最近の債券

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皆さん、最近の債券市場の動きを見てらっしゃいますでしょうか。

私は当分の間、今のを保持し続けるだけで新規の出撃はないのですが、昨今のユーロ不安の再燃でまた債券が下がっているようで気になっています。

でも私にはわからないのは、こういうときだからこそ債券に人気が集まるような気がするのですが、逆にリスクが高くなったから逃げるような動きなこと。まぁ、堅いところに人気が集中してその他は安くなって、その乖離が大きくなるということなのでしょうか。

どうもこの数年、モルガンスタンレーとかゴールドマンサックスの高利回り債券が目に付いて、モルガンスタンレーはこのブログに書いたように買って(豪ドル建て利回り7・625%)持っていますが、ちょっと心配です。

モルガンスタンレーは前にも書きましたが初年度9%、その後は変動利回りというのを出しましたし、またロシアンルーブル建てで9.43%なんてのも出してる。

ゴールドマンサックスは豪ドル建てで7.11%。

この辺が目立つところですが、まぁああいう金融関係ですから資金調達が大きいのかもしれませんが、%の大きさはジャンクボンドと似たり寄ったりで大丈夫なのか心配です。

ちなみに米ドル建てですと、アルゼンチンが米ドル建ての国債を出していて8%なんてのが目に付きます。

また、ギリシャ問題が再燃していますがEU加盟国であるキプロスの国債は14%ですし、またハンガリーの開発銀行はユーロ建てで9.2%とか。この辺の経済規模は大きくは無いものの破綻しそうなら大ニュースになりますよね。でもそんな噂は聞こえてきませんし、この辺の国の債券ってこんな程度なのでしょうか。

そういうのを考えますとスケベ根性が出てきまして、キプロス程度の規模なら援助も難しくないでしょうし、破綻はしないのじゃないかと思ったり。

14%の利回りって半端じゃなく凄いわけで、これを複利でまわすと元手が100として

1年目  114
2年目  129.96
3年目  148.15
4年目  168.89
5年目  192.54
6年目  219.49
7年目  250.22
8年目  285.25
9年目  325.19
10年目  370.72

凄いですよねぇ。今から30年弱前のアメリカ国債を思い出します。30年長期国債でゼロクーポンでしたが15%で回った時期がありましたね。あの当時に1万ドル買っておいたらもうすぐ満期で58万ドルぐらいになってる。これならいくら円高になっても屁の河童。

この手の債権に大きな額を突っ込むことはできませんが、わけのわからない社債で%の大きなものより、この辺なら冒険しても良さそうな気がしてきます。

モルガンスタンレーはブラジルレアル建てでも10.75%なんてのを出している。私はブラジルレアルは通貨としてちょっと興味がありまして、マレーシアに行ったらいじってみようと思っています。で、こんな債券を保持しながらFXってのも面白いかもですね。

FXでは金利に相当するスワップ金利というのが毎日付きますね。で、これは理論上は短期金利の差であるわけですが、いつもこのブログに書いていますように、ほとんどのFX業者は大きな取引市場を介して売買しているわけではなくて、客とその業者との相対取引が多い。つまりスプレッドにしてもそのスワップ金利にしても、業者が自分で好きなように決めているわけですね。スプレッドを大きくすれば利益は大きくなるし、スワップを大きくすれば利益は減る。しかし大きなスワップは良い広告になりますので客が増える。つまりスプレッドの調節で利益は確保できるのでしょう。

で、このスワップ金利が業者ごとに違うのを利用してアービトラージ、裁定取引のようなことをする人がいるのをネットで見つけたことがあります。つまり、スワップ金利の高いところで買って、安いところで同額を売る。これで為替変動には全く関係なく、そのスワップ金利の差が利益になるという考え方です。これは利益率(何を元に考えるかは別にしても)は低いですが、心穏やかに利益を上げられる一つの手法だろうと思います。

これの考え方と同じで、そもそもスワップ金利は二つの通貨の短期金利の差ですから、つまり長期金利が高ければ債券などを買い、スワップ金利の低いところで同額を売れば、これまた為替変動で損益は無しで、高い長期金利と低い短期金利の金利の差だけ手に入れることができる。

スワップ金利の業者間の差だけで利益が出るくらいなのですから、スワップ金利よりはるかに高率なのが当たり前の債券を買って、為替ヘッジをfxでするというのはかなり有効な手法とも言えますよね。

そして、それを一歩踏み込んで考えると、債権を買って、それのヘッジを売りトラリピで行うという方法が成り立つ。これはまさに最近注目している「くるくるワイド」の考え方で、FXだけでくるくるワイドをするよりはるかに良さそうに思えます。

当然、今の時点ですでに債券を持っている方も多いでしょうし、それのヘッジも兼ねて、なおかつ利益が伸びる可能性があるのならやらない手はないと思います。で、どうせやるのなら買いは豪ドルが多いようですが、今では金利も下がってきてしまいましたし、このようなブラジルレアル建ての10%以上で回る債券を元とするなんて面白いんじゃないでしょうか。

今の時点で私には出撃資金も出撃する気もありませんが、円高の今、何か考えても面白そうです。

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