいことはわからなくて、ボワーーっとしていますが、我々をカモろうとする業者はあの手この手を使うわけで、我々に自己責任だけを押し付けられても困ると思っています。

でもま、世の中はそういう方向へ動いているのは間違いが無く、会社にしても人にしてもそのまま信用することなく疑ってかからないとうまい具合に騙されるってことなのでしょう。

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