世界の株価

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景気が悪い話ばかりだけれど、一体世界ってどうなんっているんでしょうか。

何年かぶりに世界の株価指数を見てみましたが、本当に世界って景気が悪いの?って感じがします。

これはNYダウの週足。1993年から現在まで。原点はほぼゼロのチャートで100%表示と考えて良いと思います。

それぞれの山、谷で何があったのか思い出してみてもアメリカの伸び、復活の早さって凄いんですね。なんだかんだ言ってもリーマンショック以来上昇波動に乗ったままで、このまま行けばもう少しで最高値に達しそうじゃないですか。

ドイツは?

大雑把な波、動きはアメリカと似たようなもの。凄いなぁ。

イギリスは?

あれれ、何かのニュースでイギリスの先行きが不透明だとか、芳しくないような記事を読んだ覚えがありますが、株価の推移を見たら立派なもんじゃないですか。

これが不透明なら、日本は真っ暗闇ってことになりますね。

ということで、我が日本。

リーマンショックからの立ち直りも全く出来ていないで、低空飛行を続けたまま。バブル崩壊後の最安値を更新しても全くおかしくない動きですね。なんなんだこれは。

ましてやこのチャートでは見えない左の先にはこのチャートの上限を大きく突き破るほどの高値があったわけですからいかに日本が酷い状況かがわかります。現在値は当時の高値の4分の1以下ですもんね。

こういう株価の推移を見ると、普通の外人ならこの国はもう終ったなと思うのが当たり前なんでしょうね。

ちなみにイタリアを見てみましょう。これも酷いもんです。このチャートも原点がゼロですが、この15年の間に株価が3分の1以下になっている。でも日本はこのイタリアよりも株価の下落、長期低迷ということでは恐ろしいことになっているってことなんですね。

日経225を見て怖いと思ったのが、日経平均を元にしたノックイン債です。いわゆるXXXXの値以下にならなければ高利回りを付ける。ただしその値を割った場合、値下がり分は客負担という恐ろしい仕組み債。これに投資している人はかなり多いようで、過去においてもまさかそこまで下がるまいと投資したものの、ものの見事にその値がついて大損したなんて話がありました。それも証券会社の説明不足が問題になって訴訟問題にまで発展した。

そういうことがあったのに、それを知らずか、まさかもうこれ以上下がるまいと思っているのか、まだそのノックイン債に投資する人が多いような感じを受けています。で、その値は6000円弱が多いのでしょうか。

6000円と言えばこれから3分の2になる計算ですし、まさかが6000円を割るなんて考えられないような気もしますが、こうやってチャートを見ているとそれが起きても全くおかしくない感じがします。

バブル崩壊後の下げトレンドは終わって上昇に転じたなんて今まで何度聞いたことでしょう。でもそれは全部裏切られて安値を更新し、今もこんな様。世間の様子を聞いていても不景気から抜け出られるような話は全く無し。底なし沼にハマってどうにかまだ息は出来ている状態みたいな感じ。

どうにか好転するブレイクスルーはないんでしょうか。日本は終ったとニヤニヤしている外人に一泡吹かせてやりたいなぁ。

まぁ、こんな感じでチャートを見ていると気が滅入るばかりですが、でもこれには為替が考慮されていないんですね。

NYダウを日本円で見たり、あるいは日経225をドル建てで見るとまたかなり違うものが見えてくるはず。

お金をどんどん刷って市場にばら撒けばそりゃ物価も上がるし結果的に株価も上がるでしょう。またデフレならそれが株価にも反映するだろうし、またそれは為替にも関係しているから自国通貨のみのこういうチャートを見ても実態は見えてこないんでしょうね。

金利も似たようなもんで、それぞれが関係しているから単独でその数値だけを見ても何もわからない。

日本円では金利が低く何も生まれないからと、実質金利は無視してそういう表面的なものだけを見て利回りの良い外貨投資をした多くの投資家の大半は惨敗。うまくタイミングをつかんで豪ドルに投資して高利回りを維持している人は少数派。

ちなみにこれはAUD/JPYの週足チャート。(原点はほぼゼロ円)

安値は高値の約半分ですから、タイミング良く買えていれば凄いパフォーマンス。でもこれも株と同じで、高いときには騒がれるけれど安いときには怖くて手が出せないのね。面白いもんです。

でも高値で買っても7%で回せていれば10年で倍ですから、為替が半分になってもトントン。値上がり分は全て利益。私がいつもグダグダ言いながらも豪ドルの日本円に対するヘッジをしないのはこれが大きな要因です。放って置いてもどうにかなるってのが心身ともに弱くなってくる年代には一番大事な安心感。

ところが高利回り番長だった豪ドルも今では高利回りで回すのは難しくなってしまった。昔は10%で回すのも簡単だったのに。短期金利では16%なんて時代もあったのね。ま、そういう通貨だから為替も難しくて、かつては1ドル400円。今の4倍以上だったんですね。

400円から今の水準まで下がる過程を身をもって体験した人って少ないわけだけれど、それはそれは怖かったなんてもんじゃないでしょうね。まぁ、それを言えば米ドルも同じで私が貿易に手を出した頃は200円ぐらいだったかなぁ。私のオヤジも小さな輸出商でしたが、もう駄目だと手を挙げたのがその当時。それが今じゃ70円台。(笑)

輸出関連だった人って輸入関連より多くて円高で苦労した人の方が圧倒的に多いと思うのだけれど、輸入中心の人たちはウハウハだったのかな?その辺が良くわからず。また今みたいな時代でも輸入関連企業って内需は盛り上がらないにしろそこそこいいのかな。

今の円の動きは正常だという人もいる。それどころかもし円安に触れるとそれこそが日本経済がボディブローを食らうのと同じでうまくないと。これに関しては私も同意見で、今の日本は円高基調の方が良いような気がします。でも実はそれって理屈でしかなくて、やっぱり私は円安に持っていくことが重要だと思うってのが本音。これはお金でジャブジャブにすれば可能で、でもそれをするとハイパーインフレになるという人がいるけれどそれは程度問題であってコントロールは可能なはず。やっぱりミニバブルの時代が来たような演出は大事で、為替とインフレ、金利を考えると何も好転していないのが事実だとしても、人間ってのはいい加減なもので手にする金額が増え、回りを動くお金が増えると景気がよくなった気がするのね。

病は気からというけれど、景気も読んで字のごとく「気」の問題で、みんなの気が大きくなると内需も大きくなる。年金の事を含めて老後はどうにかなりそうだという演出とあわせてうまくやれば良いのにと私は思うわけです。でもそういう演出って生真面目な学者肌の人には出来ないのね。これが今の日本の悲劇だと私は思うわけです。人間の心の作用を理解できない石部金吉が中枢に鎮座している。

例えばオバマだってそうじゃないですか。演出がうまいですよね。だから国民もその気になる。内情は良くなっていないにしてもその気になるってところが大事だと思うわけです。病気だって理論理屈で患者に接するんじゃなくて、気の優しい看護師さんの言葉一つで好転することがあるし、心理的なアプローチを重要視するようにもなっているし、それは経済も同じだと思うんですよ。また家庭だって同じで、無能で稼げない亭主にそれをそのまま面と向かって言う女房がいたら良くはならない。

現状分析がうまいってのはその担当の仕事でしかなくて、そのデータを元にしてどうするか、どういう方向へ持っていくか、どういう夢と希望を与えるのかが指導者の役目ですよね。でもどうも今の日本って日銀を含めて現場の一担当官が権力の座に座っているような感じ。指導者不在というべきか。

どこかの国みたいに仮想敵国みたいなのを身近に作って、その感情をあおると国はまとまってやる気がでるなんてこともあるけれど、それも一つの手法として正解かもしれなくて、真面目なのが良いなんてのは単なる自己満足だと思うなぁ。

そういえば、野田さんが言った「堂々と提訴に応じろ」って言い方は私は久々の大ヒットだと思っていて、かの国の国民性を考えるとその方向から攻めるのが一番でしょう。自分が正しいと信じるなら出るところへ出るのが当たり前だろうという論理。プライドが高い相手なんだからその一点だけに集中しても良いくらいだと思ってます。卑怯者呼ばわりされるのを何よりも嫌う人たちだし。日本の指導者達もちゃんと韓ドラを見て彼らの国民性を研究して感情にアプローチしないと。(笑)

日本が今までやってきた援助もやり方が下手だったかもしれませんね。援助されたということさえ相手国の国民は知らないし、それで良くなった助かったことがあってもそれは時の政権の手柄になったのでしょう。賠償問題も同じで、日本は韓国に対しての賠償は終っていて、韓国民は日本に賠償を求めるのではなくて自国の政府に求めるのが筋。ただややこしいのが慰安婦の問題。まぁ、日本も韓国もあの世界の事がわかる人にはわかるだろうけれど、簡単に誰が良いとか悪いとか被害者は誰だとは言えないのね。でもそれを公の場ではっきり言える人はいないわけで、それを逆手に取られた問題だと思っています。

日本人ははっきり物事を言わずに、例えば手土産を持っていってその内容と大きさでこちらの真意を理解してもらうとかそういう手を使うけれど、それが通じない相手にも同じ事をするのは馬鹿。これはアメリカに対しても同じで、従順になることで真意を表すなんてのは話しになりませんよね。

これからは援助、協力するにしてももったいぶって恩着せがましくやらないと駄目なんでしょうね。そして援助、協力は温情なのだと大げさに言っても良いと思います。主張するべきことは言っているつもりだろうけれど、日本流は外人には伝わらない。だから、わけのわからんことを言うなら出さないとはっきりするべき。スワップのアレなんか、そんなものが無くても良いと彼らはシャーシャーと言うのだからやる必要もないでしょう。でも日本はそれをやることによって自国にもメリットがあるとあえて無理やりそのメリットを探し出しているようにも思えて、日本は日本人だけのものではないとか、優しさばかり前面に出すのは世界的には考えられないお調子者の馬鹿に見える。

調子が良くて身勝手な馬鹿息子に、くれと言われもしない金を出すのと全く同じに見えます。

でもこれもまた国民性なんでしょうね。国民のそれが政治にも現れている。優しさだとか癒しだとか、また控えめなそういうものが大好きで、そういうことにはすぐに反応する日本人って私には滑稽に見えます。メルヘンの世界に入り浸っている大人も決して少なくない。というか、それって仮面なんだろうと私は思っていて、メルヘンの世界を美しいと思うのは子供だけでしかなくて、いい大人がそれを気取って前面に出してもその手には乗りませんよ、みたいな感じを受けることが多いです。人間の優しさとか誠意とか愛って、かなり泥臭いものだと私は思っていて、綺麗な形を装うものは私にはまやかしに見えます。

ま、毎度の与太が続いて申し訳ないですが、いつの時代も生きるのって難しくて、後から振り返ればあの時、ああいう風にしておけば楽勝だったのになんて思うわけだけど、今から10年、20年経って今を振り返ったら何を思うんでしょうね。

ドラエモンと友達になって、タイムマシンに乗せてもらいたいもんです。

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