HSBCシンガポールから電話 その2

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先日の電話で、とにかく情報をいろいろ出してくれと頼んだわけですが、その後メールも来なくて、まぁ、そんなものかと思っていたところに電話が掛かってきました。

メールを見たか?とのこと。

え?と思って調べてみると、あらら~、その他多くのジャンクメールに埋もれていました。最近、これが頻発しています。

そのメールの内容は、私が彼女に薦められて何年か前に買った金のファンドに関することでした。金の値上がりはここのところ止まっているわけで、もう金は動かないから売れってことです。まぁねぇ、相場の未来がわかるなら苦労はしないわけですが、現時点で動いていないのは間違いなし。

で、やっぱりあのグローバルボンドファンドを買えというんです。この数ヶ月で世界的に債券が大幅に値上がりして、それのおかげでパフォーマンスが非常によく見えるあれです。Templeton Global Bond というファンド(これはHSBC各支店で販売促進している様子)。

今からそれを買えとは高値を掴めということ?(笑)

私としては先月かなりまとまって債券を買いましたが、つまりこれも結構高値掴みだったとは思うのですが、安く放置されている(リスクの高い)銀行関係ですので7%台は確保できた。でもねぇ、これとてジャンクボンド(ってほど酷くはないですが)を買って何を喜んでいるんだ?と言われれば全くその通りで、AAAクラスが4%台の時に7%台を買うなんて、債券投資のイロハがわかっていないリスクテイカーでしかないのかもですね。

またそういうのを買うなら買うで、いくつかにわけてリスク分散するのが筋ですが、今のところ他に持っているのはモルガンスタンレーでこれまたリスクは似たようなもの。(笑)

私としてはある程度のリスクは取って行こうとは思いますが、でも今のやり方だといつか痛い目を見るかもしれないとは想像しています。これをどうするかは今後の課題。

ただリスク分散するとなるとかなりの資金が必要になるのは間違いがなくて、つまり債券を小口で買うのは難しいって事なんですね。

HSBCシンガポールからの電話の中で、豪ドル建ての債券はどうなっている?と聞きましたところまだ調べている最中でもう少し時間をくれとの事です。また米ドル建てには興味が無いのか聞かれまして、私としては興味はないのですが、彼らが何を薦めてくるのか見るためにも情報はくれと伝えておきました。

その話の中で、これは重要だと思うのですが、どんな債券でも売買できることはできるみたいなことを言っていました。ただし、売買単位が50万ドルだと言うのです。これはある意味納得で、そもそも債券売買ってそういう単位なんですよね。

額のことは心配するな、だからまずは情報を出してくれと大見得を切りましたが(笑)、そんなものをいくつも買って分散投資をするなんて現実的ではないですね。

また追って情報が入ると思いますので、その時にはまたリポートします。

ということでHSBCシンガポールからの電話の話はここで終わり。あとは毎度の与太話。(笑)

まぁ債券投資は簡単ではなく、もし債券に興味があるなら債券に投資するファンドなりETFの売買をすれば良い訳ですが、これらの売買手数料、年間の維持費を考えると全く妙味がないような気がしてくるのです。でもプロに任せて楽をするってことはそれだけ経費が掛かって当たり前だから仕方がないのか。

私としてはどうにもこの辺が納得いかないわけです。

私が今まで支払っている債券売買の手数料は0.25%。でもファンドを買うと3%とか中には5%なんてのもある。ETFの手数料は安いですが、でもファンド会社の報酬として年に1%以上のものを支払うわけですよね。これじゃ手取りなんかたかがしれています。だったら定期とさほど変わりがないってことになる。

まぁ、やっぱり我々末端はカモでしかないのかってことになりますが、ここから逃れて債券投資をするのは簡単ではなさそうです。

かつての株式投資を思い出しませんか?ネットも何も無いころは証券会社の担当を通して売買しましたよね。あの当時、手数料は3%ぐらいだったでしょうか。だから下手に売買を繰り返しているとどんどん目減りしてしまって、何のための株式投資だかわからなかった。今の債券、ファンド投資はそれと同じで、銀行の担当が薦めるものを買うのか買わないのか選ぶぐらいしか選択肢がない。そして手数料も高い。

でもネット売買が盛んになってきて、投資家は自ら売買すべき銘柄を選び、勝手に売買する時代になった。だから手数料も安い。

債券やファンドに関してもそういう方向に動いているのはわかりますが、その対象は選べるほど無いというのが私の感想です。というか、そういう動きはやっぱりアメリカがいつも先を行っていて、米ドル建てで考えるのならいくらでも道は開けていると言って良いのかもしれません。でも豪ドル建てとなると世界は狭い。でもオーストラリアでもオープン市場で債券が売買できるようで、それはそれでこれから調べてみるつもりではいます。

難しいですねぇ。

何を売買するかの前に、我々の様な末端投資家がアクセスできる市場がそもそも無い、限られているんですから。

そのうち、具体的なものをHSBCシンガポールが出してくるでしょうし、それはそれでまたリポートします。

しかし、今、債券や債券投資ファンドを買う時期なのかどうか。

上昇方向だった各国の株式市場も、ここへ来て下落。ギリシャ問題が再燃だと言っていますが、当たり前じゃないですかねぇ。昨日今日始まったわけじゃないし、今までギリシャのことを忘れて株が上がるほうがおかしいと思っていました。

と同時に、やっぱり心配したとおり、豪ドルも売られた。(笑)

これからギリシャの国債が償還になる3月20日に向かって波乱状態が続くのはしかたがないと覚悟する必要があると思います。

しかし去年の末ごろからの株式市場や為替市場の動きを見ていると、なんか違和感を感じるんです。

今までって評論家や専門家の説明ってのも、後講釈は後講釈にしてもなるほどと思える説明があったじゃないですか。ところが、最近の後講釈って、ほんとかよ?と思えるような後講釈。なんだかつじつまがまるで合わないような感じがするのです。後講釈も出来ないような動きってもしかしたら異常じゃないかと思うわけで、でもそういう時代に入ってきたというのが私の考え方です。

そもそも相場の値動きなんて理由があってないようなものだというのが私の持論なのですが、その動きが顕著になってきたとでも言いますか、例えば為替にしても大昔は実需が為替を動かしていましたよね。でもいつの間にか実需ではなくてヘッジファンドの参加などによって思惑で動くことの方が多くなってきた。そしていつのまにやら為替と実需は関係ないと言われるような時代になった。

というか、お金そのものが動いているんですよね。貿易の実需じゃなくて、投資というのも実需と考えるべき時代になったのでしょう。お金そものが商品と同じように世界中をぐるぐる回っていて、その流れによって相場が動く。で、そのお金は思惑によって動くみたいな。ギリシャがらみで荒れに荒れた市場もまさにそういうことですよね。

こういう考え方って世の中の専門家や評論家はしないんですね。彼らがテレビなどでしゃべる時、我々の投資生活を念頭においてしゃべるわけじゃなくて、日本経済、日本企業が頭にある。当然、物流が基本にあって物づくりの日本がどう対応するべきかというのが中心ですよね。でも我々は物づくりをしているわけでもないし、貿易に携わっているわけでもなく、何ヶ月先に決済するべき外貨もなく、彼らの考え方に沿って考えても我々がどうするべきかは絶対に見えてこないと私はいつも思うんです。

本来、我々が知るべきことは莫大なお金が利益を求めて世界中を駆け回っているということ。これは実需をも超える大きさ、強さであって、それが世界を動かしている最大の要因であること。で、それらは思惑を基にして動くものであって、予測は不可能。

で、今後はもっとそういう動きが加速されるだろうと思うわけです。

そもそも日本って物づくりのうまい国で、実需の動きが基本にあったと思うんです。だから世界を見るときにそういう目で見てしまう。円高では輸出産業が困るとか、貿易収支がどうだとか。ドルをいくらで計算して輸出するとか。ある意味、目先に囚われすぎているように我々には見えるわけですが、でも企業は毎日活動しているのですからそれも仕方がない。

でもそういう見方と我々個人の弱小投資家の見方はかなり違うはずで、もう世界はそういう実需ではなくて、お金が中心に動いているというのを最近かなり強く感じるようになりました。そしてその動く金が半端じゃない大きさになっている。これはリーマンショック後に各国が輪転機を回し続けたのも理由かもしれませんが、実需ってちょろちょろ流れる小川みたいなもので、お金の動きは大きなうねりを伴ったもしかすると津波みたいなもので、それによって世界が動かされているように感じます。でも「わからない」なんてことは彼らは絶対に言わず、常に予測をしようとする。当たり前ですよね、それが仕事なんですから。でも世界は今までとは違う動きをしていると思うわけです。

つまり、今までも以上に専門家やプロの言うことが当たらなくなる。後講釈でさえわけのわからないことを言い出す。そんな感じがするのです。つまり、将来がどうなるかなんか本当にわからない。

そういう意味で、私としても今までのような見方、考え方では危なくてしょうがないと思うようになりました。でも今後はリスクを取らない方向で考えるというのではなくて、逆に今まで以上にリスクを積極的に取っていかなくては駄目のような気がするのです。その代わりリスクマネージメントはめちゃくちゃ難しくなる。

若い人には面白い時代かもしれません。私も若いころは波乱こそがチャンスと思っていましたし。ただ老人には怖い時代だろうと思います。新たに資産を増やすのは難しく、しかし大きくごっそり持っていかれる可能性が増えるかもしれないのですから。

イラン情勢も気になりますが、そもそも石油や化石燃料の今後をどう考えるかというのも大事だと思うんです。石油が高い。もうこれ以上上がったらお手上げだと嘆く業界は多いですが、私としてはもう我々は違うステージに入っていて、今の原油高なんて単なる序章かもしれないと考えています。

そもそも石油価格が下がる理由なんか私にはどこを探しても出てきません。それより石油確保に世界は動いているわけで、なりふりかまわず他国を攻撃したいあの大国の動きも原因はそこにあるのは見え隠れしているわけですよね。これも今更始まったわけじゃなくて湾岸戦争もいったいなんだったのか精査する必要があると思うんです。その後のイラク侵攻しかり。時期を同じくして隣国は尖閣諸島に出てきている。

どの国もポスト石油を狙っていますが、これは産油国とて同じで、それが簡単に行くとは思えませんし、大きな波乱がこれから起きてくるだろうと私は想像しています。つまり、私が怖いのはインフレの時代が確実に忍び寄っているのではないかということ。世界中をインフレの嵐に突き落とすだけに十分なお金はすでに世界中にばら撒かれているのですから、これが一気に動き出すととんでもないことが起きそうです。実際にリーマンショック前でさえそれらしき兆候はあったわけですよね。

さてそういう時代が来るとして我々はどう生き抜いていくのか。

これってどの銀行がコンマ何%定期の金利が高いとか、債券のほうが良いんじゃないの?とか、ましてや送金手数料が掛かるとか掛からないとか、そういうレベルの話じゃないと思うんです。でもそういう世界に突入したと私は最近の世の中を見ていて感じます。

じゃぁどうしたらいいのか?

そもそも年寄りが自国を捨てて海外に活路を見出そうとすること自体、異常事態で、しかし各国とも年金は破綻し、保険も破綻し、どうにかなって欲しいものの、じゃぁどうにかするにはまず何を最初に解決しなくてはならないのか考えても、全く何も見えてこないじゃないですか。

これは自分がバカであるから何も見えないだけで、世界の指導者はどうにかしてくれるのかもしれませんが、私としてはそもそもそういう指導層になんら期待を持っていませんから自分でどうにかするしかないと思っています。で、もし、世界の指導者が豊かな地球を作ってくれるならそれはそれで良いし、自分の努力が無駄にはならない。でも、もし彼らが無能、無策だった場合、彼らのせいにして自分も沈没するわけにはいきませんよねぇ。

出来ることならややこしい世の中とは距離を置いて、田舎で畑でも耕すのも良いかもしれませんが、自分にはそんなことできるわけもなく、かといって人口の多い大都会は何か事が起きた場合に非常に脆いのは明らかですので、万が一の時には帰ってくるゴールドコーストという安全パイは絶対に手放すのをよそうと思っています。社会福祉も充実していて、資源も十分ある農業国ですから命をつなぐことは出来そうな気がします。

で、自分の能力として磨いておきたいのはやっぱり「相場力」。世界がどうなろうと、また世界のどこに行っても相場がなくなることはありませんから、相場で食える力を保つのは大事だろうと思っています。そういう意味ではトラリピやくるくるワイドにしても、それをやるのであるならば、儲かったらいいなぁ、じゃなくて、生きるためにこのノウハウを絶対に自分のものにしてみせるという決意が必要なんじゃないかと思います。

まぁ、どう考えても、このまま世界が安定して皆が幸せな時代は来ないだろうと思うのです。

世界中で起きている出来事、そして世界でもトップクラスの裕福な日本に生まれ育った日本人が自国を捨てて海外に出ようなんていう時代がそもそもこれからの世界を暗示しているようにしか思えないのです。

まずは経費削減が大事ですが、これって大津波が来そうなのに自宅の前に土嚢を積むのに似ていて、自己満足で終わってしまう可能性もありだと思います。

さて、土嚢は積めた。次に何をするべきか。ここが重要ではないかと思います。

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