頼もしいヨメさん

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今回の日本一時帰国はヨメさんと一緒だったわけですが、ちょっと信じられないような事が起きました。

宿泊は北区は赤羽のビジネスホテルで、毎日行くことになる病院へのアクセスも簡単だということでここにしました。ミッドイン赤羽駅前というビジネスホテルですが、ここは非常に良いホテルでした。従業員も感じが良いし、小さなホテルですが小奇麗で、何よりもベッドと枕が良かったのが嬉しかった。

で、ビジネスホテルですから部屋も狭いし、ツインルームではなくてシングルを二部屋とりました。

で、初日の真夜中にヨメさんから私に電話。

「私の部屋は五月蝿くて寝られないのよ」

「こんな夜中になんだよ~~、まったくぅ」

「外にクラブがあるみたいで、若者の声や女性が喧嘩していたり。バイクの音も凄いし。」

「じゃぁ、部屋を替えてもらえば良いだろうが~~」

「それも面倒だし、あんた外へ行って静かにしろって言ってきてよ。」

「冗談じゃないよ。ホテルのフロントに相談するなり、部屋を替えるなり、一晩我慢するなりしろよ。俺は眠いのっ!」

「あっそ。わかったわ。」

さて、この後、ヨメさんが取った行動は?

まず、ホテルのフロントに電話をしたそうです。すると「では警察に連絡して来てもらいましょう」とのこと。部屋を替えるのはすでに広げてある荷物の移動が面倒でヨメさんは断ったらしい。

ところがヨメさんとしてはそんなことで警察を呼ぶべきじゃないと思ったらしく、ホテルのフロントに「静かにしてくれって言ってきて」と頼んだ。でもフロントはそんな怖いことはしたくはない。(笑)

そこでヨメさんは、なんと!自分で外に出て文句を言いに行った。

「君たち、もう少し静かにしてもらえない?私はこのホテルに泊まっているんだけれど、疲れて眠いのに寝られなくて本当に困っているのよ。」

するとクラブの黒服がふてくされたように「じゃぁ、警察でもなんでも呼んでください」と言ったらしい。

ヨメさんはここでも警察を呼ぶべきじゃないと思ったらしく、

「こんなことで警察を呼ぶなんて馬鹿みたいなことはするべきじゃないわよ。貴方はこの場を仕切る立場でしょ?喧嘩をしている客がいればそれを仲裁できるはずだし、大声を出している人にはちょっと遠慮してもらうなり、できるはずよ。」

すると若者が集まってきたらしい。

「あんたたちは楽しんでいるのに申し訳ないけれど、私は私で眠れなくて困っているのよ。どうにかならない?」

その時の報告を次の朝に聞いていた私もワクワクしてきましたが、下手をすれば、一人のオバサンが真夜中に袋叩きということもありえたはずです。

ところが~~~~~~~。

「わかりました」という簡単な返事。

その後、騒音はピタリとやんだらしい。

ヨメさんいわく、若者たちも馬鹿じゃないし、ちゃんと話せばわかるのに大人たちはすぐ警察だのなんだの高飛車に出るから彼らも反発するのよ。

だそうです。(笑)

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